クロックタウン・時計塔最上部
梓「・・・ついにここまで来ましたか」
唯「あずにゃん、私はこの世界を守るよ」
梓「もう遅いですっ!月が落ちるまであと1時間を切りました!」
唯「この世界を壊させやしない!この世界を守りたい!」
梓「止められますか?・・・仮面よ、私に力を・・・!」
~~~~~~!!!
唯「・・・・・・くっ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォッ!!
梓「ヒヒヒヒヒッ!もう誰も私を止められはしない!」
梓「憎いこの世界を・・・すべて滅ぼしてやるッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォッ!!
唯「月が・・・落ちる・・・!」
憂「お姉ちゃん、ギー太で巨人さんたちを呼んで!」
唯「うん!いくよーギー太!」ジャジャーン♪
唯「~~♪~~♪~~♪」ジャカジャカジャン♪
巨人「「「「ふ~~ん~~す~~!」」」」のそっ
梓「今さらアイツらが来た所で・・・無駄ですっ!」
梓「憎い!私を否定するものが憎い!私を認めないものが憎い!私を裏切ったものたちが憎い!」
梓「この世界が憎ぃいいいいい!」
梓「月よ、落ちてしまえ!」
梓「この世界を・・・滅ぼせ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォッ!!
唯「あずにゃんは・・・寂しかったんだよね?」
梓「あぁん!?」
唯「仲のよかった巨人さんたちが突然いなくなって、あずにゃん寂しかったんだよね?」
梓「何を言ってやがるんですか?足りん子め!」
唯「あずにゃん、巨人さんたちはあずにゃんが嫌いになったわけじゃないんだよ?」
梓「・・・そんな、わけ・・・」
巨人「「「「ふ~~ん~~す~~!」」」」ガシッ!
梓「あっ!」
巨人「「「「ふ~~ん~~す~~!」」」」メキメキメキメキ
唯「やった!月を受け止めたよっ!」
梓「あっ、あっ、あぁ・・・」
巨人「「「「ふ~~ん~~す~~!」」」」メキメキメキメキ
巨人「「「「ふんすっ!!!!」」」」ズドンッ!
唯「月を・・・押し返した・・・!」
梓「・・・・・・。」がくっ
巨人「「「「ふ~~ん~~す~~!」」」」
唯「と・も・を・ゆ・る・せ・・・」
梓「・・・友?」
巨人「「「「ふ~~ん~~す~~!」」」」のそっ
梓「あ・・・また、行っちゃうの?」
唯「あずにゃん、巨人さんたちにも・・・きっと事情があるんだよ」
梓「でも、でも、」
唯「言ってたでしょ?『友だち』だって。離れててもずっと友だちだよ」
梓「でも・・・」
梓「もう、一人ぼっちは嫌なんです」
カラン・・・
梓「もう一人ぼっちはヤダよぉ・・・行かないでよぉ・・・」ぽろぽろ
唯「あずにゃん」ぎゅっ
梓「あっ・・・」
唯「これからは私がいっしょにいてあげるから」ぎゅぅ
梓「あぁ・・・唯、唯先輩・・・」ぎゅっ
唯「だから、ね?もうこんな事は・・・」
「邪魔をするな」
唯「えっ?」
梓「あ、あぁっ・・・!」ガタガタガタガタ
仮面「あと少しでこの世界を滅ぼせたというのに」
梓「か、仮面が・・・!」ガタガタガタガタ
唯「・・・キミがあずにゃんを操っていたんだね?」
仮面「お前、オレと遊ぶか?」
唯「はい?」
仮面「お前はオレと遊ぶんだよ」
唯「遊ばないよ」
仮面「お前が負けたら月が落ちる遊びだ」
唯「なっ!?」
仮面「楽しいぞ。楽しい遊びだ」
唯「・・・狂ってる!」
仮面「何が狂ってるんだよ?」
唯「・・・。」
仮面「全部が狂ってるんだよ」
ヒュンッ
梓「あっ・・・!」
唯「・・・消えちゃったね」
憂「お姉ちゃん!」
唯「憂!」
憂「あの仮面はきっと『鬼ごっこ』のつもりなんだよ!」
唯「鬼ごっこ?だったら追いかけないと・・・」
梓「ヤツはきっと月の中にいますよ。唯先輩!」
唯「月の中か・・・」
ゴゴゴゴゴゴ・・・
唯「・・・また月が動きだした」
憂「お姉ちゃん、これを使って!」
唯「憂、コレは?」
憂「4つの神殿のボスの亡骸だよ!
この亡骸たち、あの仮面のもとに帰ろうとしてるみたい」
梓「じゃあコレを追えばあの仮面の場所に行けるの・・・?」
憂「たぶんね」
唯「すごいよ憂!」
憂「えへー」
唯「でも、どうして憂が神殿のボスの亡骸を持ってるの?」
憂「えっ?お、お姉ちゃん!ほら、早く仮面を探さないと」あせっ
唯「??」
唯「そうだね憂!私あの仮面を追いかけるよ!」
憂「頑張ってお姉ちゃん!」
梓「唯先輩、私も!」
梓「うっ・・・!」がくっ
唯「あずにゃんは仮面に取り憑かれて疲れてるでしょ?ここにいてね」
梓「で、でも・・・!」
唯「大丈夫!心はみんな一つだよ~!」ふんす!
