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今日は、お姉ちゃんたちがロンドンから帰ってくる日です。

純ちゃんと和ちゃんと3人で、空港までお迎えに来ました。

お姉ちゃんがいない日が、やっと終わります。

たった5日間だけど、待ち遠しかったなぁ。

4月からお姉ちゃんが大学の寮に入ってしまうと

こんな日が毎日続くのかな。・・・今は、考えないようにしよう。

和「あ、出てきたわよ、憂」

純「おおう、皆さんさすがにお疲れ・・・って、はしゃいでらっしゃる!」

憂「あ、お姉ちゃんだ、梓ちゃんも!」

純「・・・近い」

憂「え?」

純「あの2人、近いわ。梓と、憂のお姉ちゃん」

憂「そ、そっかな? 元々仲良しだよ?」

和「・・・ほら、行きましょう、2人とも」



唯「えへへー、帰ってきたねあずにゃーん」

梓「はい! 何だか落ち着きますね」

律「おお我が祖国よ!! 私は今戻ったのだー」

澪「たった5日旅行しただけだろ」

律「なんだよー澪ちゅわんがいちばん喜んでるくせにー」

紬「うふふふふ」

律「律ぅ、見ろよ日本だ! 日本に帰ってきたんだぁぁ!」

澪「ば、何言ってんだ、恥ずかしいだろ!」ゴンッ

律「あいたっ! ったく、日本でもロンドンでも変わらねーな」

唯「ねぇねぇあずにゃん! お土産一緒に整理しようよぉ、あずにゃんちで!」

梓「自分でやってくださいよ、それくらい・・・」

唯「えぇー、あずにゃんのいーけーずー。沢山買ったんだよ、大変なんだよぉ」

梓「買ったのは唯先輩じゃないですか・・・仕方ないですね。手伝ってあげますよ」

唯「ほんと!? わーい、ありがとう、あずにゃーん」ダキッ

梓「きゃっ// もう、やめてくださいよ、唯先輩」

律「おおう・・・おまえらももう、ところ構わずだな」

梓「そ、そんなんじゃありませんっ//」

唯「あれえー、あずにゃんったら照れちゃってかわいー。むちゅちゅー」

紬「いいわぁ、旅が2人の絆をより強く深く結んだのね・・・」

澪「なんだそれは・・・あ、おい、和たち迎えにきてくれてるぞ」



憂「おねえちゃーん!」フリフリ

唯「あ、ういー、のどかちゃん、純ちゃん、ただいまぁ」フリフリ

純「あずさー、おかえり! 皆さんも、お帰りなさい」タタタッ

梓「わざわざ迎えにきてくれたんだ、ありがとう純」

和「おかえりなさい、みんな」

律「たっだいまー! お迎えご苦労であーる!」

澪「ただいま。和、悪いな。純ちゃんもありがとう」

純「い、いえっ。澪先輩、なんだか一段とかっこよくなりましたね」

澪「えっ!? そ、そんなことないけど//」

律「澪ちゅわんはぁ、ロンドンでぇ、オトナになったもんなぁ」

純「ええぇ!? お、オトナって」

澪「この馬鹿りつっ! ち、ちがうんだ純ちゃん何にもないよっ」

純「で、ですよね・・・」

唯「えー何にもないことないよ、たくさんあったよねーあずにゃん!」

梓「はい! すごく楽しかったです!」

純「おぉ・・・梓がハイテンション」

紬「ふふふ、楽しい5日間だったわぁ」

唯「いっぇーい! ロンドンで野外ライブしちゃいましたっ!」

純「そうそう、私たちのコスプレ、見てもらえました?」

梓「あ・・・あれか、くノ一」

和「まったく、さわ子先生にうまいこと乗せられたわ」

憂「えへへ・・でもちょっと楽しかったかなー」

唯「うい、すっごく似合ってたよー!」

憂「ほんとう? ありがとうお姉ちゃん」

紬「和ちゃんも、とってもかっこよかったわぁ」

和「あらありがとう、悪い気はしないわね」

純「・・・わ、私は?」

律「鈴木さんもノリノリだったな」

純「すずきです!って、合ってる!・・・覚えてもらえてた!?」ジーン

和「そうなんだ、あの衣装結局使わなかったのね」

紬「ごめんなさいね。私は着たかったんだけど」

唯「だよねー」

和「まぁ、みんな元気そうでなりよりね」

唯「えへへ、和ちゃんありがとねー」

憂「お姉ちゃん、荷物持つよ」

唯「あ、じゃあ、こっちの鞄お願い」

憂「うん!」

唯「それでね?悪いけど、先帰ってもらってていいかな?」

憂「え?」

唯「あずにゃんちに寄って、お土産の仕分けしたいんだよー」

梓「唯先輩。一度、家に帰ったほうが・・・」

唯「うーん、家に帰ると疲れがでちゃうかもだし」

梓「うちで疲れが出ても困ります!」

唯「あずにゃんは心の癒やしなんだよ、疲れが消えるんだよぉ」

梓「もう・・・唯先輩は我が儘過ぎます」

唯「ね、憂からも言ってよぉー」

憂「う、うん。梓ちゃん、お姉ちゃんああ言ってるし、迷惑じゃなかったら・・・」

和「ちょっと、憂・・・」

憂「いいよ、和ちゃん」

梓「もう。お土産の整理だけですよ?」

唯「わーい、ありがとーあずにゃーん」ダキッ


ー平沢家ー

和「憂、あなた唯を甘やかせ過ぎよ?」

憂「でも、お姉ちゃんロンドンでもきっと、頑張ってきたから!」

和「頑張るって何を?」

憂「うーん・・・とにかく、お姉ちゃんは今、頑張ってるんだよ」

和(唯が頑張るって・・・きっと梓ちゃんのことね)

憂「さて、私ももうひとがんばり!」フンス!

