唯「はい、お茶だよ~」トンッ
和「ありがとう、唯」
梓「ありがとうございます、唯先輩」
唯「えへへ~、どういたしまして。それにしても珍しいねえ、あずにゃんと和ちゃんが一緒に遊びに来るなんて」
梓「そうですか?」
和「まあ、珍しいといえば珍しい組み合わせかもね」
唯「うんうん、いつの間に仲良くなったの?」
梓「まあ色々ありまして。ところで唯先輩、今日は憂はいないんですか?」
唯「憂?えっとねえ、今日は中学の頃のお友達に誘われてショッピングに行ってるよ」
梓「そうなんですか」
和「……」ズズー
唯「あずにゃんは憂に用があってきたの?」
梓「いえ、そういうわけではありませんけど」
和「……ふう」コトッ
唯「和ちゃん、お茶のおかわりいる?」
和「大丈夫よ。ところで……」
唯「なあに?」
和「憂って、エロいわよね」
唯「……え?」
梓「同感です」
唯「あずにゃん!?」
和「何なんでしょうね、あのエロさは」
梓「雰囲気からしてえっちさが漂ってますよね」
唯「ちょ、ちょっと二人とも!いきなり何を話し出してるのさ!?///」
和「何って……憂のエロさについて話してるんじゃない」
梓「唯先輩もそう思いますよね?」
唯「お、思わないよ!憂はそんな子じゃないもん!」
和「えっ?」
梓「唯先輩、嘘はいけませんよ。あの憂ですよ?」
唯「嘘なんて言ってないよ!憂はえっちくなんて……」
和「唯、落ち着きなさい。ここにいる三人のうち二人が『憂はエロい』と言ってるのよ?多数決の原理で考えても憂はエロいって結論になるじゃない」
唯「な、なるほど……」
梓「分かってくれましたか」
唯「……って、そんな言葉には騙されないよ!和ちゃんとあずにゃんが変な目で見てるだけじゃん!」
和「ふう……」
梓「これはちょっと、話し合いが必要みたいですね」
唯「な、何さ……?」
和「じゃあ憂のエロさを一つ一つ確認していきましょうか。まずはそうね……あのおっきな胸とか」
唯「む、胸?」
梓「憂はおっぱいおっきくなりましたよねえ。それに凄く柔らかそうで……」
和「ええ。幼なじみとしてずっと憂の成長を見守ってきたけど、あの胸は素晴らしいわ」
梓「私は高校からしか知らないので羨ましいです……」
和「あら?じゃあ今度昔のアルバムを見せてあげるわ」
梓「本当ですか!?ぜひお願いします!」
唯「あの、二人とも。盛り上がってるところ悪いんだけど」
和「ん、どうかしたの?」
唯「いや……胸の大きさなら、澪ちゃんとかムギちゃんのほうが大きくない?あずにゃんはともかく、和ちゃんだって……」
梓「何か今、失礼なことを言われたような気がします」
和「まあまあ梓ちゃん。それにしても、唯もいいところに目をつけたわね。でもね、胸は大きさだけで語られるものではないのよ」
唯「へ?」
和「いい?憂の胸はね、ただおっきいだけじゃないの。形や柔らかさも優れた一級品なのよ」
唯「い、一級品?」
梓「それに憂は意外と大胆なんですよね。一緒にプール行った時なんてビキニですよ、白ビキニ」
和「あ、それ私も見たことあるわ。いいわよね、憂の水着姿」
梓「憂って可愛い服装が多いんですけど、けっこう露出度高いのも着ますよね」
和「ああ、私も一緒に選んだりしてあげてるからね」
梓「さすがです、和先輩」
唯「そんなことしてたの!?も、もう和ちゃんは憂と服を買いに行くの禁止!」
梓「で、大胆な水着だねって言っておっぱいを凝視したら、顔を真っ赤にして手で隠そうとするんですよ」
