律「だってさ、さわちゃんも私達といるとき、なんだかんだ楽しそうだったからね」
さわ子「そうね~。でも、あそこまで手のかかるのもあなたたちだけだったわよ?」
律「へへへ。でも私も桜高の先生になってけいおん部の顧問やってみたいなって思ってさ!」
さわ子「でも顧問やるのだってそんな甘いものじゃないこと、わかったでしょ?」
律「そ、そりゃぁ、こんなに人数増えるものだとも思ってなかったし…」
さわ子「あら、立ち上げたのはあなたじゃない。がんばりなさいよ、初代部長さん♪」
律「おーう!学園祭のMVPはう私の教え子達で決まりだー!!」
さわ子「突っ走るところは相変わらずね。それと、職員室でその呼び方はだめよ?」
律「わかってるって、さ・わ・ちゃん♪」
―――
澪「いらっしゃいまs…あれもしかして梓?」
梓「澪先輩!お久し振りです!」
澪「ほんとに久し振りだな。私がいるの知ってたのか?」
梓「はい、こないだたまたま唯先輩に会って、澪先輩がOLやめてここのカフェで働いてるって」
澪「唯かぁ、唯にもしばらく会ってないな…」
梓「もうみんな社会人ですもんね。ふふ、あがり症は治ったんですか?」
澪「ハハハ、実はまだ…。でも最初は心配だったけど、やってみたら楽しいこともいっぱいあるんだ」
梓「いきなり副店長ですもんね」
澪「そこまで知ってたんだ。うん、親戚のお姉さんが立ち上げたいって言い出してそれに私もついていくような形で…。まだまだ小さいお店だけどな」
澪「なにか注文、あるか?」
梓「はい!ストレートティーと、このチーズケーキで!」
澪「ありがとう、ちょっと待っててな」
―――
憂「こんにちは、紬さん!」
紬「あら憂ちゃん。こんな雨なのにお買い物ごくろうさま」
憂「はい、明日からお姉ちゃんがツアーに同行するので元気が出るご飯を作ってあげたくて」
紬「うふふ、唯ちゃんもすっかりギタリストね。憂ちゃんも偉いわ」
憂「律さんは先生、澪さんはカフェの副店長、なんかみんな大人ですね」
紬「そうね。私もね、スーパーのレジでピッてやるの夢だったの。はい、お釣り。唯ちゃんに頑張ってって伝えてね」
憂「はい、ありがとうございます!紬さんも頑張ってくださいね!」
―――
澪「もしもし、律?」
律「おう澪!どうした~?」
澪「ああ。今日さ、梓がお店に来たんだよ」
律「ほんとか!?どうだった!?」
澪「元気そうだったよ。大学卒業してからもまだバンドやってるみたいだし、梓は音楽の道でやっていきたいんだって」
律「ハハハ、梓らしいな!唯に続いて放課後ティータイムから二人目のプロ誕生だー!!」
澪「ふふ、性格は対照的なのになんか不思議だな。頑張ってほしいな…」
律「こら澪!私達だって武道館ライブやるんだろ!」
澪「わかってるよ。今は充電期間、だろ?」
律「そうそう!いくらお店が忙しくても練習はしとけよー!?」
澪「わかってるって。律こそ、ドラムさぼるなよ?」
律「当ったり前だぁ!じゃぁ明日早いから、またな澪っ」
澪「うん、またな」
―――
憂「ただいまー」
唯「おぉ、おかえり憂!アーイース!」
憂「ご飯のあとで!今日もレジ、紬さんだったんだよ」
唯「えぇ~、やっぱり私も行けば良かったなぁ~」
憂「お姉ちゃんに頑張ってって言ってたよ!あれ?ギー汰も連れていくの?」
唯「うん。バンマスがね、今回の曲にはギー汰の音は合わないって言うんだけど、みんなギー汰の可愛さをまだわかってないんだよっ!」
憂「でもお姉ちゃん、怒られるようなことしちゃだめだよ?」
唯「わかってるよぅ。でも絶対にギー汰で弾かせてもらうって決めたんだ♪」
憂「そうなんだ。気を付けて行ってきてね、お姉ちゃん」
ピンポーン
憂「はーい、あっ梓ちゃん!」
唯「えっ、あずにゃん!?」
唯「あずにゃ~ん、かわいいなぁー」
梓「いいなぁー唯先輩。私なんかまだライブハウスに人集めるので精一杯なのに…」
唯「大丈夫だよあずにゃん!あずにゃんは可愛いし、きっとすぐ有名になれるよ!」
梓「あ、ありがとうございます…って可愛いってなんですか!/// じゃぁそろさろ失礼します」
唯「あっ、あずにゃんも一緒にうちでご飯食べていきなよ!」
梓「え、でも…」
唯「チーズケーキももらったんだし。いいよね憂?」
憂「うん!梓ちゃんも食べていきなよ!」
梓「じゃぁ、ちょっとだけ…」
唯「ねえねえ憂、ムギちゃん何時に仕事終わるかなぁ?」
憂「わからないけど、8時くらいまでにはきっと上がってると思うよ」
唯「遅い時間にはいない?」
憂「うーん、たぶんだけど…どうかしたの?」
唯「ちょっとチーズケーキ届けてくるよ!」
ブブブブ…ブブブブ…
澪「あ、メール…」
澪「! ムギだ、なんだろ」
───────
遅くに失礼します。
今日ね、唯ちゃんがお仕事あがるの待っててくれて、澪ちゃんのチーズケーキ届けてくれました。
とっても美味しかったです。ありがとう。
時間あるときまた遊びに行きますね。
紬
───────
澪「そっか。唯らしいな」
澪「なんか…みんなに会いたくなってきちゃったな…」
澪「あっ、唯からもメール!」
澪「…またあの5人でバンドやりたい」
───────────
どういたしまして!
