奏「力を持っていることが今日ほど怖かったことはありません」


紬「大丈夫ですよ。奏さんを守る、もう一つの力がありますから」


奏「えぇ、それがはっきりと分かりました」ニコ


紬「うふふ」


奏「楽しい時間を過ごせました。ありがとう」スッ


紬「こちらこそ。ありがとう」スッ


ギュ


「その列車待ったぁぁあああ!!」


紬「りっちゃん! 急いで!」


律「みんな、元気でなー!」


りの「お元気でー!!」


プッチャン「風邪なんか引くんじゃねえぞ」


小百合「達者で」


れいん「さよなら、元気で、また会いましょうー!」


シンディ「シーユー!!」


みなも「バイバーイ!」


まゆら「さようなら~!」


香「気をつけてくださいねー!」


琴葉「では」


聖奈「またどこかでお会いしましょう~♪」


久遠「お元気で」


奈々穂「元気でな!」


奏「……」


ダダダダダッ


紬「りっちゃん! 掴まって!」

律「うぉぉぉおおおお!」


ガシッ


紬「よいしょー!」グイッ

律「うぉぉぉおおお!?」



プシュー



紬「……ふぅ」

律「あ、あぶねえ……」ゼェゼェ


ガタン ゴトン  


ガタンゴトン


唯「りっちゃん! 危ないよ!」

澪「何度駆け込み乗車するつもりだ」

律「しょ、しょうがないだろ~……」

憂「楽しかったですね」

和「えぇ」

さわ子「席に行きましょ」

梓「あ、皆さん手を振ってますよ」

紬「お元気で~」フリフリ

純「あ、律先輩!」


律「あ……。へへっ……」


紬「また、どこかで」


律「じゃあな、歩!」グッ



奏「行ってしまいましたね」

奈々穂「えぇ……」

歩「律さん……」

りの「ん~? りっちゃんさん、親指を突き出していたけど、どういう意味なの?」

プッチャン「知らねえのかよ。あれはグッジョブ! だぜ!」

小百合「それは違うと思う。あの場面で使う意味が分からない」

れいん「親指の指紋を押し付けたとか?」

シンディ「エンジョイ」

香「変なこと言ってないで、帰りましょう」

久遠「そうですわ。そろそろ寮に帰らなくては」

聖奈「たくさんのことが起きましたね~」

まゆら「あ、結局、生徒会室のステージ使ってない……」

奈々穂「そういえば、会長。どうして紬さんをお呼びになったのですか?」

奏「え? えーっと……どうだったかしら……?」

琴葉「同じ病院で生まれたから、ではなかったのですか?」

奏「そうそう。そうなのよ奈々穂」

奈々穂「……え?」

久遠「紬さんと奏会長とは誕生日が近いですわね」

奏「袖触れ合うも他生の縁、というでしょ?」

奈々穂「それはそうですが……」

れいん「袖だけじゃなくて、思いっきり触れ合ったような気がする~」

小百合「……そうだな」

りの「お昼ごはんも一緒に食べたかったね~!」

歩「りのってば、いつも元気で羨ましいな~」

りの「え~そんな、照れるよぉ~」

プッチャン「褒めてねえよ」

香「それで、最後のアレはなんですか?」

聖奈「別れの挨拶ですよ~♪」

奏「あなたの、幸運を祈ります。という挨拶ね、歩」

歩「――!」

奏「ふふ、帰りましょう」

久遠「いつも以上にドタバタしていましたわね」

奈々穂「そうだな」

奏「えぇ」

りの「楽しかったね~! プッチャン!」

プッチャン「へっ」





End







最終更新:2012年07月12日 22:44