ゆい「喰らえ、ゆいちゃん真拳奥義『非情なるギー太』」
ゆい先輩は自分のギー太をゆい先輩に振り向いたカポエラーの顔面に叩き込みます。
カポエラー「カポ……」
カポエラーは怯みつつ、後ろによろめきます。
ゆい「これで最後だよ。ゆいちゃん真拳奥義……!!」
ゆい先輩は右手にエネルギーを溜めます。
紬「カポエラー、まも……」
ゆい「ゆいちゃん☆パンチ!!」
ムギ先輩が指示を出すよりも早く、ゆい先輩の拳がカポエラーをに突き刺さり、そのままフィールドの外まで、飛ばされ気絶しました。
審判「カポエラー戦闘不能。ゆいの勝利です」
梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ ひん死 サンダース ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ひん死 ゆい
紬 マタドガス ひん死 フーディン ひん死 デンリュウ ひん死 クロバット ひん死 カポエラー ひん死
実況『さあ、これで紬選手も残り1匹に追い詰められたー』
紬(追い詰められた?フフフ、計算どおりよ)
紬「さあ、最後よ。来て、フシギバナ!!」
梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ ひん死 サンダース ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ひん死 ゆい
紬 マタドガス ひん死 フーディン ひん死 デンリュウ ひん死 クロバット ひん死 カポエラー ひん死 フシギバナ
実況『紬選手の最後の1匹はフシギバナだー』
梓「最後の1匹ですよ、ゆい先輩!」
ゆい「任せてよー」
紬「フシギバナ、はっぱカッターよ」
フシギバナはたくさんのはっぱをゆい先輩に向かって、投げつけてきます。
ゆい「ふっふっふー。アズサマインドの境地に達した私にその程度の技は当たらないよ」
その言葉通りにゆい先輩は「ほいさ、ほいさ」と攻撃をかわしていきます。
紬「なら、パワーウィップよ」
フシギバナはつたを伸ばし、鞭の様に振るって、ゆい先輩に叩きつけようとします。
ゆい「だから、無駄だよ~」
ゆい先輩はその攻撃も華麗にかわしていきます。
紬「……そろそろかしらね」
ゆい「さあ、今度はこっちのば……あれ?」
ゆい先輩は突然、膝がガクッとして、崩れ落ちます。
澪「一体どうしたんだ、ゆいは……」
律「あれは梓分が少なくなってきてるんだな」
澪「は?」
うい「そもそも、アズサマインドは体内の梓ちゃん分を活性化させることで身体能力を上げる技。その反動として、エネルギーの消費も早くなります」
律「体にも負荷がかかるしな」
うい「それにお姉ちゃんのエネルギーの8割は梓ちゃん分ですし……どうしました、澪さん?」
澪「いや……頭が痛くてな」
紬「この時を待ってたのよ、ゆいちゃん!」
ゆい「むう~……」
紬「悪く思わないでね。こうでもしないとゆいちゃんを倒せないの。すぐに楽にしてあげるから。フシギバナ、もう一度、パワーウィップよ」
フシギバナ「バナ!」
フシギバナはツルをゆい先輩に向かって、鞭のように振るってきます。
ゆい「ひゃー!」
ゆい先輩はその攻撃を避けきれずに、全てを喰らってしまいます。
梓「ゆい先輩!!」
ゆい「……う……うう」
澪「……終わったな」
律「いいや、まだだ」
純「でも、あのダメージだと厳しいですよ」
うい「そうだね。私としてはこれ以上、お姉ちゃんが苦しむのを見たくないし……」
律「分かってねーな。ゆいは梓をポケモンマスターにしたいんだぞ」
澪「だから?」
律「立つしかないだろ」
純「理屈ではそうでしょうけど……」
うい「でも、お姉ちゃんなら、きっと立ってくるよ」
紬「フシギバナ、のしかかりよ」
フシギバナは倒れているゆい先輩の上に100kgの巨体でのしかかろうとします。
梓「ゆい先輩!!」
フシギバナ「バナ!!」
ゆい「なら、ゆいちゃん真拳……」
ドシンっと、いう音が会場全体に響き渡ります。
澪「……終わったか」
純「……梓」
うい「……お姉ちゃん」
律「ククク」
澪「何がおかしいんだ?」
