・・・

唯「ぽかぽかー」ポカポカ

憂「あったまったね」

唯「うい、あいすー」

憂「食べようね」

唯「えへへー。今日は雪見大福だよー」

憂「お姉ちゃん、最近はパピコと雪見大福ばっかりだね」

唯「だって憂と分けられるんだもん。さ、一緒に食べよー」

憂「・・・うん!」

唯「チョコ味おいしー」

憂「ねっ」

憂「・・・でもお姉ちゃん、半分こじゃ物足りなくない?」

唯「んー?憂と一緒なら量なんて関係ないよ」

唯「えっと、量より質。だよ!」

憂「ふふっ」

唯「一人で食べるより誰かと一緒に食べたほうがおいしいもん。アイスもご飯も」

憂「それもそうだね」

唯「それが憂なら効果倍増だよー!」ダキッ

憂「きゃっ。もう、いきなりだとアイス落としちゃうよ」

唯「えへー。ごめんごめん」ギューッ

唯「さて、歯も磨いたし」

憂「後は寝るだけだね」

唯「明日の朝ご飯は任せて!憂はゆっくり準備してていいから!」

憂「うん、ありがとう」

唯「ふっふっふ、朝ご飯は一日の始まり。つまりテストの結果を左右してると言っても過言ではない・・・」

唯「お姉ちゃん、がんばるよ!」ふんす

憂「ふふっ、楽しみにしてるね」

唯「よーし。そうと決まったら早く寝るよー!」

憂「うん!」

憂「目覚ましセットした?」

唯「バッチリ!」ブイッ

唯「憂も起きちゃうけど、確実だからね」

憂「だね。じゃあ電気消すよー」

唯「いいよー」

憂「はい」パチッ

唯「憂達は明日から半日かー。それだけは羨ましいなぁ」

憂「晩御飯は私が作っちゃっていい?」

唯「うん、じゃあ晩御飯は任せるよー。憂のご飯楽しみー」

唯「憂のご飯は世界一だからねー」

憂「も、もう。大袈裟だよ」///

憂「お姉ちゃんもかなり上手になったし、私と同じくらいだよ」

唯「またまたー、憂さんたらお上手なんだからー」

憂「ふふっ、本当だよ」

唯「えへへ・・・」テレテレ

憂「じゃあそろそろ」

唯「うん。おやすみ、憂」

憂「おやすみなさい、お姉ちゃん」

チュッ

唯憂「」スゥスゥ



お昼くらい!

澪「今日もイヌミミな!」ワクワク

律「・・・」

律「・・・もっとさ、他にやることあるだろ」

澪「ん?キツネがよかった?」

律「そうじゃねぇ!勉強するとかさ、歌詞考えるとかさ」

澪「レポートは終わってるから問題ないよ」

律「私は終わってないんですけど」

澪「終わったら手伝ってあげるよ」

澪「大丈夫。天井のシミを数えてる間に終わるから!」

律「(澪の奴、ロウソクの件で少しはおとなしくなったと思ったのに・・・)」

澪「さぁ早く早くー」

律「ええい、じゃあ今回は私もやるからな!」

澪「うっ。・・・まだ、痛いんだ」

律「ゆっくり動いてやるから。それならいいだろ」

律「澪ばっかりでずるいじゃん」

澪「律は、私が痛いからやだって言うのに無理やりやるんだ・・・」グスッ

律「それはお前だろ。そしてもうロウソク使おうとしたの忘れたのか」

澪「・・・やさしく、してね」ウルッ

律「(不覚にもドキッとしてしまった私は甘いんだろうなぁ・・・)」

澪「でもまずは私からだからな」ケロッ

律「切り替えの早いやつ・・・」

澪「はい、律わんセットだ」スッ

律「やれやれ」スチャッ

澪「律わーん!」ダキッ

律「えぇい、ひっつくな。服脱げないだろ?」

澪「むしろこのまま!」ガバッ

律「わっ、バカ!」バフッ

澪「律わんわん!」チュッチュッ



次の日!

