唯「というわけで今日はけいおん部で一番優秀な人物を決めます!」フンス

澪「急にどうしたんだ」

律「またいつもの悪い癖が出たな」

紬「まあ楽しそう!」

梓「あの・・・練習を・・・」

唯「私たち、そろそろ自分について知るべきなんだよ!」

唯「主観的、客観的に自分を見つめなおそう!」

梓「唯先輩がなんかまともな事を・・・」

律「なんか変なもんでも食ったのか?」

紬「それならけいおん部以外のみんなも呼びましょう♪」

澪「あれ?すでに開催は決定してるの?」

唯「いいね!じゃあ和ちゃんと憂と純ちゃんとさわちゃんも呼んでくる!」タタタ・・・

律「まあティータイムの余興にはちょうどいいかもな」ゴクゴク

梓「仕方ないから付き合ってあげます」

澪「ああ・・・まあもうどうでもいいや」

唯「ただいま!!」

和「ちょっと何よ」

憂「みなさんこんにちはー」

純「どうもー」

さわ子「ムギちゃんお茶ー」

紬「はーい」

・・・・・・・・・

唯「・・・というわけで、誰が一番優秀か決めるんだよ!」

和「そうなんだ」

憂「お姉ちゃんかっこいい!」

純「私だけちょっと浮いてませんか?その議題」

さわ子「でもおもしろそうじゃない」

紬「では」

紬「第1回桜ケ丘高校エクセレントガール決定戦~!」

唯「わ~」パチパチ

憂「わ~」パチパチ

律「うお~」パチパチ

澪「しょうがないな」

梓(なんかどきどきしてきたです)

紬「では司会進行を務めさせていただきます琴吹紬です、どうぞよろしく」

唯「ひゅ~ひゅ~」

紬「うふふ、ではルールの説明です」

紬「みなさんにはこの用紙に優秀だと思う人物の順位と理由を書いてもらいます」

紬「匿名方式で、自分も自分のランキングに入れてください」

紬「なお、1位から最下位まできちんと理由を書いてもらいます」

紬「険悪なムードを作ってしまう事は絶対に避けたいので短所や文句は書かないでください」

紬「なお、本来なら順位をつけるなんて事はしないほうがいいのですが面白そうなので今回は順位をつけます。ご了承ください」

紬「最後に、順位をつけてもここにいる皆さんは全員素敵な人たちです。たとえ最下位でも落ち込んだりしないでください」

紬「私のランキングでも最下位になる人はいますが、私はその人の事を大好きだし、ちゃんと優秀だと思っています」

紬「それではこれでルール説明を終わります。ありがとうございました」

唯「ムギちゃんなんかかっこいい!」

紬「ありがとう唯ちゃん」

澪(よかった、これならぎくしゃくとかはしなそうだ)

律(流石ムギだな)

梓(さっそくムギ先輩の優秀ポイントが上がりました)

紬「では用紙を配ります、各自誰にも見られないように書いてくださいね」

唯「よ~し!書くぞ~!」

憂(順位をつけるって難しいよ)

和(・・・)

純(う~ん、私はこの場にそぐわないのでは)

さわ子(私の教師としての威厳は保たれてるのかしら?)

唯「むむむ・・・」

紬「書いたらこの箱に入れてくださいね~」

・・・・・・・・・

紬「えー、これで全員の投票が終わりました」

紬「これから開示に入りたいと思います」

紬「まず最初は・・・」ゴソゴソ

紬「じゃん!」

1位:平沢憂
2位:琴吹紬
3位:真鍋和
4位:山中さわ子
5位:田井中律
6位:秋山澪
7位:中野梓
8位:平沢唯
9位:鈴木純

唯(は、8位!?そんなあ~)

澪(う~ん、微妙な位置だ・・・ちょっと低いか?)

律(あ、あたしんだ)

紬(あら、2位なのね嬉しいわ~)

梓(7位?そんな馬鹿な・・・)

和(3位・・・ちょっと嬉しいわね)

憂(え~私が1位!?)

