憂「ねえにゃんあず、うまい棒買ってきて!たこやき味ね!」

梓「えっ!?う、憂……?」

憂「何してんのにゃんあず、早く行って来てよ!」ピシピシ

梓「は、はいっ!」タタッ

梓「はあはあ、買ってきたよ……」

憂「……何で一本しか買ってきてないの?にゃんあずは馬鹿なの?」

梓「え?だ、だって……」

憂「言い訳しないで!早くもう一本買ってきて!」

梓「うう……」

―――

梓「も、もう一本買ってきたよ……はいこれ」

憂「ふん、にゃんあずが馬鹿でのろまだから時間かかったね」パシッ

梓「憂……どうしちゃったの?」

憂「どうもしてないよ。気安く話し掛けないで、にゃんあず」

梓「うう……。あ、そういえばお金、20円……」

憂「……はあ?」キッ

梓「ひっ!?」ビクッ

憂「にゃんあずは馬鹿なの?死ぬの?」

梓「し、死なないよお……何でそんなこと言うの……?」ジワッ

憂「泣かないでようっとうしい。……はい、22円」

梓「……えっ?」

憂「にゃんあずは馬鹿だから忘れちゃってるみたいだけど、消費税分があるからね」

梓「あ、ありがと……あの、じゃあ私は席に戻るね……」

憂「はあ?冗談は休み休みにしてよにゃんあず」ジロッ

梓「な、なに……?」ビクビク

憂「なに、じゃないよ。にゃんあずも食べるんだよ、うまい棒」

梓「で、でもそれって憂のために買ってきたやつで……」

憂「はあ……これだからにゃんあずは。一から十まで説明しなきゃ分からないの?」

梓「分からないよ、今日の憂が何考えてるのか……」

憂「わざわざ二本買ってきてるんだよ?一本は私の分、もう一本はにゃんあずの分に決まってるじゃん。これくらい察しなよ?」

梓「え……?」

憂「それとも何?にゃんあずは私にうまい棒二本も食べさせて太らせるつもりなの?」

梓「そ、そんなつもりじゃ……」フルフル

憂「じゃあほら、食べなよたこやき味」ポイッ

梓「わわっ、投げないでよ!」

憂「じゃあいただきまーす」

梓「い、いただきます……」

憂「……」サクサク

梓「……」サクサク

憂「うまい棒はやっぱりたこやき味だよね、にゃんあず」

梓「私はサラダ味のほうが……」

憂「はあっ!?何生意気なこと言ってるの、にゃんあずのくせに!にゃんあずのくせに!」ペチペチ

梓「わわっ!?ごめんなさいごめんなさい!」

憂「まったくにゃんあずは……」

梓「うう……」

憂「ねえにゃんあず、うまい棒食べたら喉渇いてきちゃった。ジュース買ってきて」

梓「えっ、また!?」

憂「また口答え?」キッ

梓「ひっ!?」ビクッ

憂「……ふん、まあのろまなにゃんあずを使いっぱしりにしても時間を無駄にしちゃうだけだね。しょうがないから私も一緒に行ってあげるよ」

梓「う、憂も行くの?だったら一人で行けばいいんじゃ」

憂「はあ?」

梓「ごめんなさい」

憂「ほら行くよ。にゃんあずは何飲むの?」

梓「私も買うの?えっと、じゃあファンタを……」

憂「ファンタ?そんなもの飲んでるから色んなとこがちっちゃいままなんだよにゃんあずは。成長のために牛乳でも飲んでなよ」ププッ

梓「ひ、ひどいよ憂……」


純「……」

純「仲良いなあ、あの二人」

~完~





最終更新:2012年02月10日 20:34