放課後

律「おいーす!澪いるかー?」

シーン…

律「まだ来てないか…はぁ…」

唯「律っちゃんどうしたの?澪ちゃんがいなかったからため息つくなんて…」

律「な…なんでもねぇよ…!」プイッ

紬「時間がまだあるみたいだからお茶にしましょう♪」ニコッ

唯「わぁ~い!ティータイム!ティータイム!」

律(澪のやつまだ来ないのかよ…)イライラ



憂「みなさん!初めまして!平沢憂です!」ニコッ

憂「今日はクリスマスですね!みなさんも素敵なクリスマスをお過ごしください!遅くなりましたがメリークリスマス!」ニコッ

梓「め…メリークリスマス…///」

憂「もう…梓ちゃん!それじゃあみなさんに聞こえないじゃない!」

梓「だ…だって…サンタ格好でネコミミだなんて…///」

憂「梓ちゃん!語尾!」

梓「えっ…?あっ…ご…ごめんなさい…にゃん…///」

憂「ふふふ♪かわいいね!」ニコッ

梓(君もサンタの格好似合っているよ…///)





梓「えへ…えへへ…えへへへ…///」

先生「おほん…おほん…」

憂「あ…梓ちゃん…起きなよ…」

梓「ん…?あれ…おはよう…」

先生「うん…おはよう…中野…睡眠学習がでくるとはな…」ワナワナ

梓「」



職員室

先生「今後気をつけるように!」

梓「す…すいません…!」ペコッ

ガラッ

梓「ふぅ…怒られちゃった…」

梓「まぁ…良い夢見れたし結果オーライ!」

憂「梓ちゃ~ん!」タタタ

梓「あっ…!///」

憂「大丈夫だった?居眠りぐらい誰だってあるのに…あの先生厳しいだけだから気にしないで!」

梓「うん…ありがとう…///」

梓(や…優しい…こんなに私のことを心配してくれていたなんて…///)

憂「それより大丈夫?部活もつ始まるんじゃ…?」

梓「………」

梓「……おぉっ!」

憂(梓ちゃん…完全に染まってる…)


……

紬「はい、唯ちゃん♪」

唯「わぁ~い!ムギちゃんありがとう~!」ズズッ

唯「うまいっ!」

紬「ふふ♪」

ガチャッ

律「澪かっ!?」

梓「こんにちは!」

律「なんだ梓か…おっす…」

梓「私の扱いひどっ!」

唯「ふふふ~あずにゃ~ん!」タタタ

梓「にゃっ!唯先輩止めてください!わっ…!」ガバッ

唯「あずにゃ~ん♪」スリスリ

梓「もっもう…!先輩…!///」

梓(ふにゃああああああ!!!!!また良いいいよおおおおおお!!!!!//////)

律「相変わらずだな…お前ら…ふぅー…」

唯「あれ?律っちゃん元気ないね?」

紬「きっともっと梓ちゃんに抱きついていないからよ。唯ちゃん」

唯「あ、そ~なんだぁ~」ギュー

梓「~~~!!!///」ヘニャヘニャ

紬「あらあら平和ねぇ…」ニコニコ

律「………」


ガチャッ

澪「いやぁ~遅れてごめん!」

律「遅いよ。何で遅れたんだよ」

澪「あ…和とちょっとね…」

律「和と何をしていたんだよ?」

澪「ん?まぁ…大したことじゃないよ。和が困っていたからちょっと手伝っていただけだよ」

律「他の暇そうなやつに任せればいいじゃん」

澪「まぁ、そう言うなよ…和はなんだかんだで助けになっているし…」

律「そっかよ…そんなに和に頼りたいなら和のところに行けば?」

澪「えっ…?」

律「頼りになんない私なんかよりも和のところに行けばいいだろ?」

澪「お…おい…何を言ってるんだよ…?」

律「そりゃ私はクラシックとか音楽の教養は皆無さ!澪からいろいろと教えてもらってるのに物分かりの悪い私じゃ無駄骨だもんな!あぁ!いいさ!勝手にしろよ!」

澪「お…おい…」

唯「律っちゃん…落ち着きなよ…」アタフタ


律「私たちなんかよりも澪は和の方が良いから遅刻してきたんだろ?そんなに和が好きなら付き合っちゃえば?」

紬(澪×和もありわねぇ~///)ポワ~ン

澪「!そんなこと言ってないだろっ!!」

唯「み…澪ちゃんも落ち着いて…」アタフタ

梓「………」

梓(どうしたんだろ…いつも仲の良い雰囲気だったはずなのに…)

