- 144. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:22:10
-
この世界には、少なからず“美しい言葉”というものがある。
それは、その言葉の意味のみに限らず、その響きや形すらも“美しい”と
例えられるものたちだ。
例を挙げるとすれば、
「純粋」、「清純」、「純白」、
といった言葉が、それに当たるのではないだろうか。
そして、これらの言葉にはある共通点がある。
お気づきだろうか?
……そう、例として挙がったこの三つの単語には……
- 145. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:23:15
- 梓「どれも“純”という文字が使われているが、それは鈴木純と何ら関わりの無い事実である。
何故なら、純は“純”でありながら“純”でないからだ」
純「とりあえず私を馬鹿にしてるんだよね、それは理解した。
あと、私は紛れもなく純粋な純だよ」
梓「純粋な純がそんな頭してるわけないよ」
純「ただのツインテールだよ!!」
梓「あっ、ちなみに中身の方のことも言ってるからね」
純「私になんの恨みがあるの」
純「……まあしかし、今の私はそんな梓の愚行の一つや二つは簡単に許せてしまうほどの
広く大きな器を持ち合わせているのですよ」
梓「そうなんだ、特に理由は聞かないね」
純「お願い聞いて!そこが一番重要な所だから!」
梓「……聞いたら絶対、純の顔みたいな返答がくるから嫌だなあ」
純「どういう意味だ」
梓「鏡見てくれば笑えてくるぐらい、すぐにわかるよ」
純「余計どういう意味だ」
梓「ププッ……」
純「笑うな」
梓「ほら、大きな器を持ち合わせてるんでしょ?
これぐらい受け止められなくちゃダメだって」
純「私の器がいいように利用されてるなあ」
梓「利用されるぐらいなら割っちゃえば、そんな器」
純「簡単には割れないって。
だって、今回の企画は……ふふ、ふふふ……」
梓「……これ以上純に喋らせるとウザくなりそうだから、
さっさと感想にいきますか唯先輩」
唯「りょーかいだよ、あずにゃん」
純「ふふふ……って、唯先輩いつからここに!?」
憂「私も来たよ!」
梓「私が純を黙らせますので、どうかその間に憂と二人で感想をお願いします」
唯「任された!」
純「ちょっと待っ……」
梓「はい、純は退場ね〜」
- 146. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:24:26
- 唯「まずは◆r8gYhIdUIsさんの作品“純「ブロッコリー」”だね」
唯「なるほど、純ちゃんの二本のブロッコリーを一本に合わせて、
大きなブロッコリーにするっていうのは面白い発想だね」
憂「既に純ちゃんの頭から二本のブロッコリーを生えさせてるお姉ちゃんの発想可愛い!」
梓(えっ?)
憂「それにしても、ブロッコリーヘアーで町中を歩く姿は想像するだけで笑えてきちゃうね。
隣を歩く私達は、笑いをこらえるだけで精一杯なのかな」
唯「しかし、ブロッコリー純ちゃんが思いのほか想像しやすかったのは驚きだね。
今まで私の中に無い発想を瞬時に納得させられたってのは、大きいことだよ」
憂「あの髪型は応用がきくんだよ、お姉ちゃん」
唯「じゃあ私も、純ちゃんの髪型真似しようかなー?」
憂「うん、可愛いと思うよ!」
唯「そうかな?」
憂「犬みたいで!」
唯「……それって褒めてるの?」
憂「えっ?」
梓「ここでブロッコリー、一言どうぞ」
純「◆r8gYhIdUIsさんには、全国のブロッコリーが私に見えてしまう
呪いをかけましたから覚悟しておいてください」
純「あと私は純だよ!!」
- 147. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:25:51
- 唯「お次は◆NvjLpFJjHIさんの作品“純「祝われたい」”だよ」
唯「盛大に祝われたいがために、自分の誕生日を言いだすタイミングを
見計らってる純ちゃんは、見てて微笑ましいものだね」
唯「一つ自分はオトナになったと思いこみながら物語が進んでいってるから、
オチも綺麗に決まってるんじゃないかな」
唯「でも自分の誕生日を盛大に祝われたいって思ってる時点で
既にオトナじゃないよ、甘かったね純ちゃん!」
唯「本当の大人になりたいならば、一年先輩の私に聞くといいと思うよ!」
憂「毎年誕生日を楽しみにして止まない自分のことを棚に上げて
先輩ぶるお姉ちゃん面白い!」
唯「褒められてるのに心が痛むよ……」
梓(初めから褒められてないですよ……)
憂「あとね、蓮華草の花言葉を上手く使ってるのもポイントだよ。
“あなたの苦痛を和らげる”という花言葉、
受け取った時とその後で意味合いが変わってるからね」
唯「“あなた”の対象が純ちゃんから、皆にシフトしたってことだよね。