さわ子(4位・・・微妙ね)

純(いや、まあ私はね!部外者だから!仕方ない!うん!)

紬「えーでは理由を発表します」

紬「まず・・・」

紬「1位平沢憂、料理も出来るしギターも出来るし優しくて本当によくできた子。万能の天才と言ってもいい」

憂「そ、そんなことないですよ・・・」テレテレ

律(憂ちゃんが1位は鉄板だろう、多分あたし以外にもいるはず)

唯(憂がほめられて嬉しいけど私は8位・・・)

紬「2位琴吹紬、作曲センスはプロ並みで、お嬢様なのにそれを鼻に掛けずいい子。いろいろ出来る」

紬「まあありがとう、これを書いた誰かさん」

律(まあムギもこのあたりだろう、誰が書いても)

紬「3位真鍋和、頭がいいし生徒会長だしお母さんみたいな人。真面目で頼れる感じ」

和「な、なんか照れるわね」

澪(私と理由が似てるな)

律(ここまではまあいい、問題はこっからだ)

紬「4位山中さわ子、服を作るのがすごい、ギターもうまいし一応先生だから」

さわ子「一応先生だから、ってのが気になるわね」

律(おしとやかなままだったら1位だったかも)

紬「5位田井中律、明るくて面白い、部長だから」

律(どうだ!?なるべく当たり障りのない感じであたしが書いたと思わせない文章のはず)

律「ぶ、部長だからか~そっか~」

澪(うわこれ絶対律のランキングだ)

梓(律先輩じゃなきゃ律先輩が5位はないです!)

紬(りっちゃんは自分を5位にしたのね・・・本当は4位にしたかったところをカモフラージュで5位にしたって感じかしら)

紬「えー6位秋山澪、ファンクラブがあって美人、勉強を教えるのがうまい、おっぱい大きい」

紬(まありっちゃん、澪ちゃんの事ほんとに好きなのね)

澪(りつ~~~~~~!!!!)カアア

律(おっぱい大きいは書かなくてよかったかも)

紬「7位中野梓、ギターがうまい、小さくて小動物的なかわいさがある、厳しさの中に優しさがある」

梓「にゃっ・・・なに言ってんですかもう・・・」

律(とか言って嬉しそうだな)

紬「8位平沢唯、ギターの上達速度が半端ない、おもしろくて明るいムードメーカー」

唯「なんと!・・・8位でちょっと悲しかったけどそんなことなかったよ!ありがとうこれ書いた人!」

律(どういたしまして)

澪(あれ、唯は律が書いたって気づいてないのか)

憂(ありがとう律さん)

紬「9位鈴木純、あまり鈴木さんの事を知らないのでこの順位ですが、私は鈴木さんはいい子だと思います」

純「あ、ありがとうございます」

律(これは仕方ない、ごめん鈴木さん)

紬「これで全部ね」

紬「どうかしら皆、まだ一人目だけど」

唯「うん、8位だったけどちゃんと私の事ほめてくれたし嬉しかった」

紬「うん、順位とかはあまり気にせず行きましょうね」

澪「しかし誰が書いたんだろうな~」ニヤニヤ

律「あ、あーほんとだぜ、誰だ~これ書いたの~」

紬「まあまあ、詮索は無しで」

梓「そうですね、匿名なんですから」

梓(まあバレバレですけど)

純(私って多分ほとんど9位なんじゃ・・・)

和(これなら大丈夫そうね、でも鈴木さんはちょっとかわいそう)

憂(お姉ちゃん落ち込んでなくてよかった)

さわ子「さ、次行きましょ」

紬「じゃあ次です」ゴソゴソ

紬「えい!」

1位:真鍋和
2位:平沢憂
3位:琴吹紬
4位:中野梓
5位:秋山澪
6位:山中さわ子
7位:平沢唯
8位:田井中律
9位:鈴木純


唯(1つ順位が上がった!)フンス

澪(あ、私のだ)

律(8位だと!?馬鹿な・・・誰だこれ書いたの・・・)

紬(3位だわ~嬉しい~)

梓(4位!やりました!でも澪先輩が一つ下にいるって事は・・・これ書いたのは・・・)

和(1位だわ。嬉しいけど流石に恥ずかしいわね1位は)

憂(2位だ、あれー・・・私そんなに順位高くないと思ったんだけど・・・)

さわ子(6位・・・私って生徒に負ける先生なのね)

純(うっ・・・まあ、まあね!うん!わかってた!)