律「お前ら、何を見てんだ。まだ終わってないぞ」
澪・純・うい「「「え?」」」
梓「ゆ、ゆい先輩……」
紬「……やってくれるわね、ゆいちゃん」
梓「え?」
フシギバナのほうを見ると、フシギバナはなんでかは分かりませんが、何かに持ち上げられるように空中に浮き始めます。
澪「一体何が……」
純「下に何かいますよ」
澪「え?」
アズニャンA『大丈夫ですか、ゆい先輩』
ゆい「うん。ありがとね、アズニャン」
梓「あれは……」
フシギバナは下にいたのはたくさんのアズニャン達です。この技は……。
ゆい「ゆいちゃん真拳㊙(マルヒ)奥義『アズニャン・ワールド』」
紬「くっ……」
ゆい「よくやったよ、アズニャン達」
アズニャンB『そんな……』
アズニャンC『照れちゃいますよ……』
ゆい「さあ、ムギちゃん。決着だよ……」
ゆい先輩は再び目を瞑り、神経を集中させます。
ゆい(落ち着いて、集中するんだ。心を無にするんだ。そうすれば、達することが出来る。新たなる伝説の境地に。あの時の感覚が蘇る。さて、やるよ。……アズサマインド)
ゆい先輩の体が光り輝きます。
澪「もう、力はないはずだぞ。それなのに……」
律「いや、見てみろ。たくさんのアズニャン達がいるだろ?本物の梓には及ばないが多少の梓分の補給が出来るんだよ」
澪「……もう、いっそのこと梓を研究した方がいいんじゃないか」
紬「くっ……まだ、終わったわけじゃないわ。フシギバナ!」
ゆい「遅いよ、ムギちゃん!!」
ゆい先輩はさっきよりも素早く、フシギバナの下に移動しました。
紬「百戦錬磨のアズサ!?」
ゆい先輩は律先輩の戦いの時に見せた技を使ってるようです。
ゆい「トリャー!」
ゆい先輩はフシギバナを掴み、上に向かって投げ飛ばします。
ゆい「トー!」
ゆい先輩はどこかの漫画のように姿を消し、フシギバナの上空に現れます。
ゆい「トドメだよ。ゆいちゃん真拳奥義『ゆいちゃん☆バスーカー』」
ゆい先輩は両手にオーラを溜め、フシギバナのお腹にその拳を叩き込みます。
フシギバナ「バナ……」
フシギバナは呻き声を上げつつ、地面に落下し気絶しました。
ゆい「サチ」
ゆい先輩はその横に着地しました。
審判「フシギバナ戦闘不能。ゆいの勝利です。紬選手のポケモンは全滅。よって、勝者は梓選手です」
梓 ポリゴン2 ひん死 プテラ ひん死 サンダース ひん死 ニューラ ひん死 ハッサム ひん死 ゆい
紬 マタドガス ひん死 フーディン ひん死 デンリュウ ひん死 クロバット ひん死 カポエラー ひん死 フシギバナ ひん死
実況『常に先手を打たれ不利な戦いを強いられてきた梓選手が勝利しましたー』
紬「やられたわ。いい戦いだったわね、梓ちゃん」
梓「まあ、勝った気がしませんけど。終始負けてましたし」
紬「そんなことないわよ。自信を持って。次の戦いも頑張ってね」
梓「ムギ先輩……はいっ!!」
律「終わってみれば、結局はいいところまでいったのに……か」
澪「どっちが勝ってもおかしくなかったからな」
律「やっぱり梓を倒せるとしたら、澪くらいじゃないか?」
澪「さあね。じゃあ、私も対戦の準備があるから」
私は席を立つ。
律「おう、頑張れよ。純ちゃん達はまだここにいんの?」
純「そうですね。勝ったら、次の勝者とも当たるかもしれないので」
律「じゃあ、私はムギのところに行ってくるから、純ちゃんも頑張れよ」
澪「迷惑かけるなよ、律」
律「……まだ、いたのかよ」
私は律達と別れ、今度こそ会場の外に向かった。
ポケモンリーグ編④ 「ベスト4へ 梓VS紬」終了
前回までの状況(トレーナとポケモン)
梓 ゆい ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ カイリュー ポリゴン2 プテラ ラプラス
澪 ゼニガメ エビワラー デンリュウ
律 リザードン サワムラー ニョロボン レアコイル ゴローニャ ゴルダック ハガネール
ムギ フシギバナ カポエラー ギャラドス マタドガス フーディン デンリュウ クロバット
純 うい カビゴン ゲンガー エレブー カイリキー
ポケモンリーグ編⑤ 「準決勝スタート・純死す!?」
