律「七月二日はムギの誕生日か……
ムギはどんなプレゼントが欲しいんだろうな?」
唯「ムギちゃんの脇の下をペロペロしたい!」
澪「サイズ違うけど、ムギとブラを貸し借りしたい///」
梓「ムギ先輩が一日履いた靴下ですね」
唯「りっちゃんは?」
律「おうっ、私はムギの脱ぎたてパンツだ!」
澪「ああ、それも良いな。
……そうか。ブラよりパンツの貸し借りの方が……」
梓「律先輩、なかなか目の付け所が良いです」
律「だろ?
──って違うじゃん! それは私たちが欲しいプレゼントっ!
そして唯と澪のは、したい事じゃんかっ」
唯「やらせて貰えるなら、それも立派なプレゼントだよ~♪」
律「まあともかく、ムギはお金持ちだからなぁ。
何か気の利いたプレゼントはないものか」
澪「庶民的な物が一番喜んでくれそうだけど……
逆に難しいもんな」
律「そうなんだよ。
普通すぎるのだと、別に誕生日プレゼントにしなくても、って思う物ばかりだもんなぁ」
ガチャッ。
紬「ふう~、皆おまたせ♪」
律「(ボソリ)っと、この話はまた後でしようぜ」
梓「(ボソリ)ですね」
紬「? どうしたの?」
律「んにゃ、何でもないよん」
唯「そうそう。
りっちゃんが、ムギちゃんが今日履いてるパンツ見たいなぁって話してただけだよ」
紬「えっ?///」
律「ちょっ、唯っ!?」
(微妙に違うし!)
唯「そうだっ。皆で今日のパンツ見せ合いっこしようよ!
一番手はムギちゃんね☆」
律「ちょっ、唯っっ!!?」
(よくやった!)
澪「は、恥ずかしいな///」
(合法的にムギパンをガン見出来るぞ!)
梓「もうっ、何言ってるんですか!」
(全宇宙の生きとし生けるものは貴女を支持しますよ、唯先輩っ!)
紬「え、えっ???///」
唯「えへへ~」ニコニコ、キラキラ☆
律「おいおい唯。そんな無垢な瞳でムギの股間を見つめるなって」ガンミ!
澪「そうだぞ」ガンミ!
梓「です」ガンミ!
紬「み、皆でこんな所見つめないで///
恥ずかしいからダメ///」
唯「えーっ、何で?」
紬「だって……お手洗い行ってすぐだから、その……
臭いもあるし、ちょっと湿ってるかもしれないし///」
唯「そっかぁ」
(それが良いんじゃん)
澪「まあ嫌がってたら無理強いは出来ないな」
(それが良いんじゃん)
律「しょうがないか」
(それが良いんじゃん)
梓「それが良いんじゃないですか」
(仕方ないですね)
紬「あ、梓ちゃん?///」
梓「」
唯「あらあらまあまあ♪」
梓「しょ……しょれが良いですっ! だきゃら練習しまっしょ!」
律「何が『それが良い』のかさっぱりわからん」
澪「そして梓、噛みすぎだ」
唯「噛みにゃんだね!」
────────────────────────────
夜、平沢家。
唯「うーん……うぅ~ん……」
憂「お姉ちゃん? 何してるの?」
唯「もうすぐムギちゃんのお誕生日だから、それでちょっと考え事してるんだよ~」
憂「紬さん///」
唯「ううーむ」
憂「……えへへ。
ねえお姉ちゃん、良い事思いついちゃった」
唯「おっ! 何かね、妹よっ」
律の部屋。
律「うーん……
まあ、アレがベストかな。
ただ個人としてだけじゃなくて、軽音部としてもムギにプレゼントしたいな……
明日早目に集まって皆で相談してみるか!」
澪の部屋。
澪「ん?……律からメールか。
……ああ、それは私も考えていたな。
よし、了解っと……」
♪シャランラシャランラ♪
澪「返信完了。
……さて、再開するか」
ダキッ!
澪「あぁ、ムギの抱きまくら……
すきすき、だいすきっ! むぎゅぅ……
ムギ、ムギ……ムギは私のものだからな。うふふっ///」ムギュギュ~
梓の部屋。
梓「ふう。未だに思い出しても腹立たしいです。
アベ○ルでのムギ靴下・ムギショーツがそれぞれ26枚ずつしか買えなかったなんて!
どこもかしこも入荷数が少なすぎなんですよッッッ!!!」フシャァァァァァ!
『アズサー、シズカニシナサーイ!』
梓「……と、いけない。
まあいつまでも熱くなってたって仕方ないですね。
今日もまた、ムギ靴下とムギショーツ履かせたムギぐるみで私の心を癒して貰うですよ」
唯の部屋。
唯「えへへへへっ///」
紬『だって……お手洗い行った後だから、その……
臭いもあるし、ちょっと湿ってるかもしれないし///』
唯「また、『ムギちゃんきゃわわ♪ ボイス・コレクション』が増えちゃった!