澪(ごめん鈴木さん)

紬「では理由です」

紬「1位真鍋和、勉強も出来るし頼りになるし・・・お母さんみたいでいい人」

紬(ママって書いて消した跡があるわ)

和「あ、ありがとう。やっぱり照れるけど嬉しいわ」

澪(和はママみたいで頼りになるからな!)

紬「2位平沢憂、なんでも出来る完璧な子、優しくて姉思い」

憂「ありがとうございます、私なんかには勿体ないです」

澪(流石憂ちゃん、受け答えも完璧だな。年の差で和が1位だけどホントは1位タイだ)

唯(また憂より下だよ~なんか複雑だな~)

紬「3位琴吹紬、作曲のセンスが抜群。優しいし穏やかで落ち着く」

紬「ありがとう~、嬉しいわ~」

澪(ムギは髪もきれいだし、やっぱ上位に食い込むよな)

紬「4位中野梓、真面目で練習に精を出す、ギターもうまくていい子」

梓「あ、ありがとうございます!」

澪(うんうん、まあ梓は真面目だからな)

梓(一つ下が澪先輩、そしてこの理由。これはおそらく澪先輩のランキングとみて間違いない)

紬(澪ちゃんもほんとは4位に自分を置きたかったけどカモフラージュで5位にした感じね。りっちゃんとそっくりなんだから♪)

紬「5位秋山澪、真面目に練習するしベースもちゃんと弾けてる、歌も歌えてるから」

澪(どうだ!この理由なら私のランキングだって分からないだろう!)

律(うわー、これ完全に澪じゃん)

梓(他人が書いたとしたら『ベースもちゃんと弾けてる』とか『歌も歌えてる』とか失礼でしょう)

和(あら、澪ったらもうちょっと他人が書いたっぽく出来ないのかしら)

紬「6位山中さわ子、ギターがうまい、普段は優しくてきれいでいい先生」

さわ子「普段はって、ほんとにもう・・・まあ許してあげるわ」

澪(いつも優しくておしとやかならなあ・・・)

紬「7位平沢唯、練習の少なさの割にギターの上達速度がすごい、いつもにこにこしてて癒される」

唯「えへへ~ありがとう~」

澪(唯はほんとは優秀なのに勿体ないよなあ)

憂(うんうん、ほんとお姉ちゃんって癒されるよね)

紬「8位田井中律、走ってるけど力強くて励まされるドラム、いつも明るくておせっかいだけど楽しい、ほんとは女の子っぽい、弟思いで家事が出来る」

律「んなっ・・・」カアア

律「なんだよそれ・・・」カアア

律(澪のやつ・・・)

紬(8位なのに誰よりも長く理由が書かれてるわ~澪ちゃんとりっちゃんはほんとにラブラブね~)

澪(律は優秀じゃないけどそれでもいいんだ、律は律だ)

紬「9位鈴木純、ごめんなさい、鈴木さんの事あまり知らないので9位ですけど楽しくていい子です」

純「あ、どーもありがとうございます」

澪(ごめん鈴木さん)

紬「終わりでーす」

律「ったく、8位かよーちくしょー」

唯「でもりっちゃんなんか嬉しそう!」

律「ばっ、そんなわけねー!」

澪「ふふ」

梓(順位も気になるけど、誰が書いたか予想するのも楽しい)

紬(次は誰のがくるのかしら)

憂「純ちゃん、先輩たちは純ちゃんの事あんまり知らないから仕方ないよ、気にしないで」

純「うん、大丈夫。分かってるから」

和(ちょっとかわいそう)

さわ子「さ、次ね」

紬「むむむ」ゴソゴソ

紬「とう!」

1位:山中さわ子
2位:琴吹紬
3位:平沢憂
4位:真鍋和
5位:秋山澪
6位:平沢唯
7位:中野梓
8位:田井中律
9位:鈴木純

唯(おお!また順位が1つ上がったよ!)

