高校放課後!

キーンコーンカーンコーン

純「終わったー」グダーッ

梓「耐えきった・・・」グデーッ

憂「二人とも。放課後だよ、部室行こうよ」

純「よし、部室でだらけよう」

梓「だらけないよ。・・・休憩するだけだよ」

憂「同じだと思うよ・・・」

さわ子「後で行くからお茶よろしくー」

憂「はい、わかりました」

さわ子「うーん、今日のお茶もおいしいわぁ」ポワァ

純「うんうん。もうこの為に学校に来てるよ」

梓「純はもう少し真面目になったほうがいいと思う」

純「梓だって今日は不真面目だったじゃんかー」

憂「まぁまぁ」

梓「あ、そうだ。さわ子先生、放課後の時間開いてる日ってありますか?」

さわ子「うん?どうして?」

梓「実は唯先輩達がさわ子先生も大学の部室に呼ぼう。見たいな話になってまして」

さわ子「へぇ、唯ちゃん達がねぇ」

さわ子「そうね、一度は見に行った方がいいかも」

梓「はい。みなさん、さわ子先生の顔を見たいと言ってましたし」

さわ子「まぁ。うれしい事言ってくれるじゃない」

梓「そこで日にちなんですけど、やっぱり忙しいですよね・・・」

さわ子「そうねぇ・・・。来週はテスト週間に入って準備しなきゃいけないし、その後は修学旅行の会議やら・・・」

純「そんなに忙しいのにここでお茶飲んでていいんですか?」

さわ子「来週からって言ったでしょ!」

憂「なら今週中とかですか?」

さわ子「今週も本当は時間あったんだけど・・・」

さわ子「(急にバンドの練習が入ったなんて言えない・・・)」

さわ子「(紀美の奴、なんで勝手に演奏会なんて引き受けるのよー)」シクシク

梓「あの、先生?」

さわ子「そ、そうね。行けるとしたら今日明日くらいかしら」

憂「わぁ、本当に大変そうですね」

純「あ、私明日は無理ー」

梓「じゃあ今日しかないじゃん・・・」

さわ子「ごめんね。だから行くとしたら月末になっちゃうかしら」

純「いまから大学行くとかは?」

梓「いきなりとか急すぎるでしょ」

さわ子「とりあえず連絡してみたら?」

梓「・・・そうしますか」ポチポチ

さわ子「あ、憂ちゃーん。おかわりー」

純「私もー」

憂「はーい」

梓「あ、律先輩。さわ子先生の件なんですが」

梓「今日、もしくは月末と言う話になりまして・・・」

梓「・・・へ?今日で大丈夫?」

純「さすが先輩達・・・」

梓「で、でもいきなり押しかけてそちらの準備とか・・・」

梓「は、はぁ・・・。ちょっと待ってください」

梓「今から来ても構わないそうですが・・・、大丈夫?」

憂「私は大丈夫だけど」

純「うん」

さわ子「問題ないわよ。車で送ってあげるわ」

梓「では今からそちらに向かいますね」ピッ

梓「と言うことで、行くことになりましたので」

さわ子「じゃあみんな支度して!校門前に集合で!」

バタン

梓「・・・」

純「・・・こんな適当でいいのかなぁ?」

憂「あはは・・・」

梓「せ、先生がいいって言うんだからいいんだよ」

梓「さ、私達も準備準備」

憂「片付けやっちゃうね」カチャカチャ

梓「私も手伝うよ」

純「練習前だから特に準備するものないよねー。私も片付け手伝うとしますか」

さわ子「おそーい!」

梓「す、すみません」

さわ子「荷物は後ろに乗せちゃってね」

純「はーい。さわ子先生の車に乗るの初めてー」

憂「私は2回目だよ」

純「えっ?いついつ?」

梓「運転お願いします」

さわ子「任せて!その代わり道案内よろしくね」

梓「はいです!」

ブロロロ

さわ子「唯ちゃん達はあっちでもちゃんとやってる?」

梓「はい。この前も私達と一緒に演奏しましたよ」

純「楽しかったよね」

憂「うん!」

さわ子「へぇ。ちょっと安心」

さわ子「じゃあご褒美あげないとね」キイッ

梓「?」

さわ子「降りて。手土産にケーキでも買って行きましょう」

さわ子「あなた達も好きなの選んでいいわよ」

純「えっ?いいんですか!?」

さわ子「えぇ。その代わりにちゃんとテスト勉強するのよ」

さわ子「赤点で部活動禁止になったらお茶が飲めなくなっちゃうもの」

梓「そっちが本音・・・」

憂「がんばります!」

純「じゃあ私このチョコのー」

さわ子「これね。唯ちゃん達はなにがいいかなー?」

梓「・・・あ」

梓「(ムギちゃん、どうするんだろう・・・)」

さわ子「あとは・・・、そっちにも顧問っているんでしょ?」

梓「いるらしいですが、合ったことないです」

さわ子「ふぅん。名前だけ貸してるって感じなのね」

さわ子「念の為買っておきましょう。顧問だけないってのはかわいそうだしね」

純「来なかったらもったいないので私が食べますね!」

さわ子「残念でした。持って帰って食後のデザートにします」

純「」ショボ

梓「(とりあえずムギちゃんの好きなの選んでおいたけど・・・)」

梓「・・・むぅ」

憂「?」


ちょっと前!

