純「ごちそうさまでした。ちょっと濃いかもしれないですね」

いちご「黒糖使っているからしょうがないと思う。それがこの料理の持ち味」

純「なるほど。2年生の分はあるんですか?」

ちか「千雨ちゃんが・・・ほら」

純「本当だ・・・。もう一個食べてこよーっと」

風子「2個も食べたでしょ。・・・私の分」

純「あはは、そうですね」

春子「これからお昼休憩だって伝えておいて」

純「アイサー」ビシッ

テッテッテ

まき「・・・」

とし美「どうしたの?」

まき「私たち・・・、3年生に対して物怖じしないなぁと思って」

三花「純ちゃん?」

まき「・・・うん」

エリ「私もそう思って聞いたことあるよ。どうして接点の無かった私たちに自然に構えることができるのって」

アカネ「その回答は?」

エリ「『一歩退いて会話していたら、伝わらない事が増えるじゃないですか』って」

ますみ「相手が嫌がる事の方が多いんじゃないかな・・・」

エリ「・・・」

俊美「踏み込んでくる人を怖がる人はいるから」

潮「一定の距離がないと他人に心を開けないもんねー」

風子「多分、天――」

いちご「天秤にかけて、どっちが重要なのか、どっちがより楽しい事なのか知ってるんじゃないかな」

まき「・・・」

とし美「失敗しても?」

信代「初対面の人には出来ないでしょ、ある程度の距離を計ってそうしてるのかも」

風子「私は、もう1人――」

いちご「もう1人そういう子を知っている」

まき「・・・?」

エリ「あぁ、梓ちゃんね・・・」

いちご「うん」

風子「・・・」

英子(天敵を作ってしまったのかな・・・)

虎徹「」スヤスヤ

三花「それにしてもコテッチャンは大人しいねぇ~」

ますみ「・・・可愛い」

俊美「気になっていたけど、このニャンコはどこから連れて来たの?」

エリ「カステラの作り方を教えてもらった駅前の駄菓子屋さんとこの猫ちゃんだよ」

潮「ニャンコ・・・」

虎徹「」モゾモゾ

圭子「どうして?」

エリ「うん。せんべいの作り方を学びに行ったんだけど、おばぁちゃんが病院へ行く所だったの」

信代「え・・・病院・・・?」

アカネ「最近腰を痛めちゃったらしくて、今日は検診の為にね」

春子「・・・ふーん」ナデナデ

虎徹「」ゴロゴロ

エリ「虎徹ちゃんを心配そうにしていたから、思い切って預かってきちゃった」

まき「この子、賢そうだね」

アカネ「・・・う・・・ん」

潮「今歯切れの悪い答え方だったけど?」

アカネ「虎徹と波長の合わない子がいるんだよね・・・」

エリ「あぁ、梓ちゃん・・・」

まき「どういう事だろ・・・?」

慶子「学校に連れて来ちゃっていいのかな・・・」

信代「大丈夫。授業無いから」

いちご「そういう問題じゃないと思うけど」

美冬「お客さんだよー」

風子「あれ・・・?」

エリ「夏ちゃん・・・?」

夏「こ、こんにちはー・・・」

春子「夏は部の手伝いに行っていたんじゃ・・・?」

三花「お客さんって変だよ・・・?」

夏「あ、あの・・・」

美冬「さぁさ、入って」グイグイ

夏「は、はい・・・」

風子「雰囲気が冬ちゃんみたい・・・」

英子「でも、髪の長さからみて、夏ちゃんだよね?」

風子「もしかして――」

いちご「冬?」

冬「そうです」

和「髪を切ったのね」

冬「は、はい。バッサリと」

風子「夏ちゃんと同じショートにしたんだ~」

春子「可愛いじゃん」

エリ「かわいいよ」

冬「そ、そんな」テレテレ

和「お腹が空いたわね・・・。ご飯食べに行かないの?」

潮「もうちょっと関心持とうよ!」

美冬「そうだよ。もうちょっと冬ちゃんの話を聞きましょうよ」

和「え、えぇ・・・」

美冬「どうして髪を切ったの?」

冬「夏に合わせたんです」

潮「夏は・・・終わったんだよ・・・」

和「どういう事なの?」

信代(流した・・・)

冬「以前はずっと一緒の髪型でした。きっと、理由があって夏は髪を切ったと思うんです」

いちご「冬はその理由を断ち切ったと?」

冬「はい。多分ですけど、私に関係している理由で切ったと思うんです」

和「・・・夏が髪を切った理由は知らないのね」

冬「はい。でも、今日からそれぞれの道へ進む為の決意表明です」

風子「・・・」

冬「私たち自身の為にも・・・です・・・」

春子「いいんじゃない?」

ちか「うん。とってもいい事だと思う」

エリ「そうだね。素敵な事だよ」

和「えぇ」

冬「・・・」

風子「・・・っ」

英子「・・・」

夏「冬ねぇ・・・?」

冬「あ、なつ・・・」

夏「髪・・・」

冬「切っちゃった」

夏「・・・」

冬「変・・・?」

夏「変って言ったら自分まで変になるじゃん・・・」

冬「ふふっ」

夏「・・・いいと思う」

冬「よかった」

潮「二人並ぶと見分けつかないよね・・・」

和「今は制服とジャージだからいいけどね」

虎徹「・・・!」ピクッ

美冬「?」

虎徹「・・・」ピョン

ますみ「どこへ行くの?」

虎徹「みゃっ」

テッテッテ

三花「コテッチャン!」

エリ「大丈夫だよ、散歩に行っただけだから」

アカネ「ちゃんと戻ってきたよねさっきも」

夏「賢い猫ですね~」

冬「姫子先輩はまだ来ないんですか?」

いちご「・・・まだバイト終わらないみたい」

冬「そうですか・・・」

春子「用事でもあった?」

冬「えと・・・。その、決意表明を見て欲しくて・・・。心配かけさせちゃいましたから」

風子「いい子だねー」ハァ

俊美「その溜息交じりの褒め方は・・・どういう意味なの?」

風子「呆れるぐらいのいい子っぷりで困ってて・・・」

慶子(リアクションに困る・・・)

和「みんなお腹空かないの?」

潮「空いた・・・」グゥ

春子「それじゃ、中庭で食べようか」

エリ「さんせー」

ちか「さんせっー!」



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最終更新:2011年10月05日 20:27