ロンドン市内のホテルにて
唯「憂が言ってたんだ!」
律「それはいいな!さっそく皆で飲み会しようぜ!」
紬「大人になったみたいね♪」
澪「だ、ダメだろそんなことしたら!」
律「なんで?ここでは何の問題もないだろー?」
澪「ぐぬぬ」
梓「確かに法律上問題ないですけど・・・」
紬「梓ちゃんはまだ17歳だからどっちにしろだめよ」
梓「ぐぬぬ」
律「じゃあさっそく買ってくる!ムギも一緒に来てくれ」
紬「はーい」
唯「あ、私も行くー」
紬「年齢確認あると思うから、パスポート忘れずにね」
ドタドタドタ バタン
澪「・・・」
梓「・・・」
梓「澪先輩いいんですか?ほっといて」
澪「私はダメだと思うけど・・・法律は守ってるわけだし」
梓「先輩たちのことです、お酒なんかのんだら何やらかすかわからないですよ」
澪「そうだよな。よし、帰ってきたらちゃんと説得してやめさせるよ!」
梓「ありがとうございます!やっぱり澪先輩は頼もしいです!」
澪「えへへ」
――――
律「ただいまー!」
唯「お酒買ってきたよー!」
紬「梓ちゃんのためにコーラもあるわよ♪」
梓「それはありがとうございます。でもやっぱりお酒はやめたほうがいいですよ」
唯「えー?なんで?」
澪「みんなまともにお酒飲んだこと無いよね?
自分が酔っ払ったらどうなるかもわからないのに、異国の地で初めて飲んで何かあったらどうするんだ?」
律「だーいじょうぶだって!飲むって言ってもちょっとだよちょっと」
梓「その量はちょっととは思えませんが」
紬「梓ちゃん、気持ちはわかるけどせっかく買ったんだし、ね?」
梓「うう、澪せんぱぃ・・・」
澪「(そんな目で見られても・・・)」
澪「とにかく!ダメなものはだめだ!」
梓「(強引にいったー!)」
律「じゃあいいよーだ、澪は梓とコーラでも飲んでればいいだろー」
澪「ぐっ」
律「私たちだけで乾杯しようぜ!」
ガチャガチャ
唯「イギリスのビールって小さい瓶なんだねー」
澪「しかもビール?」
紬「ワインもありますよ~」
澪「そういう問題じゃ・・・そうだ!みんなの親にいいつけるぞ!」
律「うっ」
唯「へっへん、人見知りさんな澪ちゃんが、あったこともない私の親に言いつけたりできるのかな?」
梓「唯先輩悪い顔してますね」
澪「憂ちゃんに言いつけるぞ」
唯「ウッ」
紬「澪ちゃんわたしはー?」にこにこ
梓「ムギ先輩楽しんでますね」
澪「ムギは・・・嫌いになるぞ」
紬「!!!」ガーン
紬「み、澪ちゃんそれだけは・・・それだけはやめて!!」ジワッ
澪「ちょ、冗談だよ!ごめん!」
澪「と、とにかくみんな酒を飲むのはやめ」
律「隙ありっ!」
澪「!?」
律「おらおらおらー!」
唯「ごくっ」
紬「ごくっ」
梓「な、みんなに強引に一口飲ませた!」
唯「にがっ」
紬「飲んじゃった・・・」
律「ふふ、もう飲んじゃったらしょうがないな!親に言われるにしろこうなった以上飲んだ方が得だ!」
唯「なるほど!」
澪「律め・・・強硬策に出たか」
律唯紬「カンパーイ!」
キンッ
ゴクゴク
律「うん・・・こんな感じが」
唯「うぇーまずいーー」
紬「あ、おいしい・・・かも」
梓「始まってしまいましたね」
澪「もう諦めよう・・・私たちはコーラでも飲むか」
律「澪!お前まさか飲まないつもりか?」
澪「私は飲まないよ」
律「なんだよー!せっかくなんだし飲もうぜー!」
澪「うざい・・・」
