ジャジャジャジャジャジャジャジャ♪
唯「わたし、あ~きや~まみ~お」
唯「放課後ティータイムの作詞を担当してるの」
唯「わ~たしの、ふわふわぴゅあぴゅあな歌詞で、皆を虜にしちゃうわよ」
唯「って、言うじゃな~い?」
ジャラ~ン♪
唯「でも、学祭前の大事な時にあなたの歌詞が残念な出来ばっかりで
最後の学祭で披露した新曲2曲とも」
唯「私が作詞しましたからっ!!」
唯「残念っ!!」ジャン!!
唯「爆乳スランプ斬りっ!!」
澪「……」
律「うん、なかなかいいんじゃないか」
唯「えへへ、そう?」
紬「最後の決め台詞がイカしてたわ!」
唯「あれは、憂が考えてくれたんだ」
梓「さすが憂ですね」
澪「そうか……憂ちゃんが……そうか……」
唯「澪ちゃん? どうかした?」
澪「い、いや、なんでもない」
律「じゃあ、次は澪の番な」
澪「よ、よし」
ドゥーン ボンボンボボボボン
澪「伝説のおんな~♪ 伝説のおんな~♪」
澪「今日は生徒会長、
真鍋和の~、伝説を教えよぉ~」
澪「高校生になった真鍋和は~『折角、高校に入ったから何かしたいよね~』
と悩ましげに言った幼馴染に対して~、軽めにこう答えた~」
『すれば?』
澪「相談しがいねぇ」ボボボボン
澪「そして~和は2年に進級したとき~」
澪「知り合いが居なくて不安げな私を見つけて~」
澪「飛びっきりの笑顔でこう言った~」
『これから一年間よろしくね』ニコッ
澪「正直、惚れた」ボボボボン
澪「さらに~、和は~3年の始業式の日~」
澪「『あと一つで1ダースなんだよ』と机に桜を並べている幼馴染に対して~」
澪「にべもなくこう答えた~」
『そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね』
澪「深刻なツッコミ不足」ボボボボン
澪「和、和、ビバ和! プレゼントは海苔」
澪「そんな~和よ~、これからも伝説を作ってくれ~」ボボン
澪 ペコリ
唯「わ~」パチパチ
紬「すご~い」パチパチ
律「なんか無難にまとめてきたな」
梓「もっと言うと、面白みに欠けますね」
律「だな」
澪「い、いいだろ、別に」
律「じゃあ、次は私だな」
律「ウエッホン!」
唯「ドラム使わないの?」
律「アカペラでいくよ」
澪「てかドラム漫談とか聞いたことないしな」
律「それでは、ミュージックスタート!」
律「ちゃらちゃっちゃっちゃらっちゃ~」
律「ちゃらちゃっちゃっちゃらっちゃ~」
律「ちゃらちゃ~ちゃららちゃ~ちゃちゃちゃらっちゃ~」
律「右から右から 梓が来て~る」
律「和はそれを マチュピチュで追い返す~」
梓「な゛っ!?」
律「いきなりやって来た~ 本屋へやって来た~」
律「不意にやって来た~ 梓がやって来た~」
律「和は~ それをマチュピチュで追い返す~」
律「も~しも~ あな~たにも~ 梓がいきなりやって来ることがあれば~」
律「この~歌を~思い出して~ そして~マチュピチュと呟いてほしい~」
律「梓は~マチュピチュがぜんぜん言えないの歌~」
唯澪紬「わー」パチパチパチ
梓「な、なんでその話を律先輩が知ってるんですか!?」
律「夏のある日、偶然通りかかった本屋の前で笑い転げていた和に聞いた」
梓「……」
律「梓、マチュピチュ」
梓「ま、まつぴつ……」
唯「あずにゃん可愛いね」
梓「も、もう! からかわないで下さい!」
律「赤巻紙、青巻紙、黄巻紙」
梓「あかばひゅーこひゅー、べひゅべひゅ~」
律「東京特許許可局」
梓「がのpるあyhぎおかぽいdyらういおphごぺうい」
澪「滑舌が悪いってレベルじゃないな」
唯「ヤッターマン コーヒー ライター」
梓「まんこ!」
紬「学級文庫」
梓「うんこ!」
梓「……って!?」
梓「だから、からかわないで下さい!」
澪「何かがおかしい」
律「ほれほれ、次梓の番だぞ」
梓「ふっ、律先輩。私を馬鹿にした報いを受けてもらいます」
律「おうおう、言ってろ」
梓「律先輩を目にすると、つい歌が降りてきます」
ジャラララ~ン♪
梓「朝起きて新聞を取りにポストを見ると」
梓「なんだか見慣れぬ紙一枚見つけました」
梓「よくよく見るとどうやらラブレターかもしれない」
梓「その内容に触発され調子に乗り
カチューシャ外して『おかしいし』とか言ってみる!」
梓「イケメンキャラはじめました!」
律「……」
梓「唯先輩の制服のボタンが取れかかり、頼んでもないのにボタン付け」
梓「家では洗濯物を畳み、手作りハンバーグをご馳走する!」
梓「乙女キャラはじめました!」
律「……」
梓「ロンドンでは、ナイスバデーな幼馴染が
学校指定のジャージを寝間着にしているにもかかわらず」
梓「そんなことはお構いなしにタンクトップにホットパンツ」
梓「あられもない姿で劇場に押し寄せた観客を誘惑!」
梓「あざといパジャマはじめましたっ!」
律「……」
梓「止まらない地球温暖化! 夏の気温上昇の弊害っ!」
梓「へそ出しルックはじめましたっ!」
梓「へそ出しルック! へそ出しルック! 見たくもないへそ出しルックはじめましたっ!!」
律「う、うるせー……」
唯「りんちゃん、私服はけっこう頑張ってるよね。露出度的に」
澪「そうでもしなきゃアレだからな」
梓「なんだかすっきりしました」
唯「よかったね、あずにゃん」
梓「はい♪」
澪「なかなかの力作だったな」
梓「そう言ってもらえると嬉しいです」
紬「でも、ただ一つ苦言を呈するとすればね」
紬「AMEMIYAのネタのミソはだんだん歌詞の内容が最初の展開から乖離していくんだけど
あえて序盤からの同じ決めフレーズを続けることでそのギャップが笑いを産み出しているの」
紬「さっきの梓ちゃんのネタはその場面場面で決めフレーズを変えている」
紬「確かに、そうすることによって、柔軟に対応することができるけど」
紬「でも、そんなんやったらネタ元のAMEMIYAはんに失礼でっせ!」
梓「すんまへん、ムギ姉さん」
紬「わかってもろたらええんや」
紬「ほな、次はウチの出番やさけ。しっかりトリを務めてくるさかいに!」
梓「勉強させてもらいます!」
澪「ショルダーキーボードなんか用意して、えらく気合入ってるなムギ」
ズチャズチャズチャズチャズチャズチャ♪
紬「ム~ギムギム~ギ、ム~ギつむぎ~♪」
紬「ム~ギムギム~ギ、ム~ギつむぎ~♪」
紬「でゅ~わ~♪ でゅ~わ~♪」
紬「ムギュムギュ♪」
軽音部一同「……」
紬「え? あれ?」
唯「そ、それ誰?」
律「さ、さぁ……?」
澪「私も知らない……」
紬「!?」
梓「あきまへんわ、姉さん……」
おしまい
最終更新:2012年07月19日 21:38