Ring!Ring!Ring! 電話のベルが鳴る

君だけの特別着信音 胸がはちきれそう

Ring!Ring!Ring! 早く出たいけど

うまく話せるか不安で なかなか手が出ないの


首を長くして待っていた

君からの電話なのに

どうして私 どうして私

勇気が出ないの?


Ring!Ring!Ring! 電話は鳴り続いてる

私そろそろ決めなくちゃ 伝えたいことがあるのよ

たった二文字の 素敵な言葉よ

受け入れてくれるかは わからないわ

直接言うのが良いっていうけど

私は無理ね 電話をもらうだけで

こんなになっちゃうから!


律「ちょっと待った!」

澪「へ?」

唯「どうしたの?りっちゃん!」

律「澪…ほんとにこの歌詞なのか?この歌詞で良いのか?!」

澪「こ、これからサビだぞ!最後まで聞け!バカ律!」ゴゴゴゴ…

律「わ、わーかったよ…」


そう!

やっと手にした電話から 聞こえてくるのは

もちろん! 君の声 憧れの

ただそれだけで嬉しくて

電話を切って 気付いたのは

「すき」と言えなかったこと


律「パチパチ~」

澪「口で言うな!」

梓「お、お腹いっぱいです!」

紬「澪ちゃん!最高よ!」

律「え」

唯「二番は?!続きはないの?」

澪「…あります…!」

律・梓(あるんだ…)


Ring!Ring!Ring! 今日は私からかけてみる

この前のリベンジよ! 今日こそ大丈夫!

Ring!Ring!Ring! まだかからない電話

いつになく長く感じる 君へのコール音

たった二文字の 素敵な言葉を

絶対言うのよ! 覚悟は決めたの!

ドキドキは止まらない 止められない

早く届いてほしいわ!


さぁ!

電話を取ったあなたの いつもの声を聞かせて

大好き! あなたが誰よりも

もうただ嬉しいだけじゃだめだから

一文字付けたして スパイス効かせて

あなたを一人占めしたい!

キリンみたいに 首を伸ばして

あなたを一人占めしたい!

Ring!Ring!Ring!


律「くぅー!!」

梓「か、かゆいです!」

唯「かわいいー!」

紬「最高です!」

澪「ほ、ほんとか…?」モジモジ

律(自信満々で発表した後のモジモジは、破壊力抜群…)

梓(つっこめないですね…)

紬「さっそく、どんな風にするか話し合いましょう!」

唯「さんせいです!その間、お菓子は任せて!」

梓「お菓子食べたいだけじゃないですか…練習しましょうよ…」

律「あ、演奏することに決定なのね…」

澪「やっぱり、少し早いテンポで…」

律「それしてもこの澪、ノリノリである」モグモグ

梓「律先輩も!練習しましょうよ!」

澪「でも、バラードっぽくても良いかなぁ…」

紬「でも、最初のRingってところが、生かされない気がするわ」

律「本格的だなー」モグモグ

梓「食べ終わったら練習ですよ!」モグモグ

唯「チーズケーキおいしー!」


唯「はっ!」

律「どしたーゆいー」モグモグ

唯「チーズケーキの歌…ってどうかな…」キラキラ

律「勘弁してくれ…」


梓「目を輝かせてますけど…ないです」

唯「そ、そんなぁ~」

fin



最終更新:2012年01月04日 20:43