【アパート】
ブロロロ
バタン
宅配「ここだな」
澪「あ、本当に?」
律「荷物下ろすの後回しにして、部屋の鍵開けよう」
澪「そうだな」
律「マジでギリギリだったな」
ガチャ
澪「ハンコって持ってる?サインでいいかな?」
律「出入り口片付けてっと」
ピンポーン
宅配「宅配便ですー」
律澪「はーい!」
宅配「田井中さんのお宅ですね?こちらに受け取りのサインお願いします」
律「はいはい」サラサラ
宅配「それでは失礼しまーす」
澪「・・・あれ?」
宅配「はい?」
澪「あの、ベッド一つだけですか?」
律「えっ?」
宅配「えっと、伝票ではそうなってますが・・・」
澪「律?」
律「えっ?えっ!?私は二つ注文したんだけどな」
宅配「えーっと、ネットの通販サイトでのお買い上げですね。詳しいお問い合わせはこちらの電話番号までお願いします」
澪「あ、はい」
律「おっかしいなー?」
澪「まずは問い合わせしようか?」
律「うん。二つ買った気がするんだけどおかしいなー」
澪「携帯充電しないと・・・」
律「コンセントどこだろ?」
澪「この部屋コンセント何個あるんだろ?」
律「あー。場合によっては延長コードいっぱい買わないとな」
澪「コンセントあった」がちょ
澪「電話番号電話番号・・・」ピポパ
律「なんか間違ったかな?」
澪「・・・はい、はい。あー、では。はい、ああ。明日?はい。わかりました」
律「どうだった?」
澪「時間帯指定がベッド一個分しかされてないんだって。もう一個は明日中には届くらしいよ」
律「あちゃー。ミスったなぁ」
澪「・・・わざとじゃないよね?」じとー
律「全然違うよ?たまたまだって!」
澪「んー。まあいっか」
律「そうそう。まずはベッド一つ出そうぜー」
澪「まったくもう。仕方ないなー」
律「澪、仕方ないから今夜だけいっしょに寝よう」
澪「・・・もう。今夜だけだぞ?」
律「へへー♪」
澪「仕方なくだからなっ!」
―――
澪「一段落ついたし、お風呂入るか」
律「お風呂掃除はジャンケンな」
澪律「お風呂ジャンケン、ジャンケンポン!」
澪(パー)律(グー)
律「うわー、私かぁ」
澪「よろしく律!」
律「その代わり一番風呂な」
澪「いいよ。洗剤とスポンジは買ってあるから」
律「はいはーい」
律「ふんふふーん♪」
シャワシャワ
律「よしっ、あとは給湯ボタン押すだけか」ピー
律「この湯船だと15分くらいかな?」
澪「律ー。晩ご飯どうしようか?」
律「あー食いに行くか?出前だと高くつくかな?」
澪「スーパーでお惣菜買って来ようか?」
律「それもいいねぇ。米炊く気力くらいはあるし」
澪「引っ越し最初の夜だし、家で食べようか?」
律「よし、そうしよう」
律「じゃあお風呂入ったら買い物行こう」
澪「わかった。お米といでおくよ」
律「お願い。あ、炊飯器どこかわかる?」
澪「引っ越し荷物の中にあるよ。ダンボールに書いてあるから大丈夫」
律「そっか」
ピーピーピーピー!
律「お風呂沸いた。じゃあ先にいただくな」
澪「ごゆっくりー」
律「いっしょに入いる?」
澪「いや」
律「ふいー。生き返る」ちゃぽん
律「今日は疲れたなぁ~運転とか買い物とか」
律「あ、シャンプーとか持ってくるの忘れた」
律「澪に持ってきてもらうか」
律「みーおー!シャンプー持ってきてー!」
澪「わかったー!」
律「ふぅ。のんびり入ろう」
ちゃぷっ
ガラッ
澪「はいシャンプー」
律「ありがと・・・って、澪!?」
澪「私もいっしょに入るよ!」
律「さっき嫌とか言ってたじゃんっ!」
澪「不意打ちしてやろうと思って。失礼しまーす」
じゃぼん!
