―――――お化け屋敷・入り口


冬「行きましょう、行きましょう」グイグイ

姉「引っ張りすぎだから・・・夏ちゃんもちゃんと付いて来なさい」グイグイ

夏「やだやだっ!いやだー!」ズルズル

純「お化け屋敷怖いんだ?」

夏「怖いんじゃない、驚かせる人が嫌なの!」

純「幽霊なんていないんだから、人がやるしかないっしょ」

冬姉夏「「「 ・・・ 」」」シーン

澪「いやっ!」ブルブル

和「病院がキーワードね・・・。唯行くわよ」

唯「和ちゃんのテンションが上がった!」

憂「だ、大丈夫かな・・・。本当に人が演じているんだよね?」

律「それ怖ッ!その疑い怖いッ!!」

澪「みんなごめん、そろそろ私転校するんだ」

冬「大丈夫です、本物はいませんよ。作り物ですから」ガシッ

澪「ひっ!」

唯「よぉし、プロの腕を拝見しましょうか」フフン

姉「ほら、夏香も一緒に入るよ」ニヤリ

夏香「いやっ!」ブルブル

和律唯「「「 え・・・? 」」」

風子「お姉ちゃんがね、夜勤の病院での出来事をなっちゃんに話すもんだから
   私は見たことないけど、それ等が怖いんだって」

澪「・・・」ブルブル

夏香「・・・」ガクガク

梓「ひどい姉ですね」

純「その発言は怖くないって事でいいんだね?ここのお化け屋敷は怖いと有名なんだけど」

梓「もちろん。・・・むぎせんぱいも入りますよね?」

紬「・・・」フルフル

梓「私も入らないことに決まったから」

純「それが通用すると思うてか?」

和「・・・」

スタスタ

唯「おぉ・・・1人で入っていったよ」

風子「待って和さん!」

タッタッタ

姫子「風子は怖くないんだ・・・?」

英子「ふぅは・・・、体験するのを楽しむタイプだから・・・」

澪夏香「「 ・・・ 」」ブルブル

律「じゃあさ、あの二人が出てきて、そのリアクションで決めればいいんじゃないか?」

夏「さ、賛成ー!」

澪「それは名案だ・・・否!さっきの話だと和と風子は楽しんで出てくるだろ!」

律「ちぇ、バレタか・・・つか、否!ってなんだよ・・・」

梓「テンションがおかしくなってきましたね」

冬「姫子先輩、私たちも入りましょう」

姉「お姉さんに任せなさい」ドン

姫子「私、入るなんて一言も言ってないんだけど・・・」

スタスタ

律「第二陣が入ったが・・・、次は?」

澪「夏香、そこのベンチで一休みしようか」

夏香「そうだね」

スタスタ

唯「行こうようい!」

憂「うん・・・」

律「憂ちゃんが怖がるなんて・・・面白そうだ」ウシシ

スタスタ

梓「・・・」チラッ

紬「・・・」コクリ

梓「では、私たちも入りましょう」

紬「!」

純「私もついて行くよ、結構面白そうなんだよね」

スタスタ

夏「あれ・・・?紬先輩入らないんですか?」

紬「・・・」アセアセ

夏「勘違いしたのか梓は・・・おーい!」

タッタッタ

紬「・・・!」

タッタッタ

英子「・・・」

シーン

英子「夏ちゃんと紬さんも入ったんだ・・・どうして・・・?」

澪「・・・ふぅ、入らずに済んだか」

夏香「怖がるだけの為に入るなんて理解できない」

英子「・・・叫ぶ事でストレス解消になる人もいるから」

夏香「それなら山で叫べばいいんだよね」

澪「そうだな」ウンウン

――・・・

英子「あ、最初に入ったふぅと和さんだ・・・」

澪「え・・・」

和「・・・」サァー

風子「・・・」サァー

夏香「ど、どうして顔が真っ青なの?も、もしかして出た?」

和「えぇ・・・多分・・・ね・・・」

英子「店員さんでしょ?それか映像の演出なんじゃないのかな」

風子「それが・・・、店員さんが和さんを驚かしたんだけどね」

・・・・・・

・・・

店員「う~ら~め~し~や~!!」

和「・・・」

スタスタ

風子「すごーい、光の具合でリアルに見えてしまうんですね」

店員「うぅ・・・うらめしい・・・!」シクシク

風子「和さん!あっちの古井戸から出てきそう!」

和「それは捻りが無いわね」

井戸店員「」ギクッ

風子「あ、あっちから冷風が・・・」

和「さっき通ったところが温かった分、ここでギャップを演出するのね」

店員B「ぶ ん せ き す る な ~ !!」

和「あ、すいません」ペコリ