うい「ふう~。何とか勝てたね」
純「何言ってんのよ。ほとんど一人で勝ってたじゃない」
うい「えへへ。でも、他のトレーナーに手の内を隠せていいじゃない」
純「そうだけどさ。……ん?」
私達の前をフードを被ったローブを着た人が歩いてきた。
うい「どうしたの?」
純「いや、変わった人がいるなあって……」
うい「失礼だよ、純ちゃん。次に当たるかもしれないのに」
純「そうだったけ?」
うい「まあ、純ちゃんはあの後寝てたから、分からないだろうけどね」
???「ねえ」
ういとおしゃべりしていたら、声から察するに女の人が話しかけてきた。
???「変わってて、悪かったね」
うい「聞こえてたみたいだよ、純ちゃん。謝らないと」
純「そうだね。えーと、すいません。別に悪気があったわけじゃ……」
???「くすくす、冗談だよ。そう言われるのは慣れてるからね」
純「は、はあ……」
???「じゃあ、モップちゃん」
純「それじゃ……って、待ってよ!」
???「ん?」
純「失礼じゃない、初対面にそんな……」
???「ん?ああ、モップって言ったこと?ごめん、ごめん。そんな頭してたし」
純「……ちょっと、あんた!!」
うい「ま、まあまあ落ち着いて、純ちゃん」
???「用事はそれだけかな?じゃあ、モップちゃん」
純「う、うう~」
うい「お、落ち着いて」
純「準決勝で覚えてなさいよ」
???「ふふふ、楽しみにしてるよ」
楽しそうに笑いながら、フードの女は去っていった。
純「まったく、何なのよ、あの女」
うい「そうだね(でも、どこかで会ったことのある暖かい雰囲気だったな、あの人。なんだろ、とっても大好きな感じのする雰囲気だったけど……)」
純「行くよ、うい。こうなったら、やけ食いよ」
うい「待ってよ、純ちゃん。やけ食いはほどほどにね。夜には抽選会もあるし……」
梓の部屋
ゆい「このお茶美味しいね」
紬「そう?ありがと、ゆいちゃん」
律「こっちのお菓子も美味いな」
紬「ありがと、りっちゃん」
梓「……」
ゆい「面白いテレビやってないかな?」
紬「どうかしらね」
律「んー……おい見ろよ、今日の試合の映像やってるぞ」
梓「……」
ゆい「本当だ!!」
紬「でも、負けた試合を見るのも……」
律「なに言ってんだよ、いい試合だったじゃん」
紬「そう?あ、ありがと、りっちゃん」
梓「……にゃあああああああああ」
律「おっと、どうした、梓。急に叫びだして」
紬「発情期かしら?」
ゆい「ええっ!?じゃあ、準備をしなきゃ」
律「何のだよ」
梓「1つ聞いていいですか?」
律「先輩が何でも答えてあげよう」
梓「どうして、私の部屋にいるんですか?」
律「それに答えるのは難しいな」
梓「いやいやいや。簡単ですよね」
律「前にも言ったが、負けると部屋を追い出されるわけだ」
梓「言ってましたね」
律「でも、泊まるにはお金がかかる」
梓「当然ですね」
律「しかし、参加者の部屋に泊まれば、お金もかからない」
梓「理屈ではそうですね」
紬「ごめんね、梓ちゃん」
梓「……まあ、いいんですけどね。でも、もう少し、遠慮というものをですね……」
ゆい「そんなことより、お菓子を食べよう!!」
梓「何を突然……」
ゆい「ほら、あずにゃんの分」
梓「……ゴクリ」
律・紬「「にやり」」
10分後
紬「おいしい、梓ちゃん?」
梓「……はい」
律「最初から、素直に食べたいといえばいいのにな」
梓「うるさいですよ。……そういえば、澪先輩は?」
律「いや、澪の邪魔しちゃだめだろ?」
紬「そうよ、梓ちゃん」
ゆい「まあまあ、あずにゃんも悪気があっていったわけじゃないんだし、許してあげなよ」
梓「え、何で私が攻められてるんですか」
律「まあ、冗談はともかく、そろそろ抽選会だろ?」
梓「あ、もうそんな時間ですね」
紬「それじゃ、ついでに澪ちゃんにお菓子を渡しておいてくれないかしら?」
梓「嫌ですよ。どこの世界に抽選会で対戦相手にお菓子の差し入れを渡す人がいるんですか」
紬「斬新でいいと思うけど」
梓「斬新すぎですよ」
律「仕方がない。私達が行くか」
紬「そうするしかないわね」
梓「そうして下さい」
最終更新:2011年09月21日 19:41