【オール!】
唯「気を取り直して、今度はボートに乗ろうよ!」
梓「そうしましょうか」
唯「あずにゃん、ボーとしてないで早く行こう!」ホラホラ
梓「おもしろくないですよー?」
唯「な、なにがさっ!」
看板「ボート乗り場」
唯「あずにゃん落ちないようにね」
梓「うるさいです」
唯「……わっ!」
梓「わわっ!」オットット
梓「まったく、どうしたんですか?」
唯「いや~あずにゃんかわいいなーと」
梓「絶対、落とすつもりでしたよねー」
唯「そんなことないよー。ギリギリのスリルが大事なんだよ?」
梓「…まったく」
唯「オールってけっこう重いんだねー」コギコギ
梓「そんなに遠くに行かないほうがいいですよ。戻るの大変ですし」
唯「大丈夫だよ~it's all light」
梓「…rightですよ」
――――――――――――
―――――
――
唯「漕ぐの疲れたー。あずにゃんあとは頼んだー!」
梓「だから、言ったのにー」
唯「」ジー
梓「漕いでくださいよ」
唯「」ジー
梓「は、はやく漕いでくださいっ!」
唯「」ジー
梓「ちょっ、見つめないでくださいよ//」
唯「だってーあずにゃんが向かいにいるからー」
梓「ほらっせっかく湖の真ん中にいるんですから、周りにもたくさん見るべきものはありますよ」
唯「むーあずにゃん照れちゃって」
梓「べ、別に照れてるわけじゃないです」
唯「あっお魚さん、かわいいー」
梓「全然かわいくないですよ」
唯「まだ、根にもってるんだー。あずにゃんは心がちっちゃいから、いろいろ小さいんだね~」
梓「だまれです」ギュー
唯「ご、ごめんあずにゃん!だから、ほっぺたつねんないでよー。ほらっボート揺れてるよ!」
唯「風景がきれいだねー」
梓「そろそろ、漕ぎましょうよー」
唯「キラキラ光る湖、美しい山々、そしてあずにゃん……」
梓「唯先輩?」
唯「わたしここに来れて良かったなあ…」
梓「わたしもですよ…」
唯「………キスしよっか?」
梓「な、なんでですか!おかしいですよっ」
唯「いや、さっきのはあずにゃんのほうがおかしいよっ!」
梓「だって、人もいますし…」
唯「だって、あずにゃん見られると興奮するし…」
梓「し、しないですよ?」
唯「今回はいいムードだったのにー」
梓「まあ、たしかに…すいません」
唯「…」
梓「え、えっとーきれいな風景ですね?」
唯「あーもうめんどくさいや。ムードはパスだよっパス!」
梓「…パスですかー」
唯「…あずにゃん」
梓「…唯先輩」
チュッ!
唯「あずにゃん……んむ…あっ…ちゅ」
オイオイミロヨ、オモシロイモンガミレルゼー
サッキノオンナジャン・・・オオッスゴイナー
梓「んぅぅ…ちゅぱ…ぷはぁ……」
唯「……えへへ~///」
梓「……///」
唯「よかったね」
梓「そ、そうですね///」
ナンデアカクナッテルノー?
ウレシイカラダロ ソッカー
梓「うるさいですっ// はやく、散るですっ!」シッシッ
ウワーニゲローニゲロー
※
{憂『今日はここまでかー。うーん、旅行編といってもいつもとあんまり変わんなかったような。つまり、ワンパ………まっ、お姉ちゃんがいればいいよね!』
}
【コール!】
…………
唯「あーずにゃん」
梓「どうしたんですか、唯先輩?」クルッ
唯「なんでもないよー」
梓「はあ」
…………
梓「何ですか?」
唯「読んでみただけー」エヘヘ-
梓「レポート書いてるんだから、じゃましないでくださいよ」
…………
唯「あ~ず~にゃん!」
梓「…何?」
唯「あ…とうとう怒った」
梓「別にそういうわけでは…」
…………
唯「にゃんあずー」
梓「……」
唯「暇すぎて死にそうだよ~」ゴロゴロ
梓「知らないですよ」
…………
唯「あずさー」
梓「えっ」
唯「大好きだよ!」
梓「えっ…///」
…………
唯「あずあずー」
梓「もうっ、じゃまだよ!うるさい」
唯「わお……かわいい」
梓「うるさい…です」
…………
唯「中野」
梓「……… ああ…わたしの名字ですか」
唯「忘れてたの?」
梓「…まさか」
…………
唯「梓先輩!」
梓「先輩?…今度は何ですか?」
唯「もう一度タメお願いします!」
梓「いやですよ」
…………
唯「あずにゃん」
梓「ネタぎれですか」
唯「やっぱりあずにゃんが一番だねっ」
梓「そうですね、じゃあわたしはこれから唯先輩のこと、蝉先輩って呼びますよ」
唯「なんでさ?」
梓「うるさいからです」
唯「いい意味で?」
梓「そうですよ、蝉先輩」
唯「う~ん、あずにゃん、あんまネーミングセンスないねー」
梓「さあーレポート、レポート♪」
唯「あずにゃんのバカぁー」
【ホール!】
純「愛してる~の響きだけで強くなれーる気がしたよ~♪」
梓「」ザックザック
純「あっ!梓、何してんの?」
梓「愛してる~の…」
純「聞かれた?」