澪(さわ子先生だ・・・)

律(さわちゃんだな・・・)

紬(さわ子先生が1位だわ~)

梓(先生ですね・・・)

和(唯の順位がまた1つ上がってるわ)

憂(お姉ちゃん6位だ~)

さわ子(ふふ、当然よね!)

純(ま、また・・・)

さわ子(ごめんなさい鈴木さん)

紬「理由いきまーす」

紬「1位山中さわ子、被服センス抜群、才色兼備の教師で桜ケ丘高校の顔」

さわ子(うんうん、これは私が書いたけどきっと他の誰かも同じような事を書いているはずよね!)

律(さわちゃんは黙ってれば美人で優秀でいいとこあるのに)

澪(あの変な服と怖い過去さえなければなあ・・・)

紬「2位琴吹紬、おしとやかで上品、礼儀正しいしお茶がおいしい」

紬「ありがとうございます~、これからもお茶の腕を磨きます!」フンス

さわ子(ムギちゃんのお茶は世界レベルよ!)

紬「3位平沢憂、品行方正でよく出来た子、料理がおいしい」

憂「ありがとうございます、料理は得意なのでほめてもらえて嬉しいです」

さわ子(憂ちゃんは唯ちゃんの専属コックにしておくにはあまりにおしい逸材よね)

唯(憂のごはんはおいしいよね!この人はわかってるよ!)

律(食いもんの話ばっかじゃねーか!)

梓(先生・・・)

紬「4位真鍋和、生徒会長で模範生徒。この学校をもっとよくしてください」

和「はい、出来る限り頑張って務めます」

さわ子(というか私の給料上げてください!)

紬「5位秋山澪、巨乳でかわいいのでコスプレがよく似合う」

澪「ひいっ!」

さわ子(ああ・・・やっぱ澪ちゃんはいじりがいがあるわ~)

律(セクハラだろ)

紬「6位平沢唯、ギターの上達ぶりは目を見張るものがある、不思議な魅力がある」

唯「わ~ありがとう~」

さわ子(真面目な話一番音楽の才能があるのは唯ちゃんかもね)

憂(わ~お姉ちゃん嬉しそう~)

紬「7位中野梓、猫耳が似合う、先輩思いで真面目」

梓「にゃっ!?」

さわ子(梓ちゃんはもっと積極的にコスプレに参加してほしいわね)

唯(猫耳似合うよね~)

紬「8位田井中律、元気でいい子、ムードメーカー的な存在」

律(う~ん、一応ちゃんと見てはくれてるんだなさわちゃん)

さわ子(りっちゃんは貧乳だからあまり着せ替え甲斐がないのよね、顔はいいんだけど)

紬「9位鈴木純、あまり接点は無いが友達思いで優しい子に見える、意外とコスプレが似合いそう」

純「えっ、あ、ありがとうございます」

さわ子(ごめんね鈴木さん、今度ちゃんとあなたの分も衣装作ってくるから。くのいちコスプレとか)

紬「以上です」

唯「なんか面白いランキングだったね!」

紬「そうね~」

澪(匿名の意味が全くないな)

律(さわちゃんはもはや隠す気がないんだろうな)

梓(もう!ほんとに先生は・・・)

和(これで1/3が終了ね)

憂「純ちゃん」

純「大丈夫だって、ほんとに分かってるから」

さわ子「ふふ、いいランキングだったわ」

澪律(自分で言った!)


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最終更新:2011年12月10日 19:18