おまけ


澪とダニエル


唯「やっほー」

律「おう、唯」

紬「こんにちは、今お茶淹れるわね」

唯「あー、あとでいいよ。これからダニエルの所行ってくるから」

律「なんだぁ、また行くのかよ」

唯「もちろん!! ってそういえば澪ちゃんは?」

律「そういえばどこ行ったんだろ?」

紬「今日は掃除当番じゃなかったわよね」

律「どこかで油でも売ってるのかな?」


~~~~~~~~~~



澪「はっくしゅん!!」

澪「くしゃみ……」

澪「寒いからか、誰かが噂をしているのか……」

澪「ちゃんといるかな」


澪の視線の先にはダニエルがたたずんでいた


澪「いたいた」

澪「誰もいないよね」キョロキョロ

澪「……」

澪「こ、こんにちはダニエル」

ダニエル「……」

澪「……えへへ///」

澪「私さ、一回ダニエルとこうやってお話してみたかったんだ」

澪「でも、一人でこうやって話しているのを人に見られたらと思うと恥ずかしくて」

澪「だからこうやって人のいない時に来たんだ」

澪「えっとね、何から話そう。私昨日の夜から考えてきたんだよ」

澪「部活の事、学校の事、服や好きな食べ物まで」

澪「そ、それから合宿も言ってさ」

澪「あっ、合宿って言うのはムギの別荘で」

ダニエル「……」

澪「ご、ごめん。一気に話し過ぎたね」

澪「あんまり長いと人来ちゃいそうだから」

澪「一番話したいことだけ話すよ」

澪「実はね、詩を書いてきたんだ」

澪「まだ誰にも発表していないの」

澪「一番にダニエルに聞いて欲しくて」

澪「今から読むね」

彼はいつでもクールだよ。そんなあなたに私のハートは熱くなるの
あぁ、その白い肌に私の目は奪われる
肌を寄せ合いたいと何度思ったことか
しかし、それは許されない
あなたにとって私は熱すぎる
決して触れ合ってはいけないけれど
あぁ、早く熱い私のハートをあなたで冷やしてほしい



澪「ど、どうかな?」

ダニエル「……」

澪「けっこう自信作なんだけど///」

唯「良いと思うよ」

澪「!!!!!!!!!」ドキーン

澪「ゆ、ゆ、ゆ、ゆい、い、いつ、いつの間に!!」

唯「澪ちゃんもダニエルとお話ししたかったんだね~」

澪「……///」

澪「は、恥ずかしい!!」ダッ

唯「ちょ、ちょっと澪ちゃん!?」

唯「行っちゃった……」

唯「変な澪ちゃん」




終わり



おまけ2


律とダニエル


律「おーす、皆部長が来たぞー!!」ガチャ

律「ってあれ?私が一番か」

律「しょうがないな」


椅子に腰かけ皆を待つ


律「……」

律「……そういえば」

椅子から立ち、冷蔵庫を開ける


律「ダニエル~ 元気か?」

ダニエル「……」

律「小さいお前はかわいいな」

律「ほれほれ」


指でダニエルの頬を突く律


律「にしし、冷たくて気持ちいい」

律「すりすりしてみようかな」ピトっ

律「おぉ、これはまさしくクーラーいらず……」ポロッ

律「そうそうポロッって感じもまた……」

律「ポロッ!?」

律「……」

律「く、首とれたー!!」

律「ヤバい、ヤバい。だ、ダニエル、だ、だ、大丈夫か!? 今直すからな」

律「えっと、これをグイッと押せばきっとくっつくよな」グイッ

律「よし、大丈夫だよな。直ったよな?」

ダニエル「……」

律「さすがイケメンは回復も早いな。はは」

律「戻そ」

唯「やっほー」ガチャ

紬「こんにちは~」

澪「律、いるか?」

律「お、おう」

澪「何こそこそしてるんだ?」

律「いや、べ、別に~」

澪「?」

梓「あのー、入部希望なんですけど……」ガチャ

律「へっ?」

唯「今、なんと?」

梓「入部希望……」

律「確保ー!!」

梓「きゃあ!!」

唯「ようこそ、軽音部へ」

唯「こっちに座って」

梓「は、はい」

律「お名前は?」

梓「中野梓です」

唯「趣味は?」

律「楽器何やっている?」

紬「好きな人はいるの?」

澪「お、おい。いっぺん聞きすぎだって」

紬「それじゃ、落ち着くために一旦お茶を淹れましょうか」

律「頼むぜ、ムギ」

梓(お、お茶!?)


