憂「わたしの手術が成功したら…お姉ちゃんと付き合って!」

梓「うい…」

憂「梓ちゃんにお姉ちゃんを幸せにしてほしいの!無責任かもしれないけど…わたしじゃ無理だから…わたしじゃお姉ちゃんを幸せにできないから!」

梓「……」

憂「だからお願い!お姉ちゃんと付き合ってください!お願いします…!」


梓「…それは無理だよ、うい」

憂「えっ…」

梓「だって憂が唯先輩を不幸にしてるとは思えないもん。唯先輩はいっつも憂の話ばっかしてるし、あんなに楽しそうに話すのは幸せだからじゃないかと思う。だから唯先輩を幸せにするのはできないんだよ。もう幸せだから」

憂「でも…」

梓「でもね!唯先輩を好きなのは本当。だから憂がお願いしなくても、わたしは唯先輩と付き合ってみせるよ!」

憂「梓ちゃん…」

梓「だから…憂が唯先輩を不幸にしてるとか…そんなこと言わないで、ね?」

憂「梓ちゃん…あずざぢゃああああああん」ダキッ

梓「よしよし、いままでつらかったよね?これからはもうそんなの気にしなくていいからさ、ね?」ナデナデ

憂「うわあああああああああああん!!」

梓「すっきりした?」

憂「うん…すっきりした」

梓「よかった」

憂「…ありがとね、梓ちゃん」

梓「ううん、こちらこそだよ、憂。憂のおかげで、また唯先輩に告白しようって思えたんだから」

憂「うん…」

梓「…手術、がんばってね」

憂「うん!」



――手術当日

律「がんばれよ憂ちゃん!わたしも応援してるからな!」

憂「ありがとうございます、律さん」

澪「その…がんばれよ」

憂「はい、澪さん」

紬「手術が終わったら、いっしょにお茶しようね」

憂「楽しみです、紬さん」

和「今までずっとたたかってきたんだから大丈夫よ。がんばってね」

憂「はい、和さん」

さわ子「がんばんなさいよ!帰ったらかわいい服を着せてあげる!」

憂「ありがとうございます、さわ子先生」

律「なんでいきなり出てくんだよ」

さわ子「あら、わたしはあなたたちの顧問よ。いても全然おかしくないわ」

澪「今までずっといなかったくせに…」

さわ子「ああん!?」

澪「ひいいぃぃっ!?」

梓「憂、絶対、絶対大丈夫だから!わたし待ってるからあ!」グス

憂「うん…またお話ししようね、梓ちゃん」

律「おいおい、泣くなよお。泣いてたらわたしまで…」グス

澪「手術が終わるまで泣いちゃダメだ。終わった後、いっぱい泣こう。な?」

梓「はい…」ヒクッ


唯「…うい」

憂「なあに?おねえちゃん」

唯「…憂はわたしの…わたしの自慢の妹だから…絶対大丈夫だよ。がんばってね!」

憂「うん…がんばるよ」

憂「じゃあ、行ってくるね」

梓「がんばって…がんばってね、憂」

唯「がんばれ、憂…」


ウイーーーン…

梓「……」コックリ

梓「…はっ!いま何時!?」

梓「あっ…みんな寝てる…」

梓「手術は…まだか…」

梓「…憂、がんばって…」


ウイーーーン

律「! 終わったぞ!」

唯「先生!ういは…ういは!?」

医者「手術は成功しました。あとは術後の回復を見てからです」

唯「や…」

唯律澪紬梓和「やった~~!!」

梓「唯先輩!よかったですね!」

唯「うん!ほんとうによかったよおお!!」ウワアアン

梓(憂もがんばったんだ…今度はわたしの番だ!)


