192. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:25:31.67 ID:qmEGUPh0o
さわ子「あら、いつの間に着替えたの?」

和「ちょっと行ってきます」

テッテッテ

さわ子「意外とノリいいのね」

梓「いやいやいや、まってください」

紬「・・・」ギュ

梓「さすがに・・・」

紬「・・・」ブンブン

梓「ちょっ、った、うわっ」

唯「振り回されております」

律「すごい遠心力です。むぎしかできないでしょう」

澪「あ、ちょっと浮いた」

和「放り投げるのね、意外と攻撃的ね」

紬「・・・」フラフラ

梓「目を回してるっ!」

律「いい感じにこっちくるな」

フラフラ

ジャブジャブ

紬梓「「  !  」」

ザブーン

梓「にゃー!」ブルブルッ

紬「・・・」ブルブルッ

梓「もー、むぎ先輩・・・」

紬「・・・」ニコ

梓「ふふっ」

紬「・・・」ニコニコ

梓「あはははっ」

律「ちぇー、やっぱむぎかよ」

唯「私たちでは役不足ですな」

梓「あっ!みてください!」

紬「?」

律「あっ!」

唯「おぉ」

澪「た、高いよ」

純「そ、そんな事ないですよ」
193. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:26:02.12 ID:qmEGUPh0o
澪「・・・逝くぞ純!」

純「不吉な言葉使いませんでした?」

ピョン

澪「・・・!」

純「おぉー」

ザッブーン

律「飛んだ!」

唯「すっごい!」

紬「・・・」キラキラ

梓「ダメですよ、マネしちゃ」

和「意外と温かいのね・・・」

憂「そうだね、日中で温まったのかな」

律「浸かってんじゃねえ!」

唯「温泉だよ!」

澪「ふぅ〜楽しかった」

純「楽しかったですよ」

律「唯、行くか!」

唯「だね、りっちゃん隊員!」

さわ子「もうダメよ、お巡りさんよばれたら私の立場がないじゃない」

律「なにー!」

唯「そんな!」

澪「残念だな」キラキラ

純「残念ですね〜」キラキラ

和「ここ掘ったら沸かないかしら」

憂「人の目があるから無理じゃないかな」

梓「・・・変なの」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・ありがとうです、むぎ先輩」

紬「?」

梓「ちゃんと御返しするです」

紬「・・・?」
194. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:26:43.40 ID:qmEGUPh0o

姫子「・・・」

轍(川を覗いているのかなこの子・・・?)

姫子「・・・」

轍(あ・・・)

195. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:28:02.90 ID:qmEGUPh0o
和「・・・」スィー

唯「背泳ぎ!」

紬「・・・」スィスィ

澪「この泳ぎ方はなんだ?」

梓「忍者みたいですね」

律「どこで習ったんだよ」

純「・・・」スィスィ

憂「・・・うん」

純「空しくなってきた・・・」

憂「犬掻きだよね・・・」

純「・・・うん」

律「ここって結構いい深さだよな」

紬「・・・」コクコク

澪「水もキレイだ」

唯「プールと違って流れてるからいいよね」

梓「子供たちが水遊びしてるのよくみかけましたよ」

純「え・・・」

澪「・・・」

律「・・・」

憂「・・・」

和「現実に戻されたわね」

律「なにやってんだ私ら」

澪「い、いうな・・・」

純「で、出ましょうか」

憂「そ、そうだね」

律「目が覚めて・・・わっ」

ザッブーン

純「転ばないでくださいよ・・・うわっ」

ザッブーン

澪「どうしたんだ?」

和「水中になにかいるわね」

澪「え!?」

憂「・・・」
196. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:29:19.48 ID:qmEGUPh0o
律「ちくしょー、誰だよ足引っ張ったのはー」

純「わ、私も引っ張られました」

澪「こ、怖い事・・・ぅっ」

ザッブーン

律「・・・そこだっ!」バシャ

唯「ごぼごぼ」

律「一匹確保」

唯「ごぼごぼっ」

律「なんだって?」

唯「ごぼごぼごぼっ」

律「聞こえませーん・・・ぉわっ」

ザッブーン

唯「げほっ・・・た、助かったよ和ちゃん」

和「狩るほうに回った方がお得よね」

澪「唯か!」

唯「違うよ、澪ちゃんを転ばせたのはむぎちゃんだもん」

澪「むぎー!」

和「あっちで梓と無邪気に水をかけあってるわ」

純「憂も・・・いつの間に」

澪「よし・・・リベンジ・・・つっ」

ザッブーン

律「へっへー、一度は狩らないと・・・うっ」

ザッブーン

和「・・・二度も狩られたわね・・・甘いわよ律」

ヒョイ

和「唯もね」

ザバァ

唯「ちぇー・・・。むぎちゃんとこ行こう」

和「そうね」
197. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:30:36.87 ID:qmEGUPh0o
姫子「和まで・・・」

