和「暇ねぇ…何処かに出掛けようかしら…」
和「よし決めた、海の見える所に行こう!」
和「電車で出かけるのは楽すぎるし…バスもなぁ…」
和「…そういえば唯の好きな漫画に自転車のがあったわねぇ」
和「自転車にしよう!」
和「お小遣はまだかなり余ってるわね…よし…」
和「お母さん…私三日間自転車で旅に行ってくるから」
和母「え?…気をつけるのよ」
和「この五万円のクロスバイクでいいかしら?…定員さんこれをください」
和「うん…これならどこまでも行ける気がするわ」
シャカシャカ
和「ふぅ、結構な距離を来たわ…大体一時間くらい漕いだわね」
和「それにしても自転車がこんなに気持ちのいい乗り物だとわ知らなかったわ」
和「今度、唯にも進めてみよう」
和「よし今日中に行ける所まで行ってみよう!」
シャカシャカ
和「暗くなって来たわね…」
和「!…あ、海に着いた」
和「……なんだか達成感と同時に虚無感が…」
和「今日泊まる所を探そうっと…」
和「……ネットカフェしかないわね…まぁ仕方ないか」
和「ナイトパックでお願いします」
和「明日はビーチで過ごそうかな…」
和「……あれだけ漕いだのに全然眠くない…漫画を読もうっと」
和「知ってる漫画があんまりないわね……」
和「!……あっ蒼太の包丁がある…これ好きなのよね」
和「zzz」
和「うーん、何時の間にか寝てたみたいね…あ、もう出なきゃ」
和「取り合えずビーチに行こうかな」
和「夏真っ盛りなのに人っ子一人いないわ…」
和「近くに別荘があるけれどこの人の私有地なのかしら」
紬「ふわぁ…まだみんな寝てるわね」
紬「ちょっと外の空気にあたりに行こうかな」
和「…誰か出てきた」
紬「誰かいるわね…」
和「なんか見たことある金髪だわ」
紬(双眼鏡は何処だっけ…あった!…どれどれ)
紬(……和ちゃん!?なんでここにいるのかしら?)
紬「和ちゃーん!私よー紬~」
和「もしかしてムギ?」
紬「今からそっちに行くから~」
紬「和ちゃん、なんでここにいるの?」
和「やっぱりムギだったのね……一人で自転車で遠出してたらここに着いたのよ」
紬「自転車で来たんだ~和ちゃん!私憧れるわ」
和「意外にいいものよ」
紬「折角だし私たちと一緒に合宿参加しない」
和「……第三者の私が参加してもいいの?」
紬「もちろん、そっちの方が楽しいでしよ?」
和「それじゃあお言葉に甘えさせてもらうわ」
和「そうね、自転車でこんな遠くまで来たの始めてだから……
でも風を切る感じや自分の力で来たっていう達成感を味わうことができたわね」
紬「なるほど!自転車は風を切る気持ち良さがあるのね」
和「…もしかしてムギって自転車に乗ったことない?」
紬「そうなの…危険だからって乗らせてもらえなくて…」
紬「自転車に乗ってみんなでピクニックに行ってみたかったなぁ…」
和「……そうなんだ」
紬「さあ入って入って」
和「それにしても大きい別荘ね…お邪魔します」
律「あ…ムギ何処に行ってたんだよお…探してたんだぞ」
紬「うふふ…ごめんなさい
少し外に行ってたの」
唯「いなかったから心配してたんだよお~
あれ和ちゃん?」
澪「なんでここにいるんだ…目の錯覚か?」
和「本人よ本人」
唯「なんで和ちゃんがここに…まさか私に会いたくて…寂しかったんだねぇ和ちゃん」ウルウル
和「そんなんじゃないわよ」
(まぁ唯が軽音部に入ってから少し寂しい気もするけど)
紬「和ちゃんは自転車でここまで来たそうよ」
和「海に行こうと思ったら、偶然ここに着いたってわけ」
律「ゲェー、ここまで自転車で来たのかよ」
紬「和ちゃんも一緒にいいかしら?」
唯「もちろんだよ!和ちゃん、海に行くよ!」
律「唯!和!一緒に楽しもうぜ…水着持って来たか?」
和「持って来てないわ…というか合宿なんでしょ、練習は?」
紬「あ!こんな所に和ちゃんサイズの水着が!」
和「何処から出したの…」
律「いくぜ皆ー、私に着いてこい!」
唯「おぉー、着いて行きますりっちゃん隊員!」
紬「おぉー!」
和「……大変ね…澪」
澪「……うん」
澪「ひっ!フジツボがっ」
和「何を怖がってるの? ただの貝じゃない」
和「そういえば澪知ってる?膝の裏の(ry」
澪「コワクナイ・・・コワクナイ・・・コワウクナイ」
律「ナイス和!」
律「スイカ割りしようぜー!」
唯「トップバッターは和ちゃんだよ!」
紬「頑張って~」
澪「コワクナイ・・コワクナイ」
和「スイカを割るゲームね」
和「……スイカはここね!」
ボカッ
和「あら…間違えた律の頭じゃない
ごめんね律」
律「和……お前一直線に来てたぞ…」バタンッ
唯「律ちゃんが倒れた!?」
律「……」
紬「怪我がなくてよかったね」
律「なんで私ばっかこんな目に……」
和「ふぅ…疲れたわねぇ
全くあなた達は練習得ずに遊んでばっかり…」
唯「夜にするもん!和ちゃんに聞かせてあげるよ~私の練習の成果を!」
和「あら、それは楽しみね」
律「その前に夕食にしようぜー」
紬「買い出しにいかないと材料がないわ」
律「それじゃあ私が買って来るよ!」
和「律…私もついていくわ」
澪「それじゃあ私たちは他の準備をしておくから
気を付けていって来いよ」
和「えぇ行って来るわ」
トテトテ
律「和と二人なんて珍しいよなぁ」
和「そうね、あんまり共通点がないせいかしら」
律「まぁ、唯つながりだからな」
和「……」
和「ちょっと話があるんだけど……」
―――
唯「二学期になっちゃったねぇ」
澪「あぁ…夏休みは合宿とかがあって楽しかったな」
律「文化祭のライブ目指して頑張るぜ!」
紬「えぇ頑張りましょう!」
律「あ!そうだ」
唯「何か思いついたのりっちゃん?」
律「今度、自転車で出かけないか?」
紬「!?」
澪「わ…私乗れないんだぞっ」
律「澪ちゅわんは補助輪ちゅけましょうねー」
澪「…補助輪…」
律「冗談、冗談…乗れるようになるさ」
「教えられるところは教えるし…ムギもさっ」
紬「りっちゃん……」
律「なんだ?」
紬「私すごく楽しみ!早く休みにならないかな」
唯「ふふふ…ムギちゃん楽しそう」
紬(和ちゃんのおかげね…ありがとう)
―――
和「今頃、ムギは楽しんでいるかしら…」
和「それにしてもまた暇になったわね」
和「………」
和「よし、シーカヤックをしに行こう!」
おわり
以上で終わります
最終更新:2012年03月30日 19:43