律「梓着いたぞ」

梓「あ、はい」

ガチャ

唯「りっちゃん遅いよー。ってまだおんぶしてたの?」

律「ま、まあな」

梓「……せんぱい、私まだ立てない」

律「なぬ……とりあえずソファに下ろすぞ」

梓「すいません」

澪「梓どうかしたのか?」

梓「ふえぁ!? いえなんでもないです!」

澪「そ、そうか」

律「っふー。体力使ったぜ」

唯「……んふ」

唯「私もりっちゃんにおんぶー!」

律「えっ!? 唯やめろ――うぐっ!」

唯「へへー」

律「今はマズイから!」

唯「へ? 何が?」

律「あーっと、疲れてるから!」

唯「そっかごめんごめ……ん?」

唯「何かおしりに当たってる」

律「うわあああああ」

唯「もしかしてりっちゃんの尻尾?」

律「す、すまん!」

唯「いいよーちょっとくすぐったいけど。ひゃっ! あははくすぐったーい」

律「はぁはぁ……タイツの感触が……!」

唯「りっちゃん?」

律(沈まれ、沈まれ!)

唯「おおお……んあっ?!」

律「ッ!?」

唯(しっぽがお尻に食い込んじゃった……!)

唯「そっ、そろそろ降りるね!」

律「おっ、おう!」

唯「……ひゃっ!?」

唯(しっぽがひっかかって降りれない!)

律「ああっすまん今しゃがむから!」

澪「何やってるんだあいつらは」

紬「?」

唯「はぁ、あ、うん。ありがと」

梓(ああ……唯先輩までしっぽの餌食に)

律「よいしょ」

唯「ふう」

律「さてと私もお茶飲みたいぞー!」すっく

唯「あっ待って――」

ゴリュッ

唯「い゛ひいッッッ……!!!」ガクガク

律「おふっ!?」

梓「センパイ!?」

梓(唯先輩の肉芽があるであろう場所がしっぽの先端で抉られ……うわぁ……)

律「す、すまん! 唯大丈夫か?」

唯「へあっ!? ちょ、ちょっとびっくりしただけだから! なんでもないよっ!」

律「そか、よかった」

唯「はぁ……はぁ」

紬「私もりっちゃんにおんぶしてもらいたいなー」

律唯梓「えっ!?」

律「そ、それはやめた方が」

梓「そうですよ! 律センパイも疲れてますし!」

唯「そうそう! ムギちゃんまでおんぶしたらりっちゃんの腰が折れちゃうよ!」

紬「……それはどういう意味かしらぁ」

唯「え? ……あ! 違うのそうじゃなくて!」

紬「酷いっ! 唯ちゃんや梓ちゃんはおんぶして私は重いからおんぶしたくないのねっ!」

律「えっ私!? ていうか誰もそこまで言ってない!」

紬「じゃあおんぶしてくれる?」

律「うーわかったよ……」

紬「いえーい♪」

律「げ、騙された」

紬「それじゃあ失礼して……んしょ」

律「あー」

紬「えへ~」

律「……うっ」

紬「ん? え?」

律「も、もういいだろ?」

紬「りっちゃんのしっぽがぴくぴくしてる」

律「はやく降りろって////」

紬「う、うん……あっ、引っかかって……うまく……ん……あっ?」

紬「あっやだ……ご、ごめんねりっちゃん」

律(こ、この感触はまさか……パンツの中に……?)

紬「んっ、あ、あれ? んー……ンッ!!?」

律「おふっ!?」

律(この暖かい感触……)

紬「あ、あ、どうしよう入っちゃったぁ……!」

律「やっぱりー! しゃがむから早く降りろ!」

紬「ふあ、あんっ! やぁ、力が入らないよぅ……んんっ////」

紬「ごめんりっちゃん。足に力が入らなくて動けない……」

澪「ムギまで何してるんだよ……」

紬「だ、だってぇ……澪ちゃんたすけてぇ」

澪「いや普通に降りればいいだろ」

紬「だって……な、中に……////」

澪「?」

律「澪たのむ! とにかくムギを持ち上げてくれ!」

澪「はいはい……よっ!」

紬「んんんっ!」

律「おうふ」

澪「これでいいか?」

紬「あふぅ……ありがとう澪ちゃん」

澪「どんな遊びだよ……ん?」

澪「おい律……なんで尻尾が逆立ってるんだ。それに見間違いじゃなければムギのパンツの中から出て来てたよな?」

律「わああっ!?」

澪「ま、まさか……」

梓「はぁはぁ……」

唯「ん……」

紬「ふやぁぁ」

澪「お、お前!!」

律「違うんだって! これは不可抗力でぇ!」

澪「この……バカ律ぅぅぅ!!」

律「わあああ!!」

澪「待てこの!」

ガチャ

さわ子「なあに騒がしいわね」

律「うわっ!?」

さわ子「きゃあ!?」

ドシーン

律「いてて……あれ?」

さわ子「んひぃっ!? この感じ……3年ぶりのぉ……////」

律「は、入ってる……」

澪「……いいかげんにしろおっ!!」

律「ぐえっ!? そんなに引っ張るなって――わああ!?」

澪「うわっ!?」

ドシーン

律「いてて……はっ!?」

澪「……」

律「ま、まさか……」

澪「……うぅ」

律「いや、入ってない! あぶねー……澪大丈夫か?」

澪「……なんで」

律「え?」

澪「なんで私には入れてくれないのよおっ!!」

律「えー……んな事言われても……」

澪「みんなにはそういうことするくせに私だけ……それって私の事は――痛っ!」

律「澪!?」

澪「うく……」

律「足捻ったのか? 見せてみろ」

澪「触るなよっ! 私の事なんて放っておけばいいだろ!」

律「んな事出来るわけないだろッ!!!」

澪「っ!」

律「いいから見せてみろ」

澪「あ、うん……」

律「……ちょっと腫れてる」

澪「大丈夫だよこのくらい」

律「うそつけ。顔に痛いって書いてあるぞ」

澪「……」

律「保健室行くぞ」

澪「でも」

律「いいから、ほれ」すっ

澪「えっ?」

律「そんな足じゃ歩けないだろ? その……おぶってやるよ////」

澪「りつぅ……!」

律「ほら早く」

澪「あ、う、うんっ」

律「よし、じゃあ行くぞ」

澪「うん……ひゃっ////」

律「……そこは我慢しろよな」

澪「だ、だって」

律「//// ……あ、あーやっぱりちょっと重いかも」

澪「うるさい」

律「……うっ」

澪「ンッ……ふぁ、はぁぁ」

澪「律のそういう所好きだよ」

律「ちょっ!? いきなり何言いだすんだよ! んああっ」

澪「でももう限界みたいだな」

律「あぅ////」

澪「『狐その尾を濡らす』、だ」

律「え? ……あー。てかそれだと私に堪え性がないみたいじゃん」

澪「あはは。それから保健室でゴールじゃないぞ。……ちゃんと家までお、おぶってくれなきゃ////」

律「家まで!? マジかよ……こっちの方が『狐その尾を濡らす』じゃねーか」

澪「ふふっ」

律「まあ今私の尻尾が濡れてるのは澪ちゃんのせいだけどな!」

澪「ばっ!? バカ律!!」ゴチン

律「いったぁ!?」



END



最終更新:2012年06月11日 20:24