ところでムギ、まだキーボード弾いてる?
───────────
To秋山 澪
From 琴吹 紬
うーん、あんまり(笑)
でもたまに休みの日にちょっとピアノ弾いてみたりはするわよ
なにかあった?
────────────
To 琴吹 紬
From 秋山 澪
またHTTの5人でバンドやれないかな?
────────────
To 秋山 澪
From 琴吹 紬
やりたい!!すごくやりたい!!!!!
―───────────
澪(ムギ、電話でてくれるかな…)
プルルル…
紬「も、もしもし澪ちゃん!?」
澪「あ、ムギ。遅くにごめんな」
紬「ううん、いいの!澪ちゃん、私達またバンドできるの!?」
澪「あ…まだわかんないけど…。実は相談するの、ムギが初めてなんだ」
紬「そっか。ふふ、りっちゃんとはもうお話してるものだと思っちゃったわ」
澪「ああ…律もいま凄く忙しいみたいだし、なんか言い出しづらくてさ」
紬「そうね。でもね澪ちゃん、私は今すごく嬉しいの」
澪「えっ…?」
紬「澪ちゃんが最初に相談してくれたこともそうだけど、私以外にもいつかまたバンドやりたいって思ってた人がいたこともね」
澪「ムギ…」
紬「またもしかしたらみんなでバンドできるかもしれないってことがすごく嬉しいの。澪ちゃんからメール来たとき、すごくワクワクしたわ」
澪「…そっか、ありがとう」
紬「だから、みんなも喜んでくれるんじゃないかな。学生のときみたいにいつも一緒にいるのは無理でも、いつかまた…きっとまたバンドできると思う!」
澪「ムギぃ…グスン」
紬「み、澪ちゃん!?ごめんね、大丈夫?」
澪「…うん、大丈夫。ありがとな」
紬「ふふふ、じゃぁりっちゃんに聞くのは澪ちゃんにお願いするわね」
澪「わかった。梓にはムギから頼むよ。唯は…唯は集まれるのかな…」
~~~
澪「…というわけなんだけど」
律「澪!その言葉待ってた!!」
澪「え、ち、ちょっと律!?ほんとにいいのかよ」
律「もちろん!伊達に未だに音楽室でドラム一番叩いてるわけじゃないぜ!」
澪「それはそれでどうかと…」
律「いいのいいの!さわちゃんだって弾くときは弾いてたろ?」
澪「そうだけど。…なぁ律、ただ5人集めるにはさ」
律「わかってるよ、唯だろ」
梓「放課後ティータイム…。もちろんです!あの、掛け持ちになっちゃいますけど…!」
紬「ええ、もちろん大丈夫よ。さっき澪ちゃんからメールも来て、りっちゃんも乗り気でいてくれるみたい」
梓「ほんとですか!?なんか…なんか楽しみです!」
紬「良かったわぁ。じゃぁあとは…」
梓「唯先輩、ですね」
澪「ツアー!?あいつ今ツアー回ってるのかぁ!?」
梓「そうですよ、聞いて無かったんですか?」
律「唯のくせにというか、さすが唯というか…」
紬「それでね、ツアーが終わるまでまだまだ時間はかかるみたいなの」
澪「そっか、じゃぁ今すぐには無理だな」
澪「まぁ一応メールしておく…っと」
律「まぁこれで今すぐじゃないにしろ、また5人でやれるわけだ!」
澪「そうだな。って返信早ッ!!」
紬「唯ちゃんはなんて?」
澪「うん、本人はすごく喜んでる
!けどあいつの仕事がどうなるかな…」
翌々日
唯「ただいまー」
憂「おかえりー…ってお姉ちゃん!?」
唯「えへへへへ。バックバンド、クビになっちゃった…。ごめんね憂」
紬「勝手にギー汰を使って演奏して…」
梓「どうしてもバンド掛け持ちしたいって駄々こねて…」
律「途中でスタジオミュージシャンに仕事とられた、と」
唯「えへへ、そうなっちゃいますね~」
澪「バカ、なにやってるんだよ!私達のはいつでもいいって言ったろ!?」
唯「ごめんねみんな。でも放課後ティータイムが集まるって聞いたらいても立ってもいられなくて…」
澪「だからって普通大事なツアーをほったらかしになんてないだろ!?」
梓「そ、そうですよ!せっかくプロになって仕事もらえたのに…勿体ないです!」
唯「うーん、でもきっと放課後ティータイムのほうがすごいバンドだよ」
唯「ツアーではいろんなところ行って、いろんな人と会ってお話できて楽しかったけど…」
唯「いろんな景色見て、車に乗って、いろんな美味しいもの食べてきたけど…」
紬「唯ちゃん…」
唯「でも放課後ティータイムは放課後ティータイムなんだよ。この5人でやるから一番楽しいんだと思うなぁ」
律「あはっ!良く言ったぞ唯!」
梓「まったく、後悔しても知りませんよ」
紬「夏フェスを思い出すわね」
唯「あ、ねえ澪ちゃん!私達もそろそろ武道館借りられないかなっ!?」
澪「調子に乗るなっ!」ペシ
唯「あ痛、えへへへへ」
おしまい
完全な思いつきです
設定無視のパラレルとでも思ってもらえると助かります
※>>15りっちゃんは初代部長じゃねーよ
そうだった
上にいないからそのつもりで書いてしまった、ごめん
最終更新:2012年01月30日 21:55