聡「あっ!澪姉」


澪「聡じゃないか」

聡「もうすぐ姉ちゃんの誕生日だね」


澪「聡は何かプレゼント買うのか?」


聡「まだ考えてないよ」


澪「私もだよ」


聡「俺、姉ちゃんにいつも与えて貰う立場だったから何かしてあげたくて」


澪「聡は偉いな」


聡「そんな事ないよ」


聡「澪姉は何が良いと思う?俺が姉ちゃんにしてあげれる事」


澪「そうだな、聡はいつも律に映画とか連れて行って貰ってたよなゲームを一緒にやったり」


澪「だから聡は律の為に何か作ってやったらどうだ?」


聡「作るか…考えとくよ澪姉ありがとう」


澪「どういたしまして頑張れよ聡」




聡「とは言ってもな~」


律「おう♪聡今帰りか♪」


聡「姉ちゃんそうだよ」


律「最近、カチューシャが古くなってな~新しいのに変えようかな?聡はどんなのが良いと思う?」

聡「カチューシャしなくて良いじゃん」

律「そうはいかん!カチューシャなかったら世の男が群がって来るだろ?」


聡「はいはい」


律「馬鹿にしたな~」ウリウリ


聡「痛いって姉ちゃん」


聡(カチューシャか…作れるかな)




唯「ねぇねぇりっちゃん」


律「どうした唯」


唯「りっちゃんの弟さんってどんな子なの?」


律「何だ唯?聡に惚れたか?」


唯「違うよ~仲良いのか?とか優しいのかとか聞きたい~」

律「最近は生意気な所もあるけど可愛い奴だぜ♪何だかんだで素直だしな♪なぁ澪?」


澪「そうだな、律は聡を可愛がってるからな」


唯「そうなんだ~いいな~弟」


律「お前には最高に出来た憂ちゃんが居るだろ!」


唯「憂は世界で一番可愛いよ~」


律「はいはいご馳走様でした」


紬「仲良しエピソードとかないの?」


律「そんなの聞いてどうすんだよ…」


唯「聞きたい~」


紬「聞きたいでーす」


梓「私も是非聞きたいです!」


律「そんなの私が言うの恥ずかしいだろう」


唯「じゃあ澪ちゃんに聞くもん♪」


律「もう勝手にしてくれ…」


紬「教えて澪ちゃん♪」


澪「律が中学生で聡がまだ小学生の時に律が風邪をひいた事があって」


   子供時代


聡「澪姉!姉ちゃんが大変なんだよ」


澪「どうしたんだ聡?そんなに慌てて」

聡「姉ちゃんが風邪ひいて苦しそうなんだ」


澪「両親は居ないのか?」


聡「それが明後日まで帰って来なくて…今は薬飲んで寝てるけど苦しそうなんだ!」


澪「薬飲んで寝てるならその内治るだろうけど問題は食事だな」


聡「澪姉、卵粥の作り方教えてくれないかな?」


澪「卵粥か?いいぞ」


聡「ありがとう澪姉」


澪「先ず米を磨いで水に1時間つけておくんだ」


聡「やってみる」シャカシャカ


澪「次は強火にかける、一煮立ちするまでだぞ」


澪「蓋を少しずらして50分程弱火で煮て卵を入れて後は5分ぐらい蓋をして蒸らして出来上がりだ」






聡「出来た!」


澪「上出来だぞ聡」

聡「あっ!風邪にはこれだよな」パラリ

澪「聡、どうした?早くしろよ」


聡「うん」








澪「律、入るぞ」コンコン


律「どうぞ~」


澪「お粥だぞ食べて元気出せよ」


律「あんまり食べたくない…」


澪「そう言うなよせっかく聡が作ってくれたんだからさ」


律「聡が?じゃあ食べる」モソモソ


律「何のお粥?」


澪「卵粥だ」


澪「どうした律?」

律「あいつ私が卵粥好きなの覚えてたんだ…」


澪「そうだったのか?良かったじゃないか」


律「うん食べる」


澪「あっ…ネギ…しかも沢山」


聡「あの、姉ちゃんどう?」


澪「聡、律はネギ嫌いだったろ」


聡「しまった!姉ちゃんごめん…風邪にはネギが効くってお母さんが言ってたからつい」


律「」もぐもぐ


聡「姉ちゃん無理しなくていいって…」

律「旨いぜ聡♪」


聡「姉ちゃん…」







唯「良い話だね~りっちゃん実際ネギ入っててどうだったの?」


律「いや、びっくりしたけど聡が一生懸命作ってくれたからさ」


紬「りっちゃん優しいわ~」


梓「律先輩らしいですね」


澪「ネギを見るのも嫌だった律が黙って食べたから私も正直驚いたぞ」


律「だぁーもういいじゃねぇか///恥ずかしいだろ///」


唯「ねぇもっとないの?」


紬「もっと聞きたいでーす」


梓「まだあるんですよね?澪先輩」


律「私の願いは無視?」


澪「これは律と私が高校受験の時なんだけど私は気晴らしに散歩してたんだ」




聡「」ガラガラ


澪(あれは聡?こんな朝早く神社に何の用だろ?)


聡「…」


澪(何を祈ってるんだろう)


宮司「毎朝感心だね」


聡「姉ちゃんも澪姉も毎日頑張ってるから」


宮司「それだけ毎日欠かさずお参りしたらお姉さんとお姉さんのお友達もきっと受かるよ」


聡「はい!」


澪「聡、お前…ありがとう」


聡「み、澪姉!姉ちゃんには内緒だからな!勉強しなくなるから///」


律「あいつ…毎朝ランニングだって言ってたのに」


唯「聡君は澪ちゃんの事も祈ってたんだ~優しいね♪」


澪「あの時は嬉しかったな」


律(聡…あいつ…)


紬「りっちゃんは良い弟を持ったわね♪」


梓「私が弟に欲しいぐらいです」


唯「もっとあるんだよね?教えて澪ちゃん♪」


律「はい、もうおしまい!」


唯「え~もっと聞きた~い」


律「駄目~もうおしまい恥ずかしいだろう///」


唯「ぶぅーりっちゃんのケチ」


律「何と言われても駄目なものは駄目」


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最終更新:2012年08月21日 20:22