唯「ムギちゃん、図書室ってどこにあるの?」
紬「もう入学して1年以上たつのに分からないのね」
唯「えへ、本とか読まないんだもん」
紬「ここが図書室よ」
唯「わー、本がいっぱいだぁ!えーと…あっウォーリー見つけた!ウォーリー探そうようウォーリー」
紬「えっ、でも今はウォーリーじゃなくて宝物さがさなきゃダメよ」
唯「じゃあウォーリー借りてくるね」
紬「そうしてもらえると助かるわ」
紬「次はちゃんと『K175』を探さないと…図書委員さんに聞いたら早いわね」
唯「『K175』♪『K175』♪」
紬「あのすいません『K175』って番号の本探してるんですが、どこの本棚にあるか分かりますか?」
図書委員「それならあっちの辞典がある本棚ですよ」
紬「ありがとうございます」
唯「辞典がある本棚ってここだね」
紬「えーと…あった『K175』国語辞典ね」
唯「この国語辞典に何かあるのかな?」
紬「普通の国語辞典みたいなんだけど…」
唯「あっ!ここになんか書いてあるよ!『227ページをひらけ』だって」
紬「開いてみましょう」
唯「227ページと…今度は591ページをひらけか…591ページと…次は147ページ…731ページをひらけ…」以下ループ
紬「これで最後489ページをひらけ…やっと最後ね、489ページと…ええと、バーカ?」
唯「バーカって書いてあるね」
紬「ふんっ!」
唯「あぁ国語辞典が無惨な姿にぃ…」
紬「こういうイタズラはよくないわ、ねえ?」
唯「ムギちゃん目は笑ってるけど、沢庵が笑ってないよ…」
紬「あら国語辞典のカバーの中になにか入ってるわ」
唯「本当だ…これヒント書いてあった紙と同じ紙だよ!」
紬「何が書いてあるの?唯ちゃん」
唯「えっとこれは木の絵かな?木の上のところに×印がついてる」
紬「真っ黒だけど確かに木の絵ね、木の上になんかあるってことかしら?」
唯「どこの木のことなんだろ?」
唯「もしかして木の上にウォーリーがいるのかな?ちょっと探してみるね」
紬「唯ちゃん探す必要はまったくないと思うわ」
唯「じゃあ何のこと書いてるんだろう?」
紬「それはきっとほかのヒントと合わせれば分かるのよ、ほかに国語辞典になにかない?」
唯「無惨に散っちゃってる以外はとくに変わったところはないよー」
紬「とりあえずヒントはこれだけみたいだから、りっちゃんに連絡しましょう」
唯「うん、電話するねー」
―――――
律「おーいたいた、澪ーっ!」
澪「あっ、律!人が…人がぁ…」
律「いやそれとっくに終わったしさわちゃんだし」
澪「えっ、そうなの?」
律「そうなの!それより宝の地図とヒントが見つかったんだぜーコレ」
澪「ん?宝の地図って?それに『放課後サンセット』?なんだこれ?」
律「ここの卒業生のバンド名かなって思ってさ、さわちゃんに聞きにきたんだよ。おーい!さわちゃーん!」
さわ子「もう、なによー」
澪「キャーーーーッ!」
律「うわあっ!地面から出てくるな恐いよ!」
さわ子「あなたたちが呼んだんでしょ!で、なにか用?」
律「あぁ『放課後サンセット』ってバンドがいなかったか聞きにきたんだけど、さわちゃん知らない?」
さわ子「『放課後サンセット』?そういえば少し前の軽音部にそんなバンドがいたらしいわね」
律「ビンゴ!そのバンドについてなんか知らない?」
さわ子「詳しく知らないけど、音楽室に映像とかが残ってたからそれを見てみたらいいんじゃないかしら」
律「ありがとう!さわちゃん!おっと澪忘れるとこだった」
澪「律ぅ…人が…人がぁ…」
律「だからさわちゃんだし終わったしてか2回目だし」
―――――
音楽室