轍「知り合い?」

姫子「・・・?」

轍「あ・・・しまった」

・・・・・・

真鶴『にぃにぃ、誰にでも声をかけるから』

暦『・・・』ジト

・・・・・・

轍「・・・」

姫子「誰・・・ですか?」

轍「えー・・・と」

さわ子「うちの生徒になにか?」

姫子「あ・・・」

轍「生徒?」

さわ子「えぇ、この子の担任ですが・・・」

轍「・・・」

姫子「・・・」

さわ子「場合によっちゃ警察に突き出しますけど」

轍「う・・・」

姫子「まって、聞かれただけですから」

さわ子「?」

轍「・・・」ホッ

姫子「私はあの子たちの同級生です」

轍「そっか・・・」

さわ子「それで?」

姫子「・・・」

轍「ちょっと、夏の旅の話を聞きたいと思いまして、探していたんです」

さわ子「旅・・・?」

姫子「唯たちが行った旅行・・・?」

轍「明暗をハッキリ分けた子がいて、少し興味を持ちました」

さわ子「あなたは?」

轍「俺は相馬轍、旅を題材にした記事を書いています」
198. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:31:22.45 ID:qmEGUPh0o
さわ子「・・・」

轍「あの子たちが旅を通してみてきた景色、
    そして、住み慣れたこの土地の景色がどう変化したのか
    それを記事のヒントになればいいな、と」

さわ子「そうでしたか」

姫子「・・・」

轍「君もごめんね、いきなり声かけちゃって」

姫子「いえ・・・」

轍「この土地の者じゃないから、気軽に声をかけてしまって・・・悪い癖だ」

さわ子「・・・」

轍「名刺を渡しておきます。このまま去ったらただの不審者ですから」

さわ子「もう疑っていませんよ」

轍「・・・?」

さわ子「でも、今日は遠慮した方がよさそうですね」

轍「そうですね・・・それでは」

スタスタ

姫子「・・・」

さわ子「なんだか幽霊みたいな人ね」

姫子「どういう意味ですか?」

さわ子「実態がつかめないというか、曖昧というか・・・ね」

姫子「あぁ・・・なんとなく分かります」

さわ子(土地の者じゃないから・・・そんな空気を纏っているのかしら)

姫子「そ、それでは・・・さわ子先生」

さわ子「待ちなさい」

姫子「う・・・」

さわ子「ここでなにをしていたのかしら」

姫子「・・・通りがかっただけですよ」

さわ子「『あの子ら』を眺めていたのに?」

姫子「通りがかったら川で遊んでいる律たちをみつけて・・・なにをしているのか見ていただけです」

さわ子「長い間?」

姫子「・・・」

さわ子「いらっしゃい」

姫子「・・・」
199. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:33:13.38 ID:qmEGUPh0o
姫子「嘘を言っているかもしれませんよ?」

さわ子「大丈夫よ、少なくとも面識はあるみたいだから」

姫子「近づくための工作だとしたら」

さわ子「旅の話までしたんだから、ある程度信用しているのよ」

姫子「・・・」

さわ子「実態が掴めないイコール胡散臭いではないのよ」

姫子「・・・そうですか」

さわ子「それで、姫子ちゃんはどうして眺めていたのよ?」

姫子「ひ、姫子ちゃん・・・って」

さわ子「うふふ」

姫子「・・・けいおん部の唯、澪、律が鍵盤を勉強するのは分かります」

さわ子「・・・」

姫子「和まで・・・ってのが、ちょっと意外というか」

さわ子「そうね〜」

姫子「・・・」

さわ子「姫子ちゃんと一緒じゃないの?」

姫子「え?」

さわ子「どうして勉強してるのよ」

姫子「あ・・・」

さわ子「みんな同じ理由よ、それだけなのよ」

姫子「そうですね・・・」

さわ子「ジャージあるわよ!?」

姫子「いいです」キッパリ
200. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:34:39.24 ID:qmEGUPh0o
唯律「「  そーれっ  」」