梓(待てよ?ここで先輩達から好評価を得られればきっとあの子も振り向いてくれるはず…!)

律「へっ!じゃあこの前、和と二人でコソコソと和の家に行っていたくせに!」

澪「!それは…和に料理を教えてもらっていたんだよっ!!唯に教えていたのを聞いて…それを…///」

律「怪しいなぁ~」

澪「ほ…本当だっ!!///」

唯「ふ…二人とも落ち着いてよっ!」

梓(今だっ…!)

スチャ

梓「せ…先輩方!お…落ち着いて…ください…にゃあ…!///」

澪律「………」


澪(え…?なにこれ?律と梓どうしちゃったんだ?)

律「……はぁ…練習でもすっかぁ…」

律(けっ…梓のせいで張り合う気もなくした…)

梓(や…やったぁ…!)

唯「う…うん!しよう!しよう!」

唯(なんで急にあずにゃんネコミミつけたんだろう?かわいいから良いけど…)



♪ジャジャジャ~ン…

唯「ふぅ……」

梓「これが合奏なんですね!楽しいです!」

澪「あ…あぁ…そうだな…」チラッ

律「………」

澪「律…今のはいつも以上に音が弱く感じたんだが…」

律「そうなんだ…私素人だからわっかんな~い!」

澪「!お…おい!今のはいつも一緒にやっていれば分かることだぞ!!」

律「………」

律「悪かったな物分かりが悪くてよ……」

澪「そ…そういう意味で言ったわけじゃないって!!今日はお前変だぞ?」

唯「うん…なんか律っちゃんらしくないよ…今日は本当に変だよ?」

律「っるせぇっ!!いつもいつもの様なテンションでいつもの様な音が出せるかってんだよっ!!」

澪「!!」ビクッ

唯「律っちゃん…」

梓(よ…よし…!今度も…!///)

紬「………」サッ

梓「!?」

紬(ダ~メ…今はそういう場合じゃないの…)


律「……あぁ~!!止めた!止めた!私気分悪いから帰る!」ガサゴソ

澪「ちょっと律!!」

律「んだよっ!何かあんのかよ…」

澪「……つ…///」

律「はぁ?」

澪「……ばか律…グスッ…グスッ…///」

律「………」

律「ばかで結構…」

バタン

澪「グスッ…グスッ…ウグッ…///」

唯「み…澪ちゃん…泣かないで…」アタフタ

梓「………」

紬(梓ちゃんには良くないものを見せちゃったわね…)



