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唯「じゃあ行ってくるー」

憂「気をつけてねー」フリフリ

憂「・・・行っちゃった」

・・・

憂「・・・はぁ。お母さん達も出掛けちゃったし、暇だなー」

憂「今日から5連休。どうしよう」

プルルル

憂「ん?和ちゃんだ」ピッ

憂「もしもし。和ちゃん?」

憂「えっ?今から?うん。じゃあすぐ行くね」ピッ

憂「・・・今から学校、なんだろう?」


―――

さわ子「明日からロンドンへ行ってきます!」

和憂純「」ポカーン

和「・・・えっと。先生?」

さわ子「いやね、マイルが結構貯まってたのよ」

さわ子「期限ももうすぐだし、せっかく貯まってるのに無駄にしたらもったいないじゃない?」

純「はぁ・・・」

さわ子「それでジョニ・・・、昔の友達からロンドンでやるライブにあの子達を誘ってみるって聞いてね」

憂「お姉ちゃん達を!?」

さわ子「そうそう。なんでも日本のポップカルチャーを紹介するライブなんですって」

さわ子「これから唯ちゃん達に聞くらしいんだけど、あの子達ならきっと参加するでしょ」

和「・・・確かに」

さわ子「そしたら衣装が必要じゃない!!」

和憂純「・・・」

憂「えっと。お姉ちゃん達、制服持って行きましたよ」

さわ子「あら、そうなの?」

さわ子「・・・でもそれじゃ弱いわね」

純「なにが・・・」

さわ子「日本を紹介するライブなのよ!ならそれなりの衣装が必要よ!!」

和「そうでしょうか?」

さわ子「では憂ちゃん。日本の衣装と言えば!?」

憂「えっ、えっと・・・。着物、ですか?」

さわ子「ふむふむ。それもいいけど5人分となるとかさばるのよね」

さわ子「次、和ちゃん!」

和「・・・普通に学校の制服でいいのでは?」

さわ子「だめだめ。じゃあ純ちゃんは?」

純「鎧とか!」

さわ子「ほほう。純ちゃんはなかなか見所があるわね」

さわ子「でも鎧を持って行くのって無理よね」

純「あ、そっか」

さわ子「ダメね。このままじゃあなた達、国際社会に乗り遅れちゃうわよ?」

和憂純「・・・」

さわ子「海外から見る日本と言えば寿司、芸者、侍でしょうが!!」

和「よく聞きますね」

憂「じゃあ半被着てハチマキですか?」

さわ子「それもいいんだけど、まだインパクトが足りないじゃない?」

純「さわ子先生の基準がわからない・・・」

さわ子「他のもので外国人が憧れてやまないもの。それは忍者よ!」

純「あー。確かにそれもよく聞きますね」

和「そしたらくノ一、ですか?」

さわ子「イッエース!」グッ

さわ子「これなら5人分持って行っても大した量にならないし、日本!って感じだし、演奏しやすいし」

さわ子「完璧じゃない!」

和「はぁ・・・」

さわ子「というわけで作ってみました!」ジャーン

和「そうなんだ。じゃあ私、家に帰るわね」

さわ子「まぁ待ちなさい」ガシッ

さわ子「あなた達に来てもらったのは他でもない。これを試着して欲しかったのよ!」

和「・・・あの。言いにくいんですが私はコスプレの趣味はないですよ」

さわ子「何事も経験よ。ほら、純ちゃんも着替え始めてるし」

和「えっ」

純「いやぁ、一度着てみたかったんですよ。さわ子先生の服」

さわ子「あらー、うれしい事言ってくれるじゃない」

純「憂も着ようよ」

憂「わ、私も遠慮したいかなー・・・」

さわ子「・・・憂ちゃん、これは試作品なの」

さわ子「もし試着せずに本番で唯ちゃん達が着て、どこかに不備があって破けちゃったりしたら・・・」

