律「特にでことか」

紬「直射日光だものね」

菖「日が強い日に露出増やすと、逆に暑くなったりするよね!」

幸「うん」

澪「帽子をかぶればいいんじゃないのか」

律「だが待って欲しい、カチューシャと帽子は両立してはいけないと思うんだ」

澪「はぁ……?」

律「カチューシャって頭装備じゃん、帽子も頭装備じゃん」

澪「よくわからないけど、だったらカチューシャやめて帽子かぶれば?」

律「私が帽子をかぶるのはさ……澪が許してもお天道様が許さないんだぜ?」

紬「お天道様、今一番権力あるものね♪」

晶「でも春先に帽子被ってたよな、厚手の」

律「……まぁ、うん」

菖「晶、ここはもうちょっと引っ張って!」ヒソヒソ

晶「?」

紬「でも直射日光もつらいけど、髪が長くても蒸れて大変よねー」

幸「うん」

菖「あー、でも暑いから短くするってもんでもないしね!」

澪「ちょっと勇気がいるよな」

律「いっそのことみんな丸坊主にすればいいんじゃない?」

澪「どんなだ!」

律「名前もBow'sとかにしちゃって」

澪「そこまで思い切る意味は!?」

菖「夏の暑さに負けない!」ビシッ

紬「冬の寒さに負ける!」バシッ

律「あー駄目だ」

澪「良かった、お蔵入りになって」

晶「いや、しないだろ普通に」

律「恋のために髪を短くしてキャラ作ってる人には言われたくないですねぇ」ニヤニヤ

菖「ですねー」ニヤニヤ

晶「うるさい!///」


律「実はさ、私のでこには太陽光電池が組み込まれてるんだ」

紬「すごーい!」

菖「時代を先どってるねー!」

晶「また適当なことを……」

律「だからでこがちょっとくらい暑くても、エコに貢献するために頑張ってるんだよ」

澪「でもその作った電気はどうやって使うんだ?」

律「えーっと……せ、静電気になります!」

菖「あはは、意味無いじゃん!」

律「だから今の私に近づくとビリっときます」

澪「昔のテレビの上に乗ってたネコか!」

律「澪ー、握手しようぜー」ソロー

澪「や、やだ」サササッ

晶「どうせ帯電してねーだろ」

澪「でもなんか怖い」

幸「わかる」

律「えーい!」バチッ

晶「いったぁ!」

律「あっれー? 本当に起きちゃったー?」シラー

晶「お前……その後ろに隠してる下敷き出せ!」

律「ご、ごめんなさい!」

ゴツンッ

律「昔エレキギターってさ、もうちょっと雷的なの想像してたんだよね」プクー

澪「雷的な?」

律「なんか電気バババーって出しそうな形してるじゃん」

澪「それを言ったらドラムだって雷様みたいだよ」

律「おお、確かに」

菖「りっちゃん、雷的能力に目覚める!」

律「目覚めた!」

澪「お?」

律「ドラム用意しろー!」

紬「はい!」

晶「部屋でドラムはやめろよ」

律「はい……」

菖「あっけなく終了!」


律「そういえば最近雨もひどかったよな」

菖「雷すごい鳴ってた!」

紬「じゃあ世界中に能力者のドラマーが!」

律「100人の能力者で戦って、最後に残った奴が王者になるんだよ」

菖「あるある!」

律「100人いれば100通りのドラマがある!」

幸(あんまりうまくない……)

