※2011/03/20
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r'´ ,. -‐- 、_,. -─- 、 o /\
| /: : : : : : : : : : : : : : :\___/ ヽ、 ■前回までのあらすじ■
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ン'´: : : :,イ: : : : : : l: : \ : : : : : : :ヽ /
/ : : : /│:.| : : : : |\ : \: : : : : : :.ヽ ∧ 澪ちゃんのことがすきですきでたまらないりっちゃんちゃん
. /: : : :/ -、 |: :ト、.: : : :|⌒ヽ、ヽ: : : : : : : }/: : .',
/: : : :/レ'⌒ |: :| \: : |  ̄\: : :!: : :!: : : : : , あのこに想いを告げたいのだけど、どうしたらいいのかな☆
′. : :j{ \! \|´ _ l| : |: : :|: : : : : :!
{: : : : : | `_ヽ ィ彡==ミ、 | : |: : :|: : : : : :| 琴吹紬に相談しよう、そうしよう
ヽ : : : ハ ,ィ彡ミ ''""" |∨: : :L、 : : : |
∨: : ハ '"´ ' |: : : : :|h): : :.│ 「とにかくベタベタくっついていちゃいちゃすればいいと思う!」
ヽ : 小 _ |: : : : :レ′ : : |
} : : : } 〈 `) | : : : : | : : : : :│
| : : :八 ー | : : : : | : : : : :│ かくして作戦は実行に移された
|: : : : : \ ..:从 : : : | : : : : :.│ だけどなんだか澪ちゃんったらおかしいわ
|: : l| : : : : > . イ:: 川: : : :ル'´ ̄ ̄\
リ: 从 : : : : : : |:>- r '" ノリ : : / ヽ
/ / | : : : : :,⊥:_/| /|: : : : | , ',. はたしてりっちゃんは澪ちゃんといちゃいちゃちゅっちゅできるのか!
| :| |: : : ;r(二二 ヽ\./ |: : : : |./ !
| :| /´|: : r(二二、 ヽヽ |\ !: : : : !| | 幼馴染のハートわしづかみ作戦の行方はいかに!
ヽ|′ |: : | ー┐ | | \!: : : ;ノレ' |
| |: : | ノし| | |: : / l| |. 激動の第二部、乞うご期待!
| |: : ト、 `Y | |: : | | _ .. -─r 、!\
/ j : ノ } l ! |: : | | / │ ): :\
// ̄|: :ノ 丿 ヽ、 \ 、│ 〈´| |/ : : : : \
〈´| !// 人 \丿 | ヽ! |: : : : : : : : :.\
澪「そして、時は流れ22世紀…」
律「そんなに経ってねえよ」
澪「先週のすき焼きおいしかったね」
律「うん。そうだなー」
澪「まさか最終的に鍋にマシュマロとうどんが投下されるとは思わなかったけどな」
律「まじでかんべんしてほしい」
澪「そういえばそれで思い出したんだけどさ」
律「なんだ?」
澪「勃起したペニスってさ」
律「いきなり最悪の話題ですね!」
澪「そうかな。それでペニスなんだけどさ」
律「続けようとしてんじゃねえよ」
澪「ちんちん」
律「ちょっと可愛く言い換えても同じだから」
澪「勃起したちんちんってさ、折れて怪我することがあるんだって」
律「おい!その話やめろ!無視すんな、みおしゃん!」
澪「どう思う」
律「……いや、そりゃ痛そうだな」
澪「股のとこ『ひゅんっ』てなるよな。ちんちんないけど」
律「なるな。ないけど」
澪「ほんとに……私、痛い話とか苦手なんだ。こういう話やめないか、ほんと……」
律「この話はじめたの私じゃないし!」
澪「そうかな。」
律「いや、そうかな。じゃないだろ。確実に犯人は澪だよ」
澪「まあ話はこれからだ、そのペニスが折れるってことなんだけど」
律「……あの、続けるんですかその話?」
澪「ペニスには」
律「わかった。澪がどうしてもその話を聞かせたいなら無理には止めない!
