唯「う~~ん」

憂「おはようお姉ちゃん、早いね!どうしたの?」

唯「あっ、おはよう、ういー。あのね、お休みなのに
早く起きちゃったから、何しようかなーってかんがえてたんだー」

憂「そっかぁ、うーん、お天気もいいし、お散歩でもしてきたら?」

唯「お散歩かぁ…そうだね!何か面白い事があるかもしれないし!行ってきまーす」

憂「いってらしゃーい」

唯「うーん、ほんとにいい天気だねぇ」テクテク

唯「さてと、どこに行こうかな~」

純「……」ウンショウンショ

唯「やや!あれは…おーい、純ちゃーん、やっほー!」

純「あっ、唯先輩こんにちは、どこに行くんですか?」

唯「ん?ちょっとぶらぶらとね」

純「あっ、そうだ唯先輩、漫画いりません?」

唯「んん?あぁ、重そうに持ってたそれ、漫画だったんだ」

純「はい…集めてたんですけど、増えすぎて親に捨て
てこいって言われちゃって…もったいないから読みた
いのあったらどうぞ」

唯「えー、いいの?じゃあこれとこれをもらうね、ありがとう!」

純「……もう少し持っていきません?」

唯「うーん、重いからいいや」

純「そうですか…」

唯「それじゃあ、ありがとう純ちゃん、ばいばい」

純「あっ、はい、さよなら」

純「ふう、あまり軽く出来なかった…」ウンショウンショ

―――

唯「漫画もらっちゃったー!読んだ事ないやつだけど」テクテク

唯「おうちに帰ってこれを読もうかなぁ」テクテク

澪「……」テクテク

唯「あっ、澪ちゃんだ!おーい!」

澪「あっ、唯!おはよう、散歩?」

唯「うん!澪ちゃんは?」

澪「私はちょっと買い物に行ってきたんだ…」

澪(唯が持ってるのって…)

唯「へえー、なに買ったの?」

澪「あっ、ああ、ちょっと…ねっ、ねえ唯、その持ってるのちょっと見せてくれない?」

唯「コレ?いいよー、はい」ヒョイ

澪(ま、間違いない…絶版でもう手に入らないカラスの仮面の31巻と32巻だ!)

澪「ゆ、唯、これどうしたの?」

唯「んー?さっき純ちゃんにもらったんだー、読んだ事ないけど面白いかなー」

澪「ふ、ふーん…別に好きな漫画じゃないんだ?」

唯「うーん…わかんない」

澪「じゃ、じゃあさ、このキャラットと替えてくれない?
唯も読んでただろ、キャラット」

唯「あっ、今週号だ!いいよ!」

唯「なんだか悪いね~、古い漫画を今週号と替えてもらっちゃって」

澪「い、いや、いいんだ、じゃっ、じゃあ」スタスタ

唯「澪ちゃんばいばい」

澪(やった!やった!これで全巻揃う!)


―――

唯「ふんふ~ん♪早く読みたいしそこの公園でよんじゃお」テクテク

唯「……」パラ

唯「……」パラ



唯「ふう、面白かった!さてと…」

律「おーい、唯ー!」タッタッタッ

唯「あっ!律ちゃんおいっす!」

律「おっす唯、何してたんだ?」

唯「ん?お散歩かな~、律ちゃん何持ってるの?」

律「釣竿だよ、知ってたか唯、そこの小川で釣り出来るんだぜー」

唯「へぇー、もう釣ってきたの?何か釣れた?」

律「何にも…わたし釣りむいてないかもな…」

唯「ふ~ん」

律「あっ唯、それキャラットの最新号か?わたしまだ買ってないんだ、読ませて」

唯「いいよ~、わたしもう読んだから律ちゃんにあげる!」

律「まじで!じゃあ悪いからこの釣竿あげるよ」

唯「え!?いいの!?高いんじゃない?」

律「聡のお古だし、わたし多分もう釣りしないから。
餌もまだあるから唯もやっておいでよ」

唯「釣りってあんまりした事ないけど面白そう!律ちゃんありがとー」

律「いいって事よ!じゃーなー」

唯「律ちゃんばいばい」

律(やった!これでお小遣いちょっと節約できる!)