数十分後

唯「もう…落ち着いた?澪ちゃん…」

澪「う…うん…///」

紬「本当に律っちゃんどうしたのかしら…?」

梓「………」

唯「本当に酷いよ!律っちゃん!澪ちゃんに急に当たるなんて!」プンスカ

梓「な…何か原因があるはずです…」

唯「ふぇ?」

梓「律先輩がそんな八当たりするような人間とは思えません…何か原因があるはずです!」

紬「でもねぇ…まったく検討がつかないんじゃ…」

澪「ありがとう…みんな…でも…」

梓「でも…?」

澪「これは私と律の問題なんだ…だから、みんなは気にしないでくれ…」



唯「気にするよ!!」


澪「唯……」

唯「だって、律っちゃんと澪ちゃんは私たちの仲間じゃない!!困っているのを助け合うのが仲間でしょ?」

梓「そ…そうです!実際に部活に支障を来たしたのですから、部員としても気にしないわけにはいきません!」

紬「そうね…やっぱり、澪ちゃんは律っちゃんと夫婦仲じゃなくちゃね」

澪「み…みんな…」



律「けっ…何だよ…澪のやつ…あれじゃ私が完全に悪いやつじゃないか…」

律「くそっ…」

―「律さん…?」

律「ん?」クルッ

憂「あぁ、やっぱり律さんでしたか!お疲れさまです」ペコッ

律「憂ちゃん…」

憂「確か今日部活があったはずじゃ…」

律「あ~…それ?早退したよ…なんか気分が悪くてね~」

憂「え!?大丈夫ですか?」

律「あぁ、大丈夫大丈夫!寝れば治るさ!」

憂「そう…ですか…」

律「あ、でも心配してくれてありがとな、憂ちゃん」

憂「いえ…」



律「はぁ……」

律(どうしたら良いんだろ…澪を泣かしてそのまま唯達を置いていってしまったからな…)

律(まぁ…あいつらなら明日謝っておけば許してくれるから大丈夫だろうけど…)

憂「………」


憂「あの…律さん」

律「ん?どうしたの?」

憂「本当は気分が悪いんじゃなくて機嫌が悪いんじゃないですか?」

律「へ…?」

憂「何だか…体調が悪いんじゃなくて…鬱屈したような感じがして…すいません…『機嫌が悪い』という言葉は適切じゃないと思いますけど…///」

律「ふぅ…憂ちゃんは優秀すぎるよ…」



公園

憂「ここなら…話せますね…あ、無理なさらなくても良いですよ」

律「うんや、私は大丈夫だよ…」

憂「ふふ♪やっぱり律さんはそうでなくちゃ」

律「憂ちゃん…」

律(本当に出来た妹だなぁ…)


憂「そうですか…澪さんと…」

律「そうなんだ…100%私が悪くないとは思わないけど…」

憂「それでも、律さんから謝ってみる方が良いと思いますよ」

憂「澪さんは謝らない、いえ、謝りたくても謝れない理由は律さんにしか分からないからだと思うんです」

律「私にしか…分からない…?でも、私だって分かんないよ…」

憂「いえ…本当はもう分かっているはずです…素直になれば分かるはずですよ」

律「素直…か……」

憂「まずは律さんから謝りましょう。自ら自分の非を言って謝ればもしかするとお互い誤解していたということだってあるんですよ?」ニコッ

律「………」

憂「律さんと澪さんは親友じゃないですか!たぶん澪さんは律さんが思っている以上に律さんのことを頼りにしているはずです!」

憂「絶対に仲直り出来ます!だから、自信持って下さい!律さん!」

律「自信を…持て…か…私が前に憂ちゃんに言ったことがそっくり返されたなぁ…はは…」

憂「そうです…今私が言ったことは律さんの受け売りですよ…」

律「え…?」

憂「私…受験の時に律さんからこの言葉で喝を入れてくれた時、本当に嬉しかったんです」

律「そんな…私のしたことは大したことじゃないよ…」

憂「それでも私は感謝しているんです!あの時私は律さんに本当に助けられました!」

憂「今度、私で律さんの助けになれるのなら、ぜひとも協力させてください」ニコッ

律「憂ちゃん……」

律(純粋な憂ちゃんには勝てないな…はは…)

律「…ふっ…ありがとう。憂ちゃん…なんかふっきれたよ…」ナデナデ

憂「り…律さん…?///」

律「あっ…ごめん!弟を頭でなでるクセが…」

憂「いえ…律さんは良いお姉さんなんですね!」

律「はは…なんか照れくさいや…あはは…///」

憂「ふふ♪」


律「今日はありがとな…憂ちゃん…」

憂「いえ…私はただ応援しただけですよ」

律「はは…それだけでも嬉しいよ…」ナデナデ

憂「あ…///」

律「うわっ…またごめん…」

憂「ふふ♪私はこういうの嫌いじゃないですよ♪///」ニコッ

律「それじゃ、また…」

憂「律さん、さようなら!」

憂「………」

憂「えへへ…律さんにも頭なでられちゃった…///」

憂「律さんがんば…!」


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最終更新:2010年02月19日 00:36