紬「・・・いい天気」

梓「」スゥスゥ

紬「ふふっ。今日は私のほうが早かったね」ナデナデ

紬「・・・で、では。昨日のお礼に今日は私が」ドキドキ

紬「」チュッ

梓「んっ、・・・すぅすぅ」

紬「寝顔もかわいい。もう一回!」チュッ

梓「んうっ」クルン

紬「あ、あっち向いちゃった・・・」

紬「よいしょ」モソモソ

梓「」スヤスヤ

紬「あーずにゃん。遅刻しちゃうわよー」チュッ

梓「・・・ふぁ」パチッ

紬「おはよう、あずにゃん」

梓「・・・ムギ、ちゃん?」ボーッ

紬「あずにゃん?」

梓「・・・」ダキッ

紬「え?えっ?」

梓「・・・この抱き枕、あったかい」ギュッ

紬「」

梓「・・・ぐぅ」スゥスゥ

紬「・・・えっと、ここは怒るところなのかしら」

紬「でも悪い気はしないし・・・」///

紬「・・・とりあえず起こさなきゃ」

紬「あずにゃん、起きて」

梓「・・・むにゃ?」

紬「朝よ。学校の準備しないと」

梓「学校・・・。・・・はっ!」ガバッ

梓「な、何時ですか!?」キョロキョロ

紬「時間はまだ大丈夫だからゆっくり支度してね。私はご飯作るから」

梓「・・・はぁ。寝坊したのかと思いましたよ・・・」

紬「ふふっ。なかなか起きてくれないんだもの」

梓「とりあえず。おはようございます、ムギちゃん」

紬「うん。おはよう、あずにゃん」

紬「いよいよ今日からね。体調は大丈夫?」

梓「はい!元気いっぱいです!」

紬「よかった」ホッ

紬「待っててね。とびっきりの朝ご飯作るから!」ガチャ

梓「はーい」

梓「・・・いよいよかぁ」

梓「よし、顔洗って着替えよう!」

・・・

梓「わぁ、このオムレツおいしいです!」

紬「ふふっ、ありがとう」

紬「あぁ、急いで食べるから口元に」ヒョイ

梓「えへへ。あまりにもおいしいので」

紬「あずにゃんのおかげよ」パクッ

紬梓「ごちそうさま!」

紬「学校の準備は?」

梓「問題ないです。ムギちゃんも準備しないと・・・」

紬「私は大丈夫。ほら、歯磨いてきて。片付けやっちゃうから」

梓「・・・」シャコシャコ

紬「ふんふふーん」キュッキュッ

梓「(本当にテスト期間中は朝の家事やらせてもらえないのかな・・・?)」ガラガラガラ

梓「(・・・テスト終わったら倍で家事やってやるです)」ペッ

梓「・・・ふぅ」

梓「ではそろそろ行きますね」

紬「うん!今日は下までついてくね」ガチャ

梓「では行ってきます。ムギちゃんも遅刻しないでくださいよ」

紬「うん。テスト、がんばってね。応援してるから」ギュッ

梓「はい、任せてください」ギュッ

梓「では」

紬「いってらっしゃーい」フリフリ

梓「・・・さすがに外だと恥ずかしい」///

梓「・・・でも、励みになります」グッ


梓「おはよー」

純「おはー」

憂「おはよう、いよいよだね」

梓「うん。こんな清々しい気持ちでテスト受けるなんて初めてだよ」

純「私も寝不足じゃない状態でテスト受けるなんて初めて!」

梓「一夜漬け・・・」

さわ子「・・・では、席についてください」ズーン

憂「さわ子先生がなんか・・・」

梓「お茶飲めないからねー」

さわ子「じゃあ、始め」

梓「」バッ

梓「(・・・ふむ。これはいただいたね!)」

憂「(今日のご飯はどうしようかなー?)」カキカキ

純「(あ!これ梓に教えてもらったところだ!)」カキカキ

さわ子「(練習きつい・・・。お茶飲みたい・・・)」グスッ

・・・

さわ子「はい、そこまで。後ろの人は回収してくださーい」

梓「・・・よし」グッ

憂「純ちゃん、途中から寝てたね」

純「んー。思ったより早く終わったからね」

梓「なら見直しとかすればいいのに」

純「だいじょーぶだいじょーぶ。バッチリ解けたから」

梓「そんなこと言って、答えが一つずつずれてました。とかあったらどうするの」

純「・・・あ」

梓憂「えっ!?」

純「嘘嘘。それなら書いてるときに気づくじゃん」

梓「純だから一瞬信じちゃったよ・・・」

堀込先生「席につけー。始めるぞー」

梓「じゃあまた後で」

憂純「うん」

・・・

純「どうだった?」

梓「最後の長文がちょっと怪しいけど・・・、他は大丈夫だったよ」

憂「あぁ。最後の難しかったね」

純「わかんなかったから適当に書いちゃった」

梓「あと1教科で今日は終わりかぁ。最後まで気を抜いちゃダメだね!」

キーンコーンカーンコーン

純「終わったー!」

憂「すぐ帰る?」

梓「そうだね。部室行けないし」

さわ子「」ウルウル

純「なんかさわ子先生がこっち見ながら涙目になってる・・・」

梓「・・・か、帰ろうか」

憂「なんかかわいそう・・・」

さわ子「うぅ・・・」シクシク

・・・

さわ子「憂ちゃん、愛してるわ」パアァ

憂「ふふっ」

梓「テスト期間中なのに・・・」

さわ子「まぁまぁ、このお礼はしっかり返すから」

さわ子「たとえば内申点とか」

純「本当ですか!?」ガタッ

さわ子「まぁ冗談だけどね」

純「なんだー・・・」

さわ子「でも本当に助かったわぁ」ズズッ

梓「それ飲んだら私達帰りますからね」

さわ子「あら、何か用事?」

憂「今日はお弁当持ってきてないので・・・」

純「お腹ぺこぺこー・・・。カステラじゃ満たされないよぅ・・・」モグモグ

さわ子「あー、そっか。3人でどこか食べに行くのね」

梓「はいです」

さわ子「・・・私も仕事残ってるし」ゴクゴク

さわ子「ふぅ。憂ちゃん、おいしかったわ」コトッ

憂「いえいえ」

さわ子「テストはあと2日ね。帰ってからも勉強するように」

梓憂「はい!」

さわ子「(そして本番も2日後かぁ・・・)」ズーン

純「テスト終わったら休みがあるからねぇ。それが救いだよ」

さわ子「ごちそうさま。じゃあ私は仕事に戻るわね」

梓「はい。じゃあ私達も帰ろうか」

純「お昼なににするー?」

憂「いつものところでいいんじゃないかな?」

純「ポテトー!」


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最終更新:2012年01月12日 21:32