2月14日

唯「おはよう!」

律「今日は元気良いな」

唯「辛い修行もここまでだからね!ムギちゃん、楽しみにしてるよ!」

紬「う、うん」ドキドキ

澪「……」ブツブツ

和「澪はどうしたのよ」

澪「3日間ずっと叩き祭りだった……」

和「?」

澪「誰だよVIP終わったとか言った奴……全然牙抜けてないじゃないか……そりゃ一時間で100レスした私も私だけど」


……

先生「この様に、ゆでたまご理論によれば雷を素手で掴む事も可能です」

唯「♪」

紬(授業さえ楽しそう)

紬(憂ちゃんのアドバイスを参考にしたけど……)

紬(あれで良かったのかしら)

紬(もう後は野となれ山となれ、ね)

先生「田井中、この文を和訳しなさい」

律「えっと……『その時、イチローはほぼイキかけました』」

先生「はいよくできました」

和「この教科書セクハラよね」




体育

澪「マラソンとか信じられない、正気の沙汰じゃない」ガタガタ

律「マジそれ」ブルブル

紬「まぁまぁ」

唯「これが終わったらティータイム!」フンス

和「あんたは何を目的に学校来てるのよ」

唯「お菓子!」

和「お仕置き」パチン

唯「うわぁ!ブラ外さないでよ!」

和「生乳で走る唯……擦れて乳首が浮いちゃう唯……時代が私に追い付いたようね」

紬「悪くないわね」

澪「世紀末もいいところだ」

律「ひゃっはー!下着は洗濯だー!」

唯「やーもー!」

先生「ねぇ、スタートしていい?」


先生「自分のペースで良いからね。よーい、スタート!」

律「こうなりゃ走って暖まるしかねぇ!」ダダダ

唯「りっちゃん待って~!」タタタ

和「唯ったら体力無いくせに律のペースに合わせて……」

澪「はしゃぐなってのに」

紬「しゃらんら~」

生徒(お嬢様走りなのに速い!?)

律「いっけぇぇぇっ!!りっちゃんサイクロントルネード!!」ドドド

澪「ミニ四駆かあいつは」

唯「はぁ……はぁ……」


律「リツモン進化ぁぁぁぁっ!!」

和「……澪、黙って走れないのあの子は?」

澪「なんかごめん」

唯「ぜぇ……ぜぇ……」フラフラ

紬「唯ちゃん大丈夫?」

唯「だ、大丈夫だよ」

紬「顔色悪いわ」

唯「平気平気。ちょっとボヤっとするけど」

紬「無理しないでね」

唯「えへへ、お腹を減らしてムギちゃんのお菓子を美味しく食べるんだ」

紬「うん」

律「キャストオフ!そしてクロックアップ!!」ダダダ

和「なんで律って陸上部入らなかったの?」

澪「まぁ得意と好きは別だから」



律「いっちばーん!」

先生「さすが田井中さんね」

澪「あー寒かった……」

和「ふぅ」

紬「ぽかぽかね」

律「あれ?唯は?」

和「ずいぶん後ろの方だったけど」

紬「唯ちゃん……」

澪「おいあれ」

唯「うぷ……気持ち悪い」

唯「目が霞む……」

唯「ちょっと張り切り過ぎちゃったかな……」

唯「あと……少しだ」

唯「やったぁ……ごーる……」バタ

紬「お疲れ様、唯ちゃん」ムギュ



放課後

唯「苦節一週間……ついにこの時が……」

唯「キターーーー!!」

律「うるせぇ!」

梓「どんだけ我慢してたんですか」

澪「微笑ましいじゃないか」

律「体育の後はへばりまくってたくせに」

唯「チョコが待ってると思うとすぐ回復しました」キリッ

梓「現金」

唯「さぁさぁムギちゃん!」

紬「…………」ゴソゴソ

ゴトン

澪「多いな!」

唯「チョコの宝石箱や!」

紬「唯ちゃんにはこれ」スッ

唯「……え?」

律「小さな箱……」

梓「可愛いラッピングですね」

澪「手作り……だな」

唯「……」

紬「や、やっぱり要らないわよね」

紬「気にしないでこっちのチョコ食べて!」

紬「厳選した高級品だから、きっと唯ちゃんも満足出来るわ!」

紬「も、もちろんりっちゃん達もね!」

唯「ムギちゃん……」

紬「わ、私ったら変に構えちゃって、余計な事を……売ってる奴のが美味しいに決まってるのに」

唯「ありがとー!!」ムギュ

紬「ゆ、唯ちゃん!?」

唯「ムギちゃんの手作りなんて最高だよ!これが一番嬉しいよ!」

紬「で、でも初めて作ったから味はあんまり……」

唯「ムギ分という最高の成分が入ってるよ」フンス

唯「早速食べていい?」

紬「う、うん」

唯「いただきます……」パク

唯「……」モグモグ

紬「…………どうかしら」ドキドキ

唯「うん……確かにイマイチだね」

紬「!」

唯「でも、ムギちゃんの味がいっぱいするよ!本当にありがとう!我慢したかいがあった!」ムギュー!