梓「お願いします。唯先輩」
唯「まっかせて!」
憂「カッコイイよお姉ちゃん!」
唯「憂はあずにゃんをみててあげてね」
憂「うん、わかったよ」
唯「よーし!待ってろよ仮面ー!!」
月の中
唯「うわぁ・・・ここが月の中?」
唯「キレイな野原・・・」
あはははっ!あはははは・・・!
唯「ん?」
あはははは・・・あはははは・・・
唯「神殿のボスのお面を付けた子供・・・」
オドルワ「キミの友だちは・・・どんな・・・ひと?
そのひとは・・・キミのことを・・・友だちと思ってるのかな・・・」
ゴート「キミのしあわせってどんな・・・こと?
キミのしあわせは・・・ほかのひとも・・・しあわせなのかな・・・」
グヨーグ「正しいことって・・・どんな・・・こと?
正しいことすると・・・本当にみんな・・・よろこぶのかな・・・」
ツインモルド「キミの・・・本当の顔は・・・どんな・・・顔?
お面の・・・下の顔が本当の顔・・・なのかな・・・」
唯「・・・・・・。」
仮面「お前はどう思う?」
唯「・・・。」
仮面「コイツらの問いに答えは持ってるのか?」
唯「わからないよ。でもね」
唯「私は友だちを信じてる」
唯「私は自分を信じてる」
唯「私は未来を信じてる」
唯「私は世界を信じてるよ」
仮面「・・・・・・。」
唯「鬼ごっこはもう終わりだよ」
仮面「・・・・・・。」
仮面「・・・鬼ごっことは言ってないぞ?」
メコォ メキッ
仮面「今度は世界を滅ぼす遊びだ!」
仮面「世界を滅ぼした方が勝ち!」
仮面「ハハハハハハハ!」
仮面「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
唯「・・・遊んでばっかりじゃダメなんだよ」
仮面「・・・なんだと?」
唯「ティータイムは楽しいけど・・・!」
唯「練習もしないと!!」
唯「ライブが出来ないよーー!!!」ジャカジャーン♪
仮面「ぐぁああああああっ!!」
仮面「なんだ?なんなんだこの音は・・・!?」
唯「私たちの友情とかなんとかがこもった音楽だよ!」ジャーン♪
仮面「やめろ・・・その音を止めろ・・・!」
唯「とまれないー♪とまらないー♪」ジャカジャカ♪
仮面「オレは・・・!遊びたいんだ・・・!」
唯「これが!私たちの遊びで・・・!」ジャジャーン♪
唯「私たちの本気だよーー!!」ジャーーン♪
仮面「ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
唯「けいおん大好きーー!」ぐるぐるぐるぐる
唯「さんきゅー!」ジャジャーン♪
仮面「・・・・・・。」
唯「・・・終わった・・・かな?」
仮面「・・・今は去ろう」
唯「うおぉっ!?」ビクッ
仮面「だが、オレはまだ遊び足りない」
唯「・・・。」
仮面「まだまだ・・・遊び・・・た・・・い・・・」
カラン・・・
唯「ただのお面だ・・・」
唯「なんだったんだろ?」
唯「・・・まあ、いっか」
唯「帰って憂のごはん食べよーっと!」
唯「お腹すいた~♪」
【新しい日の朝】
唯「おめでとー!二人ともおめでとー!」
憂「おめでとうございます!」
澪「ありがとう!みんなありがとう!」
律「ううっ・・・ありがとう、ありがとう・・・!」
和「おめでとう」
紬「おめでとう」
澪「ありがとうみんな!」ほろっ
律「私、私幸せだ~~!」ぶあっ
唯「幸せにね。澪ちゃん、律っちゃん」
梓「・・・お幸せに」
憂「二人とも綺麗~」
唯「さてと!」
憂「・・・行こっか?」
梓「あ、あのっ・・・」
唯「どうしたのあずにゃん?」
梓「え、えっと!私も、私も連れて行ってくださいっ!!」
憂「・・・えっ?」
唯「だって、あずにゃん?」
梓「唯先輩といっしょにいたいんです!ダメ・・・でしょうか?」
憂「梓ちゃん・・・」
唯「私たち、そのつもりでいたけど?」
梓「へっ!?」
憂「はい!梓ちゃんの旅支度しておいたよ?」
梓「えっ?ええっ!?」
唯「あっずにゃ~ん!そんなに私といっしょにいたいの?」なでなで
梓「あっ、ああっ・・・!」かぁぁぁ///
唯「あずにゃんはかわいいね~♪」すりすり
梓「あぅ・・・あっ・・・!」
梓「そ、そんなんじゃないですーー!!」
お面屋「ホホホ・・・」
お面屋「永遠に続く友情」
お面屋「永遠に続く愛」
お面屋「永遠に続くシアワセ・・・」
お面屋「そんなモノもきっとあるのでしょう・・・」
お面屋「ホホホ・・・」
お面屋「信じなさい・・・信じなさい・・・」
お面屋「ホホホ・・・・・・」
おしまい!
最終更新:2011年11月06日 03:32