和「唯のためのご馳走?」

憂「うん、きっとお姉ちゃん、日本食が恋しいと思うんだ」

憂「ね、和ちゃんも食べて行くでしょ?」

和「うーん・・今晩は、家で食べるわ。弟妹たちも、待ってるから」

憂「そ、そっか・・・残念」シュン

和「はいはい。唯が帰ってくるまでは居てあげるわよ」ナデナデ

憂「和ちゃん」ウルウル

和「まったく、こんな寂しがりな妹を置いて、唯ったら」


ー中野家ー

唯「でー、こっちが姫子ちゃんで、こっちが苺ちゃん」

梓「」ジィー

唯「うーん、やっぱこっちが苺ちゃんかな。そしたら、これはエリちゃん」

梓「クラス全員に、別々のお土産買ったんですか・・・」

唯「うん、そーだよぉ。ブローチだけどね」

唯「でも、みんなのイメージに合わせて選ぶのが大変だよぉ・・・」

梓「はぁ・・・唯先輩らしいです」

梓「なんにも考えてないように見えて、そのくせ、誰よりも真剣に相手のことを考えてて」クスッ

唯「わーん、笑ってないであずにゃんも助けてよおお」

梓「知りませんよ、先輩のクラスメイトじゃないですか」

唯「うううっ」グスッ

梓「はぁ・・・そうだ先輩。うちでご飯食べていきませんか?」

唯「え? ごはん!?」パァア

梓「うちの両親、公演中で、明日まで帰って来ないんです」

唯「・・・おや、あずにゃんや。寂しいのかい?」

梓「そ、そんなことないですよ!」

梓「ただ、お世話になったお返しをと思って・・もういいです!」

唯「あああ、分かった、ごめんなさい謝ります! 食べたい、あずにゃんとごはん食べたいですっ」

梓「憂みたいに美味しいお料理はできないですから、期待しないでくださいね?」

唯「ううん、あずにゃんが作ってくれるなら、なんだっておいしいに決まってるよ~」


ー平沢家ー

憂「・・・よしっと。あとは、お姉ちゃんの帰りを待つだけ♪」

和「ずいぶん沢山作ったわねえ・・・」

和「ハンバーグ、オムライス、スパゲティ、唐揚げ、マカロニサラダ、コーンポタージュ」

和「唯の好きなものばっかりね」クスッ

憂「えへへ、デザートにアイスシャーベットもあるんだよ? 頑張っちゃった!」

ケータイ「ブブブブブブ」

憂「あ、お姉ちゃんからだ!」

憂「もしもし、お姉ちゃん?」

唯『あ、ういー。あのね、晩ご飯、あずにゃんちで食べて帰るからー』

憂「え?・・・あ・・・」

唯『和ちゃんもいるんでしょー? 悪いけど、2人で食べちゃってよ』

憂「あ、うん、わかった・・・あまり遅くならないd」和「ちょっと、唯!」

唯『あ、和ちゃんー。憂がお世話かけちゃってごめんねー』

和「唯! あなたね、ムグッ」