――数ヵ月後

唯律澪紬梓和「退院、おめでとーっ!!」

憂「ありがとうございます!」

唯「ういーっ!!」ダキッ

憂「うわっ!?お姉ちゃん、くるしいよ…」

唯「これからは憂も普通の生活が出来るからね!今までできなかった分、楽しもうね!!」

憂「うん!」

律「いやあ、ほんとうによかったよかった!!」

澪「無事退院できてよかったな」

紬(唯ちゃんったら、妹にまで…)ハアハア

和「よかったわね、梓」

梓「はい…」

和「どうかした?」

梓「へっ?いや、なんでもないです!」

和「そう」


唯「今日は楽しかったね!憂」

憂「うん!わたしの退院パーティを開いてくれるなんて…とっても嬉しかったよ!」

唯「えへへ~よかったね!」

憂「…ねえ、お姉ちゃん」

唯「ん?なあに?」

憂「お姉ちゃんは梓ちゃんのことが好き?」

唯「ふえっ!?そ、それは…」

憂「好きなんだ?」

唯「うん…でもね、わたし、前にあずにゃんをふっちゃって…」

憂「うん…でも、梓ちゃんはお姉ちゃんのことがまだ好きみたいだよ?」


唯「でも…」

憂「…もう私のことなら心配ないよ?」

唯「!」

憂「もうわたしは自由なんだから、お姉ちゃんに迷惑かけたりしないよ」

唯「そんな…わたしは迷惑だなんて…」

憂「うん…梓ちゃんも言ってた。憂は唯先輩を幸せにしてるよって」

唯「うい…」

憂「だからね、これからもお姉ちゃんに迷惑かけちゃうかもしれないけど…よろしくね?」

唯「あったりまえだよ~!」

憂「えへへっ、お姉ちゃんがわたしのお姉ちゃんでよかったよ」

唯「わたしもだよ」

憂「…お姉ちゃんも自分の気持ちに素直になってね。きっと後悔はしないから!」

唯「うん!わかったようい!」

憂「えへへ」

憂(がんばってね梓ちゃん、あとは梓ちゃんが勇気を出すだけだから)



――数日後

純「梓!今日は転入生が来るんだって?」

梓「うん!聞いて驚け!なんと唯先輩の妹なんだよ!」

純「えっ!?もしかして憂?」

梓「あれっ?知ってたの?純」

純「だって同じ中学校だもん!会ったことはあまりないけど…」

梓「じゃあ仲良くしてあげてね!」

純「もちろん!」

ガラッ

先生「はーい、席について!今日は君たちの新しい仲間を紹介します」

憂「あ、あの、平沢憂です!これからよろしくお願いします!」

パチパチ オー

梓「うい!」

憂「あっ!梓ちゃん!」

梓「まさかいっしょのクラスになるなんて…これは運命だね!」

憂「そうだね!」

純「ねえ憂ちゃん!わたしのこと覚えてる?」

憂「あっ…もしかして純ちゃん?」

純「お~覚えてくれてたんだ!これからよろしくね!」

憂「うん!」

梓(よかったね、憂!)



――放課後

律「ふいーつかれたー」

澪「まだ何にもやってないじゃんか!」

律「今日は持久走だったじゃん。もう脚がパンパン!」

唯「わたしも疲れたよー!」

紬「わたしも…」

澪「やれやれ…今日は練習なしか」

梓「まあいいじゃないですか。たまには」

澪「そうだな」

律「よーし!そろそろ帰るか!」

澪「ああ」

紬「うん!」

梓「あっ!唯先輩!ちょっとこのあといいですか?」

唯「うん!いいよ!」


律「じゃあわたしたち先に行ってるな!」

律(ついにリベンジか…がんばれよ梓!)チラ

澪(わたしたちも応援してるからな!)チラ

紬(がんばってね!)チラ

梓(はい!)コク

バタン

唯「…で、話って?」

梓「はい、憂はすごくクラスになじんでますよ!」

唯「そう!よかった~」

梓「はい…」

唯「……」(あれ?告白なんじゃ…?)

梓「……」(どうしよう…緊張して違う話をしちゃった…)

唯「……!」(しょうがない、ここはわたしが!)

梓「……!」(ええい!気合いだ梓!)

唯梓「あの!」

唯「あ、あずにゃんからどうぞ」

梓「いえ、唯先輩から」

唯「…もう、わたしずっと…ずっと待ってるんだよ?あずにゃん」

梓「…!///」

梓「じゃあ言います!唯先輩!」

唯「はい!」

梓「わたしは…唯先輩のことが…好きです!」


そのあと、わたしと唯先輩はお付き合いを始めた。
これもすべては憂が応援してくれたからだ。
あっ、先輩たちもか

そして、あれから変わったことがひとつ…
今まで憂の代わりに家事をしてきた唯先輩だったけど、
憂が帰ってきたことにより、昔のなまけものの唯先輩に戻ってしまった。
まあそれはそれでかわいいんだけど…少しは前に戻ってほしい。

そして今日は、付き合って1カ月記念日!
久しぶりのデートだ!


憂「おねえちゃ~ん!お財布忘れてるよ!」

唯「ああっ!?いけない!ごめんね憂!」

憂「ううん、じゃあ楽しんできてね」

唯「うん!」

憂(あの幸せそうな顔…また見れてよかった…)

憂(ありがとう、梓ちゃん)


……

梓「まったくあの人は…いつも遅刻して…」

梓「でも…楽しみだなあ」ニヤニヤ

子供「ねーあの人の顔おもしろいよー」

親「見ちゃいけません!」


唯「おまたせー!!」タタタ

梓「あっ!唯先輩!」

唯「遅れてごめんね!」

梓「もう…次からはちゃんとしてくださいよ?」

唯「わかった!じゃあ行こうか!」

梓「はい!」




おわり



最終更新:2010年01月30日 01:07