バシャッ

紬「・・・」キラキラ

澪「・・・」

律「まったく、澪はリアクション間違えてるな」

唯「まったくだね」

澪「お手本を頼む」

律「うむ、どんと来いです」

紬「・・・」バシャッ

律「きゃー、つめたーい」キャピ

唯梓「「  ブフッ  」」

律「中野・・・」

ギュ

梓「な、なんですか」

律「振り回して放り込んでやる」

梓「や、やめてくだ」

律「・・・っ」

グルグル  ジャブジャブ

梓「・・・なんですか?」

律「重ぇ・・・」

梓「水に浸かっているからですよ!」

純「手を繋いでグルグル周っているだけですよ」

澪「素敵な光景だな。背景にお花畑が広がっていたぞ」

唯「和ちゃん!」バシャ

和「・・・っ」

ザッブーン

憂「え・・・?」

紬「・・・?」

唯「の、和ちゃん?」

律「どうして尻餅ついたんだ」

和「避けようとして足を掴まれたわ」

澪「またかっ!」

純「また、誰か水中に・・・え?」

唯「・・・ん?」
201. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:36:25.31 ID:qmEGUPh0o
梓(みんないるような・・・)キョロキョロ

和「・・・」サァー

憂「日が沈むし、充分楽しみましたよね」

律「そ、そうだなー!」

紬「・・・」コクコクコクコク

純「つむぎせんぱーい、たのしかったですねー」

澪「なんだ・・・?」

唯「どうしたのみんな・・・」

梓「み、澪先輩・・・早く行きましょう」

ギュ

グイグイ

澪「・・・どうした?」

梓「聞かないでください」

唯「もうちょっと遊ぼうよ〜」

和「早くこっちに来て唯」

唯「ん〜?」

和「川から上がって。風邪ひくわよ」

唯「このあと銭湯に行くから平気だよ」

和「・・・いいから、来てちょうだい」

唯「そ〜れっ」バシャ

和「・・・」

唯「リアクションが薄いよ和ちゃん」

和「あのね」

唯「お・・・その手には引っかかりませんよ!」

ヒョイ

唯「ふっふっふ、甘いよむぎちゃん・・・あれ?」
202. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:37:00.49 ID:qmEGUPh0o
紬「・・・!」ジャブジャブ

ギュ

唯「あれ、むぎちゃんじゃないの?」

紬「・・・」ヒヤヒヤ

グイグイ

唯「そんなに引っ張ったら転ぶよ〜」

紬「・・・」アセアセ

唯「どうして急いでるの?」

紬「・・・」フゥ

唯「・・・あれ?」

紬「・・・」

澪「?」

梓「・・・」

純「たのしかったたのしかったー」

律「今日が暑い日でよかったぜ」タラタラ

憂「・・・」

和「・・・」

さわ子「・・・どうしたの、みんな顔が蒼白なんだけど?」

姫子「なにかあったの?」

唯「・・・どうして・・・ここにいるの?」

和「やっと気づいたのね」

唯「姫子ちゃん?」

律純「「  そっちかいっ(ですか)!!  」」」

澪「なんの話?」

紬「・・・」フルフル

梓「澪先輩自身の為にも聞かないほうがいいです」

澪「え・・・、そう言われると聞きたくなるじゃないか」ウキウキ

律「正に、自ら墓穴を掘るだな」
203. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:37:52.15 ID:qmEGUPh0o
カポーン

紬「・・・」マッタリ

梓「いい湯ですね」

澪「ちゃんと温まらないとな」

唯「さわちゃんは?」

律「買い物だ」

和「そのおかげで川で遊べたのよね」

憂「てっきりうちに寄るのかと思っていました」

純「集団であんな格好で歩けないでしょ」

梓「そうだね」

律「むぎ〜」

紬「・・・?」

律「風呂から上がったら、アレやろうぜ」キラン

紬「・・・」キラキラ

澪「アレな!」

姫子「アレって?」

梓「風呂上りにコーヒー牛乳を飲むんです」

姫子「あぁ、なるほど・・・、ってなんで私まで銭湯に来てるの?」

唯「ま〜よいではないか〜」

律「ってか、湯船に浸かってからそれを言うのかよ」

姫子「・・・」

律唯「「  ほ〜げ〜  」」

紬「・・・」ボケー

和「デジャヴね」

澪「いや、現実にもあったことだから、デジャヴではないぞ」

姫子「?」

梓「夏の旅で・・・みんなで温泉に入ったそうです」

姫子「へぇ」

梓「中野梓です」

姫子「私は立花姫子。よろしく」

梓「よろしくです」

純「鈴木純です」

憂「平沢憂です」

姫子「よ、よろしく」

純憂「「  よろしくお願します  」」
204. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:38:34.37 ID:qmEGUPh0o
律「なぜ自己紹介しあってるんだキミ達は」