唯『へ? 和ちゃん、どうかした?』

憂「和ちゃん、だめ、怒らないで」ボソ

和「・・・憂に変わるね」

憂「お姉ちゃん、こっちは心配いらないよ。梓ちゃんのこと、励ましてあげないとね」

唯『悪いねういー。さすが、自慢の憂だよぉ』

憂「あはは・・・うん。それじゃ、梓ちゃんにもよろしくね」

ガチャ

和「・・・料理、無駄になっちゃったわね」

憂「えへへ、だいじょうぶ。私1人でぜんぶ食べちゃうよ、おなか減ってるから」

憂「こう見えても私、大食い自信あるんだぁ」

和「・・・」ピッ

和「あ、もしもしお母さん。ごめん、今日は唯の家でご飯食べるから、よろしくね」ピッ

憂「えっ、そんなの駄目だよ」

和「あら、それじゃ私、晩ご飯抜きなのかしら」

憂「そ、そんな・・・ずるいよ和ちゃん」

和「おなか空いちゃったのよ。こんなご馳走目の前にして、おめおめ退散できないわ」

憂「和ちゃん・・・うん!ありがとう」ニコッ

和「ふう、おなかいっぱい」

憂「うーん、食べ過ぎたぁ・・・」

和「唯はホントよく食べるわよね。あれで太らないっていうんだから、まったく」

和「けっこう、余っちゃったわね」

憂「ん、大丈夫だよ、残ったおかずで、サンドイッチにしちゃうから」

憂「お姉ちゃんがお夜食ほしくなっても平気だし」

和「憂・・・あなた、唯がいなくなっても大丈夫なの?」

憂「い、いなくなるって!?」

和「あ、ごめん、そういうのじゃなくて、ほら、唯は学生寮に入るんでしょう」

憂「あ、うん・・・平気だよ?」

和「あなたたち、憂が生まれてからずっと一緒で・・・初めてよね、こんなの」

憂「うん・・・でもね、ずっと会えなくなる訳じゃないし」

憂「電話でもお話できるし・・・時々は帰ってきてくれると思うし」

憂「お姉ちゃんにとっても、私にとっても、きっと必要な時間だと思うんだ」

和「・・・唯は、憂の気持ちがわかってるのかしらね」

憂「和ちゃん、そんな事言っちゃだめ! めっだよ!」

和「憂・・・」

憂「お姉ちゃんね、今、すっごく頑張ってるんだよ」

和「・・・梓ちゃんのことよね?」

憂「・・・うん。お姉ちゃんたちが卒業すると、梓ちゃん1人になっちゃうから」

憂「梓ちゃんに、ずっと変わらない、消えることのない何かをあげようと頑張ってる」

和「・・・」

憂「それが何なのかは分からないけど・・・応援したいの、お姉ちゃんのこと」

和「・・・幸せ者ね、梓ちゃんも・・・唯も」

憂「ううん。私のほうが、いっぱいいろんなもの貰ってきたんだよ? お姉ちゃんに」

和「そっか・・・」

和(唯も憂も、いつの間にか成長してるのね・・・嬉しいような、寂しいような)