梓「酒を飲んでる自分に酔ってる感じです」
唯「うえー、気持ち悪くなっちゃった」
紬「唯ちゃん大丈夫?」
唯「ムギちゃん私の残り飲んでいいよ。ちょっとトイレ・・・」
澪「ほら、さっそく唯が調子悪そうじゃないか」
律「いや、そういうのは個人差だから澪はどうなるかわかんないだろ?案外超強かったり」
澪「とにかく私は飲みません!梓!乾杯しようコーラで!」
梓「はい、乾杯です」
澪「コーラ美味しい」ゴクゴク
梓「おいしいですね」ゴクゴクゴク
律「あ、コーラのおかわりついであげるよ」
トクトクトク
澪「ありがと」ゴクッ
澪「!?」
律「ふっふっふっふっふ」
澪「律・・・お前謀ったな」
律「今更遅い!これで澪も共犯だー!」
梓「なんてことを」
澪「うううよくもーー!」ポカポカ
律「まあまあ、べつにいいじゃん思い出作りってことでさ!」
澪「不良になっちゃったよお・・・」
律「ほら、機嫌直せって」
澪「律のばか!もうしらないもん!」
律「あれ?」
澪「もう一緒に遊んであげないからね!ふんっ!」
梓「澪先輩もう酔ってますよね、これ」
律「み、見てるこっちが恥ずかしい//」
澪「私もう寝る!」
ガサガサ
律「何を探してるんだ?」
澪「クマちゃん・・・」
律「ぶっ」
梓「かわいいですねー」
紬「澪ちゃん可愛いわー!」
律「ムギ、いつの間に」
澪「りつぅー」
律「どうした?」
澪「クマちゃんが見つからないよ・・・」
律「そもそも持ってきてないだろ」
紬「私がクマちゃんですよー」バッ
律「何言ってんだ」
澪「クマちゃん!ここにいたんだ!」
ムギュゥゥ
紬「ああ幸せ」
梓「うらやましい・・・」ボソッ
律「ムギもちょっと酔ってるのか・・・?」
澪「クマちゃん、寝る前にお話し聞いて?」
紬「いいですよー」
澪「今日ね、律にいじわるされたの」
紬「あらあら」
律「おい」
澪「私がダメだっていったのにね、りっちゃんがね」シクシク
紬「おーよしよし、もう大丈夫だからねー」
澪「うん・・・」
律「どうしようこれ」
梓「いつの間にか律先輩がこっち側になってますね」
澪「のど乾いたー」
梓「あ、私のコーラ飲みます?」
紬「水のほうがいいんじゃない?」
梓「そうですね、とってきます」
紬「澪ちゃんは酔うとこんなにかわいくなるのね?」
律「なんで私に同意を求めるんだ」
紬「うふふ」
梓「はい、澪先輩水ですよ」
澪「ごくごく」
澪「うっなにこれ」
梓「あれ?」
紬「梓ちゃんそれって・・・」
梓「ああ、もう水が入ってるコップがあったのでそれをお借りして」
紬「それ日本酒よ!」
梓「ええ!?なんで日本酒があるんですか!」
律「いや、ロンドンでも日本酒売ってるんだーって面白くて買ったんだよ」
澪「うぅぅ」
律「もう駄目だな。さっさと寝かせよう」
澪「りっちゃん!」ダキッ
律「!!!」
紬「おっ」
律「どどど、どうしたんだよ澪いきなり抱きついて」
澪「りっちゃん大好き~」
律「おいおいおいおいおい!!///」
梓「うわー」
澪「りっちゃん、なんで最近遊んでくれないの?わたしさみしいよ」
律「な、何言ってるんだよ」
澪「もっとりっちゃんと一緒にいたいんだもんー!」
律「うう//」
澪「私のこときらいなの?」
律「いや、最近は梓へのプレゼント考えるために皆で集まってたからしょうがないだろ?」
紬「りっちゃん!」
律「あっ」
