放課後!
梓「うわー、雨降りそう・・・」
純「だねぇ。気が滅入るよ・・・」
憂「降る前に帰ろう!待ってるからね」
梓「うん。じゃあねー」
純「また後でー」
・・・
梓「ただいまー」ガチャ
紬「おかえりなさい。準備は出来てるわよ!」
梓「ありがとうございます。ではすぐに着替えるので」
梓「では雨が降る前に!」
紬「うん!」
紬梓「行ってきます!!」ガチャ
紬「お泊り楽しみねぇ」テクテク
梓「はい。雨なら静かに勉強ができそうです」
紬「勉強合宿ね!」
梓「これくらいしないと純が危ないので・・・」
紬「・・・危ないの?」
梓「たぶん・・・」
紬「・・・クスッ、なんか前にもこんなことがあったの思い出しちゃった」
梓「私が中学の時ですよね?よかったら聞かせてください」
紬「ふふっ、そうね。あの時はみんな若かった・・・」
梓「今でも十分若いですよ」
・・・
ピンポーン
唯「はーい!」ガチャ
紬「こんばんわぁ」
梓「なんとか降る前に辿りつけましたね・・・」
唯「そりゃよかった。あがってあがってー」
紬梓「おじゃましまーす」
梓「」ジーッ
唯「なぁに?」
梓「(さっきのムギちゃんの話を聞いた後に今の唯先輩を見ると)」
梓「(唯先輩、がんばったんだなぁ・・・)」
純「おっすー。私の方が早かったねー」ゴロゴロ
梓「・・・くつろぎ過ぎ」
憂「じゃあみんな集まったことだし」
純「お茶だね!」ムクッ
梓「はい、勉強始めますよー」
紬「ふふっ。純ちゃんってりっちゃんみたい」
唯「ご飯はまだでいいよね?」
憂「うん。勉強が一段落つくまで、かな?」
紬「あっ、今日は唯ちゃんが作るの?」
唯「そうだよー。今日は張り切っちゃうからね!」
紬「なにか手伝おうか?」
唯「ノンノンノン。ムギちゃんはくつろいでてね」
憂「じゃあ早速始めようか」
純「よろしくお願いします!」
梓「わからないとこあったら早く聞くんだよ」
紬「私にも聞いてね!」
ザーッ
梓「あ、降りだした・・・」
純「間一髪だね!」
憂「純ちゃん、集中」
純「・・・はい」
紬「ふふっ」
唯「ちょっとお茶入れてくるね」
紬「あっ、私も手伝う!全員分持てないでしょ?」
唯「そっか、じゃあお願いするよ」
純「やっと休憩だー」グデーッ
梓「バテるの早!」
純「ふふん。じゃあ梓にはお菓子あげないもんね」スッ
梓「あ、純も持ってきたの?」
純「もち!タダで勉強教えてもらうわけにはいかないからね」
憂「気にしなくていいのに・・・」
純「まぁ私が食べたかったんだけどね」パカッ
憂「わぁ、バームクーヘンなんだね」
純「そそっ、家にちょうどあってさ。えーっと・・・」
憂「あ、包丁持ってくるね」
純「おねがーい」
梓「私もクッキー持ってきたけど、食後にしよう」
梓「机の上片付けるよ」ササッ
純「うん。・・・よっと」グッ
梓「私もキッチンの方行ってこようっと」
純「ぬぐぐ・・・」ググッ
純「くっ、小癪な。・・・これは私に対する挑戦だね」
純「・・・ふんっ!」グググッ
・・・
梓「憂、私も手伝うよ」
純『あーーーっ!!!』
紬梓唯憂「!」
ドタドタ
憂「どうしたの!?」ガチャ
純「バームクーヘンが・・・」グスッ
梓「あー・・・」
紬「つ、机の上だし。きっと大丈夫・・・」
唯「う、うん。ギリギリセーフだよ!」
純「でも・・・」
梓「さっき拭いといてよかったね。ほら、泣き止みなって」
純「うぅ・・・」
唯「よしよし」ナデナデ
純「」グスン
唯「ムギちゃん、そんな少しでいいの?」
紬「う、うん」
梓「今日くらい忘れてもいいんじゃないですか?」