憂「・・・はっ!」

唯『や、破けちゃったよ!』オロオロ

梓『ひいぃ・・・』ペタン

観客『ビューリフォー!』パチパチパチ

憂「・・・。・・・着ます!」

さわ子「さすがね。はい、憂ちゃんはオレンジの」

さわ子「ほら、後は和ちゃんだけよ?」

和「・・・もう、しょうがないですね。・・・今回だけですよ」

さわ子「」グッ

純「どう?」クルクル

憂「わぁ、純ちゃんかわいい」

さわ子「小道具も持ってきたわ。はい、刀」スッ

純「おぉ。・・・せいっ」チャキッ

さわ子「うんうん。さまになってるじゃない」

憂「どこか変じゃないかな?」

和「憂も似合ってるわね」

憂「ふふっ、和さんも似合ってますよ」

さわ子「・・・ふむ。縫い付けは大丈夫みたいね」

和「そうですか。なら着替えますね」

さわ子「まだよ。まだ記念撮影が残ってるわ!」

和「え゙っ・・・」

さわ子「ほら、いきなりあの子達に衣装だけ見せても断られるかもしれないじゃない?」

さわ子「でもあなた達が着た写真も一緒に見せれば話は別よ!」

和「・・・そうでしょうか?」

さわ子「純ちゃん、もう一回刀構えて!」

純「えいっ!」チャキッ

パシャ

さわ子「次は憂ちゃん。笑顔でねー」

憂「あはー」

パシャ

さわ子「はい。あとは和ちゃんよ!」

和「・・・はぁ。一枚だけですよ」

さわ子「表情が固いわ。笑って笑って」

パシャ

さわ子「・・・ふぅ。我ながらいい仕事をしたわ」

和「もういいですね。着替えてきます」

さわ子「もう、照れ屋さんね」

憂「明日って何時に出発するんですか?」

さわ子「朝一にここを出るわ」

純「わぁ、早いんですねぇ。帰りはいつなんですか?」

さわ子「唯ちゃん達と一緒よ」

和「・・・ならほとんど観光する時間ないですね」

和「そもそも、初海外はハネムーンって言ってませんでしたっけ?」

さわ子「・・・」

さわ子「と、とにかく明日行ってくわ!」

純「誤魔化した」

さわ子「なにか伝えたいことがあるなら今の内よ」

憂「・・・じゃあ、お姉ちゃんに気をつけて帰ってきてね。って」

さわ子「わかったわ」

・・・

さわ子「気をつけて帰るのよー」

和「さわ子先生も、道中気をつけてくださいね」

憂純「では失礼します」

・・・

純「じゃあ私もここで」

憂「うん。またねー」

憂「・・・ねぇ、和ちゃん」

和「ふふっ。今は和さんじゃないのね」

憂「和ちゃんはこの連休、なにか予定ある?」

和「そうねぇ。私の卒業旅行はまだ先だし、特にないかな」

憂「な、なら私の家にお泊りしていかない?」

和「あれ?両親が帰ってきてるんじゃなかった?」

憂「今朝出掛けちゃったの。だから・・・」

和「・・・そう。なら、泊りに行こうかな」

憂「本当!?」パアァ

和「本当よ。じゃあ帰ってお泊りの準備しないとね」

憂「ありがとう、和ちゃん!」ダキッ

和「ふふっ。私こそお世話になるわ」

憂「よ、よかったら今日だけじゃなくて・・・」

和「えぇ。明日も明後日もお邪魔しようかしら」

憂「和ちゃん・・・」ウルッ

和「憂は寂しがり屋だものね」ナデナデ

憂「そ、そういうのじゃないもん・・・」

和「はいはい」

憂「じゃ、じゃあご飯どうしよう。お買い物に行かないと」

和「それなら私も付き合うわ。家に戻るのはその後でもいいし」

憂「ありがとう!和ちゃんは何食べたい?なんでも作るよ!」

和「そうねぇ。なら・・・」


おわり



最終更新:2011年12月18日 22:07