梓「えーっと・・・聞かなかったことにしておきます」ササッ
律「すまない梓・・・」
澪「りっちゃーん」
律「りっちゃんって呼ぶのやめてくれ!澪に言われるとすごい恥ずかしい!」
紬「まあまあ、いいじゃない」
梓「かわいいですよりっちゃん先輩」
律「梓お前あとで覚えてろー!」
紬「そうだ、動画とっておかないと」
律「やめろー!」
澪「りっちゃんいかないでー!」
グイグイ
律「澪放せ!私たちのこんな姿撮られていいのか?くそっ力強いな」
紬「はいこっち向いてー♪」
律「やめてくれー!」
澪「りつー♪」ギュッギュ
紬「お酒の力は偉大だわー」
梓「ムギ先輩は酔ってるのか素なのかわからないな」
ゴクッ
梓「あれ、このコーラ味が」
梓「あっやべっ」
数時間後
ジャー ガチャッ
唯「うう、体の中の液体全部出ちゃったよ・・・もう二度とお酒飲まない畜生」
唯「あれ?」
梓「はいっ!1,2、1,2,3,4!」
梓「ドッドッドッドタタ!ドッドッドタタ!」
紬「ブッブッブッブ」
梓「あ、唯先輩歌って!早く!」
唯「え?、え?」
梓「はい今!」
唯「えっあっ、きみにーときめき♪」
梓「ストップストップ!タイミングずれすぎですよもう」
唯「ごめんなさい」
梓「もう一回いきますよ!」
唯「じゃないよ!今のなに?」
紬「演奏よ~」
梓「決まってるじゃないですか」
唯「ブッブとかドッドっていうのは?」
梓「ドラムとベースですよ」
唯「いろいろ言いたいことはあるけど・・・なんであずにゃんとムギちゃんがドラムとベースなの?」
紬「本当のドラムとベースの二人がああなっちゃってるから♪」
澪「りっちゃんりっちゃんくんくん」
律「こらー、私の匂いなんか嗅ぐんじゃないゾ☆」
澪「りっちゃんいい匂いー!」
律「そうかそうかー!じゃあ澪の匂いもくんくん」
澪「りっちゃんばか!女の子のにおい嗅がないで!」
律澪「はははははは」
唯「どうしてああなったのか皆目見当つかないよ・・・」
梓「唯先輩はキーボードおねがいしまーっす!」
紬「はい梓様!」
唯「いやなんでムギちゃんが返事してるのっていうか梓様っていやそれより私がキーボードやることになってるのがああもうなにがなにやら」
こうしてロンドンの夜は更けていくのだった
次の日
唯「みんな!起きて!」
梓「ふあ・・・おはようございます。頭痛いっ」
紬「寝覚めの悪い朝ね・・・」
唯「もう朝じゃないよ!昼だよ!」
律「うーん・・・」
澪「すごく楽しい夢を見たような・・・って律!なんで私に抱きついてるんだ!」
律「えっあれっ?もう昼!?」
唯「もう!みんな酔って全然起きなかったんだから!」
梓「盛大に寝過ごしてしまいましたか・・・っていうか私いつの間にお酒飲んだんだろ」
律「昨日の記憶がほとんどないな」
紬「私も・・・あっ」
澪「どうした?」
紬「そういえば動画撮ってたような気がするわ!・・・ほら、ビデオカメラの録画時間がこんなに」
梓「それを見れば昨日何があったかわかりますね!」
律「よし、見ようぜー」
澪「私も見る」
唯「あの、ちょっとそれは・・・観ないほうがいいんじゃないかな・・・」
紬「唯ちゃんも一緒に見ましょう」
唯「わ、私はちょっとお散歩いってこようかなーははは」
律「なんだよー唯のやつ」
梓「まあ私たちで観ちゃいましょうよ」
澪「そうだな」
紬「じゃあ再生するねー」
おわり
最終更新:2011年12月19日 17:23