唯「あずにゃんあずにゃん!」
梓「はい、何ですか唯先輩」
唯「この前教えてもらった歌、ギー太を弾きながら歌えるようになったよ!」
梓「わぁ、本当ですか?」
唯「うん!」
律「へぇ。すごいじゃんか唯~」
紬「聞かせて聞かせてっ」
澪「ちょうどデジカメ持ってるんだ。弾いてみてくれよ」
唯「わかったよー」
澪「よし。準備OKだ」
●REC
唯「では、私の大好きなスーパー名曲。聞いてくーださいっ♪」
梓澪律紬(わくわく!)
唯「いち、にー、さん、」
唯「ふんす!」ジャラーン♪
パチパチパチパチパチパチパチパチ
紬「すごいっ!すごいわ唯ちゃん!」
梓「はい!すごく上手でした!」
唯「そうかな?えへへ~」てれてれ
澪「うん!最高だったよ」
律「澪、ちゃんと撮れてる?唯も見てみろよ」
唯「うん!」
唯『へいじゅーっ♪』
唯「おおっ!我ながら会心のできですな」ふんすっ!
律「こーいつ~」ぐりぐり
唯「えへ~」
澪「唯は本当に上手くなったよな」
紬「歌い方も可愛いわ~」
唯「いっぱい褒めてー♪」
紬「すごいすごい♪」なでなで
唯「わーい!」ニコニコ
梓(本当に素晴らしいよ、この歌。唯先輩のこの動画もっと多くの人に知ってもらいたいな)
梓「唯先輩、この動画をネットに上げてみませんか?」
唯「えぇー!?それはちょっとなぁ」
澪「大勢の人に観られるのはちょっと恥ずかしいかな///」
律「何で澪が恥ずかしがってんだよっ!」
澪「だ、だって・・・」
紬「いいんじゃないかしら?いろいろな人たちから感想がもらえるかもしれないわ」
唯「うーん」
梓「唯先輩が嫌なら、もちろんやめますが」
律「やってみろよ唯。大勢が見るっていってもせいぜい50人くらいだろうし」
澪「それもそうだな。一人~二人からコメントがもらえればラッキーくらいだよな」
唯「まあ、そうだよね?じゃあ試しに上げてみよっかー?」
紬「決まりね!」
梓「さっそくPC室借りましょう!」
唯「えへへ。HTTもついにネットデビューかぁ」
律「ソロデビューだけどなー」
梓「はい。アップロード完了です!」カタカタ
紬「意外と簡単なのね~」
律「これで観れるのか?」
澪「えーっと・・・すぐに検索からは引っかからないな」カタカタ
梓「自分のページから観ましょう」カタカタ
唯「おー!ちゃんとあるよ!私の歌!!」ぴょんぴょん
唯「わぁ~閲覧数1だってー!」
律「今私たちが観てるだけだな」
梓「まあ、素人の初投稿動画を観たがる人なんていませんよね」
澪「あ、携帯からも観られるぞ!」カチカチ
紬「ふふっ。閲覧数2ね!」
唯「なんか楽しいねぇ~」
律「はー。めっちゃ観たなー」
唯「10回以上観たね~」
梓「何回観ても同じなんんですけどね」
紬「でも楽しかったわ~」
澪「明日また見てみようよ。私たち意外の閲覧者が現れるかもしれないし」
梓「はい!きっと観てもらえますよ」
唯「それもちょっと照れるけどね」
その夜
唯「えへへ~私の動画かぁ」カチカチ
唯「ちょっと閲覧数が増えてる。みんなかなぁ?」
唯「いろんな人が観てるかもしれないんだよね?」
唯「ふふっ♪」カチカチ
その頃、某掲示板では・・・
制服JKが弾き語りしてる件 あれ?この子有りだわ 可愛いくね? ◯ いや、ねえよw
歌い方ぶりっ子すぎんだろwww そこが可愛い うめえな歌 悪くはない 制服ハァハァ
これ某名門お嬢様女子校の制服じゃね? マジで? ソースはよ つーかこの歌い方ねえよ
うんこ動画上げんなカス ちょっ再生数wwww めっちゃ伸びてる おまえら本気出すなって
処◯膜から声が出てるな この子は可愛い 素人臭いのが良い 女子校なら彼氏とかいねえよな?
おまいらキモス 久々に◯IP発のアイドルktkr このJKは儂が育てた お父さん娘さんを僕にください!
UZEEEEEE!!! ドヤ顔すんなw うまくはねえだろ 可愛いわー
翌日
唯「・・・えっ?」
澪「閲覧数が」
律「8000人!?」
紬「な、何かの間違いじゃ・・・?」
梓「嘘っ!?」
【制服JK】例の弾き語りJKを探すスレ【へいじゅー】★4
特定班急げーッ!! 水遁な 何回立てる気だよ この>>1はキチガイ
唯「はわわ!なにこれぇ!?」
梓「あっという間に再生数が26000まで・・・」
澪「晒されちゃったか」
律「すまん唯。気軽に動画上げようなんて」
梓「いえ、言い出したのは私です。ごめんなさい唯先輩」
唯「特定って・・・?なんだか怖いよぉ」
紬「でも、意外と好意的なコメントが多いわよ?」
唯「えっ?」
可愛い! 惚れた まさにアイドル! こういう子好き 大人しそうなのにギタリストとかかっけー
へいじゅー△ へいじゅーは俺の嫁 へいじゅーwww へいじゅーwwwww
これなんていうギター? >>へいじゅー この子の名前は?>>へいじゅーwwwwww
この歌の名前は?>>へいじゅー へいじゅー厨うぜえ乱立すんなし
唯「私の名前がへいじゅーになってる・・・」
梓「たぶん今から動画消しても無駄そうですね」
唯「そんなこんなで一気にランキング一位になった私の動画
一瞬のブームもすぐに消えて3日後にはもう誰も話題には出さなくなりました」
律「いやー。あの時はどうなるかと思ったけどな」
澪「あんなに流行るなんてな」
紬「本当、予想外だったわね」
唯「私も『特定』って単語を見たときはビクビクしてたよー」
梓「唯先輩の歌がそれだけ魅力的だったんですかね?」
唯「へいじゅーっ♪あははっ」
澪「でも、何事も無く事態がおさまって良かったよ」
律「本当だよ!ストーカーとか現れたらどうしようかって勢いだったもんな」
唯「ブームって怖いねー」
紬「へいじゅーちゃんはネットの伝説として、密かに語り継がれていくのね」
梓「へいじゅー伝説ですね」
唯「えへー。そうだ!ねえみんな」
律「んー?」
澪「なんだ?」
紬「なぁに唯ちゃん」
梓「はい?」
唯「今度はみんなで歌った動画を上げてみない?」
「絶対に嫌!!!!」
おしまい!
最終更新:2012年02月26日 20:16