携帯様々だよう♪」
────────────────────────────
翌朝、学校にて。
律「皆、朝早くに呼び出してすまんなっ!」
澪「いや、私も考えていた事だから気にするな」
唯「ムギちゃんの為だもんね☆」
梓「そうですよ。
……まあ先輩方の教室に居るのはちょっと緊張しますが」
律「そういや昨日の続きだけど、個人でのプレゼントは決まってたりするのかい?」
澪「まあおおよそは」
梓「候補はありますが、私はまだです」
唯「私はバッチリでっす!」
澪「律はどうなんだ?」
律「私も決まったぜ。
最終候補が二つあってさ。ボツにした方のバックプリントの可愛いパンツと、決めた方……すげえ迷ったよ」
梓「ムギ先輩にバックプリントの幼いパンツ……」モウソウ!
唯「おおぅ、そりゃたまらんですな!」モウソウ!
澪「朝から萌えさせるなっ///」ポッカリ☆
律「ひゃっはー☆」
澪「……で、個人とは別に私たち四人でも何か贈ろうって事だよな?」
律「そそそ。
……ってまあ、これに関しては私たちで何か演奏するのがベストだと思うけどな」
唯「うんうん、そうですな。りっちゃん隊員!」
梓「確かにそうですね」
澪「よし、じゃあそっちの準備もしないとな」
律「あははっ、アッサリ決まっちゃったな」
澪「私たち全員でのプレゼントなんて、選択肢はあって無いようなものだもんな」
律「そうだな。
まあそれでも、この件は皆と直接話して決めたかったからさ」
澪「うん」
梓「同感ですね」
唯「──あっ、そうだ!
あのね、昨日憂がね……」
いちご「ムギちゃんは私の嫁……
……あっ、軽音部」
律「おおっ。いちご、おはー!」
梓「──と、私はそろそろ……」
澪「ああ、そうだな」
梓「おはようございます先輩。
では、失礼します」
いちご「うん……」
テクテクテク……
いちご「……ねえ、ちょっと聞きたい事があるんだけど……」
唯「なあに?」
────────────────────────────
ムギちゃんの誕生日当日の朝!
律「ムギー!」
紬「あら、りっちゃん。皆も。
どうしたの?」
澪「ムギ、今日何か用事ある?」
紬「?
夜にお父様たちとパーティーがある位かなぁ」
唯「よかったぁ!」
梓「ですね……」
紬「?」
澪「あ、何でもないよ。
今日も部活楽しみだな」
紬「うふふ、そうね♪」
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放課後。
キンコンカンコーン。
エリ「さって、コーラ軍団取って来よっと!」スタスタ
アカネ「懐かしのコカコーラ・ライトもあるんだっけ?」スタスタ
まき「じゃあね」スタスタ
慶子「バイバ~イ!」スタスタ
…………………
紬「……皆のほとんどがあっという間に居なくなっちゃった」
唯「うむうむ、忙しい方が多いんですねぇ」
姫子「皆部活とかバイトがあるんでしょ。
じゃあ、私も行くね」
律「おうっ、また明日なー」
姫子「うん」
スタスタ……
澪「……私達も行こうか?」
唯「そーしよーっ!」ムギノオテテ、ギュッ
紬「唯ちゃん?」
唯「さぁ、出発出発!」タタタッ
紬「うふふ、引っ張っちゃダメよぅ♪」タッタ
律「おっ、待てよ~!」
(唯に先越されちまった)
澪「おい、鞄忘れてるぞ!」
(私もムギのお手々、思う存分握ってみたいな)
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唯「カメ☆」サワリ
紬「カメ~♪」サワリ
タッタッタッ。
澪「──おう、梓」
梓「皆さん、どもです。
待ってました」
紬「部室の前で?」
梓「はい。
今日は皆さんと一緒に部室へ入りたくて」ガシッ
紬「あらあら♪」
唯「あっ! じゃあ私も腕組むのにしようっと☆」ガシッ
紬「まあまあ♪」
律「お前らずるいぞ! なら私は前からムギの腰に抱きつく!」ダキッ
紬「ちょっ、りっちゃん?///」
澪「あ、あ、えっと……
じゃ、じゃあ私は後ろからムギの
髪の毛ムギュッとする!///」ムギュッ
紬「み、皆? これだと動けないわ///」
澪「ムギの髪の毛さらさらふわふわ……離したくないよぅ」
紬「あ、でもね澪ちゃん」
唯「ムギちゃんの体ぽかぽか♪」
(組んでる腕の位置をもちっと上げて、と。
──んふふ、ムギちゃん脇にちょっと汗かいてる!
ペロペロしたいなぁ)モゾモゾ
紬「ゆ、唯ちゃん? くすぐったいわ///」
梓「クンクン」
紬「梓ちゃん何してるのっ? ダ、ダメよぅ///」
律(このスカートの下には楽園が……
うっしゃ、テンション上がってきた!!)
「大丈夫大丈夫! じゃ、ドア開けるぞー」
紬「わっ///」
ガチャッ。
『お誕生日おめでとう!!!』クラッカー、パンパン、パーン!
紬「……えっ?」
唯「ムギちゃん、おめでとう!」
律「おめでと!」
澪「誕生日おめでとう」
梓「おめでとうございますっ!」
トンちゃん(パタパタ♪)
紬「こ、これは?
えっ? アキヨちゃん、美冬ちゃん、キミ子ちゃん……憂ちゃん?
えっと、えっと……
クラスの皆や憂ちゃんまでどうしてここに居るの???」
和「貴女の誕生日を祝う為よ」
紬「私の?」
よしみ「そうだよ」
唯「えへへっ、実はね……」
最終更新:2012年07月04日 01:49