律「むぅ・・・」
澪「ベッドの件、わざとだろ?」じー
律「いやー、どうだろうなー?」(眼をそらす)
澪「だからわざと不意打ちで入ってきてやろうと思って。ちょうどシャンプー忘れていったし」
律「良い性格してるよね」
澪「まあね。さあ律、背中流してあげるから」
律「・・・はいはい」
ちゃぷん
澪「あーサッパリした!」
律「あったまったなー」
澪「スーパー行こうか?」
律「この時間帯ならお惣菜半額とかになってるかな?」
澪「ちょうどいい時間かもな」
律「じゃ、服着て髪乾かしてしゅっぱーつ!」
ブロォオオオオオ
澪「律の髪の毛サラサラ」さわさわ
律「澪は髪の毛洗わなかったの?」
澪「私のは時間かかるから、晩ご飯食べたらもう一回お風呂入るよ」
律「そっか」
澪「お腹空いてきたから、先にご飯にするんだ」
律「今日は疲れたもんなー」
澪「ご飯食べて、ゆっくり寝よう」
律「二人いっしょにな!」
澪「うん、ゆっくり寝るんだ。今日だけはいっしょに」なでなで
律「ふふー♪」
ブロォオオオオ
【スーパー】
澪「けっこう広いスーパーだ」
律「お惣菜はどこだろ?」
澪「スーパーはだいたいどこも同じ配置だとは思うけど・・・」
律「あっちかな?」
澪「たぶん。いってみよう」
律「あった!半額お惣菜!」
澪「けっこう種類あるな」
律「コロッケとーアジのフライとー」ひょい
澪「大学芋食べたいな」
律「カキフライも一個だけあったぞ!」
澪「カキフライかぁ。大好物だ」
律「私も~」ひょい
澪「マヨネーズとかも買っておこう」
律「あ、カップ麺も安い!」
澪「アイスと冷食もだ」
律「あはは。今日は買い物の日だな」
澪「買い物デートだな」
律「スーパーデートかぁ。私らレベル高えな」
澪「これからは毎日自宅デートだぞ?」
律「緊張するねぇ」
澪「私もだ」
律「・・・。」
澪「・・・。」
律「ま、大丈夫でしょ」
澪「そうだよ。よく考えたら前とそう変わらない生活だし」
律「もともとしょっちゅういっしょに居るもんな」
澪「小学校からいっしょなんだ。今さらいっしょに暮らすくらい、なぁ?」
律澪(なんか今さら緊張してきた・・・)
【アパート】
澪「ただいまー」
律「ただいま」
澪「・・・おかえり」
律「ふふっ。おかえり澪」
澪「お腹空いたね」
律「うん。ご飯も炊けてるし、食べようか」
澪「手洗いうがいが先だぞ!」
律「はーい澪お母さん」
澪「レンジが早くも活躍しそうだな」
律「あ、箱から出したんだ?」
澪「うん。コンセントに繋ぐだけだよね?」
律「たぶん?」
澪「ま、大丈夫でしょ」
チーン!
律「おー!ちゃんと出来てる!」
澪「ブレーカーも落ちなかったし、普通に使えそうだな」
律「そもそもIHがあるから、多少の電力消費は平気なのかも」
澪「そっか。それではっ」
律澪「いただきまーす!」
澪「今日はお疲れ~」
律「お疲れー!うめー」パクパク
澪「明日もダンボール開けたり、忙しいぞー」もぐもぐ
律「しっかり食べて英気を養っとこ!」もぐもぐ
澪「うん!」パクパク
律「カキフライは2つずつだな」
澪「美味しいカキだなぁ」ぱくっ
律「また今度も買ってこよう」
澪「うん。お惣菜が美味しいスーパーが近くにあると助かるな」
律「一品欲しい時に良いよね」
澪「毎日自炊は実際キツいからね」パクパク
律「栄養偏るしな」もぐもぐ
澪「二人で暮らすといろいろ助け合えるな」
律「いっしょに頑張ろう。あ、乾杯してなかったな」
澪「そう言えばそうだった」
律「それじゃあ、二人の新生活の始まりを祝して!」
澪「二人の友情と協力に感謝して」
律澪「かんぱーい!」
カチンッ
澪「ふぅ。髪の毛洗ってきた」
律「おー。濡れ髪せーくし~!」
澪「乾かすの手伝ってくれるか?」
律「むしろやらせてくれっ」
ブロォォォォオオオ
律「熱くない?」
澪「うん。あったかい」
律「澪の髪は手入れが大変そうだな」
澪「ちょっとめんどくさいかなー」
律「これからは私がやるんだね」サラサラ
澪「ふふっ毎日髪の毛洗って、ブローしてくれるのか?」
律「澪さえ良ければ、私はやりたいな」なでなで
澪「うーん、考えとこう」
律「良い毛並みだ」サラサラ
澪「毛並みって!」
律「はい!乾いたよ」
澪「人にやってもらうと気持ち良いね」
律「それじゃあ・・・寝る?」
澪「・・・うん」
(電灯)カチッパチン
律「澪は豆球つけた方がいいんだよな」
澪「そう、だけど・・・」
律「ん?」
澪「今日は、今日だけ消そうかな?」
律「うん。わかった」
パチッ
最終更新:2012年03月17日 22:26