116. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:45:40.93 ID:i1Dz5OiJo
トコトコ  ガチャ  パタン

憂「おまたせー。さ、準備しよっか」ホカホカ

純「おーっ!」スック

梓「あ、うん」スック

純「ほら、何度も言わせない。主賓はココで待機!」ガシッ

梓「わっ、と」ストン

憂「すぐ用意できるから、待っててね梓ちゃん」

梓「う、うん」

ゴソゴソ  カチャカチャ  カチッ  ・・・・・・
117. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:49:55.60 ID:i1Dz5OiJo
憂「純ちゃん、いいよー」

純「了解。じゃ、電気消しまーす」パチ

フッ

梓「えっ、何?」

憂「梓ちゃん、お待たせー。特大バースデーケーキでぇす!」ジャーン

梓「えっ、え?!  でっか!!!  うわ、なにそれ」アタフタ

純「ふふふ、予想通りのリアクションいただきました!」ドヤッ

憂「はい、置くよー。火、気をつけてね」ユラユラ

梓「……すご……なにこれ……。え、憂が作ったの?」ボーゼン

憂「ふふっ。  あ、火を消す前に、ちょっと待ってね」トタタ

梓「?」
118. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:53:31.01 ID:i1Dz5OiJo
トタタタ

憂「これ忘れちゃだめだった」ヨイショ  ストン

    [  CDラジカセ  ]

梓「……ラジカセ?」

純「レッディース・エンド・ジェントルメーン!  おっ待たせしました!」

梓「急に何……」

純「それでは、ミス・ウイ☆ヒラサワ、ラジカセのー、スイッチを、オン!」

梓「なにその半端なカタコト英語」

憂「はーい!  スイッチオーン!」ポチッ

キュルルルル……
119. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:55:48.92 ID:i1Dz5OiJo
    唯『あ、あーあー。てすてす』

    律『いや、入ってるから』

梓「えっ…」

    唯『あそっか……。えへへ。えーと、あずにゃーん、元気ですかっ?』

    澪『梓、元気にしてるか?』

    紬『梓ちゃーん!  やっほー♪』

    律『梓ー。ちゃんと部長やってるかー』

梓「せんぱい……?」
120. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:57:25.92 ID:i1Dz5OiJo
      唯『んと、11月11日はあずにゃんの誕生日ってことで、
          私たちから、ハッピバースデーのプレゼントですっ』フンス

      紬『目の前にケーキはあるかしら?  ローソクに火はつけた?』

梓「これ……このケーキ、もしかしてムギ先輩が……?」

純憂「……」クスッ

      律『ま、準備OKてことにして、んじゃ早速やりますか』

      紬『はーい』

      澪『いいよ』

      唯『あずにゃん、唄い終わったら、フーだよ?』

梓「……」
121. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 20:58:47.46 ID:i1Dz5OiJo
    律『ほれ、行くぞ。ワン、ツー』

    ♪ジャッジャ  ジャンッジャッ  ジャッジャーン

    ♪Happy Birthday to you〜
          ♪Happy Birthday to you〜

      ♪Happy Birthday Dear Azusa〜

    ♪Happy Birthday ・・・・・
            ♪to ・・・・・ you〜

    ジャカジャカジャカジャカジャカジャーーーーーーーンッ♪


梓「……」
122. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:07:34.47 ID:i1Dz5OiJo
純「ほら、梓、ローソク吹いて」

梓「……あっ、うん」 フーッ

フッ


梓「わ、真っ暗……」アタフタ

憂「梓ちゃん、そこにいてね。いま電気つけるから」トテトテ

梓「う、うん」


・・・・・・  パチッ
123. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:09:34.14 ID:i1Dz5OiJo
唯律澪紬純憂「ハッピーバースデー!!!!!!」

パーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!

梓「!!!???」ビクッ


唯「あずにゃーん!!  誕生日おめでとー!!」ダキッ

梓「……っ?!」

紬「梓ちゃん、おめでとう」ニコニコ

澪「誕生日おめでとう、梓」

律「おめでとさん」

純「梓、改めておめでと」

憂「おめでとう、梓ちゃん」

梓「……」

唯「逢いたかったよー、あずにゃん。……あずにゃん?」

梓「……」

澪「梓?」

梓「……」ポロッ

純「あ……」
124. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:12:48.57 ID:i1Dz5OiJo
梓「〜〜〜〜っ」ポロポロ

唯「あっ、あずにゃん?!」アタフタ

律「ありゃ……。ちょーっと感動させすぎちゃった?」

梓「ちっ、がいまっ……おと、に、びっくり……したっ、だけっ」ポロポロ

澪「……」クスッ

律「はは、そーいうことにしといてやるか」

梓「ほっ……んと、に、驚い、ただけっ……ですっ!」グスッ

律「はいはい、わーったよ」ポンポン

紬「驚かせちゃってごめんね?  梓ちゃん」ナデナデ

唯「ごめんねえ、あずにゃん」ギューッ

梓「……もうっ、抱きつかないでください、唯先輩っ」グスッ

純「素直じゃないなあ」クスッ

憂「あはは」ニコニコ


  ・
  ・
  ・
126. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:28:09.14 ID:i1Dz5OiJo
律「どうだ梓、りっちゃん考案のダブルサプライズはっ!」ドヤッ

