コンコン

唯「…憂、一緒に寝よっ」ガチャ

憂「…」

唯「えへへ、枕も持ってきちゃった」

憂「いい加減にしろよ」

唯「」ビクッ

憂「私に用もねぇのに話しかけてくるんじゃねーよ、イライラするんだよ」

唯「そんな…憂…」

憂「出ろ。二度と入ってくんな」

唯「…」

キィ… パタン


………

チュンチュン…

唯「…」

唯(ほとんど眠れなかった…)

唯(…学校、行きたくないな…)

唯「…」


唯「もしもし、平沢です…はい、風邪をひいたみたいで…はい…今日は休みます…」

唯「…」

唯「…憂…」


唯「…」

ガチャ トントントン…

唯(あ…憂が起きた)

唯「…」

唯(朝ご飯ちゃんと食べてるかなぁ)

唯(ううん、私よりしっかりしてるんだから、大丈夫に決まってるよね)

唯(私なんかいなくても…)

バタン

唯(…行っちゃった…)

唯「…」

唯「…」ボー…

唯(なんにもやる気にならないや…)

唯(…)

………

唯「あれ、もうこんな時間かぁ…」

唯「…」フラッ…

トントントン…

唯「…なにか食べようかな…」


唯「…」モグ…

唯(なんでご飯食べてるんだっけ…)


唯「…もういらないや…」

唯「…」カチャ…カチャ…

唯「…」

唯「部屋にかえろ…」


唯「…」ボー…

ガチャ…

唯(あ…憂が帰ってきた)

唯(…)

唯(憂…やっぱり私に愛想がつきちゃったんだよね…)

唯(もう許してもらえないのかな…)


唯「…」

唯(お風呂入って…明日の準備…)

唯(…)

唯(やる気にならない…)

唯「とりあえず寝よう…明日になったら憂も…」

唯(…そんなわけないか)

唯「…」コロン

唯「憂…」

唯「」スゥ…

………



唯「…」

唯(今日でもう10日も学校行ってないや…)

唯(メールも電話も…取る気にならない)

唯「…」ボー…


唯「…」フラッ

トン…トン、トン…

唯「…」

唯(料理…料理…憂に食べてもらう…)

トントントン

スパッ

唯「あ…」

ツー…

唯「血…」

唯(私生きてる)

唯「…」

唯(なんで生きてるんだっけ)

唯(あ、憂と一緒にご飯食べたり…ギター弾くためだっけ)

唯「…」

唯(あれ…私どっちもしてないよ)



唯「…」ボー…

ニュースノジカンデス…

唯「…」

ガチャ パタパタ

憂「…」

唯「あ、憂…」

フイッ スタスタ…

唯「…」

唯(もう何日口きいてないのかな…)

唯(もういいや…)

フラッ トン…トン…トン…




唯(…)

唯(もう…1ヶ月…学校行ってない…)

唯(…)

唯「う…い…」

唯「…」

唯(こんなの辛すぎるよ…)

唯(憂のこと…大好きなのに…)

唯(どうしたら話してくれるの?どうすれば一緒にご飯食べられるの?なんて言えば一緒に寝てくれるの?一緒に登校してくれるの?私の心配してくれるの?)

唯「…」

唯「そうだ…」


憂「…」モグモグ…

トン…トントン…

唯(憂…)

唯「…」フラフラ…



憂「…」モグモグ…


ポタポタッ


憂「…?」


唯「あはは…見て憂、手切っちゃったぁ…」ポタポタ…

憂「…」

憂「食事中に汚ぇもの見せんな」ガタン

唯「あ…」

唯(心配…してくれない…)

唯(…そっかぁ…こんなちょっとのキズじゃダメなんだね…うん、わかったよぉ)