だから、せめてペニスって言うのだけでもやめてくれないか」
澪「ちんちんには」
律「……うん」
澪「ちんちんには骨がないってことは律もよく知ってるだろう」
律「知らん知らん」
澪「なのにそのペニスが折れることは『骨折』って呼ぶらしいよ。変だよな、骨なんてないのに」
律「またペニスって言っちゃったよ!」
澪「話が学術的な内容にさしかかったから仕方ない」
律「ていうか澪、そんな話がしたかったの?」
澪「うん。満足だ」
律「そもそもそれが先週のすき焼きの話と、どうつながってるんだよ」
澪「それはまあ、すき焼きだけに、ちんちん ってことだよ」
律「……」
澪「……」
律「全然関係ねえよ!」
澪「ふふっ、反応遅くない?」
律「何が『すき焼きだけに』だよ。全然関係ないのに、『どう関係してるんだ』とかちょっと考えちゃったじゃん」
澪「何を考えちゃったの? ちんちんのことを?」
律「無理やり私にちんちんって言わせようとするな」
澪「…言ってるよ、律」
律「あっ」
澪「さよなら、りっちゃん」
澪「と、言うわけで今日は律のお家にやってきました」
律「なんだいやぶから棒に。誰に言ってんの?」
澪「段取り的なやつだよ」
律「どゆこと?」
澪「まあまあ、そういうわけなんだ」
律「どういうことだ」
澪「なんで私たち、いつも休みの日になると集まるんだろうな」
律「そんなにいつも集まってるかあ?」
澪「だいたいいつもじゃないか。一年間に400日くらい集まってる気がするぞ、感覚的には」
律「それ一年越えてるから」
澪「感覚的には」
律「ああ、感覚ね」
澪「私の第六感がそう告げるんだ」
律「それは超感覚だ」
澪「そうかな」
律「そうだよ」
澪「考えてみれば毎日学校で会ってるんだから、休みの日まで会う必要ないかもしれないな」
律「そうかな」
澪「そうかもしれない」
律「そんなさみしいこというなよ、澪」
澪「そもそも私はどうしてこんなところに居るんだろう」
律「私の部屋をこんなとこ呼ばわりですか」
澪「そもそも、ここはどこだ?」
律「私の部屋だよ」
澪「わたしはだれ……?」
律「みおしゃん、大丈夫か」
澪「澪……お前は澪っていうのか?」
律「私じゃないよ!澪はお前だよ!」
澪「私が澪だったらお前は誰なんだよ」
律「律だよ!りっちゃんだよ!」
澪「なんだ、りっちゃんか」
律「りつだよ」
澪「じゃあ、ここは私の部屋だな」
律「私の部屋だよ!」
澪「なんで?」
律「ここは私の家だから」
澪「なんで律の家なの?」
律「お父さんとお母さんが土地買ってここに家建てたから」
澪「私のお父さんとお母さんが?」
律「私のお父さんとお母さんがだよ!」
澪「なんで律のお父さんとお母さんは家建てたの?」
律「住みたいから、家に!」
澪「え? なんで家に住みたいの?」
律「何がなんで!?」
澪「大丈夫か、りっちゃん」
律「しつこい、納豆のようにしつこい」
澪「まあ、最初からここが律の部屋だってことは分かってたけど」
律「うん、そうだと思ったよ……」
澪「匂いでだいたいの事はわかるから」
律「犬か」
澪「え……澪だけど」
律「知ってるから。『何言ってるのこの子』みたいな目で見ないで」
澪「何言ってるんだこいつ」
律「口で言われた」
澪「あのな、私は
秋山澪で、秋山澪は人間なんだ。わかる?人間は犬じゃないんだよ?」
律「そんな丁寧に言わなくても分かってるし」
澪「じゃあなんで私のこと犬とか言うんだよー。悪口?」
律「いや、そうじゃなくて」
澪「なんで?」
律「あのな、普通人間は匂いでいろんな物事を判断するんじゃなくて……」
澪「うん」
律「ほら、目で見たりとか、常識とかそういうのから状況を判断するんだよ」
澪「ふーん」
律「澪は犬じゃないよな?」
澪「当たり前だろ何言ってるんだ」
律「うん。でも、においかいで『ここは律の部屋だ』と判断するなんて、
人間の言葉としてはおかしいなあ、まるで犬みたいだなあ、っておかしかったから『犬か』と言ったんだ」
澪「うん。だけど、そこまで丁寧に説明されないでも分かってたよ」
律「なら説明させるな」
澪「で、なんでそもそもこんなとこにいるんだっけ」
律「あの、澪ちゃんぼけちゃったの?」
澪「帰るか」
律「ごめんなさい!帰らないでください!」
澪「で、なんでそもそもこんなとこにいるんだっけ」
律「……私が呼んだからです」
澪「なんで?」
律「宿題手伝ってください!」
澪「イヤ」
律「うわーお即答」
澪「第二部完だな」
律「そんなこと言われても困りますし」
澪「こないだも宿題見せたばっかじゃないか。たまには自分の力でやらないとだめだ」
律「そんなこと言わずに、ね、おねがい澪様!」
澪「だめだだめ!」
律「なんでだよー、いいじゃんか教えてくれるくらいさー……」