澪「じゃあ今は絶賛決闘中なのか」

律「ふっ、今までのは余興にすぎん……私が出れば日本はそれどころではない」

紬「かっこいいー♪」

晶「普通に天気悪いだけじゃ……」

律「……」ジー

晶「!」クルッ

菖「……」ジー

晶「……ごめんなさい」

律「わかればよろしい」


律「しかし雨続きのせいで蒸し暑かったり大変だよな」

菖「強烈な雨女がいるんじゃない?」

律「……!」ジー

菖「……!」ジー

澪「な、なんだよ律……」

晶「なんだよ菖……」

律菖「あれ?」

澪「蒸し暑いといえば、今蒸し暑い原因ってこの部屋の人口密度じゃないか?」

律「確かに、私の狭い部屋に6人はきつい」

菖「ただでさえ足の踏み場も無かったしねー」

律「突然押しかけてくるからだろー」

晶「そういえば……あの一番だらしないのはどこ行った?」

澪「唯か、唯は……」

律「ああ、6人以上は入らないと思ってお断りした」

晶「おい! メインボーカルおい!」

紬「唯ちゃんは犠牲になったのよ……」

晶「なんなら場所あるから! 思ったよりスペースあるから!」

澪「大丈夫、全部こいつらの嘘だから」

律「へへへー」

菖「晶~、唯ちゃんのことけっこう気に入ってるんじゃない?」ニヤニヤ

晶「くっそう……」

紬「唯ちゃんには、暑いからアイス冷やしておいたのを取ってきてってお願いしたんだけど……」

澪「今頃、冷蔵庫で涼んでそうだな」

晶「明らかに不適材不適所だろ」

紬「アイス好きな唯ちゃんへの、ちょっとした優しさ?」

晶「私に聞くな」


晶「そういえば、なんで私たちこんな部屋に集まってるんだ?」

律「こんな部屋とは失礼な」

紬「こんな部屋に集まったのはなんでだったかしら?」

菖「さぁ? なんでこんな部屋に集まったんだっけ」

澪「そもそも計画してこんな部屋に集まったかどうかを考えるべきだな」

律「お前らー!」

晶「結局なんでなんだよ……」

幸(本当のことは黙っておこう)


律「じゃあ今から頭減らしの意味も込めて、誰かに唯を見てきてもらいます!」

紬菖幸「わー」

律「当然競技は大富豪で!」

紬菖幸「わー」

澪「時間かかるだろ!」

晶「そこなのか……? ツッコむところはそこなのか……?」

律「8切り!」

菖「やばい……決めにかかる気だ!」

律「2ダブル!」

幸「もう勝てない……」

律「ふふふ、2ダブルは大富豪において最強の役、ジョーカーごときで超えることはできん!」

律「あとはこれを流して、この最後の1枚を出すだけで勝負が決まる! 都落ちは頂いた!」

紬「ジョーカーダブルっ♪」

律「……っ!」ガクガク

紬「うふふ♪ 油断大敵よ~」

晶「死亡フラグたってたからな……」

澪「説明しすぎたな」

律「おわった……何もかも……」

澪「律も私と貧民生活だな」

律「みおー! やっぱお前だけだ! 私が辛い時に一緒にいてくれるのは!」ギュー

澪「く、苦しい、離せ……ムギの次なんだから……」

紬「クラブの7、上がり!」

澪「じゃあ私はハートの8」

律「みおー!!!」

澪「ごめんなー律、私も律と一緒に居たかったけど、富豪になっちゃうんだから仕方ないなー」

菖「勝負はまだ終わってないよー!」

澪「ふふっ、最後は4を3枚出しだ」

幸(これは8出せなかったらどうにもならない手だ……)

~~~

律「はー」

紬「楽しかった♪」

菖「ムギちゃん強すぎ……」

晶「結局私が大貧民かよ……」

澪「よし、もう一回やろうか」

律紬晶菖幸「おー」

唯「おー、じゃないよ!」ガラッ

律「あ、唯だ」

菖「久しぶりー」

唯「久しぶりー」

澪「唯もやるか? 大富豪」

唯「やるやるー……ってそうじゃなくて!」

唯「そろそろ呼んでくれる流れじゃなかったのー?」シクシク

澪「あ、ゴメン、思ったより盛り上がっちゃって……」

晶「何? 計画されてたのこれ」

唯「そ、そんなことないよー!」アセアセ

幸(わかりやすい)

紬「アイスを景品にしようと思ってて~」

唯「ナイスフォローだよっ!」

菖(フォロー潰しだー)ニヤニヤ

律「じゃあアレだな、まずは大富豪のムギから……」

唯「いえ、運んできた私からです!」フンス

律「傲慢だなおい!」

唯「じゃあ私はこれ!」ジャーン

律「アイスケーキ?」

晶「一人でホールかよ……」

唯「いや、みんなで食べるよ? さすがに」

紬「今日はりっちゃんのお誕生日ですもの♪」

菖「おめでとー!」

澪「おめでとう」

幸「おめでとう……」

律「すべてのチルドレンに、ありがとう!」

紬「はい、これプレゼントよ」

律「わーお、高そうなお菓子! ありがとう!」

紬「りっちゃんはこれが一番喜ぶと思って♪」

澪「私からはこの本、読みたがってただろ?」

律「使いふるしかよー」

澪「いいじゃないか、捨てられるよりは有効活用だぞ!」

律「えー」

晶「え……みんな知ってたの……?」

菖「うん、むしろ知らなかったの?」

晶「なんだよそれ……プレゼント用意してないし……」

律「いいんだよ、大事なのはモノじゃない」

律「あなたの、心です」

晶「……!」

唯「こんなこともあろうかと、代わりにプレゼント用意しておいたんだー、私」

晶「……え? 嫌な予感」

唯「じゃーん! 一日弄られ券!」

晶「……」ビリビリー

唯「ああ! 晶ちゃんの気持が!」

晶「ちげーよ!」

律「こうして、無事に私の誕生日は祝われましたとさ」

澪「アイスケーキ7人で分けるのどうしよう……」

幸「6等分ならできるんだけど……」

菖「じゃあ大富豪で決着だ!」

晶「溶けるよ!」

紬「あらあら♪」


おわり



最終更新:2011年11月24日 01:59