唯「あの時飲んだのはフルーツ牛乳だよあずにゃん」

ガラガラッ

さわ子「コラァー!」

澪「ヒィッ」

律「銭湯で叫ぶなよ〜」

唯「そうだよ〜。他にお客さんがいないからって」

さわ子「待ってなさいって言ったでしょ!」

梓「待っていたら風邪ひきますよ」

さわ子「置いてけぼりくらったみたいで寂しいじゃない!」

和「そんな事ないですよ」

紬「・・・」コクコク

純「寂しいって・・・」

さわ子「まったく・・・私がいなかったら川で遊ぶ事できなかったんだから」ブツブツ

姫子「・・・」

憂「・・・?」

律「びっくりしてんだよ、姫子は」

憂「そうですね、確かに校舎とは違いますよね」

澪「そうだな」

唯「さわちゃんじゃないよね」

さわ子「私を否定しないでくれる!?」

和「そろそろ出ましょうか」

純「置いてけぼりだ!」

紬「・・・」キラキラ

梓「私もやってなかったので嬉しいです!」

澪「・・・」
205. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:40:04.57 ID:qmEGUPh0o
澪「梓は見つけたのか?」

梓「・・・」

澪「・・・」

梓「・・・なにを・・・ですか?」

澪「その・・・『最高の場所』ってやつを・・・」

梓「どうしてそれを・・・?」

澪「唯に聞いたんだ。むぎがその場所を知っているから、笑顔でいられるんだって」

梓「そうですか」

澪「・・・」

梓「いいえ」

澪「・・・そっか」

チョンチョン

梓「?」

紬「・・・」ズイッ

梓「あ、ありがとうございます」

律「よーし、みんなちゃんと持ったな!」

純「いえす!」

憂「はい!」

唯「おー」

さわ子「・・・むぎ茶がいいんだけどね。アルコー」

和「私たちの前でそのむぎ茶を飲まないでください」

姫子「・・・」

澪「姫子」ヒソヒソ

姫子「?」

澪「律の合図で飲まないでね」ヒソヒソ

姫子「・・・う、うん?」

梓「・・・あぁ・・・なるほど」

紬「・・・」

律「腰に手を当てて、いっただっきまーす!」

「「  イタダキマース  」」
206. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:40:57.82 ID:qmEGUPh0o
律「・・・」ゴクゴク

紬「・・・」

憂「・・・」

唯「・・・」

さわ子「・・・」

姫子「・・・」

梓「・・・」

純「・・・」

和「・・・」

律「?」ゴクゴク

澪「疾走するザーサイ」

律「・・・・・・ブフーッ」

さわ子「それじゃみんな」

「「  いっただっきまーす!  」」

律「・・・想像してしまった・・・・・・ひっでえ」ポタポタ

紬「・・・」ゴクゴク

憂「・・・」ゴクゴク

唯「・・・」ゴクゴク

さわ子「・・・」ゴクゴク

姫子「・・・」ゴクゴク

梓「・・・」ゴクゴク

純「・・・」ゴクゴク

和「・・・」ゴクゴク

澪(律が被せて何か言うだろうな・・・)

律「背面とびするザーサイ」

純「グフッ」

澪「・・・」ゴクゴク
207. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:41:44.35 ID:qmEGUPh0o
紬「・・・」プハー