風子「ごめんなさい」ペコリ

店員B「いいけどね。偶にいるんだよ、物怖じしないどころか平然とお化けを傷つける人が」

和「そうですか・・・。出口は向こうですか?」

店員B「そうですよー。ありがとうございましたー」

風子「このお化けからやる気が感じられなくなった・・・」

店員B「まったくもぅ・・・」ブツブツ

和「一つだけ怖い演出がありました。入り口から付いてくる影はよかったと思います」

店員B「・・・?」

風子「え、どこどこ?」

和「ほら、あの物陰にいるでしょ。一つのグループに1人付けるなんて良いアイディアだと思うわ」

店員B「あれはうちの店員じゃないですよ?」

和「それじゃ、律ね・・・。まぁいいわ。出ましょう」

風子「どこ~?見えないよ?」

和「ほら、あの影よ。律出てきていいわよ」

シーン

店員B「・・・」

風子「あのふすまの所でしょ?・・・誰もいないよ?」

和「あら・・・?」

風子「店員さんも見えますか?」

シーン

和「あら・・・??」

風子「ここまでが演出なんだ・・・。ちょっと背中が寒くなったね」エヘヘ

和「・・・」

店員「ちょっと君たち!立ち話しないで、雰囲気壊してるから出た出た!」

和「すいません・・・。顔が見えないくらいに髪の毛を下ろした白装束の役の人って・・・」

店員「ん?そんな古い役はいないよ?」

・・・

・・・・・・

風子「出たんだね・・・」

和「・・・出たのよね、きっと」

澪「」ピシッ

夏香「」ピシッ

英子「どうして律さんだと思ったの?」

和「そういう事しそうだからよ」

英子「・・・そうなんだ・・・あ、冬ちゃん達も出てきたね」

冬「・・・う、少し眩しいです」

姉「そうね、目が眩むわ・・・そこの暗い所みて目を慣らしなさい」

冬「はーい」

姫子「・・・律じゃないのかな」

和「後を付けて来た影というのかしら・・・姫子も見たのね」

姫子「私たちを追い越して和たちを尾行するわけないから・・・律じゃないよね」

澪「」ピキーン

夏香「」ピキーン

冬「これが石化ですね・・・」

英子「冬ちゃんは怖くなかったの?」

冬「私見えませんから」エヘヘ

姉「感心するようなリアクションばっかりで、店員さん肩を落としていたよね
  冬ちゃん夜の病院でも歩いていたから、そういうのには慣れているのかも」

和「へぇ・・・。お姉さんは病院でどういった経験を?」

澪「や、やめるんだ和!」

夏香「み、澪さん・・・あっちのベンチへ行きましょう」

冬「あ、ナースコールの話はどうですか?」

澪「聞こえない聞こえない」ブルブル

夏香「行きましょう澪さん」グイグイ

澪「聞こえない聞こえない」ズルズル

英子「・・・確か、近い部屋から遠い部屋へ順にかかってくるという・・・」

姉「そう・・・。夜だからそれぞれのベッドにカーテンがかかっているのね」

和「・・・はい」

姉「最初の部屋に入って、鳴ったベッドのカーテンを開いても、その患者さんは寝ているのよ」

風子「・・・」ゴクリ

姉「念のため他のベッドも調べるんだけど、異常なし。
  日誌をつけに戻ると、また鳴るのよ。今度は隣の部屋から。
  それを繰り返して一番奥の部屋になるのね」

姫子(・・・夜だから、イタズラなんてするわけないだろうし・・・オチが読めない)

姉「・・・。何度も繰り返しているから怒りがこみ上げてきたのね
  私が場を離れる事で本当に助けを必要としている人にかけつけられないかもしれないって」

風子「・・・」ウンウン

姉「その部屋をチェックし終わったら・・・。私の背中を誰かがつつくの。ツンツンって」

ツンツン

和「・・・?」

姉「そこには・・・」

唯「おまえだぁ~!」

英子「!」ビクッ

和「誰よ・・・」

フゥー

和「・・・息を吹きかけないでくれるかしら」

律「・・・ちぇっ」

ピチョン

和「っ!」ビクッ

憂「はい、和さん冷たいお茶をどうぞ」

和「普通に渡してよ・・・。首につけるなんて・・・ずるいわよ」

憂「えへへ」

唯律「「 やった! 」」

姫子「三段構え・・・。そうまでしないと驚かない和もすごいよね・・・」

風子「・・・うん」

冬「ふふっ」

姉(冬ちゃんの周りには・・・)

