生徒1「おはよー」
生徒2「あ、おはよー …あっ」
生徒1「ん、何?あ…」
律「おはよう」
唯「おあよー」
ヒソヒソ…
律「……」
律「お は よ う」
生徒1「お、おはよう律。…ひ、平沢さんも」
唯「うー、りった」
律「ま、教科書取ったらすぐ行くからさ」ゴソゴソ
ガチャ
紬「おはy あ…」
律「よームギ。んじゃ私ら保健室行くから、先生に言っといてよ」
紬「え、ええ分かったわ…」
唯「ほぁ、むぎた!」
律「行くぞ~唯」
唯「りった」
唯「むぎた」
律「ほらほら」スタスタ
紬「……」
…
唯「りったー、りったぁ」
律「私今勉強してるんだぞ」
唯「りったりった」
律「たく…」
ピリリリリリ
律「はいもしもし」
憂『あ、律さんですか?憂です』
律「おぉ、どうしたの」
憂『今日から家に戻れるみたいなので』
律「そうかー良かったじゃん」
憂『は はい』
律(……)
憂『えと、お姉ちゃんは大丈夫ですか?』
律「あぁ大丈夫だよ。じゃあ学校終わったら家行くね」
憂『あ、はい…す、すいません』
律「…いいって。それじゃね」
憂『はい、また後で』
ピッ
唯「りったんでんわ」
律「憂ちゃん戻ってくるってさー」
唯「うーいー!うーぃい」
律「良かったなー、学校終わったら会えるぞ」
唯「りったん!うーぃー」
…
ピンポーン
唯「うぅーい ういいー」ピョンピョン
律「ははは嬉しそうだなー唯」
…ガチャ
憂「あっ、どうも律さん。お姉ちゃんお帰り」
唯「ぅうういいい」ガバ
憂「きゃっ!もーお姉ちゃんたら…」ナデナデ
律「やっぱり憂ちゃんがいいみたいだなー唯は」
唯「りった!」ガバ
律「うわっ!おいおい」
唯「うーいー!」ガバ
憂「あはは…」
律「忙しいやっちゃなー」
憂「本当にありがとうございました律さん」
律「いやーまぁ楽しかったよ、はは」
憂「そ、そうですか」
律「な、唯」
唯「りったん!おっさ!」
律「ははは」
憂「おっさ?」
律「あぁ、気にしないでwなんか唯おっさんって言葉がツボったらしいわ」
憂「は、はぁ…」
律「じゃね、憂ちゃん。パートはしばらく休み?」
憂「あ、はい来週から…」
律「そっかー病み上がりだししっかり休みなよ」
憂「はい…ありがとうございます」
律「唯もじゃあなー」
唯「りったん!りった!」グイッ
律「はは、明日来るよ」
唯「うー…うー!」
憂「……」
律「唯」
唯「うー、りった」
律「唯。分かったか?」
唯「りったん」
律「よし。じゃあな~」
唯「りった…りった…」
憂「…お姉ちゃん、中入ろう」
唯「うー」
憂「お姉ちゃん」
唯「うー」
憂「律さんはもう行ったよ」
唯「うー」
憂「……」グイッ
唯「ぅ…」
唯「うーいー」テクテク
憂「……」
バタン
律「………」
…
唯「あいす!」
憂「あ、うんアイスねーちょっと待ってね…」ガチャ
憂「…うーん、ないなぁ…」
憂「お姉ちゃんごめんアイスないよ」
唯「あいす!あいす!」
憂「ないよ…明日でいいよね?」
唯「あいすー!うーいー!」
憂「私今日病院から帰ってきたばかりだよ…休ませてよ」
唯「うーいー!うー!」
憂「……っ!」
バシ
唯「ぁうっ」
憂「…わかった?アイスは明日ね」
唯「ぅう… りったん」
憂「」
唯「りった!りった!」
憂「もう帰ったよ…」
唯「うー!りった!うー!」
憂「お姉ちゃんやめて」
唯「うー!」
憂「律さんはもう帰ったよ!やめてよお姉ちゃんどうしてそうなの!?」ブンッ