梓「……どうだじゃないですよ、もう」ハァ

澪「ごめんな、びっくりさせ過ぎて」

梓「いえ、澪先輩はいいんです。悪いのは律先輩ですから」

律「おい」

澪「まあ、そうだな」

律「おい?」

梓「……あの、それより、いつまで抱きついてるんですか?」

唯「ほえ?  あずにゃんが泣き止むまでだよー」

梓「もう泣いてないですけど」

唯「えー。じゃあ、お料理が全部運ばれてくるまで……?」

梓「なんで疑問系なんですか……」
127. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:35:58.33 ID:i1Dz5OiJo
憂「お待たせしましたー、これで全部です」ドーン

律「うっはー!  すげー!  どれも美味しそう……」ジュルリ…

唯「そりゃあ憂の料理ですからっ!」フンス

律「なんでお前がドヤ顔なんだよ」

憂「あはは……」

澪「でもほんとすごいな……全部食べきれるかな」

唯「澪ちゃんっ!  最後のケーキに辿り着くまで諦めちゃダメだよ!」グッ

律「そうだぞ澪っ!  諦めたらそこで試合終了だっ!」グッ

紬「そうよ澪ちゃん、あのケーキ、すごく美味しいのよ」ニコッ

澪「えっ、あ、うん」

梓「……」クスッ
128. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:44:12.11 ID:i1Dz5OiJo
律「あっ。梓、なーに笑ってんだこの」グリグリ

梓「ちょ、やめてくださいっ」

純「大好きな先輩たちに逢えて、嬉しくて笑っちゃうんだよねー梓?」フフ

梓「純ちょっと黙って」

律「ほー、そうかあ。そんなに私たちのことが好きかー?  んー?」ウリウリ

澪「律、あんまり調子に乗るなよ」

唯「あずにゃんにそんなに愛されてるなんて……いやーん」クネクネ

梓「なんですかそのノリ。しかもなんで全員パジャマなんですか」

唯「ほぇ?  だって今日はパジャマパーティーでしょ?」キョトン

梓「……愚問でした」
129. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:46:57.62 ID:i1Dz5OiJo
澪「ほらみんな、折角の料理が冷めちゃうから、そろそろいただこう?」

律「はーいはい。ほれ唯も、そろそろ離してやれ」

唯「ほーい。あずにゃん……私たち、離れてもずっと一緒だよね……?」ヨヨヨ

梓「だからなんなんですかそのノリ……」

憂(テンション高いお姉ちゃん可愛い)ニコニコ

純(憂が何を考えてるかだいたいわかる気がする……)

紬「えっと、みんな飲み物ある?」

唯「大丈夫だよー」

律「よし、じゃ、純ちゃん。仕切りよろしくっ」

純「えっ、私ですか?」

律「現軽音部部長のバースデーパーティーだからな。
    現軽音部員が仕切らないと。……ね?  さわちゃん」

さわ子「そうね」

純梓「さわ子先生?!!」ビクッ
130. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 21:55:53.68 ID:i1Dz5OiJo
さわ子「ほらほら純ちゃん、早くやっちゃって。お料理冷めちゃう」

純「あ、は、はいっ」アセアセ

梓(この人、いつの間にいたんだろう……)

純「えー、コホン。では、これより中野梓さんのお誕生日会を……」

唯「純ちゃんかたいよー」

憂「リラックスリラックス♪」

純「えへへ……。えと。じゃ、乾杯の前に、主賓の梓からみんなに挨拶を」

梓「えっ、また?」

純「ほら梓、早く」

梓「う……。わ、わかったよ……」スック

律「よっ!  あずさっ!」ヤンヤヤンヤ

紬「梓ちゃん、がんばってー」ヤンヤヤンヤ
131. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 22:05:44.81 ID:i1Dz5OiJo
梓「え、えーっと……。今日は、私のために集まって下さってありがとうございます」

憂「梓ちゃん、リラックス」

梓「ん……。あ、憂、料理ありがと。それとムギ先輩、ケーキありがとうございます」

紬「うん」ニコニコ

梓「先輩方……ほんとに……びっくりしました。心臓止まるかと思うくらい」

唯「えへへ……」

律「ははは、すまんすまん」

梓「でも……心臓バクバクするくらい、嬉しかったです」

澪「……」クスッ
132. ◆SvaF70DRTuzn 2011/11/11(金) 22:07:49.09 ID:i1Dz5OiJo
梓「えっと、それと、純も」

純「えっ、……私?」

梓「こういう機会じゃないと、恥ずかしくて言えないし」

純「……」

梓「純には、いつも振り回されてるけど、
    私が落ち込んでる時とか行き詰まってる時に助けてく

純「……っ、はいじゃあみなさんカンパイ!!!!!」


唯律澪紬憂さわ子「カンパーーーーーーーーイ!!!!!!」


梓「またーーーーっ?!!!」

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最終更新:2011年11月12日 00:18