和「それで・・・誰がいたんですか?」

姉「そこには・・・誰もいませんでした・・・」

姫子「・・・」

和「よくある話よね」

唯「そだね~。怪談話とかでよくあるパターンだよ」

憂「・・・」

姉「太陽の下で話しているから怖くないんだよ」

夏香「変なところで負けず嫌いなんだから・・・」

澪「お、終わった・・・?」

律「怪談か?それなら終わったぜー」

冬「あれ・・・、夏と紬先輩がいませんけど・・・?」

唯「どこに行ったの?」

英子「中だよ。梓ちゃんと純ちゃんの次に入って行ったよ」

冬「・・・」

和「そろそろ出てくるわね」

姫子憂「「 あの・・・ 」」

姉「ん?」

姫子「・・・本当はいた・・・のでは?」

憂「私もそう思いました」

姉「・・・聞きたい?」

姫子憂「「 はい 」」

姉「じゃ、こっちきて」カムカム

スタスタ

夏香「?」

純「あれ、律先輩ここにいたんですか?」

律「先に入ったんだから先に出るのは当然だろ・・・?」

純「ですよね・・・。梓が律先輩が驚かせようとこっちを見てるって言うから・・・」

梓「あれ、むぎせんぱいはどこですか?」

和「話の流れなんて関係ないのね」

澪「りつ!」

律「いや、私は道なりに歩いていただけで・・・」

風子「私は見えなかったんだけど、純ちゃんもみえなかったの?」

純「はい・・・」

唯「なになに?どうしたの?」ウキウキ

和「なんでもないわ。忘れて」

唯「気になるよ!誰かいたんだね?」

英子「入ってないのに怖くなってきた・・・」ブルブル

夏香「・・・」ガクガク

澪「は、はやく出てきてくれむぎ・・・」ブルブル

梓「あ・・・」

夏「うぅ・・・」ブルブル

ギュウ

紬「・・・」ニコニコ

純「あらら、夏のイメージからずい分離れちゃって・・・」

唯「しがみついちゃって・・・」キュルルルリン

梓「な、なな・・・夏!」

冬「夏は怖がりなんです・・・そういう所は変わらない・・・」

律「・・・そっか」

姫子「面白い光景だね」

夏「うぅ・・・」ガタガタ

梓「ちょっ、離れてっ!」

紬「・・・?」

律「なんだよむぎまで・・・私じゃないぞー」

澪「よ、よし。移動するぞ!」

憂「・・・ふぅ」

風子「どうしたの、憂ちゃん?」

憂「い、いえ・・・なんでも・・・ないです」

英子「最後まで話したんですか?」

姉「うん。悪い話でも怖い話でもないからね・・・」

冬「続きがあるんですか?」

唯「なんの話?」

姫子「唯、行こう。次のアトラクション何に乗ろうか」

唯「う、うん・・・?」

姉「冬ちゃんは聞かなくてもいい話」

冬「・・・?」

英子(少しだけ悲しいお話)


―――――澪班

夏「たのしいー!」キラキラ

澪「だな!お化け屋敷なんてなかったんだ」キラキラ

唯「おぉ、無かった事にしたよ」

律「さーっきまでむぎにしがみついて怯えていたのは誰でしたっけ~?」

夏「そんな昔の私は私じゃありませんよ~」キラキラ

律「過去の自分を否定すんなよ・・・。フリーフォール乗っただけで・・・」

憂「楽しかったですね和さん」

和「えぇ」

風子「和さんも楽しかったんだ・・・。乗ればよかったなぁ」

律「じゃ、また乗ろうぜ!二回戦だ!!」

澪「よし。そうと決まればさっそく並ぶぞ!」キラキラ

夏「了解です!」キラキラ

唯「私も乗るよ!ふぅちゃんも乗るよ」フンス!

風子「・・・」ゴクリ

夏「―ッ!」ゾクッ

憂「ちょっと待ちますね・・・。急に混みはじめました」

和「そうね、集中したのね」

夏「・・・」ブルブル

律「どうした・・・夏?」

夏「も、もしかして・・・・・・」

pipipipipipipipi

風子「ケータイが鳴ってるね」

澪「・・・私じゃないな」キラキラ

憂「もしもし、どうしたの梓ちゃん?」

『ふ、冬が・・・』

憂「冬ちゃんがどうしたの?」

夏「!」ダッ

ダダダッ

律「どこに行くんだよ夏!」

和「冬がどうしたの?」

憂「た、倒れたって・・・」

唯「え!?」

澪「今どこにいるの?」

憂「救護室です」

律「行くぞ・・・。それにしても夏は・・・」

風子「先に向かっていると思うよ」

唯「ど、どうして分かるの?」

風子「パンフレット貰ったときチェックしていた・・・んだと思う」

律「・・・一緒に居ないと意味無いだろっ・・・ったく」


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最終更新:2011年10月04日 23:18