澪(すっかり遅くなっちゃったな…)トテトテ

澪(皆はきっと…練習はしてないだろうな…)トテトテ

澪(今日はしっかり練習するぞ!)グッ

ガチャ

澪「皆!遅くなっ…」?!

澪「い、いない…」キョロキョロ

澪(お、遅すぎて帰っちゃったのか…?)

澪(い、いや…だったら、携帯に連絡くらい入ってるはず…)

パカッ

澪「連絡はない…」

澪(ん…まさか…)キョロキョロ

澪(また律のやつが私を驚かそうと…!)

パリーン!!

澪「ひぃ!!」

澪「さっ、早速だな!ね、ネタはあがってるぞ!律!」ガクブル

澪「り、りつぅ…?」

澪「ん…?」トテトテ

澪「カップが、割れたのか…」

澪(なんで勝手に…?まさか…)

澪「」←幽霊かもと思って、気を失った澪ちゃん



カターン!!

澪「ひぃいい!」ガバッ

澪「こ、今度はなんだぁ…」グスッ

澪(す、スプーンが落ちてるぅ~)ガタガタ

澪「な、何かいるんだ…」

澪「り、りつぅー助けてぇ~!」

オーイ!!キヅケー!!

澪(こ、声が聞こえる…?!)

澪「いない!いないいないいない!」ガタガタ

澪(幽霊なんて居ないんだぁ~!)ガバッ

ミオチャーン!シャガマナイデ!
ミオセンパイ‼ココデス‼

澪「あれ…?」

澪(皆の声…?)スクッ

澪(でも、姿が見えない…どこから…?)キョロキョロ

コッチダー‼
ミオチャン‼ココヨー!

澪(え…て、テーブルの上…?)トテトテ

澪「た、確かこっち方から聞こえた気が…」ジーッ

キヅイタ?!
ミオチャン!

澪「」

澪(み、皆が小さくなってるー!!)

澪「み、皆どうしたんだ?!」ブワッ

ミニ律「やめろー!急に勢いよくしゃべると、鼓膜が!」

澪「あっ!ごめん!」ブワッ

ミニ唯「み、澪ちゃん!」

澪「あっ…」

澪「み、皆、なんで小さくなってるんだ!」

ミニ紬「実は…」



澪がくる30分前

律「そういえば、さわちゃんに、倉庫の片付けしとくように言われてたなー」モグモグ

唯「澪ちゃん、まだ来ないみたいだし、やっちゃおう!」ガタッ

梓「いつになくやる気ですね」

紬「やっちゃおう!」オー

律「よーし、いっちょ片付けますか!」


澪がくる10分前

梓「結構、いらないもの入ってたんですね…」

唯「ガオくんはいらなくないよ!」ガシッ

梓「なんで、ぬいぐるみがあるんですか…」ヤレヤレ

律「んー?」ゴソゴソ

紬「りっちゃん?どうしたの?」

梓「つぼ…ですかね…?」クビカシゲ

紬「というより、お香を炊いて置くものかも…」

梓「お香、ですか?」

紬「えぇ。お母様のお部屋にあった気がするわ~」

唯「なるほど~」ジロジロ

律「お香か~」シカメツラ

梓「律先輩?」

律「お香って、あんまし好きくないんだよなぁ~」

唯「そうかなぁ?いい匂いだよ~?」

紬「でも、誰のものかしら…」

唯「さわちゃん?」

律「さわちゃんが、お香~?」クスクス

梓「正直イメージないです」

律「なんか、中に手がかりないかな?」

唯「開けてみよう!」

梓「でも、勝手に開けて…」

律「別に減るもんじゃないだろ!それ!」

カパッ!

