梓、紬「……」

澪「……」


つぎのひ!

梓「おはよう」

純「おはよ、そういや憂今日休みなんだって」

梓「え?なんで!!?」ガシ

純「さ、さあ」


《部室》

ガチャ

梓「こんにちは~」

紬「あら、こんにちは」にこ

梓「ムギ先輩だけですか?」

紬「ええ、りっちゃんと澪ちゃんは今日は帰るって。唯ちゃんは学校に来ていないわ」

梓「そうですか(唯先輩も学校休んでるのかあ)」

梓「ところで、なんで澪先輩は休みなんです? 唯先輩と律先輩が休みなのにかこつけて休んでいるようにしか思えないんですが」

紬「あの子はちゃんと理由があるから休んでいるのよ」

梓「?」


梓「……」

紬「……」

梓「(なんか気まずい)」

紬「とりあえず、お茶にしましょうか」



《平沢家》

ピンポーン

憂「はい」

ガチャ

憂「澪さん……」

澪「厚かましいのを承知で来ました。……唯いる?」


《部室》

梓「」ゴク

紬「」ゴク

梓「……」

紬「……」

紬「」そー

梓「」ガシ

紬「なにするの梓ちゃん?」

梓「それはこっちのセリフです!」

紬「私はただ貴方のほうに手を置こうとしただけじゃない」

梓「その手の着弾予測地点が私の下半身だったんですが? そもそもなんで私のほうに手を置く必要があるんですか?」

紬「スキンシップじゃない♪」

梓「スキンシップじゃない♪じゃないですよ!!セクハラですよセクハラ!」

紬「(手強い…、かくなる上は)」

紬「実力行使あるのみ!」ガバ

梓「!!キャッ」

梓「やめて、く、ださ、いぃ」グググ

紬「や め な い 」ぐぐぐ

ガチャ

和「律いる~?」



紬、梓、和「……」



和「ごめんなさい、間違えました」

バタン

梓「あ!!待ってください!!間違ってないです!」


和「そう、スキンシップねぇ……」

梓「そんな目で見ないでください」

和「律いないんだったら用はないわね。 私はこれで失礼しようかしら」

梓「あ、あの」

和「?」



《唯部屋》

澪「両親が離婚するかもしれない……か」

唯「ごめんね、私の家の事情なのに」

澪「いや、いいよ」

唯「もしお父さんとお母さんが離婚したら、憂といっしょにいられなくなるかもしれない。って思ったら、気が気じゃなくて……。りっちゃんにもあんな風にあたっちゃったし……」グスン

憂「お姉ちゃん……」

澪「原因は?」

唯「分からない。私が知った時にはもうお互いに『離婚してやる!』って怒鳴りちらしてたし」

憂「私も知りません」

澪「そうか」ゴロゴロ

澪「あ!足くずしていいよ」

唯「(どうして貴方がこの家の主人みたいになってるんです?)」

澪「」ジ―

澪「あれ、アルバム?」

唯「うん、家族の写真がいっぱいあるんだ」


澪「どれもこれも笑ってるね」パラパラ

唯「あの頃に戻りたい……」ウルウル

唯「……ごめん、澪ちゃん、私おやつとってくるね」

憂「あ!私も行くよ」タッタッタ

澪「……」


つぎのひ!

《部室》

ガチャ

唯「こんにちは~」

梓「!!唯先輩!!」

唯「あずにゃん!!」ダキ!

梓「///唯先輩ごめんなさい。この間は唯先輩の気持ちも知らずに…」

唯「いいんだよ~あずにゃん~。こっちこそごめんね~」ギュウう

梓「全然いいですよ///」

唯「ムギちゃん、澪ちゃんとりっちゃんは?」

紬「はあはあハアハアha~」

唯「ムギちゃん答えて!」ユサユサ

紬「」ガクガク

紬「あら、ごめんなさい。私としたことが。 澪ちゃんとりっちゃんね、二人とも学校お休みなのよ」

唯「そうなの…、りっちゃんに謝りたかったのに…」

梓「澪先輩はどうして休みなんですか?」

紬「虹を見にいくって」

梓「??」



《帰り道》

唯「じゃあねバイバイ~」

紬「バイバイ」

梓「失礼しまーす」

テクテク

梓「澪先輩も律先輩も何してるんですかね?」

唯「さあ……」



《平沢家》

唯「ただいま~」

平沢父母「唯!!」ガバ

唯「!?」



つぎのひ!

《部室》

ガチャ

唯「こんにちは」

律「唯!!」ダキ

唯「りっちゃん!」

律「本当にごめん、ごめんな」

唯「りったん……私こそごめんなさい。あんなひどいこと言って」

律「いいんだ、いいんだ。 ただ、りったんって言うな」


唯「?その机の上のケーキ何?」

律「これか?これはなりっちゃん特製のカルシウムケーキだ!」

唯「?」

律「いや、実はな。あの日唯の機嫌が悪かったのはカルシウム不足が原因なんじゃないかって思って。 んで、二日かけてこれを作った。まあ原因はてんで的外れだったけどな」

唯「クスクス、なにそれ?りっちゃんらしいね」ニコニコ


梓「そういえば、今日憂が無事解決したって言ってましたけど、ご両親どうなされたんですか?」

唯「ん?無事仲直りしたよ」ブイ

紬「また、どうして?」

唯「実はね、澪ちゃんが仲直りさせてくれたらしいんだ」


唯「昨日、私と憂が学校にいる間にね。
 澪ちゃん、私の家いったらしいんだ。
 それでね、私のお父さんとお母さんに話があるっていってあがりこんで、
 そこからは、二人に対して延々と説教したみたい。
 家族のアルバム見せて貴方達の目の前に愛の結晶があるのによく喧嘩なんかできますね。
 とか言ってたらしい」

律「強烈な奴だな」

唯「んで、私の両親もよくよく考えたら喧嘩の発端は次の旅行先についてだったらしくてすんなり仲直りしたみたい。ほんと笑っちゃうよね」

梓「なんて人騒がせな。なんか肩すかし食らった感じです」はあ


唯「ホントにご迷惑をおかけしました」ペコ

律「ま、なんにせよ、無事解決してよかったじゃないか」

紬「そうね」フフ

梓「それにしても、澪先輩はすごい人ですね」

唯「そだね」にこ


ガチャ

律「お、噂をすれば」

唯「みおちゃ~ん」ガバッ

澪「!!」

唯「ホントにありがとう」すりすり

澪「どう、いたしまして…」





          おわり




最終更新:2010年01月26日 04:11