律「憂ちゃん」
憂「!?」
唯「りった」
憂「えっ、なんで…」
律「鍵返してなかったからさ」
憂「あ…」
憂「……」
律「はい」チャリ
憂「……」
唯「りったー」
憂「…何か言いたそうですね……言ったらどうですか…」
律「何かって?」
憂「とぼけないでくださいよ、私がお姉ちゃんぶったこと」
律「あぁ…それじゃ」スッ
憂「……(ぶたれるぐらいいいよ、ぶてばいい)」
律「こら、唯」ポン
唯「りったー」
律「憂ちゃんに迷惑かけちゃだめだろ?」
憂「えっ…?」
唯「うー」
憂「な、なんですかそれ…なんなんですか…」
律「大変なの分かるよ」
憂「なっ…何が分かるんですか!たった二日お姉ちゃんの世話見たぐらいで…」
律「たった二日でも随分大変なんだなって思ったよ」
律「憂ちゃんはずーっとだもんな」
憂「……」
唯「うー。りった。うーいー」
律「私、憂ちゃんがパート行ってる間唯の相手してる時さ」
律「ほんと言うとめんどくさいっていうか…なんで私がっていうかさ」
律「そういう気持ちあったんだよ」
憂「……」
律「で、憂ちゃんが倒れただろ?なんていうか…ホント悪かったって思うんだけど」
律「ちょっと…カンベンしてよ って思っちゃったぐらいでさ」
律「でもやってみて本当、想像してた以上に大変で」
律「憂ちゃんはずっと一人でこれ頑張ってんだな…って、感心したんだ」
憂「……」
律「文句一つも言わずに凄いなって」
律「風呂に入れてやった時にアザ見つけたんだけど、それも
まさか…っていうか、気のせいかなって」
憂「……私がやったんですよ…気のせいじゃないです…」
律「うん。でも私には憂ちゃんを責められないよ」
律「いくら周りからよく出来た妹さんだ、とかしっかりしてるって見られててもさ」
律「まだ16歳の女の子たった一人でこんなに頑張ってるんだ。
それをどうしてほんの少しの間代わりに面倒見ただけの私が」
律「どうしてこんなことするんだ!唯の気持ちを考えろ!って。
唯だってなりたくてこうなったわけじゃないんだ!なんて…」
律「…そんなこと憂ちゃんが一番良く分かってるって話じゃない」
律「だから私には憂ちゃんを責められないよ」
唯「うーうー、うーぃー」
律「大変だったよね」
憂「……」
律「だからさ、私もこれからはもっともっと頑張るよ!」
律「弟にも手伝わせようかな!wはは、あいつ暇だしなー」
律「てか唯のことかわいいって言ってたしw」
憂「……」
律「皆にも、唯のこと分かってもらえるように努力する。だって大切な仲間だもん」
律「だから憂ちゃん、一人で頑張ろうなんて思わなくていいんだ。
これからは皆で頑張ろうよ。少しずつだけど」
律「きっと良くなっていくよ。色んな事がさ」
憂「…律さん……ぅっ…」
律「今までよく頑張ったね、憂ちゃん」
憂「ぅう…うううっ…!」ギュウ
唯「うーい~。りったん」
憂「お姉ちゃん…ごめ…ごめんね……ごめんなさい…!」
唯「うーいー、うーいー」
律「よーし、じゃあお茶にでもする?実は私お菓子買ってきてるんだ~!」
唯「おやつ!りった、うーいーおやつ!」
憂「グス…もう、お姉ちゃんったら…」
律「ははは、憂ちゃんお茶お願いしていいかな~っ」
憂「ふふ、いいですよ~」
律「唯、座って待ってような」
唯「りったん!うーいー!」グイグイ
律「ん?」
憂「なぁに?お姉ちゃん」
唯「だいすき!」
おしまいだよーん
最終更新:2010年01月27日 03:17