紬「でも・・・」
梓「今まででちゃんと減ってきてますし。今日くらい平気ですよ」
唯「そうだよ!ご飯もいっぱい食べていってね」
紬「・・・じゃ、じゃあ。今は控えめにしてご飯はちゃんと食べる」
憂「わかりました。いっぱい作りますからね!」
紬「お手柔らかに・・・」
唯「じゃあいただきまーす!」
憂梓「いただきます」
唯「んー、おいしいねぇ。ありがとう、純ちゃん」ナデナデ
純「・・・えへへ」
梓「形は崩れちゃってるけど味は確かだね」
純「ふん、梓にはもうあげないよーだ」
梓「うそうそ」
憂「今日は勉強が捗るね。この調子なら心配なさそうだよ」
梓「ムギちゃん先生のおかげだね!」
紬「そんな・・・」テレテレ
純「お茶おいしー」
唯「ふふふっ。おかわりどうぞー」トプトプ
純「どうもー」
憂「私はもう少し勉強したら晩御飯の準備するからちょっと抜けるね」
梓「うん。純の事は任せて」
紬「きょ、今日のメニューは・・・」ドキドキ
唯「ふふん。秘密だよー」
唯「ねー」ニコッ
憂「ねー」ニコッ
梓「この前のお泊りから察するにかなりの量が出てきそうだ・・・」
・・・
純「ムギ先輩、ここなんですけど・・・」
紬「ふむふむ・・・」
純「」グーッ
紬「あら」
純「・・・お腹空いた」
梓「さっきお菓子食べたばっかりじゃん」
純「いやぁ、それとこれとは別腹といいますか」
唯「じゃあそろそろ準備しようか」
憂「うん!」
唯「ふっふっふ。キッチンを覗いちゃダメだからね・・・」
紬「鶴の恩返し?」
憂「じゃあ行ってくるね。勉強に一段落したらゲームしててもいいよ」
純「する!」
梓「あんたはこの問題が先」
純「ちえーっ・・・」
紬「・・・今日だけ。そう、今日だけ特別・・・」ブツブツ
梓「ムギちゃんも、気にするほど増えてないから平気ですよ」
ビューッ
純「おっ、風も出てきたね」
梓「明日って晴れるのかな?」
紬「ちょっと調べてみるね」カチカチ
純「晴れたらみんなでお出掛けだね!」
梓「・・・じゃあ雨だったらここで勉強ね」
純「それはちょっと、・・・辛いかな」
紬「なんか今日の天気予報に雷のマークが・・・」
梓純「えっ!?」
純「外の天気すごいしね・・・。なんか楽しみ」
梓「なんで楽しみなのよ・・・」
純「えっ?雷ってテンション上がらない?」
梓「きっと純だけだよ・・・」
純「えー・・・」
紬「実はちょっと楽しみかも」
梓「えっ?」
純「ふっふっふ、2対1だね」
紬「なんか台風の夜みたいでワクワクしない?」
梓「んー・・・」
純「あっ、それわかります!」
梓「雷は心臓に悪いから嫌いです・・・」
紬「大丈夫。あずにゃんのおへそは私が守ってあげるから!」
ピーッ
唯「あっ、ご飯炊けたね。憂、お酢とってー」
憂「はい、じゃあご飯の方はお姉ちゃんに任せるよ」
唯「あいー!他のおかずはよろしく!」
憂「うん!」
唯「ふふっ。今日は手巻き寿司だよー」
唯「ムギちゃんって、たぶん手巻き寿司は作ったことないと思うからね」
憂「和ちゃんから海苔たくさんもらったし」
唯「これなら自分の好きな量食べれるからね」
唯「よっと、・・・あちっ!」
憂「お、お姉ちゃん!」
純「」クンクン
純「いいにおいがしてきたねぇ」
紬「うん。楽しみねぇ」
純「ちょーっとだけ覗いちゃおうかな」
梓「純はこっちの問題が先でしょ」
純「ぶーぶー」
梓「まったく。純が家で一人で勉強してる姿が想像できないよ」
純「失礼な!私だってやる時はやるよ!!」
梓「今がその時でしょ・・・」
紬「まぁまぁ」
最終更新:2012年01月12日 21:26