純ちゃんの決心、私は応援してるよ!」
唯・憂「まあ結局あのオチが待ってるんだけどね」
梓「だってさ純、これに負けないぐらい綺麗なオチつけてよ」
純「◆NvjLpFJjHIさんには、永遠に童心を忘れられない呪いをかけましたから、
歳をとる度に覚悟しておいてください」
梓「綺麗というより、意地悪いね」
- 148. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:27:13
- 唯「次にID:2/97nESg0さんの作品“純「猫と私と週末に」”だね」
憂「梓ちゃんの気持ちが気になっちゃう作品だね」
憂「わざわざ軽音部の皆さんとの遊びを抜けてまで、
純ちゃんを祝いたかったわけだから……ただの友達レベルじゃ済まないと、私は思うな」
唯「あずにゃんもついに私の元から巣立つ日が……」
憂「どちらかといえば、お姉ちゃんが育てられてたような……」
唯「そういえばそうだったかも」
憂「お姉ちゃんの可愛さは誰も放っておけないものだから仕方ないよ!」
梓(それは関係無いよね……)
憂「これはやっぱり、これからの展開が凄く気になる作品だよね」
唯「だねえ」
憂「ただ親友として大好きな純ちゃんを祝いたかったのか、
密かなる想いをさりげなく伝えたかったのか」
憂「その全貌を明らかにしたいよ」
唯「そういう思いを読者に抱かせたのは、この終わり方が良い証拠だね。
私は好きだよ、この終わり方!」
憂「うん、私はお姉ちゃんも大好きだよ!!」
唯「う、うん、私もだよ!?」
梓「いちゃついてる姉妹も微笑ましいですが、ここで純のブロッ……コーナーです」
純「なんで今更ブロッコリーとコーナーを言い間違えるわけ」
純「ええと、ID:2/97nESg0さんにはアニメやドラマの最終回の録画を必ず忘れる呪いをかけましたので、
番組改変期を覚悟しておいてください」
梓「……今更だけど、その呪いってどういう原理?」
- 149. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:28:20
- 唯「次は無名 ◆4xyA15XiqQというか自分の作品、
“「DJ.純ちゃんの純CHAN★JAN★RADIO!」”だねえ」
憂「未来のお話だから“DJ.純ちゃん”が受け入れられるかどうか、
そういう不安が残ったまま投下した作品だったみたい」
唯「結果としてはどうだったのかな?読者の意見がとても気になるねえ」
憂「仮に純ちゃんが別の仕事してるとしたら……コンビニとかスーパーでレジ打ってるイメージ?」
唯「無難だねえ」
梓「ほらコンビニ、出番だよ」
純「純だよ」
純「えーと、十二時間に一回ラジオから“じゅ〜ん”と雑音が流れる呪いをかけました。
この一ヶ月間は一人でラジオをつけないことです」
梓「誰にかけたの?」
純「梓」
梓「何で!?」
- 150. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:29:28
- 憂「次は◆ywLV/X/JUIさんの作品“『un limited』”の感想だね」
唯「タイトルと本編の序盤から出て来る“時間制限(limit)”って何なんだろう……と思ってたら、
すいすい読めちゃったたよ」
唯「やり取りは結構内容は濃くて、ラブラブな二人であることは間違いないんだけど、
他方で引っかかる気持ちがどうしても気になっちゃってね」
唯「そして真相が明らかになった時のすっきり感。
作品の中の言葉を借りると、足りなかった一つのピースが全てを結んだという現象が、
そのまま脳内で起きた感覚だね」
唯「憂の不安な気持ちをがっちり支えて解決する純ちゃんもかっこよかったよ」
唯「最後の一文に“時間制限”という言葉を持ってくるのも、ポイント高しだよ!」
唯「……」
唯「……さっきから憂が何も喋らないけど、どうしたの?」
憂「……う、うん……」
唯(……顔から火を吹き出してもおかしくないぐらい真っ赤だよ、憂)
憂「うぅ……」
唯「……憂の体温、unlimited」
梓「限りなくくだらない呪いをかける、限りある純の出番だよ」
純「なんで出番を一つに限らせたんだろうね、限りなく疑問だよ」
純「◆ywLV/X/JUIさんには、0時を過ぎると途端に強烈な睡魔に襲われる呪いをかけましたので、
夜遅くに出かける時には覚悟しておいてください」
梓「……なんでさっきから地味な嫌がらせしかレパートリーがないの」
純「梓が全然喋らせてくれないんだもん。
こうなったら、とことん地味なことしかしないんだからね!」
梓「地味に面倒な方向に拗ねちゃったよ……」
- 151. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:31:12
- 憂「えーと、次は◆Uau.Sy5U8cさんの作品“梓「たのしいおたんじょうびぱーてぃ(鈴木除く)」”かな」