憂「おいしい」プハー

唯「やっぱりうまい!」プハー

さわ子「牛乳でもいけるわね〜」プハー

姫子「おいしい・・・」プハー

梓「おいしいです」プハー

和「いいわね、この気分」プハー

純「けほっ、けほっ!」

律「純だけかよー」

梓「来ると分かっていたら防御力は上がるんです」

和「そういうことね」

澪「おいしいな!」プハー

律「ちぇー」

憂「大丈夫?」

純「器官に・・・けほっ、けほっ」

紬「・・・」サスリサスリ

純「あ、ありがとうございます・・・けほっ」

唯「りっちゃん、背面とびはないよ」

律「むむむむ・・・結構屈辱だな・・・って、まともに飲んだ事ないぞー!」
208. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:43:54.33 ID:qmEGUPh0o
さわ子「むぎちゃんは私が送るとして、あと三人乗れるわよ」

唯「はいっ!」ズバッ

さわ子「じゃあ、姫子ちゃんと純ちゃんと・・・」

紬「・・・」ペコリ

姫子「わ、私も・・・?」

純「おぉ、ラッキーだ」

唯「ハブられちゃった」ションボリ

和「憂と私が残っちゃうじゃない」

憂「そうだね」

唯「そっか」

律「面白い組み合わせだな」

さわ子「あと一人乗れるわよ〜」

梓「はいっ!」ズバッ

さわ子「じゃ、澪ちゃん」

梓「なんでですか!」

澪「?」

律「まてまて、澪と同じ方向に帰る私を一人にするなよな」

唯「寂しいんだね、分かるよ」

律「分かられるのなんか嫌だな」

さわ子「しょうがないわね、後ろ4人乗れるかしら」

紬「・・・」コクリ

澪「なにを言って・・・」

純「乗りましょう!」

姫子「私が降りる・・・っ」

唯「いいからいいから〜」

グイグイ

姫子「押さないで唯!」

紬「・・・」ガチャ

唯「よいしょー」

姫子「ちょっと、降りるって!」

さわ子「人の車で暴れないでよねー」

姫子「う・・・」

澪「・・・」スッ
209. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:44:22.48 ID:qmEGUPh0o
律「失礼しまーす」

純「狭いっ!」

紬「・・・」グイグイ

律「いや、むぎは前だろ・・・なんで後ろに入ろうとするんだよ」

紬「・・・」

姫子「後ろ五人って・・・」

さわ子「日が暮れたんだから気をつけなさいよ〜」

梓「・・・」ムス

唯「はいよ〜」

憂「それでは、また明日」

和「じゃあね」

紬「・・・」フリフリ

梓「また明日です」

紬「・・・」ニコニコ

律「じゃーな」

紬「・・・」フリフリ

ブォォオオオオ

和「帰りましょ」

憂「夕飯の準備してないけど・・・」

唯「お母さんいるから大丈夫だよ」

梓「・・・」

唯「あずにゃん行くよ〜」
210. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:46:21.29 ID:qmEGUPh0o
さわ子「誰から送る?」

澪「見切り発車・・・」

紬「・・・」ウキウキ

純「澪先輩、狭くないですか?」ワクワク

澪「う、うん・・・」

律「こっちにも気を使え!」

純「・・・」

姫子「・・・はぁ」

さわ子「あら、疲れたの?」

姫子「・・・バタバタしていたから」

澪「まったく」

律「私をみるな」

純「楽しいですね、ドライブするみたいで」ウキウキ

澪「滅多にないからな」

律「そういやそうだな」

紬「・・・」コクコク

姫子「・・・」

さわ子「あなたたちも免許とったら?」

律「いいなそれ!」

澪「みんなと車で出かけるのもいいな」

純「そ、その時は私たちも!」

律「ごめん、定員オーバーだ」

純「もうちょっと、なんかこう・・・切捨てはやいですよー」

姫子「バイクもいいかな」

紬「・・・」

律「むぎが驚いてるぞ」

姫子「楽しそうじゃない?」

紬「・・・」

澪「姫子は似合いそうだよね」

さわ子「そうね〜」

姫子「・・・考えてみようかな」

純「う、後ろには誰を乗せるんですか・・・」ゴクリ
211. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:47:35.74 ID:qmEGUPh0o
律「なんで意気込んで質問してるんだよ」