律「見せつけやがるぜ」

澪「なぁ唯、私にも少し……」

唯「ダメ!これは私がムギちゃんに貰ったんだもん!その代わりそっちのチョコは我慢するよ」

澪「ま、仕方ないか」

律「……これ食えよ」スッ

澪「律……」

律「あの時のお返しな。味は期待するなよ」

澪「ははっ、拳骨みたいに固まってるぞ。ブサイクなチョコ」

律「な!文句あるなら返せ!」

澪「ありがとう、律」

律「あ……う……」

梓「あー高級チョコまじうめぇ!もう最高!これを食べないとか人生九割損してますね!」バリボリゴリ

さわ子「全くね」ガリゴリバリ


律「あ、おい!誰も食べないとは言ってないだろ!」

さわ子「うるさいわね!あげる相手がいないってのは貰えないより悲しいのよ!」

梓「ばーかばーかです!」

澪「梓がぐれた……」

紬「あーん」

唯「あーん」パク

紬「うふふ」

唯「えへへ」

澪「あっちは自分達の世界だし」

律「私にも食わせろー!」

さわ子「そうはさせないわ!」

梓「へへーんだ!」

澪(拳骨チョコ固い)ゴリゴリ



帰り道

唯「本当に嬉しかったよムギちゃん!」

紬「唯ちゃんの笑顔がみれて、こっちも嬉しいわ」

唯「私が笑えるのはムギちゃんがいるからだよ~」

紬「ありがと」

唯「…………」

紬「?」

唯「ムギちゃん、目を閉じて」

紬「え?」

唯「お願い」

紬「わ、わかったわ」

紬(こ、これってそういう事?そういう事なの唯ちゃん!?)

トス

紬(何か渡された?)

唯「もう良いよ」

紬「あ……はい」

紬(キスじゃないのね……ちょっと残念)

唯「それ……私から」

唯「一応私も手作りなんだよ」

唯「憂もノータッチだから唯分100%」

唯「形は歪んじゃったけど、味はそこそこだと思うんだ」

唯「いつも良いのを食べてるムギちゃんからしたら物足りないかもしれないけど」

唯「日頃のお礼!いつもありがとう、ムギちゃん!」

紬「……」ポロポロ


唯「あわわわ」オロオロ

紬「わ、私……お友達にこんな事してもらうの初めてで……ごめんね」グシグシ

紬「ううん……ありがとう、唯ちゃん」

紬「帰ったら大事にいただくわ」

唯「どういたしまして」

紬「結局、交換みたいになっちゃったわね」

唯「ムギちゃん皆の前でくれるからビックリしたよ~」

紬「ご、ごめんなさい。渡さなきゃって気持ちが先走って」

唯「嬉しかったから良いよ~。どさくさに紛れてりっちゃんも澪ちゃんにあげてたしね」

紬「白眼を使える私に死角は無かった」



琴吹家

斎藤「ご友人は喜ばれておりましたか?」

紬「えぇ」

斎藤「それはそれは、頑張ったかいがありましたな」

紬「ふふっ、材料の取り寄せありがとう」

斎藤「いえ大した事はありません。全ては紬お嬢様のお力です」

斎藤「ところで本日のスイーツはいかがいたしましょう?シェフが張り切っておりましたよ」

紬「うーん……今日は無しで良いわ」

斎藤「なぜで……なるほど、かしこまりました」

紬「察しが良いのね」

斎藤「伊達に長く仕えておりませんよ」



平沢家

唯「ムギちゃん、すっごく喜こんでくれたよ!」

憂「ふふふ、おめでとう」

唯「うん!」

憂「さ、お風呂沸いたよ」

唯「はーい」

タタタ

憂「計画通り……と」カチカチ

プルルルル

和『もしもし』

憂「憂です。全て上手く行きました」

和『そう。これでムギは唯にとって更に甘い飴になるわ』

憂「逆に私達は更なる鞭として機能出来る……」
和『うふふふ』

憂「あははは」

和『好きな子ほどいじめたくなるゆえに』

憂「お姉ちゃんの新たなる表情を探るために」

和憂「愛の鞭は続く!」



おわり



最終更新:2010年02月01日 00:57