憂「世にも珍しい、というか何とも虚しい作品だね」
唯「純ちゃん自身は家で祝われてるから幸せなんだろうけどね」
憂「サプライズを計画したけど失敗しちゃった時って、
こういう雰囲気になっちゃうんだろうね」
唯「ちゃんと本人の予定も聞いとかないとダメだよ〜」
憂「お姉ちゃんのスケジュールなら完璧に把握してるんだけどね……」
唯「えっ」
憂「とりあえず後日、また祝ってあげればいいよね。
気持ちが大事だもんね!」
唯「今は気持ちよりプライバシーが大事だと思うんだけど」
梓「今の純のスケジュールはちゃんと把握出来てるよ」
純「スケジュール表が必要無いくらいスカスカだろうからね」
純「えと、◆Uau.Sy5U8cさんには様々な予定が割と被ってしまいがちになる呪いをかけましたので、
休日は特に覚悟しておいてください」
梓「今の純とは逆ってことだね」
純「今の私が求めていることでもあるよ」
- 152. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:32:50
- 憂「最後に◆svsd2HZT5Eさんの作品“宇宙軽音大作戦 『戦慄!誕生日惑星の恐怖!』”だよ」
唯「面白い世界観をもった作品だね。
きっと私も宇宙船でどこかの宇宙を飛んでるんだろうなあ」
憂「こういう世界観や設定は私も好きだよ!」
唯「“惑星さんもいれて誕生日パーティ”っていう発想も可愛かったよ。
純ちゃんの気持ちに反応するっていう星の設定も含めて、全体的に綺麗な作品だね」
唯「これもまた続きが気になる作品だし、仮に続いたとしても読んじゃうよ私は!」
憂「お姉ちゃんはSFが好きなの?」
唯「鈴木ファンタジー?」
憂「うーん、ちょっと違うかな」
梓「ちょっとじゃないよ、全然違うよ……」
憂「あれ梓ちゃん、純ちゃんは?」
梓「あそこで一人拗ねてるから置いてきちゃった」
純「……◆svsd2HZT5Eさんには天体観測しようとする度に雲が広がる呪いをかけましたので、
午前二時に望遠鏡を担いでった日には覚悟しておいてください」
梓(天体観測だ……)
- 153. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:34:31
- 唯「えーと、これで終わりかな」
梓「そうですね」
憂「じゃあそろそろ……」
純「……」
憂「……純ちゃん」
純「……何さ」
憂「あのね、実は今まで純ちゃんを黙らさていたのにはね」
純「うん」
憂「特に理由は無いの」
純「えっ」
憂「そういうことなの」
純「このやるせない気持ちはどこにぶつければいいの」
憂「……」
純「……」
憂「……」
純「ねえ……」
憂「……なんちゃって」
純「へ?」
- 154. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:36:06
- 梓「元気だしなよ純、ほらこれあげるから」
純「こ、これは?」
唯「憂特製の特大ショートケーキだよ!
ちょこーっと私も手伝ったんだけどね」
純「み、みんな……ありがとう……!」
梓「ほらほら、泣いてないで食べなよ」
純「うん……うん?」
【HAPPY BIRTHDAY 鈍ちゃん!】←チョコプレート
梓「あっ」
憂「あっ」
唯「ん?」
純「……」
唯「あー!私、間違えちゃった?」
梓「……まあ、純は鈍とも読むし」
純「読まないよ」
憂「ほら純ちゃん、呪いとか言ってたじゃん?
“呪い”と“鈍い”を掛けたお姉ちゃんなりのジョークだよ!
もしかしたらお姉ちゃんはこの展開を」
純「読めないよ」
唯「掛詞といえば、あれだよ詩だよ!
というわけで純ちゃん、即興で何か詩を」
純「詠みませんよ」
唯「だよねえ」
憂「……」
梓「……」
純「……ねえ」
憂「は、HAPPY BIRTHDAY TO YOU……」
梓「HAPPY BIRTHDAY TO YOU」
唯「HAPPY BIRTHDAY TO YOU!」
唯・憂・梓「HAPPY BIRTHDAY DEAR ドンちゃ〜ん!」
唯・憂・梓「HAPPY BIRTHDAY TO... YOU〜!」
唯「おめでとう、鈍ちゃん!」
憂「これで一歩大人に近づけたね、鈍ちゃん!」
梓「鈍、これからもよろしくね、おめでとう」
純「……ジュンだよーーー!!」
‐完‐
- 155. 無名 ◆4xyA15XiqQ 2012/04/16(月) 12:38:15
- 純ちゃんは僕が特に好きなキャラなので、
自分の作品を書く時は、かなり楽しんで書いていました。
そして他の方の作品を読む時も同じように、かなり楽しんで読んでいました。
この企画を立ち上げた方と、全ての筆者さんと、
全ての純ちゃんにありがとうございました。
あと、呪いは純ちゃんの戯言なので気にしないでください
最終更新:2012年04月18日 21:01