和「その情景……目に浮かぶようだわ……」ウットリ
唯「無視しないで和ちゃん!」
梓「エロいですよねえ、憂……」
和「エロいわねえ、憂……」
唯「こ、こらあっ!二人とも、変な想像しないでっ!」
和「もちろん胸だけじゃないのよね、憂は」
梓「全体的に肉感的というか……柔らかそうですよね」
和「うんうん、あの真っ白な太ももとか」
梓「憂はお尻もおっきいんですよね」
和「むしゃぶりつきたくなるようなエロい体つきよね」
梓「いい匂いもしますよね。抱きしめたらさぞかし気持ちいいんだろうなあ……」
和「その辺りは唯が詳しいんじゃない?いつも抱きついてるでしょ?」
唯「へっ!?」
梓「どうなんですか?憂の抱き心地は」
唯「うう~……そりゃ確かにすごく柔らかくてあったかいし、いい匂いもするけど……」
和「ほら、唯もそう思ってるんじゃない。私も憂を抱きしめたいわ」
梓「私も憂を抱きたいです」
唯「で、でもでも!それは憂のスタイルがいいってだけで、憂がえっちいってことにはならないはずだよ!」
和「ええ、もちろんそれだけじゃないわ」
梓「さっきも少し触れましたけど、憂は雰囲気がもうエロいんですよ」
唯「え、えっちくないよ!」
和「何というか……押しに弱そうよね」
梓「私や和先輩なら、頼みこんだらエッチなことやらせてくれるんじゃないですか?」
唯「だ、ダメだよそんなこと!///」カアアッ
和「笑顔もすごく可愛いけど、泣き顔とか興奮するのよね」
梓「あっ、分かります!顔を真っ赤にした涙目の憂とか想像するだけでヤバいですよね」
唯「泣かせちゃダメだよ!あと私もそろそろ泣きそうだよ!」
和「そういえばこの前ね、憂と一緒に料理を作ったの」
梓「料理?ということは……」
和「そう、エプロン憂よ」
唯「エプロンって……普通に誰でも着けるじゃん」
梓「分かってませんねえ唯先輩。『憂の』エプロン姿ですよ?」
和「その時ね、よっぽど上機嫌だったのか鼻歌を歌いながら料理してたのよ」
梓「憂が鼻歌を歌いながら……」
和「そう、『ふんふん♪』って歌いながら。軽くお尻を振ってリズムを取ってたの」
梓「うわあ……それは誘ってますね、絶対」
唯「いや誘ってないよ!」
和「じゃあ無意識のうちに……ということなのかしら?」
梓「やっぱりエロいですね、憂」
唯「だから憂はそんな子じゃないよ!可愛いシーンであることは間違いないけど、興奮するのはおかしいよ!」
和「憂って絶対裸エプロン似合うわよね」
梓「それは私も断言します。実は夏に憂がタンクトップとスパッツを着てたことがあるんですよ」
和「うわ、何その格好。憂のエッチな体のライン出まくりじゃない」
唯「い、家の中ならそんなにおかしな格好じゃないよお」
梓「しかもその上から大きめのエプロンを着けて料理をしてたので……」
和「……なるほど。正面から見ると……」
梓「そう、まさに疑似裸エプロンでした。もう興奮した、とかいうレベルじゃかったですね」
和「私も見たかったわ……」
梓「で、その格好が裸エプロンみたいだって指摘したら、またまた顔を真っ赤にして否定するんですよ」
和「憂って恥ずかしがり屋なとこがあるのよね。ポイント高いわ」
唯「友達にそんなこと言われたら、誰でも顔真っ赤になるよ……」
梓「否定のし方もまた凄くて。エプロンを捲って、ピョンピョン跳ねながら回転するんです」
憂『き、着てるよ!?ちゃんと着てるんだからねっ!?///』ピョンピョン
和「……いいわね」ウットリ