律「んじゃ待ってるからなー」ピッ

唯紬「」キラキラ

律「よし!さわちゃん達来るから準備だー!」

唯紬「わーい!」

紬「お茶の準備します!」

唯「私も!」

澪「やれやれ。パイプ椅子借りてくるよ」

律「4つも持てるか?私も行くよ」

・・・

唯「遅いね・・・」

紬「・・・うん」

澪「迷子になってるとか?」

律「梓は何度も来てるし、ないと思うが・・・」

紬「さわ子先生も忙しいだろうしね・・・」

プルルルル

唯紬「!」

律「お、梓からだ。もしもーし」

律「そうか、じゃあ迎えに行くよ。門の前で待っててくれ」ピッ

律「おし、来たみたいだから迎えに行くよ」

唯「私も行く!」

紬「私も!」

律「おっ、じゃあみんなで行くか」

澪「そうするか」

唯「えへー、さわちゃんと会うの久しぶりだねー」

律「本当は憂ちゃんが来て嬉しいくせに」

唯「それはそうだけど、さわちゃんとも会いたかったもん!」

さわ子「ちょっと遅れちゃったわね」

純「ですねぇ、ケーキ選びに結構時間が・・・」

梓「問題ないと思う。きっとケーキ見せれば目の色変わるよ」

憂「あ、来た!」

律「おっそーい!」

さわ子「あらー、全員で出迎えなんて豪勢ね」

唯「さわちゃん久しぶりー」

さわ子「久しぶりって、ぜんぜん経ってないじゃない」

唯「憂も久しぶりー」

憂「うん!」

紬「あずにゃん久しぶりー」

梓「も、もう。変なことマネしないでください」

澪「つっこまんぞ」

律「おっ!さわちゃんが持ってるものって、もしかして!?」

さわ子「相変わらずめざといわねぇ。はい、差し入れよ」

律「おー!さわちゃん太っ腹ー!」

さわ子「そのかわりおいしいお茶出してね」

唯「任せてください!」ビシッ

紬「あ、あの・・・。差し入れって・・・」

さわ子「ケーキだけど?」

紬澪「」ガクッ

律「心配するな。澪の分は私が食べてあげよう」

さわ子「えっ?なんで?」

唯「二人はダイエット中なのです!」

さわ子「あら・・・」

純「そうなんですか?必要ないと思いますけど・・・」

梓「私もそう思うんだけどねぇ・・・」

さわ子「でもあなた達がダイエットとはねぇ・・・」

律「とりあえず部室に行くか」

唯「おー!行くよ、憂」ギュッ

憂「うん!」

・・・

さわ子「ふむ。卒業旅行などの食べ過ぎで増えた、ねぇ」

唯「大阪楽しかったよねぇ」

さわ子「でも気になることが一つあるわ」

澪「・・・なんでしょう?」

さわ子「なんで私も誘わなかったのよ!!!」ガーッ

紬「え、えーと・・・」

純「はい!私も行ってないです!」

梓「純は予定あったんでしょ!」

唯「だっていつの間にかいるさわちゃんがいないから」

律「今回は都合悪いのかなーと」

さわ子「今までどういう目で見てたのよ・・・」

紬「すみません。次回どこかに出かける時は声かけますので・・・」

さわ子「・・・うむ。わかればよろしい」

梓「ほっ」

さわ子「で、大阪ではなに食べてきたの?」

唯「えーっと。たこ焼きでしょ、お好み焼き、串カツ」

律「でっかいパフェとか食べたなぁ・・・」

さわ子「まさに食べ歩きね。・・・羨ましい」

純「羨ましい!」

さわ子「でも増えたのなんてどうせ数キロでしょ?一時的なものなんじゃない?」

澪「ダメです!ここで甘えずにちゃんと元の体重に戻らないと!」

さわ子「うーん。もしくは別のところが大きくなって体重も一緒に増えたとか?」ジーッ

唯「別のところ?」

梓「べ、別のところ・・・」///

紬「」///

澪「そう言われてみれば最近下着がきつい気が・・・」

律「マジでか・・・」

純「そっちの方が羨ましい・・・」

さわ子「はい、と言うわけでケーキ食べなさい。その分夕飯減らせばいいでしょ」

紬「で、でも・・・」

さわ子「あぁん?私のケーキが食べられないってか!?」ギロリ

紬澪「い、いただきます!」

律「裏さわちゃん見るの久しぶりだな」

唯「お茶だよー」コトッ

さわ子「ありがとー。あら、いい香り。唯ちゃん上達したわね」

唯「えへー。憂のおかげだよー」

さわ子「そう言えば顧問は?いるんでしょ?」

律「いるにはいるけど・・・」

澪「一度しか見たことないな」

紬「恵先輩と一緒にお願いしたときね」

さわ子「そうなの。じゃあしょうがないわね」

唯「ケ、ケーキが余るのならぜひ・・・」ソワソワ

さわ子「だめです!」キッパリ

唯「さわちゃんのケチー」

律「じゃあお茶が冷める前に」

梓「いただきます」

純「んん!おいしい!」

憂「ねっ」

紬「うぅ・・・」ジーッ

梓「大丈夫ですよ。明日も運動するんですし」

紬「じゃあ半分。半分食べるからあとはあずにゃんにあげる!」

澪「そこら辺で妥協するか・・・」

唯「おいしーい!ありがとう、さわちゃん!」

さわ子「じゃあかわりに土産話聞かせてね」

唯「いいよー。いっぱいあるからね!」

律「唯の奴、行きの電車ですでに寝てたよな」

唯「そ、それは関係ないよ!」アセアセ


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最終更新:2011年11月05日 23:20