純「き、気になるじゃないですか」

姫子「乗せなきゃいけないのかな・・・」

澪「誰かとツーリングしてはどうかな?」

姫子「いいね・・・でも、私らのクラスでいないよね」

紬「・・・」ガサガサ

さわ子「?」

紬「・・・」プップップー

澪「は・・・る・・・?」

律「春子?」

紬「・・・」ププー

さわ子「なるほど」

澪「確かに・・・」

純「・・・?」

律「私を男っぽくしたヤツ・・・って誰を基準にしてんだこらぁ!」

さわ子「りっちゃんもバイク似合うんじゃない?」

姫子「そうだね」

澪「・・・」プクク

律「そうだな、風になるのも悪くないな・・・」キリ

紬「・・・」プー

律「『オギューメントのA』・・・私?」

紬「・・・」プッププー

澪「う・・・しろ・・・?」

純「律先輩の後ろに乗るってことですか?」

紬「・・・」ププー

姫子「・・・」

さわ子「やめときなさい」
212. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:48:39.43 ID:qmEGUPh0o
律「とめるなよ!」

紬「・・・」ニコニコ

澪(楽しそうだな・・・むぎ・・・)

pipipipipi

さわ子「あら・・・?」

律「電話が鳴る・・・彼女は車を寄せて止める」

紬「・・・」コクコク

ピッ

さわ子「はい、もしもし・・・」

律「男である」

澪「・・・」

さわ子「・・・はい、分かりました」

純「別れを告げられたのである」

律「終わらせるなよ、もっと幅を広げる事が大事だ」

純「す、すいません」

澪「電話中だぞ」

姫子「・・・」

紬「・・・」

ピッ

さわ子「むぎちゃんから送るわね」

紬「・・・?」

さわ子「斉藤さんから・・・近くの駐車場で待ってるって」

紬「・・・」

姫子「・・・」

律「なーんだ」

澪「なにを期待していたんだよ」

純「もう少しドライブできると思っていました」

紬「・・・」コクリ

さわ子「残念ね」
213. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:49:06.37 ID:qmEGUPh0o

唯「あずにゃん、またあした〜」

梓「わざわざ送ってくれてありがとうございます」

和「気にしないで」

憂「明日ね、梓ちゃん」

梓「うん、また明日」

214. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:50:21.50 ID:qmEGUPh0o
律「明日な、むぎ」

澪「また、明日」

純「おやすみなさい」

姫子「明日ね」

紬「・・・」フリフリ

バタン

斉藤「それでは」ペコリ

さわ子「お気をつけて」

ブオオオオ

澪「・・・」

姫子「・・・」

純「・・・」

律「じゃ、私らの事頼むぜ、さわちゃん!」

さわ子「さ、乗りなさい」

純「失礼しまーす」

ガチャ

律「こら」

純「・・・すいません、勢いって大事かと思って」

律「私も前に座りたいんだよ」

澪「わ、わたしだって」

姫子「・・・」

ガチャ

律「こら」

姫子「後ろに乗ろうと・・・」

律「こういう時はノるのも大事だぞ」

姫子「・・・」

さわ子「早く決めてね」

バタン

純「公平を期するために、ジャンケンでいきましょう」

律「うむ、いいだろう」

澪「よし」

姫子「・・・」

純「ジャーンケン」
215. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:51:07.90 ID:qmEGUPh0o
澪「ポイ!」

グー

チョキ

グー

ピストル

姫子「いるよね、こういう子」

純「うっ・・・」

律「澪と純は後ろ決定だな」

澪「しょうがないな」

律「よし、勝負だ」

姫子「・・・ジャンケン」

律「うりゃ!」

パー

パー

律「ふむ」

姫子「勝ちたくなってきた」

澪「・・・」

純「では二回戦」

律「ジャーンケン」

姫子「ホイ」

チョキ

チョキ

律「しぶといな」

姫子「律がね」

律「ふっ・・・」

姫子「・・・」

律姫子「「  じゃーんけん  」」

ブオオオオオオオ

澪純「「  おいてかれた!  」」
216. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:52:34.98 ID:qmEGUPh0o
律「冗談キツイぜ〜」

さわ子「長いのよ」

純「中々戻ってこないから私たち冷や冷やしたんですよ」

さわ子「どうでもいい事に熱くなるからよ」

律「熱くなったのは姫子だけだ」

姫子「・・・」

律「・・・」

姫子「・・・」

さわ子「無視されたわね、りっちゃん」

律「・・・」シクシク

純「その気持ち、分かります」

澪「姫子?」

姫子「・・・ん?」

さわ子「走行中に外をボンヤリ眺めるなんて・・・」

律「ロマンティックか!」

姫子「・・・」

律「・・・」シクシク

純「今のは・・・」

律「なんだよ!」

澪「どうかしたの?」

姫子「『旅』と『旅行』は違うの?」

さわ子「あら・・・」

律「なんだ、いきなり」

澪「・・・」

姫子「・・・なんでもない」

澪「梓に聞けば・・・的確な答えが聞けるかも」

律「そうだな」

姫子「どうして?」

澪「梓はむぎの傍でたくさんの景色を見てきたんだ」

純「・・・」

姫子「澪たちは?」

律「まぁ、感覚は分かるけど、言葉にはできない」

澪「説明できるほど、知っていないのかな」

純「・・・」
217. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:53:58.49 ID:qmEGUPh0o
律「どうしたんだ?」