澪「律が一人で宿題解けるようになってくれないと私が安心して未来に帰れないんだよ」
律「ドラえもんか」
澪「律こそのび太じゃないか」
律「う…言い返せない」
澪「宿題はやらないし、だらだらしてるし」
律「はい…」
澪「人に頼ってばかりだし」
律「ごめんなさい…」
澪「すぐ泣くし」
律「な、泣きはしねーし」
澪「泣きつけば助けてもらえると思ってる節があるし」
律「……ごめんなさい」
澪「しょっちゅうお風呂覗くし」
律「それはしたことねえよ!」
律「たのむ!ほんっとーにおねがい!勉強みてくれるだけでいいから!」
澪「……答えは教えないからな」
律「うん、それでいいよ」
澪「わかった。ちゃんと律が自分でやるって言うなら、手伝うよ」
律「ありがとー澪!心の友よ!」ぎゅー
澪「ジャイアンか」
律「へへ」てれてれ
澪「もう、特別だからな。
ほんとはこの時代の人間に勉強教えるなんて時航法違反でタイムパトロールになに言われるかわからないんだから……」
律「澪こそ何世紀の人間なの?」
律「んじゃ、私飲み物とってくるからここ座っててー」
澪「おかまいなく」
律「ジュースでいいよね?」
澪「ああ。ついでに氷も入れてくれ」
律「ほいさ」
澪「コップは透明なのがいいな」
律「はいはい」
澪「ストローもあったら欲しいな」
律「注文多くね?」
澪『ドドドドド』
律「!?」
澪「海藤」
律「……あ、ああ!ごめん、そのボケわかりにくい」
澪「ぐすっ」
律「泣くな」
律「えっと、じゃあ氷とストローと透明なコップだな」
澪「うん」
律「少々お待ちをご主人様ー♪」
澪「なんだよ、それ」
律「メイドさん」
澪「……ふっ」
律「なんだよー、悪いかよー」
澪「べつになんでもない。それじゃよろしく頼むよ、下僕」
律「ごめんそんなニュアンスじゃない」
律「へへへ、上手くいったな」テテテー
律「これでこれから数時間理由付きで澪と一緒にいられるぜ、へへ」
律「まあ勉強しなくちゃいけないのがあれだけど」
りっちゃん
律「えーっと、コップ、コップっと」
律「これでいいかな」 りっちゃん
律「……」キョロキョロ
律「きのせいか……?」
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//{ ト、 ヽ ヽ
//厶{ | ム、 }
/ { ァぇ\レ心∨ {
八:i{ ヒリ ヒ.ソ/ /、 八 「りっちゃん!」
/: : ( '' 、 , ''/ /_人 丶、
/ : : :/> n/ /ー:、: \ \
|: : :く_弋^⌒ヽ/》/ ::::::}\: : : : : :|
| : 乂__人__,ノ´r‐く:::::::{: :j\: : :八
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/ ̄ : : 〉::::::::::::\ノ\_ノ´ ∠
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ヽ人/{\∧_:/ }/
/\/_/_仁
{ / イ ̄}::}
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律「!?」
, ´ ̄ ̄
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. / , / ヽ
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| ′ ィニ | :| | | | i
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律「いきなり目の前にムギの姿と声が……!?」
律「こ、これはきっと気のせいだ……ちょっと疲れてるだけだよな」
, ´ ̄ ̄
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. ′ / / | | | i , 「もー、りっちゃんったら」
| ′ ィニ | :| | | | i
| i / 八 lヽ |ニゝ | | | 「夢じゃありませんよー」
| | ′ \| \|ヽ | | |
| ヽ| ィえx ∨ :| | | 「失礼しちゃう、ぷんぷん!」
| ∧ {xイi} ィえミx∨ | | /
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| | r:ハ // ハ_ ヽ \ ハ
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律「ああ……会話が成立してるよ……」
律「ていうか『ぷんぷん!』はないだろ、ムギ」
最終更新:2011年12月07日 22:49