律・唯・紬・梓「」


律「な、な、なんだ?」キョロキョロ

唯「いきなり、目の前が真っ暗になった!」クラクラ

梓「頭痛いです…」フラフラ

紬「り、りっちゃん!見て」ユビサシ

律「か、カップでかーっ!!」ギョーッ

唯「け、ケーキもでかいよ!りっちゃん!」バーン

梓「」←自体の把握出来ずに真っ白になるあずにゃん

紬「す、スプーンまで!」ハワワ

唯「あずにゃーん!戻ってきてー!」


~~~

ミニ律「と、言う次第で…」ハァハァ

澪「律…大丈夫か…?」

ミニ律「み、澪に聞こえる様に大声でしゃべってるから、き、きつい…」ゼェゼェ

澪「ま、マイクとかどうかな…」

ミニ紬「澪ちゃん!名案!」

澪「よし、準備するな!」ガタガタ

ミニ唯「私たちは戻れるのかな…」

澪「これからどうする…?」

ミニ梓「とにかく、先生に話を聞いて見てくれませんか…?」

澪「山中先生か?」

ミニ紬「たぶん、先生なら、何か知ってると思うの」

澪「わかった!読んでくる」テテテ!

ミニ唯「りっちゃん!」

ミニ律「どした?唯」

ミニ唯「ケーキの山だよ…夢が叶うよっ!」キラキラ

ミニ律「さっきの不安そうな顔はどうした…」ヤレヤレ

ミニ紬「ケーキの山なんて…」キラキラ

ミ二律「こっちにもいた…」

ミニ律「ま、この状況を楽しまないと損か!」ダッ

ミニ梓「ちょっ!律先輩まで!」

ミニ律「梓も来いよー!味は変わらないぞ!」モグモグ

ミニ唯「美味し~!」モグモグ

ミニ紬「叶わないと思ってた夢が叶うなんて…幸せだわ~」

ミニ梓「状況考えてくださいよ!」ウズウズ←でも、自分も山に登りたくて仕方がない


―――

澪「先生連れてきた!」バタバタ

さわ子「きゅ、急に来てって言われたけど、皆いないじゃない!どういうこと?」ハァハァ

澪「テーブルをよく見てください、先生!」

さわ子「テーブル…?」ジーッ

ミニ律「おっ!さわちゃ~ん!」ブンブン

さわ子「」

さわ子「小さいじゃない!!」

ミニ唯「イエーイ!」

澪「実はこういうことがあったみたいで…」カクカクシカジカ

さわ子「そ、そんなことが…?」

ミニ律「そのテーブルの真ん中にあるのがそうなんだけど…」

さわ子「これ?」ヒョイッ

ミニ梓「し、慎重に扱ってください!
」アセアセ

さわ子「わ、わかってるわよ!」ソーット

ミニ紬「見たことありませんか…?」

さわ子「…うーん…あるような、ないような…」

ミニ梓「知りませんか…」ガックシ

ミニ律「さわちゃんも知らないとなるともしかして…」

ミニ紬「…このまま?」

ミニ梓「…そ、そんな…!」ガタガタ

ミニ唯「ケーキ美味し~!」

さわ子「…唯ちゃんは相変わらずね…」

澪「他のOGの方も知らないでしょうか…?」

さわ子「望み薄だと思うけど…連絡してみるわ」

ミニ律「とりあえず、この後どうする?」

ミニ梓「このままじゃ、うちに帰りづらちですね…」

ミニ唯「皆、うちに来ちゃえば良いよぉ~!」

ミニ律「憂ちゃんか…」

ミニ紬「確かに信頼できるわね!」

ミニ律「今日のところは憂ちゃんにお世話になるしかないかな~」

澪「連絡はどうするんだ?」

ミニ律「そりゃ、澪に協力してもらう!」

澪「え?」

ミニ律「皆の携帯取ってくれ!」

澪「あぁ…なるほど…」ガサゴソ

ミニ律「で、アンプに携帯を当ててもらえれば、会話ができるだろ?」

澪「ん?でも、それじゃあ、相手の声が聞こえないじゃないか」

ミニ律「あ…」

ミニ紬「マイクを二本使えば?」

ミニ律「ムギ!ナイスアイディア!」

澪「まったく…じゃあ、電話するぞ?」

ミニ律「おっけー」

ミニ梓「唯先輩!まだ食べてるんですか?!」

ミニ唯「だ、だって…こ、こんな機会もうないよ…」ゲプ

ミニ梓「もう…憂に怒られますよ?」


澪「みんな、連絡できたよな?」

さわ子「皆、ごめんね。一人だけまだ連絡がつかないの。もしかしたら、その子が知ってるかも…」

ミニ律「そっか…やっぱり、今日は憂ちゃんを頼りにするしかないか」

ミニ唯「任せなさい!」ドーン

ミニ梓「なんで、唯先輩が威張ってるんですか…」

ミニ唯「じゃあ、憂に電話するよっ」フンス

~~

憂「お、お姉ちゃん…」

ミニ唯「えへへ…」

ミニ梓(なんで照れてるんだろう…?)

澪「突然呼び出してごめんな?憂ちゃん」

憂「い、いえ!でも、子供の頃使ってた虫かごをもってこいって言われたので、どうしたのかと思いました…」

憂(でも、小さいお姉ちゃんは、とてつもなく可愛い!)ドキドキ

ミニ唯「とりあえず、今日はみんなを連れて帰りたいんだぁ」

憂「そっか…うん、大丈夫だよ!」

澪(憂ちゃん…飲み込みが良すぎる…)

ミニ律(さすが憂ちゃん…)

ミニ紬「お世話になります~」

ミニ梓「ごめんね、憂」

憂「任せて!」フンス

澪「あの~…」オズオズ

憂「はい?」

澪「私もお世話になって良いかな~…なんて…」テヘ

ミニ律(仲間外れが嫌なんだな…)

憂「いいですよ!皆でいる方が安全ですもんね!」

澪「ご、ごめんな?」アセアセ

ミニ律「仲間外れが嫌だって言えよー」

澪「そ、そんなんじゃっ!」ドキッ

憂「澪さんがいた方が心強いです、ね?」

澪「あ、ありがとう」テレテレ

ミニ律(やっぱり、憂ちゃんは…)

ミニ律・紬・梓(よくできた子だ~…)


さわ子「じゃあ、明日は唯ちゃんの家にお邪魔して大丈夫?」

憂「はい!お待ちしてます!」オジギ

澪「先生、よろしくお願いします」オジギ

さわ子「行くのはわかったら、の話だけどね…じゃあ、気をつけて帰るのよ?」

憂・澪「はい!」

さわ子「に、しても…なんで、あんなお香なんか…」

澪「どうやら、先生に倉庫の掃除を頼まれて、見つけたみたいで…」

さわ子「あ、あらそうなの?!少しは私にも責任があるみたいね…ごめんなさい…」

ミニ律「そうだそうだー!」

澪「調子に乗るな!」ガタガタ

ミニ律「こ、こら!怪我したらどうするんだ!」

澪「片付けを脱線して、勝手に開けようとしたのがそもそも悪いんだろ~?」

ミニs「ごめんなさい…」

澪「まったく…」

さわ子「とにかく、絶対解決策は見つけるわ」

澪「本当に律たちは、戻れるかな…」ハァ

憂「戻れますよ…きっと…」

憂(このお姉ちゃんを見れなくなるのは残念だけど…)

澪「そうだよな…戻ってくれなきゃ皆で演奏出来ないもんな…」グスッ

憂「澪さん…」

澪「えへへ…ごめん、突然…」グシグシ

憂「大丈夫です!絶対戻れます!」ニコ

澪「うん!そうだよな!」


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最終更新:2012年01月18日 20:05