律「澪、久しぶりだな!元気にしてたか?」

澪「律、本当に律なのか・・・?」

律「当ったり前だろぉ♪あたし以外にこんな美少女がいると思うかい?」

澪「ばかぁ・・・りつうううううぅぅぅ!!」

安心したためか澪は律に駆け寄った

律「よしよし、こんなに怯えちゃって・・・」

律「怖がりの澪がよく頑張ったな」

律「もう大丈夫だ、何があっても私が守ってやる」

澪「律ぅ」

澪はあの部屋で目覚めてから初めて心の底から安心した気がした

ガチャ・・・・

唯「澪ちゃんダメ!!!にげてぇ!!!」

そこにはボウガンを構えた唯がいた


澪「唯???」

律「おいおい唯ぃ・・・危ないだろそんなもの構えて♪」

唯「澪ちゃんを放してさっさと立ち去れっ!!」

律「なんだよ唯ぃ~♪いつからそんなキャラになったんだ?」

律「おまえはもっとプレーンなギャグをする奴だったろ?」

律「いつからそんなキャラものに頼るようになったんだ?あたしゃ悲しいね~」

唯「黙れ黙れ!!りっちゃんみたいな顔でりっちゃんみたいなこと言うな!!」

唯「澪ちゃん速く離れて!!!」

澪「どおしたんだよ・・・唯」

律「気にすんな・・・暑いから気でもふれたんだろ」

律「唯はほっといて奥でマウンテンデューでも飲もうぜ」

律は澪の肩に腕を回す

唯「澪ちゃん信じて!!そいつはりっちゃんじゃない!」

唯「りっちゃんは1年前にそいつらに殺されたんだ!!!」

唯は懐からドラムのスティックを取り出した


唯はボウガンを構えたまま片手でドラムスティックをほおった

カランッカラカラッ

ドラムスティックは澪の足元に転がり落ちた

澪「・・・?」

スティックには黄土色の糸束が結び付けられている

それは見覚えのある・・・・

澪「唯・・・・これ・・」

唯「り・・・りっちゃんの形見だよ・・・落ち着いたら澪ちゃんにも見せるつもりだったっ!」

唯「そいつはりっちゃんを殺した奴が化けているんだ」

唯「そいつらは殺した相手の記憶と姿を記憶できるんだ!!!」

唯はボウガンを構えながら泣いていた

澪「ほんとう・・・なのか・・・」

澪は律の横顔を見る

律の顔にはお面のような笑顔が貼り付いていた


律「唯~冗談もほどほどにしとけよぉ♪澪が怖がってるだろ」

澪は肩に回った腕を外し律と距離をとる

律「あれぇ~澪は唯を信じるんだ~♪友達がいのない奴だな♪」

唯「ッッッ!!」

唯の構えたボウガンから矢が放たれる

トスッッ

矢はまるでケーキに刺したナイフのようにスルリと律の喉に突き刺さった

律「ゆうぃう・・こppっ・・やってくれ・・・たな」

律は膝をついた・・・首からは血ではなくピンク色の粘液が垂れていた

澪「ひっ!!」

律「kけっこう・・・いた・・・いんだぞ・・・こプッ」

??「そうだぞ唯~私がかわいそうだ♪」

唯「しまったっ!!」

マーケットの入り口にはもう一人の律が立っていた・・・

パキ・・・ヌル・・・ネチャァ・・・

ズル・・・ズル…・

澪「ッッ!!!」

二人の律の体から数本の触手が生え始めた

唯「澪ちゃん!裏口から逃げるよ!!!」

唯は澪の手を掴むと走り出した

ガチャ・・・バタン!!!

裏口から外へ出る

澪「もういや!律が・・律が何であんな・・ひどいよぉ!」

外へ出たとたん澪はしゃがみ込み泣き崩れた

唯「澪ちゃんッ!」

唯「悲しいのはわかる!!でもあれはりっちゃんじゃない!!!!」

澪「もうわけわかんないよ・・・もうやだっ!!家に帰りたい!!!」

唯「澪ちゃんッッ!!!」

バシンッッ!!!