唯「ふふ…」

スッ… ツー…

唯「こんなんじゃダメだよぉ…」

スパッ ポタポタポタ…

唯「あはは、痛そう…でもまだまだかなぁ」

スパッ スパッ

ボタボタボタッ

唯「んふふ…」

憂「…」トントントン

唯「あ、憂…お風呂入るのぉ?」

唯「見てぇ、こんなに怪我しちゃったぁ」

憂「だから?」

憂「…」スタスタ

唯「…」

唯「まだ足りないんだね」


唯「あはは」

サクッ サクッ…

唯「もっと痛そうにしなきゃ」

グリグリ…

ザク…

唯「わぁ…真っ赤で綺麗…」

ザク…ザクッ…

唯「…」

唯「…」フラッ…

ドサッ

唯「あ…れ?」

ドクドクドク…

唯「なんだかふらふら…する…」

ドクドクドク…

憂「…」

唯「あ……う、い…」

憂「…」

唯「ゆざめ…しちゃうよ…は、やく…かみ…かわかさなきゃ…」

憂「…」

スタスタ…

唯「…ぁ…」

ドク…ドクッ…

唯(ちがいっぱい…なのに………しんぱ…して……くれな…)


唯(ち……とまんない…や)

唯(めが…かすむよ………)

唯(うい…)

唯(わたし、しんじゃう、のかな)

唯(でも……どうせいきてても………)

唯(ういと…おはなし、できないし……)

…ゃん…ーーお…ー!

唯(まぁ、いっかぁ…)

…ちゃん!…ーーー……ゃん!!ーー

唯(あれ…?…うい……?……やったぁ…ういがしんぱい…してくれてる………よ…)

唯(う…い………)

唯「だ、…い………すき……」

………
……


あぁ…わたし、死んじゃったのかぁ……

でも、最期に…ういが、しんぱいしてくれて…よかった……

…ちゃん!…ーーお…!…ーーー…

あれ?

ゆ…ちゃん!…きて!ーーちゃん!!…

わたし…死んじゃったのに…声が聞こえる…

この…声は………




紬「唯ちゃん!起きて!!」



唯「…」

唯「ムギ……ちゃん…」

紬「!」


紬「よかった…無事だった…」

唯「…私、死んだんじゃ…」

憂「お姉ちゃぁんっ!!!」ガバッ

唯「わっ!?う、憂!?」

憂「お姉ちゃん、ごめんね、ごめんね…私、もっとしっかりするから…だから…」ギュウゥ…

唯「? ?」

紬「唯ちゃん、大丈夫?」

唯「あ、うん…なんだか頭がごちゃごちゃ…」

紬「ふふ、リアルな体験だったでしょ?」

唯「…?そういえばこの機械はなぁに?」

紬「もう、ホントに覚えてないの?まだまだ改良の必要がありそうね…」

憂「うぅ…お姉ちゃん…」スリスリ

唯「」ポカーン…


紬「これはね、1番大切な人に1番辛いことをされる」

紬「そんな体験をさせてくれる機械なの」

唯「へ…」

紬「いつも当たり前みたいに一緒にいてくれる人が、いなくなるよりもっと辛い…」

紬「そして、その人の大切さを再確認して欲しい」

紬「そんな機械なのよ」

憂「お姉ちゃん…私、ひどいことしなかった?大丈夫?」

唯「大丈夫…だけど…」

唯「なんでこんなことしたの?」

憂「もう、お姉ちゃんが試してみたいって言ったんでしょ!?」

紬「そろそろ他のみんなも起こさなきゃ…」

………


律「…」

澪「…」

梓「…」

紬「どうだった?」

律澪梓「もう二度とごめんです」

紬「ふふ…」

律「…ま、でも…これでまたみんなの仲が深まったってやつかな」

澪「そうだな…」

梓「あんな部活死んでもごめんです」

憂「もう、お姉ちゃんの事絶対離さないもん」

唯「…あはは…」

律「んじゃ、せっかく友情が深まったことだし唯の家でパーっといくか!」

唯「うん、そうしよ!私料理上手になったんだよ!」

紬「あの中での経験は現実とは別のものよ、唯ちゃん」

唯「ちぇー」


澪「それじゃあ唯の家に行くか」

律唯「おー!」

憂「今日は怒らなくていいの?」

梓「まぁ、今日くらいは…許してあげるかな」

憂「ふふ」

唯「うーいっ!!」ギュッ

憂「わあっ」

唯「えへへ、手繋いで行こっ!」

憂「うん!」

唯「憂、大好き!!」



おしまい



最終更新:2010年01月28日 02:21