澪「あ、『放課後サンセット』あったぞ。あと一緒に紙が入ってるな」
律「な、なんて書いてあるんだ?」
澪「『10月午後5時』って書いてある」
律「なんだそれ?ちょうど今10月だけど、何年とか何日とか書いてないの?」
澪「書いてない。それよりこの映像見てみようよ」
律「そうだな、この映像の中にもヒントがあるかもしれないしな」
澪「学園祭ライブの映像みたいだな」
Voの女の子「それでは聴いてください『10月午後5時』」
律「曲名『10月午後5時』ってヒントに書いてあったのと同じだよな」
澪「そうだな、歌詞になにかヒントがあるのかもな」
♪♪♪♪♪
澪「すごい上手いな、私達もこれくらいできるようにならないとな」
律「そうだな…じゃなくてヒントはどうなったんだよ!」
澪「ちゃんと注意して聴いてたけどヒントが隠れてる感じはなかったぞ」
律「そっかー…『10月午後5時』に梓の持ってる地図に書かれた場所に行けってことなのか?でも何日って書いてないしなぁ…」
澪「まぁヒントは見つけたんだし唯達に連絡したらどうだ」
律「そうだな…っと思ったら唯から電話だ」
律「唯どうしたー?どうぞ」
唯「りっちゃん隊員!ヒント発見したであります!どうぞ」
律「ご苦労!こちらもヒントを発見したから合流だ!どうぞ」
唯「了解です!おーばー」
―――――
唯「おーい!りっちゃーん!」
律「おう!でヒントは?」
紬「これです」
律「木の絵か?上に×印がついてるな…宝は木の上にあるってことか?」
紬「分からないわ。りっちゃん達のヒントはなんだったの?」
澪「これだよ。『10月午後5時』って書いてあるんだけど意味までは解らなかった」
唯「きっとそれはー…」
紬「年や日が書いてないのね」
律「そうなんだよー」
唯「ねーわたしの推理―…」
紬「そういえば『放課後サンセット』ってバンドはあったの?」
澪「あぁ、バンドは実在して映像もあったよ」
唯「ねーねーわたしの―…」
紬「その映像にヒントは隠されてなかったの?」
律「澪とよく確認したけどヒントらしいものはなかったぜ」
唯「だからね、わたしの―…」
律「あっ、梓から電話だ」
唯「…」
律「どうしたー?」
梓「地図の場所見つけましたよー地図と見比べてここで間違いないと思います」
律「わかった今から行くよ、それはどこだ?」
梓「グラウンドにきてくれれば分かりますよ、大きい木があるんで」
律「グラウンドの大きい木だな、分かった」
唯「あずにゃん場所見つけたって?」
律「うん、今から行くって言っておいた」
澪「どこだって?」
律「グラウンドの大きい木のある所だって」
律「まだヒントはよく分からないけど、とりあえず地図の場所へ行こうぜ」
―――――
梓「ここですよー!」
紬「大きい木ですねー」
澪「確かに地図と見比べるとここみたいだな」
唯「あずにゃん天才!」
律「じゃ登ってみるか」
梓「なんでそうなるんですか」
律「今分かってるヒントがそれくらいだからだよ」
梓「私なにも知らないんですが」
紬「梓ちゃんが何も知らないわけだし、ここで一回ヒントを見直したらどうかしら?」
澪「それもそうだな」
唯「あずにゃん~これだよ!」
梓「最初の『K175』と『放課後サンセット』それから見つかった『木の上に×印の絵』と『10月午後5時』ですか…」
唯「わたしの推理だとこのヒントは何にも関係なくて一枚目の地図が宝の場所だと思うんだよね」
梓「完全に考えることを放棄しましたね」
梓「確かに『木の上に×印の絵』くらいしか明確な手掛かりがないですね」
律「だろう?じゃ登るか」