姫子「ちょっとね」

さわ子「旅を題材にした記事を書いているって人に会ったのよ」

純「?」

律「あ、ひょっとして・・・ソーマ?」

澪「そうま・・・だろ」

さわ子「そうよ」

姫子「知り合いだったんだ」

純「あぁ、ケータイの人か」

さわ子「あの人って、アバンチュールの人なのね」

律「・・・」

澪「・・・」

純「・・・」

姫子「・・・?」

さわ子「なによ、この間は」

律「アバンチュールって言ってるのさわちゃんだけだぜ?」

澪「・・・うん」

純「・・・そうですね」

姫子「???」

さわ子「最初に言い出したの唯ちゃんだからね、私が時代遅れみたいに言われてるけど」

姫子「そうなんですか・・・あ、ここでいいです」

さわ子「分かったわ」

ガチャ

姫子「ありがとうございました。さわ子先生」

純「さて・・・」ガチャ

さわ子「いいのよ、悪いわねつき合わせちゃって」

姫子「いえ・・・」

律「さり気なく前に移動するんだな、純」

姫子「・・・」ボソッ

純「・・・」

律「じゃーな、姫子」

澪「じゃあね」

純「それでは」

姫子「うん、明日ね」
218. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:55:15.06 ID:qmEGUPh0o
純「聞こえました?」

さわ子「?」

律「なにをだよ」

純「姫子先輩が『楽しかった』・・・って」

澪「・・・」

律「たりめぇよ」

さわ子「なんでべらんめぇ口調になるのよ」

純「・・・うん、楽しかった」

律「そんで、澪を乗せた理由ってなんだよ?」

澪「・・・」

さわ子「梓ちゃんに知られたのかな〜と思って」

澪「はい、聞かれました」

さわ子「そう・・・、意外に早かったわね」

澪「え・・・?」

さわ子「あ・・・」

律「なんだよ、早かったって」

純「?」

澪「『時期が来たら話してあげて』って」

さわ子「・・・りっちゃんには知られるだろうとは思っていたけどね」

律「・・・まぁな」

澪「・・・」

純「あぁ・・・、紬先輩の・・・」

さわ子「もう一つ伝える事があってね」

澪「・・・?」

純「・・・?」

律「なんだよ?」

さわ子「・・・学園祭の日取りよ」
219. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:57:13.50 ID:qmEGUPh0o
純「ありがとうございました」

さわ子「えぇ、それじゃあね」

律「じゃーなー」

澪「明日ね」

純「お休みなさい!」

ブオオオオ

律「そういや、なんで姫子がいたんだ?」

澪「・・・そうだな、自然にいたから気にならなかったけど」

さわ子「むぎちゃんの影響かもね〜」

律「どういう事だよ」

さわ子「和ちゃんが鍵盤を勉強してる事が不思議なんだって」

澪「・・・姫子自身もしていたよな?」

律「う、うん・・・昼に少しだけだけど、母音は覚えたって」

さわ子「・・・あの子、最初橋の上から見ていたのよ。あなたたちをね」

澪「・・・」

律「・・・」

さわ子「あ、そうだったのね・・・・ケータイの人が言っていた事はそういう事だったのよ」

澪「?」

律「なんだ?」

さわ子「相馬さん・・・ね、あなたたちの旅の話を聞きたいと言っていたわ」

澪「・・・」

さわ子「記事のネタになる程のモノかと不思議だったんだけどね」

律「・・・そうだよな」

さわ子「姫子ちゃんを通してみたら、興味を引き立てられるわね」

澪「?」

さわ子「外からの視点であなたたちを見たら、その変化が気になるでしょ」

律「分かりやすく頼む」

さわ子「簡単よ。夏の旅をむぎちゃんと梓ちゃんの二人だけで行ったとするでしょ」

澪「はい」

さわ子「帰ってきた二人を見て、あなた達二人はどんな感想を持つ?」

律「むぎにベッタリの梓・・・か」

澪「なにがあったのか、気になりますね」

さわ子「それが姫子ちゃんの視点って訳ね」

律「あー」
220. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:57:53.53 ID:qmEGUPh0o
澪「なるほど・・・」