梓「しかもあの憂ですから。薄着ですから。もうおっぱいが、お尻が、ふるふると揺れたり上下したり……」
和「うわあ……エロ可愛いわね」
梓「エロ可愛いですよね」
唯(そ、それは可愛いかも……)
和「……頼んだらやってくれないかしら?裸エプロン」
唯「ええっ!?」
梓「やってくれるかもしれませんね、憂なら」
唯「ちょ、ちょ……」
和「今度頼んでみましょうか」
梓「疑似裸エプロンでもあれなら、本物を見たらもう自制が効かないかもしれません」
唯「だ、だめーーーーっ!///」
和「急に大きな声を上げないでよ唯。ご近所迷惑よ?」
唯「大きな声を上げさせたのは誰のせいなのさ!」
梓「で、唯先輩。憂のエロさ、分かってくれましたか?」
和「まだまだ全然語り足りないんだけどね」
唯「う……、憂はそんな子じゃないよ!やっぱり二人が変な目で見てるだけ!さあこの話はおしまい!」
梓「えー」
唯「わがまま言わないの!」
和「じゃあ勉強でもしましょうか」
唯「うん、それがいいよ!」
梓「ゆ、唯先輩が勉強に積極的になってる……?」
和「偽者かしら……?」ペタペタ
唯「違うよ!もう……」
……
憂「ただいまー。遅くなっちゃってごめんね、お姉ちゃん」
唯「おかえり憂~。楽しかった?」
憂「うんっ!すぐご飯作るね」イソイソ
唯(憂のエプロン姿……)
憂「……?お姉ちゃん、どうかしたの?」
唯「えっ!?う、ううん、何でもないよ!あはは……」
憂「それならいいけど……」
唯(うう~!和ちゃんとあずにゃんのせいで、何だか変に意識しちゃうよお……///)
憂「そういえば今日は梓ちゃんと和ちゃんが遊びに来たんでしょ?」
唯「へ?う、うん」
憂「いいな~、私も一緒に遊びたかったなあ」
唯「あはは、二人も憂に会いたがってたよ。今度はみんなで遊ぼうね」
憂「本当!?えへへ、楽しみだなあ~♪」
唯「……」
唯(憂のおっぱい……)
憂「ふんふん♪」フリフリ
唯(お尻……太もも……)
憂「お姉ちゃん?」
唯(憂って何だか、え――――)
憂「さっきからボーっとしてるけど、本当に大丈夫?」ヒョイッ
唯「……ふえっ?わあっ!?ち、近……///」カアアッ
憂「顔真っ赤……もしかして風邪!?熱があるの!?」
唯「ち、違うよ!だ、大丈夫だから……///」
憂「……そう?お姉ちゃん、辛くなったら我慢しないで言ってね?」ウルウル
唯(うわ、涙目の憂も可愛い……って違う違う!)ブンブン
唯(平常心、平常心だよ私!)
唯(このままじゃ私も和ちゃんとあずにゃんと同じになっちゃうよ!気をしっかり保たないと……!)
……
翌朝!
唯「……」
唯(うう、結局悶々とした気分が一晩中抜けなくて、よく眠れなかったよ……)
唯「……とりあえずご飯を食べて落ち着こう。憂はもう起きてるはずだし」
「……、……」
「……っ!」
唯「ん?話し声……こんな朝早くから誰か来てるのかな?」トンットンッ
和「つまり、やっぱり唯はエロいのよ」
梓「あの黒タイツとか最高ですよね。唯先輩はエロスの塊ですよ」
憂「ち、違うよおっ!お姉ちゃんはそんなんじゃないもんっ!///」
和「ふう……憂は分かってないわね」
梓「じゃあちょっと話し合いましょうか。唯先輩のエロさについて」
憂「い、いいよ。お姉ちゃんはえっちくなんてないってこと、私が証明するよ!」フンス!
和(くくく……)
梓(ふひひ……)
唯「こ、こらーーーーーーーーっ!!!!///」
おしまい
最終更新:2012年03月05日 07:57