紬「でも木の上にあるんだったら葉っぱのなくなる冬に見つかったりしてるんじゃないかしら?」
澪「どうだろう?登ってみないと分からないヒントってのもあるしな、というかスカートのまま登るのか?」
律「ジャージ持ってきてないし見てるのはみんなだけだからいいだろ、よいしょっと」
唯「りっちゃんたくましい子!あっ、白だね!」
紬「下から見てるとすごいサービスショットよ」
梓「そんな大股ひらいて…」
律「うるさいな///」
澪「律ーっ!落ちないように気をつけろ!」
律「ここがてっぺんだけど何にもない…外れみたいだな降りるか」
唯「りっちゃんおかえりーなんかあった?」
律「んーん、なんにもなかった」
澪「違ったか…宝はなくてもヒントくらいはと思ったんだけど」
唯「やっぱりここらへんになんか埋まってるんだよ」
梓「それだとヒントの意味がないですよ」
唯「ひっかけなんだよ!きっと!ムギちゃんの金属探知器で探してみよう」
梓「無駄だと思いますが…」
…ピーーー
紬「ここに何か埋まってるわ!」
梓「えっ?」
澪律「本当か!?」
唯「ほらねっ!掘ってみようよ」
唯「あったー!」
律「おおーっ!ついにお宝発掘だぁ!」
紬「やったね、唯ちゃん!りっちゃん!」
唯「やったよ…ついに私達やったんだよ!」
律「あぁ…これで志半ばに倒れた仲間達も浮かばれるな」
唯「えへへーやっぱり私が正しかったね」
梓「スッキリしないです。ヒントがまるで関係ないじゃないですか」
澪「引っ掛かるとこはたくさんあるけど見つかったんだからよかったじゃないか。それは箱かな?中身は何が入ってるんだ」
律「開けてみようぜー!」
唯「開けた瞬間煙が出てきておばあちゃんにならないかな?」
律「大丈夫だって、開けるぞーそれっ!」
唯澪紬律梓「………」
唯「これが宝物?」
紬「これは写真ね、写ってるのは誰かしら?」
澪「これさっき映像で見た『放課後サンセット』のメンバーだよ」
梓「じゃあ、これってタイムカプセルなんじゃないですか?」
律「この地図はタイムカプセルの場所を記した地図だったってことか?」
澪「でも他人に掘られたら困るタイムカプセルの地図を残すのはおかしいだろう」
紬「たぶん宝とは関係なくて私達がたまたま掘り出しちゃったのね」
律「なんだー…財宝が出てくると思ったのに…」
梓「唯先輩間違ってたじゃないですか」
唯「うぅー…」
紬「ふふ…見てこの写真すごく楽しそう」
澪「本当だな、この軽音部も私達みたいな感じだったのかな」
律「これさっき映像で見た学園祭の写真だな」
梓「この人なんか唯先輩に似てますね」
唯「こっちの人はあずにゃんに似てるよー」
律「前の軽音部の思い出勝手に見ちゃ悪いよな、埋め直そう」
紬「なんか疲れましたけど、とっても楽しかったわ」
もうすっかり太陽は西に傾きみんなの影がグラウンドにのびていた
梓「もう5時ですか、もう練習できなそうですし帰りますか?」
唯「そうだねー、帰ってアイス食べたいよぉ」
律「結局宝物は見つからずかー」
澪「いいや、宝物は見つかったんじゃないか?」
律「えっ?」
唯「見つかったの?どこどこ?」
澪「前の軽音部の思い出見ただろ?こうやってさ部活したりティータイムしたり宝探ししてみんなと楽しく過ごした時間が大切な宝物なんじゃないのかな」
紬「本当、いくらお金積まれてもかえられない大切な宝物ね」
唯「そうだね、澪ちゃんムギちゃんりっちゃんあずにゃん…みんな大好きだよー」
律「そうだな…へへ、じゃあ早速」
澪「あっ、私のカメラ…」
律「ほらみんなくっつかないと写らないぞ」
律「はい!宝のチーズ!」
終わり
最終更新:2010年05月07日 22:36