梓「うん、愛し…」
純「もういいって」
純「梓、穴掘ってるんだ?まさか、死体を埋めるとかっ」ビシッ
梓「何その、火サスみたいな低レベルの発想」
純「て、低レベルじゃないしっ、じゃあ、何で掘ってるわけ?」
梓「実は落とし穴をつくろうと思って」
純「…ぷっ、ぷぷ。梓のほうがずっと低レベルだった」
梓「わ、笑わないでよっ」
純「ごめん、ごめん。梓がかわいいこと言うから」
梓「もうっ…」
純「それでなんでまた落とし穴なんて」
梓「唯先輩を落としてやろうと思って」
純「ええっ、あの唯先輩大好きっ子の梓が…動機は愛憎のもつれかー。火サスだなー」
梓「だって聞いてよ。唯先輩のせいで昨日レポート提出できなかったんだよ」
純「それだけで」
梓「他にも、大切にとっておいたロールケーキやプリンを食べたり」
純「たしかに大切にとっていたお菓子を食べるのは重罪だね」
梓「でしょー。だから、はいっ」
純「なにこれ?」
梓「スコップ。見れば分かるじゃん」
純「いや、わかるけどもさー」
梓「いいじゃん。どうせ、出会いでも求めてフラフラしてたんでしょー?」
純「いやいや、バイト帰りだからね」
梓「ああ、バイトで男を」
純「ちがうから」
梓「お願い手伝ってよ。じゃないとわざわざ純のバイト帰りの時間に合わせてここに来た意味がなくなるから」
純「おい」
―――――――――――――
――――――――
――――
梓「ふぅーできたあ」
純「まったく、この優しくて超絶美少女の純さまに感謝しなよ」
梓「アリガト」
純「冷めるな」ベシッ
梓「あいたっ」
純「で、どうやって唯先輩を?」
梓「ああ、それはここ唯先輩の帰り道コースだから」
純「ほう…あっ、あれ唯先輩じゃない?」
梓「よーし、見てろです」ニヤニヤ
純「そんな顔してたらバレるって」
唯「あれはあずにゃんと純ちゃんではないか」
梓「唯先輩ーこっちこっち……あれ、その紙袋はなんですか?」
唯「おっ、さすがあずにゃん。早速気づいたね」
唯「なんと、これはあずにゃんの大好きなたい焼きだよー」ジャーン
梓「ああ」
唯「あずにゃんのためにいっぱい買ってきたんだよー」エヘヘ-
梓「唯先輩…ありがとうございますっ」
純(落としにくい空気になったなーどうする、梓。そして、わたし空気になったなーがんばれ、わたし)
唯「さあ、どうぞっ」ハイ
梓「おいしいです」モグモグ
唯「ほらっ、純ちゃんも食べてね」ハイ
純「ありがとうございます」モグモグ
唯「おいしい?」
純「はい、とってもおいしいですよ」
唯「純ちゃん」ジー
純「どうしました?何かついてます?」
唯「純ちゃんの髪はモフモフしてかわいいねー」ワシャワシャ
純「ええっ、そうですかね」
唯「そうだよ!きゅーとだよっ」
梓「わたしの髪はサラサラでかわいくないってことですね、わかります」
純「…あぁそうか、これは新たないじめだなー。きっと、梓のやつがわたしに嫉妬したんだ」
唯「あずにゃんはね寂しがり屋さんだからね」
純「ああ、わかります」
梓「ちょっと、勝手に決めないでくださいよ」
唯「大丈夫だよ!もちろんあずにゃんもかわいいからっ」ダキィー
梓「ちょ、やめてくださいよー」
唯「照れるな、照れるな」
梓「ちがっ、そうじゃなくて、うわっ落ちる」
唯「えっ」パッ
梓「わわーっ」ドンッ
純「……あーあ」
唯「な、なんでこんなとこに穴が?」
純「それはですね梓が…」
梓「…いてて」
純「温泉掘り出そうとかバカなことを言い出して、わたしは優しいから付き合ってあげたんですけどね」
唯「温泉なんて出ないよー」
純「わたしもそう言ったんですけど、梓がじゃあ、唯先輩を落とすとかなんとか…あっと、口をすべらせた」ニヤニヤ
唯「あずにゃんにはおしおきが必要だねっ」スタスタ
純「ですよねー」スタスタ
梓「ちょっと、間違ってるよっ?いや、半分は合ってるけども…」
梓「……よいしょ、やっとあがれた」
梓「つーか、二人とも待ってよー」ダッシュ
梓「………二本のスコップが重い!!」
【おまけ?】
純「純ちゃんと」
憂「憂ちゃんの」
純憂「突撃インタビュータイム!!」
インタビューターイム♪ インタビューターイム♪
純「今日のターゲットはまるで出番の無い律先輩だあー」
律「紹介失礼だろっ!」
純「早速インタビューのその前に…」
憂「簡単にわたしたちについて、紹介します」
純「まずは憂!唯先輩の妹で、かわいくて勉強も家事もできる…よく考えたら憂ってまじですごいじゃん!」
憂「えへへーそんなことないよー」
憂「次は純ちゃん!純ちゃんはえっと……うん…とってもいい子だよっ」
純「……あの、それってほめてる?」
憂「ああっ、時間がもうないよ」
律「おいっ!」
純憂「それでは次回をお楽しみに~」
律「おかしーし」
最終更新:2011年09月28日 20:20