さわ子「さっきの姫子ちゃんの質問がそうなんじゃない?」

律「そっか」

澪「相馬さんは、どうしてですか?夏前の私たちを知りませんよね」

さわ子「・・・聞くけど、相馬さんに旅の話をした時の梓ちゃんはどうだった?」

律「あの時間を思い出して、今のむぎと比べてしまったんだろうな」

澪「・・・」

さわ子「・・・そこを察知したのかもね」

澪「・・・」

さわ子「そんな表情をするから、興味を持ったって」

澪「・・・」

律「みお?」

澪「ん?」

律「どうした?」

澪「なんでもない」

さわ子「?」

律「ここでいいぜー、さんきゅー」

澪「あ、ありがとうございます」

さわ子「どういたしまして」

ガチャ

律「さわちゃん」

澪「・・・」

さわ子「なに?」

律「いいクラスに恵まれたな〜」ニヤリ

澪「・・・」

バタン

さわ子「そういう事にしておくわ・・・じゃあね〜」

ブオオオオオオオオ
221. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 01:58:30.90 ID:qmEGUPh0o
―――――夜

最低で最高の一日だった

ごめんなさい

むぎせんぱい

ありがとう

むぎせんぱい



限りある時間を大切にします
227. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 21:35:21.28 ID:qmEGUPh0o
9月8日



―――――2年生クラス

梓「・・・」

純「・・・」

梓「おはよ」

純「おはよ」

梓「・・・」

純「・・・」

憂「どうしたの?」

梓純「「  別に・・・  」」

憂「昨日の今日だから照れくさいんだね」

梓純「「  いうなっ!  」」

憂「クスクス」

梓「・・・むぎ先輩の家まで行ったの?」

純「ふふん」

梓「ぐっ・・・」

純「行ってないよ〜、途中で斉藤さんが迎えにきてた」

梓「ふふん」

純「いや、意味が分からない」

憂「先生くるよ〜」
228. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 21:36:41.70 ID:qmEGUPh0o

―――――3年生クラス


プップププー

「?」

春子「なにを弾いているんだよ紬?」

姫子「『おあお』だから、『おはよー』かな」

紬「・・・」コクリ

信代「そこまで読み取れるのか姫子」

姫子「・・・なんとなくだけどね」

紬「・・・」テクテク

唯「おはよー」フリフリ

和「おはよう、むぎ」

姫子「おはよ」

紬「・・・」フリフリ


春子「あれ・・・?」

風子「どうしたの?」

春子「姫子が輪の中に入ったような・・・」


信代「男子だ」

姫子「え・・・?」

和「そんな雑誌読むなんて珍しいわね」

唯「バイクに目覚めたんだね!風になるんだね!」

姫子「なろうかな〜って」

信代(急にどうしたんだろう・・・)

紬「・・・」プッププー

姫子「・・・?」

唯「昨日の・・・?」

紬「・・・」プププー

和「はな・・・い・・・、昨日の話?」

紬「・・・」コクリ

姫子「そう・・・うちの父さんがバイク持っているからさ」ペラ

紬「・・・」ププー

唯「昨日の話ってなんだい?」
229. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/02(金) 21:37:26.48 ID:qmEGUPh0o
姫子「車の免許とバイクの免許どっちがいいかって話」

紬「・・・」フルフル

信代「ちがう・・・?」

紬「・・・」プッププー

唯「うし・・・ろ・・・に?」

和「・・・」

紬「・・・」プップププー

唯「だれを・・・」

姫子「・・・」

紬「・・・」プププッププー

唯「乗せるか・・・って話!」

姫子「してないよ」ペラ

信代「・・・」

唯「私だよね!」

姫子「してないって」

和「どうして唯なのよ」

唯「私も風になりたいんだよ」

和「それじゃあ自分で・・・いえ、何も言ってないわよ私は」

姫子「責任逃れだね」

信代「唯がバイクに乗るのは想像できない・・・」

唯「え〜」

紬「・・・」ニコニコ


最終更新:2011年10月05日 23:17