梓「さあ、まずは私を抱きしめてナデナデするです!」

紬「う、うん、これでいい?」ギュ

梓「ふあ…」ドキ

梓「あ……そ、それじゃあダメですっ!もっと強く抱きしめろです!
  まったく、ムギ豚は本当に何をやらせても下手糞ですねっ!」

紬「ご、ごめんね梓ちゃん……こお?」ムギュッ

梓「わわわ……」ドキドキ

梓「そ、そうです、やれば出来るじゃないですか」

梓「じゃあ次はナデナデです!」

紬「うん…」

紬「えと…いいこ、いいこ」ナデナデ

梓「ん……」ギュ

梓(ふああ、ムギ先輩にギュってされながらナデナデされてるよぉ)

梓(とってもあったかくて柔らかくて、いい匂いがする……)ムギュギュ

紬「ふふ」クス

梓「な、なにが可笑しいんですかっ!?」

紬「あ、ごめんね、なんだか梓ちゃんが可愛くてつい」

梓「な!」カァ

梓「ば、馬鹿にすんな……です」ギュギュ

紬「きゃっ」

梓「ムギ豚は私に買われたんです、私はムギ豚のご主人様なんです」

梓「くだらないこと言ってないで、私の命令通りにしてればいいんです」グリグリ

紬「や…梓ちゃん、おっぱいグリグリしちゃだめ……」

梓「わわ…ご、ごめんなさい…です」


梓「さあムギ豚!次は私を抱っこして、ベットまで運ぶです!」

紬「梓ちゃん、今日はもう寝るの?」

梓「そうですっ!使えない豚にご飯を食べさせるために、明日もバリバリ働かなくちゃならないんです!」

紬「そ、そうね、梓ちゃんいつもお仕事ご苦労様」

紬「私ももっと美味しいご飯作れるようにお料理勉強するわ」

梓「ふん!またカエルの佃煮とは訳のわからないものつくったら承知しないですからね」

梓「さあ、そんなことよりもさっさと抱っこするですよ!」

紬「うん」

紬「よいしょっと」ヒョイ

梓「な…!」

梓「ち、ちがうですっ!」

紬「え?え?」オロオロ

梓「このおばかムギ豚!」

梓「抱っこと言ったらお姫様抱っこに決まってるじゃないですかっ!」

紬「そ、そうなの?ごめんなさい」

紬「これでいい?」ヒョイ

梓「わわわ……」ドキドキ

梓「や、やれば出来るじゃないですか…じゃあこのままベットに運ぶです
  いいですか?ゆっくり運ぶですよ?
  乱暴にしたらお仕置きですからね」

紬「ふふ、わかったわ」

紬(梓ちゃん…痩せたのかしら?前よりずっと軽くなってる……お仕事大変なのかな?)


寝室

紬「じゃあ梓ちゃん、お休みなさい」

梓「……まって」ギュ

紬「え?」

梓「わ、私はムギ豚のご主人様なんですよ?」

紬「うん、そうね、梓ちゃんは私のご主人様、私は梓ちゃんの物よ」ニコ

梓「そ、それなら……それなのに、ムギ豚は私を一人で寝かせて平気なんですか?」

梓「も、もし…私が一人寝ているところに泥棒でも入ったら危ないじゃないですか…」

紬「え…え?どういうこと?」

梓「もうっ!察しが悪いですねっ!」

梓「家畜のムギ豚は、ご主人様が眠るまで、添い寝してご主人様を守らなくちゃならないんですっ」

紬「え…//」ドキ

紬「で、でも……いいの?」ドキドキ

梓「あ、あたりまえです、ご主人の命令は絶対ですから」

紬「う、うんじゃあ」イソイソ

梓「ムギ豚っ」ムギュ

紬「わ…うふふ」ナデナデ



梓「ねえ、ムギ豚」

紬「ん?なあに、梓ちゃん」

梓「ムギ豚は、一生私の物ですからね?黙ってどこかに行ったら…承知しませんから」

紬「……うん、私は一生貴方の物よ、どこにも行かないわ」

梓「……」ギュギュ


……


梓「くー、くー」スピー

紬「梓ちゃん、寝ちゃった?」

梓「ん……ムギ…せんぱぁい」スースー

紬「ふふ……」


紬(梓ちゃん……寂しがり屋のご主人様)

紬(私は一生貴方の物)

紬(ずっと、死ぬまで貴方のそばに居るからね)ニコ



おしまい



最終更新:2012年03月24日 21:46