~~~~~~~~~~~~


律「んじゃ、とりあえず自己紹介するか」

唯「そだねー」

律「私は田井中律。軽音部の部長であり、ドラム担当だ」

律「さらに容姿端麗、頭脳明晰。世界がうらやむビューティフル……」ガンッ

澪「盛りすぎだ」

律「いてて」

澪「私は秋山澪、ベース担当だ。よろしくな」

律「澪のことを人はバイオレス女王を呼ぶ……」ガンッ

澪「勝手なこと言うなぁ!!」

律「イタタ、間違ってないじゃん……」

紬「私は琴吹紬、キーボード担当よ」

唯「作曲もムギちゃんがやっているんだよ」

梓「そうなんですか」

紬「ポロポロポロ~」

律(……ビクッ!!)

律(ポロ…… ポロッ……)

澪(律?)

律「つ、次は唯だな!!」

唯「あっ、はい」

唯「私、平沢唯。ギター担当。梓ちゃんと同じだね」

律「以上が軽音部の愉快な仲間たち……」

唯「以上じゃないよ。りっちゃん」

律「へっ?」

唯「もう一人いるじゃん」

律「おい、梓に紹介するのか?」

唯「もちろん、大事な仲間だよ」

律「わ、わかったよ」

律(マジかよ…… ダニエル大丈夫だよな……)

梓「?」

律「実はな、もう一人部員がいるんだ。今、連れてくるよ」

律(何ともありませんように……)

梓「はぁ……」

律「こいつだ」

梓「えっ!?」

唯「名前はダニエル。いつも軽音部を見守ってくれているんだよ」

梓「ゆ、雪だるまじゃないですか!! これを部員だなんて」

唯「雪だるまが部員になると問題でもあるの?」

梓「で、ですが……」

澪「まぁ、梓。気持ちはわかるがダニエルとも仲良くしてやってくれ」

梓「ダニエル……」

唯「ノン、ノン、ノン。梓ちゃん、ダニエルは梓ちゃんより先輩なんだから」

唯「ちゃんとダニエル先輩と呼ばなくちゃ」

梓「えぇ!?」

唯「さぁ、さぁ」

梓「ダ、ダニエル先輩。よろしくお願いします……」

ダニエル「……」

律(良かった。何ともなさそうだ)

ダニエル「……」

律(そうこっちを見るなって。悪かったって。許してくれよ)

律(二人だけの秘密ということにしておいて)

律(なっ? 私からのお願いだからさ)

ダニエル「……」


こうして誰にも知られていない二人だけの秘密が出来たとさ



終わり



おまけ3

紬とダニエル


紬「こんにちは、ダニエル君」

紬「元気にしてた? 最近暖かい日が続くから少しスリムになったんじゃないかしら?」

紬「羨ましいな」

紬「でも相変わらず、人気者ね。お供え物がたくさんあるわ」

紬「今日はね、お茶を持ってきたの」

紬「ダニエルも同じ部員なんだし、お茶を飲む権利は十分にあるわ」


コポコポ
水筒から温かいお茶が注がれ、湯気が立つ


紬「はい、どうぞ」

ダニエル「……」

紬「あっ、ごめんなさい。そういえば熱いのはダメよね」


そう言い、お茶を手に取り
息を吹きかける


紬「ふぅー、ふぅー」

紬「……そんなに簡単には冷めないか」

紬「ずっと置いといたら冷たくなると思うからその時飲んでね」

紬「だけどダニエル君、今のところ誰にもいたずらされなくて良かったね」

紬「ふふ、私のポッキーが効いたのかな」

紬「そういえばこうやってダニエル君と二人っきりで話すのって初めてね」

紬「二人っきりで話す秘密の話しの定番と言えば……」

紬「やっぱり恋愛話よね」ふんす

紬「ダニエル君は好きな人とかいるの?」

ダニエル「……」

紬「ここは女子高だから選り取り見取りよね」

紬「でもやっぱり唯ちゃん? 一番仲良いものね」

紬「唯ちゃん可愛いものね。あの元気でかつ、天然さんのところとか」

紬「すごい癒されるわよね~」

紬「でもね可愛さでいったら澪ちゃんも負けてないわ」

紬「澪ちゃんもプロポーション抜群なのに恥ずかしがり屋で」

紬「また怖がりってところも良いよね。けどね時にはカッコいい時も」

紬「あっ、カッコいいって言ったらりっちゃんがね……」


~~~~~~~~~~


紬「ってなわけで梓ちゃんが意外と欲張りでこれがまた……」

ダニエル「……」

紬「ちょっと話し過ぎちゃったかな」

紬「ごめんね。私そろそろ部活に行かないと……」

紬「またお話しましょうね」

ダニエル「……」

紬「ふふ、あなたってやっぱりクールね」



終わり



最終更新:2012年03月10日 23:10