―――

唯「よーし、お魚いっぱい釣っちゃうよー」ポチャン

唯「まだかなまだかなー」

唯「……」

唯「……」

唯「釣れない…」

唯「もうやーめた!」

唯「釣りって面白くない」トボトボ

ブロロロ キッ ウィーン

紬「唯ちゃ~ん」

唯「あっ!ムギちゃん!今日はよくみんなに会う日だなぁ」

紬「唯ちゃんそれ、釣りに行ってきたの?」

唯「う、うん…ムギちゃんは釣りした事ある?」

紬「う~ん、してみたいなぁとは思ってるんだけど、まだないんだぁ」

唯「やってみる?よかったらこの竿あげるよ!」

紬「え~、悪いわよ~」

唯「いいのいいの、わたしもう釣りしないし」

紬「そうなの~?」

唯「うん!餌もあるし、そこの小川で出来るよ!」

紬「あら、じゃあやってみようかな~、そうだ、それじゃあお礼に…これどうぞ」

唯「わ~!ケーキだ!いいの?」

紬「どうぞ~、貰い物で悪いけど」

唯「わ~い!ムギちゃんありがとう~」

唯「それじゃあムギちゃん釣り頑張ってね!」

紬「うん!唯ちゃんばいばい」フリフリ

唯「ムギちゃんばいばい!」ブンブン



紬「あら?あらあら?どんどん釣れるわ~、釣りって面白~い」ヒョイ ヒョイ


―――

唯「うふふ~、ケーキおいしそうだな~、帰って憂と食べよ~」テクテク

唯「ふんふ~ん♪」テクテク

唯「あっ…大きな犬だ…あの犬いつも吠えるんだよなぁ」

犬「……」ジーー

唯「……」ソローリソローリ

犬「ばうわう!!」

唯「ひゃっ!」タタター


唯「あうっ」ステーン

唯「うぇぇ…転んじゃった」ジワァ

唯「あああ…ケーキが…」グチャア

和「唯?何やってるのよ…」

唯「どどがぢゃん…げーぎが…げーぎが…」ビエーン

和「まったく唯は…怪我はない?」

唯「う゛ん…」

和「仕方ないわね、これをあげるから泣きやみなさい」スッ

唯「こで…だいやぎ?」

和「そうよ、勉強しながら食べようと思って買ってきたんだけど、唯にあげるわ」

唯「いいの?」

和「ええ、まだ暖かいわよ」

唯「わーい!ありがとう和ちゃん!」

和「いいえ、もう転ぶんじゃないわよ」

唯「えへへ、うん!ばいばい和ちゃん!」



和「まったく唯はおっちょこちょいなんだから…でも
あの笑顔を見ると、何でもしてあげたくなっちゃうのよね」フフ


―――

唯「たいやきも美味しそうだよね~」テクテク

ちりんちり~ん

唯「あっ!あずにゃんだ!おーい!あずにゃ~ん!」

梓「あっ、唯先輩こんにちは、お散歩ですか?」キキッ

唯「うん!ねぇあずにゃん、そこの川原でお話しない?」

梓「いえ、買い物の途中なので…」

唯「たいやきもあるよぉ」チラチラ

梓「……それじゃ少しだけ…」カラカラ

唯「わーい!あずにゃ~ん!」ダキッ

梓「にゃっ!急に抱きつかないで下さいよぅ」ガチャン



梓「ふう…たいやきごちそうさまでした」パンパン

唯「おいしかったね~」パンパン

梓「それじゃあ行きますね、さようなら唯先輩」チリンチリ~ン

唯「うん!またねあずにゃん、ばいばい」ブンブン



梓(今日はラッキーだったな…唯先輩に会え……たいやきが食べられて)チリンチリ~ン


―――

カァー カァー

唯「ふぅー、今日も楽しかったー!帰ろっと」テクテク



唯「ういー、ただいまー!」

憂「おかえりお姉ちゃん!」

唯「これおみやげのたいやき!冷めちゃったけどおいしーよ!」

憂「わぁ、ありがとうお姉ちゃん!でも
どうしたの?お小遣い持ってなかったでしょう?」

唯「それが最初に純ちゃんに会ってね…」



おわり



最終更新:2012年03月28日 00:50