唯は澪の頬を思いきりビンタした

澪「うぅ・・・」

唯「澪ちゃん・・・澪ちゃんが悲しいのもわけわかんないのも・・・私全部わかるよ・・・」

唯「私だってはじめはそうだった・・・アズにゃんが殺されて・・お父さんもお母さんも憂も・・・」

唯「最後まで一緒だったりっちゃんだって私を逃がすために・・・」

唯「もう・・・私には澪ちゃんしかいないんだよ・・・」

澪「ゆ・・・い・・・」

唯は澪の頬に両手で触れる

唯「澪ちゃんが死んじゃったら・・・私もう生きていく自信がない!!」

唯「だから・・・だから現実を見て!!生きることをあきらめないで!!!」

唯は澪の手を取ると再び走り始めた

マーケットの前に止めていた軽自動車までたどり着く

車に乗り込むとすぐにアクセルを踏んだ

と、その時店内にいた律が車の前に飛び出して来た

律「みおぉきげんなおせよぉおあやまるからさぁああ」

律の背中からはイカのカラスミと磯巾着を合わせたような物体が生えていた

唯「澪ちゃん!飛ばすからしっかりつかまっててね」

ぷろろろろろ・・・

唯は律を避けてとそのまま車を走らせた

唯「まずいな・・・あいつ等は集団で狩りをしてるからすぐに他の奴らも集まってくるよ」

澪「唯・・・あいつらは何なんだ・・・?」

唯「ふふ・・・わかんない」

唯はそういうと恥ずかしそうにほほ笑んだ

澪の知っているかつてのそれとは違う・・・

あの頃の限りなく純粋な笑顔ではない・・・

数えきれない悲しみを抱え込んだような笑顔だった

唯「まだ何とかラジオ放送がされていたときに一度だけニュースキャスターが言ってたんだ」

唯「さっきみたいな奴は地球を攻めてきた異星人の生物兵器なんだって」

唯「獲物を殺すとその獲物の記憶と姿を奪い、より効率的に獲物を捕まえ様とする」

唯「あまり知能は高くないみたいだけど個体同士で記憶の共有ができるんだって」

唯「異星人は生物兵器に人類が滅ぼされるのを待ってるんだってさ」

澪「異星人・・・信じられない・・・・他に生きてる人はいないの?」

唯「わかんない、りっちゃんが死んでから生きてる人見てないし・・・」

唯「兵隊さんも1年前から来なくなったんだ」


澪「唯・・・辛かったんだろ・・・・」

唯「そんなことないよ・・・澪ちゃんがいたから」

唯「澪ちゃんのお世話しているときは悲しいことなんか全部忘れられた」

唯「私が今生きてるのは澪ちゃんのおかげだよ♪ありがと、澪ちゃん♪」

澪「唯・・・」

キキキッッ---

唯は突然ブレーキを踏みこんだ

澪「どうしたんだ唯・・・え・・!!!!!!!!」

眼前には道を覆い尽くすほどの律の大軍がいた

律「「「「「「み~お~どおしてにげるんだよ~もおこわいはなしはしないからさ~」」」」」」

澪「いやあああああああああああ」

きゅきゅきゅっ!!!

澪はバックで横道に入るとすぐにドライブに入れ元来た道に戻った

唯「まずい・・・まずい!!!」

元来た道も数人の律が集まり始めていた


唯「澪ちゃんはちょっとの間目をつぶってて」

ドンッドカッ

唯は躊躇なく律達の中を突っ切って車を走らせた

唯「あいつら個体では大したことないけどとにかく数が多いんだ」

唯「まだ間に合うけど・・・数時間後にはこの街はあいつらで埋め尽くされるよ」

唯は住宅街を突き抜ける

曲がり角、民家の中、屋根の上・・・いたるところに律はいた・・・・

澪にはもうはっきりわかった

あれは律じゃない

律の形をした別の生き物

蟻のように群れをなして目的だけを遂行する生物兵器・・・・

二人の乗った車は町を抜けそのまま高速にのった

唯「海へ行こう・・・船を見つけて日本を脱出するんだよ」

しばらく走ると海が見えてきた・・・

澪「船、あるといいな・・・」

船で海外へ脱出・・・本当に私たちだけでそんなことできるのだろうか

それに襲われているのは日本だけじゃないかもしれない

全世界がすでに異星人の兵器に満たされているのでは

不安なことしか浮かばない・・・でも今は少しの希望にすがるしかない

唯「私海外って言ったことないんだ♪」

唯「そうだ、せっかくだからピラミッド見に行こうよ」

澪「はは・・・さすがにそれは無理だろ」

唯「あはは♪そうだよね~現実的に朝鮮あたりかな~」

澪「いや・・・やっぱり海外はよさないか・・・・」

澪「どこか・・・人の少なそうな島を探して様子を見よう」

澪「もしかしたら生存者がいるかも・・・」

唯「それもいいね~そうしよそうしよ~♪」




未完結



最終更新:2010年01月28日 23:28