憂「ご、ごめんね和ちゃん!」

和「? どうして私に謝るの?」

憂「和ちゃんだって卒業なのに、私・・・」

和「もう。優しすぎるわよ、憂」ナデナデ

憂「うう・・・のどかちゃーん」ギュウウ

和「わわっ・・・憂」ギュッ

憂「えへへ、和ちゃんもあったかいねー」

和「はあ。あんたたちって結局、似たもの姉妹よね」ナデナデ

和(似たもの姉妹か・・・私も、唯を信じてあげなきゃね)ナデナデ

和(卒業で1人になるのは・・・梓ちゃんだけじゃないわ)

和(分かってるわよね・・・)

憂「ん・・・むにゃ」スヤスヤ

和「憂? ・・・寝ちゃった?」

和(ひとつのことに夢中になると、他のことをすべて忘れちゃうあなただけど)

憂「・・・んん・・・お、ねえちゃ・・・」ムニャムニャ

和(忘れちゃいけないものもある)

憂「んっ・・・ふぇぇん・・・」

和(憂・・・)ナデナデ

憂「ひっく・・・ひっく・・・うぇっ」グス

和(・・・)ギュッ

和「憂、寂しい?」

憂「・・・うん」グスッ

和「よしよし」ナデナデ

憂「・・・おねえちゃんが、いないからぁ」

和「どこにも行かないよ」

和「憂のそばにいるからね」

憂「・・・ほんと?」

和「いざと言うときは、頼りになるおねえちゃん、でしょ?」

憂「うん。えへへ、おねえちゃ・・」

和「だいじょうぶ。憂のこと大事に考えてるよ」

憂「・・・あずさちゃんばっかじゃ、やだよ」グスッ

和「憂・・・」

憂「ごめんね、だめな妹で、ごめんね・・・」

和「・・・」ギュッ

憂「ふわ・・・ううん」

和「目が覚めた? 憂。よく寝てたわね」

憂「はわわ、和ちゃん、私すっかり」

和「たまにはいいじゃない、長い人生、サボることも必要よ」クスッ

憂「ずっと膝枕してくれてたんだ・・・ごめんなさい!」

和「謝らないの。憂に甘えられて悪い気なんてしないわよ」

憂「あまえ・・・はっ?」

憂「・・・ねっ、和ちゃん、私、変な寝言、言ってないよね??」

和「変な寝言・・・あー、「お姉ちゃん愛してるよー」?」クスクス

憂「えええっ、言ってない、言ってないよお!? 言ってないよね!?」


ピンポーン ガチャ


唯「たっだいまぁー!」

和「ほら、唯が帰ってきたわよ? 行ってきなさい」トン

憂「う、うんっ」パタパタ

唯「ロンドンアイっ! 平沢唯、帰還いたしましたーっ!」

憂「おかえりなさい、おねえちゃん!」トトトトトッ

唯「おぉ、うい! 会いたかったよー!」

憂「えへへ、私もだよ、お姉ちゃん」ピョンピョン

唯「はぁー、やっぱ我が家は落ち着くね!」

憂「アイスシャーベットあるけど、おなかどうかな? 食べられそう?」

唯「ふおおおお、あいすっ!食べる、いくらでも食べられるよっ」

憂「ふふっ、良かった。あとでいっしょに食べようね」

唯「憂、寂しかった? ごめんね? 何か、お姉ちゃんにしてほしいことある?」

憂「してほしいことかぁ・・・えっと」

唯「ええい、待ってられないよ。憂分補給なりー!」ギュウウ

【おしまい】







最終更新:2011年12月31日 02:13