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子猫「にゃー」

律「おっ、子猫だ」

澪「本当だ」

その日私は、澪先輩と律先輩と一緒に帰っていた。

3人で公園近くを通りかかった時、一匹の子猫に出くわした。

梓「あれ?この猫、脚怪我してますね」

律「脚引きずってるし、血が出てるな」

澪「そこの公園で、洗って上げて軽く手当てしてあげよ」

梓「澪先輩、血見るの大丈夫なんですか?」

澪「苦手だけど、このままじゃ可愛そうだし」

梓「そうですね」

ジャー

猫「にゃーにゃー」

澪「痛いかな?ちょっと我慢しててな」

澪「これでよし、後は・・・」

澪先輩は、ポケットからハンカチを出すと躊躇いもなくビリビリと破り子猫の脚に巻いた。

澪「取りあえず、これで大丈夫だろ」

梓「首輪してるし、野良猫じゃないですよね」

律「そうだな」

澪「満足に歩けないし、ここで少し飼い主待ってみるか」

梓「はい」

律「そうするか」

梓「ベンチに座ってましょ?」

澪「うん」

ベンチに座ると、澪先輩は子猫を膝に乗せ撫で撫でし始めた。

子猫「にゃー」

澪「ふふ、可愛いな」なでなで

子猫「にゃーん」

澪「それそれそれ」ゴロゴロ

子猫「にゃにゃーん」

梓「澪先輩、猫好きなんですか?」

澪「はっ///」

律「澪は、猫好きで家で飼いたいんだけど・・・」

澪「パパが猫アレルギーで、家じゃ飼えないから」

梓「そうなんですか」

澪「だから今だけ、この猫自分のペットみたいに可愛がって上げようと思って///」

梓「存分に可愛がって上げて下さい」

澪「うん」

澪「名前付けちゃおうかな?」

澪「えーとえーと、クレアって名前にしようかな?」

クレア「にゃー」

梓「気に入ったみたいですよ」

澪「えへへ///」デレデレ

澪「クレア可愛い」

ぎゅうっ

クレア「にゃ~」

こんな澪先輩、初めて見たな。それともこれが、素の澪先輩なんだろうか?

澪「クレア」すりすり

クレア「にゃーん」

澪「ちゅ~しちゃおっかな?///」

澪 ちゅっちゅっ

クレア「にゃ~」

澪「えへへへ///」デレデレ

女の子「あっ、ゴンザレス!」

澪「えっ?」

女の子「こんな所に居たんだ、ゴンザレス」

律「ゴンザレスってこの猫の名前?」

女の子「はい」

澪「・・・もしかして雄?」

女の子「そうですけど?」

律澪梓 覗き見

ω コンニチワ

律澪梓「あっ、本当に雄だ///」

女の子「あれ?ゴンザレスが脚にハンカチ巻いてる?」

澪「脚怪我してたみたいなんで、軽く手当てして上げたんだ」

女の子「そうなんですか、ありがとうございました」

女の子「もう遅いし、帰ろうゴンザレス」

澪「あっ・・・はい猫」

女の子「ゴンザレス」

ゴンザレス「にゃーん」

女の子は、子猫を受け取ると何度もお辞儀をしながら帰って行った。

澪「ああ、クレア・・・」ぐすん

律「いや、ゴンザレスだから」

その時の澪先輩は、とてもとても寂しそうな顔をしていた。


~次の日~

澪(´・ω・`)ショボーン

唯「澪ちゃん、どうしたの?」

紬「朝から、ずっとしょんぼりしてるわね」

律「実は昨日な、公園でエリザベスって猫を」

梓「エリザベスは、澪先輩のベースですよ」

梓「・・・って訳です」

唯「そうなんだ」

紬「だから、しょんぼりしてるのね」

唯「じゃあ、部室で猫飼おうよ」

梓「部室じゃ無理ですよ」

律「トンちゃんが喰われるぞ」

澪「ヒイイィイ」ぶるぶる

紬「部室じゃ無理ね」

律「!」

律「猫なら、そこに居るじゃないか」

澪「え?」

唯律紬 ジーッ

梓「何でみんな、私を見るんですか・・・」

律「梓は猫役に適任だ」

梓「猫役って・・・」

唯「にゃ~ってやるだけだよ」

梓「イヤですよ、そんなの」

律「ちょっとだけ、な?」

澪「梓嫌がってるのに、かわいそうだろ」

澪先輩の助けにより、何とか猫役は逃れる事が出来た。


~練習後~

澪「私、ちょっと寄っていく所あるから」

律「どこ行くんだ?」

澪「ちょっとな。じゃあ」

律「ああ」

澪先輩が気になった私は皆と別れた後、来た道を引き返した。

私の予想が正しければ、あそこに・・・

公園

やっぱり居た!

梓「澪先輩」

澪「あっ、梓」

梓「どうしたんですか、こんな所で?」

澪「その・・・///」

梓「ゴンザ・・・クレアですか?」

澪「・・・うん///」

澪「ここに居たら、また会えるかなって」

梓「私も一緒に待ちます」

澪「そんな、良いよ」

梓「私が好きで待つから良いんです」

澪「・・・ありがとう」

・・・・・・

澪「やっぱり、来ないよな」

梓「もう少し待ちましょう」

澪「もう一回クレアを抱きしめたかったな」

両目に涙を溜めて、今にも泣き出しそうな顔。

うわ、澪先輩その顔は反則ですよ。

そんな顔されたら・・・

梓「あの・・・澪先輩。さっきの部室での話ですけど」

梓「私ダテに、あずにゃんって呼ばれてません」

澪「?」

梓「私で良ければ、クレアの代わりに猫になります」

梓「私をクレアだと思って抱きしめて下さい///」

澪「へ?」

突然の提案に澪先輩は、ポカンとしてしまった。

梓「あ、やっぱり、私なんかじゃ駄目ですよね///」

澪「いや、そんな事無いよ」

澪「ありがとう、梓は優しいな」

澪「じゃ、ちょっとだけ、にゃんにゃんさせてもらおうかな?///」

梓「にゃ、にゃんにゃん?///」

澪「ああ、私は猫と戯れる事をにゃんにゃんって言ってるんだ」

梓「そうなんですか///」

澪「私の膝の上、来て」

梓「はい」

チョコンと澪先輩の膝上に乗っかる。

梓「にゃー」

澪「梓」

ぎゅっ

梓「にゃー」

澪「えへへ///」

澪「梓」スリスリ

梓「にゃーにゃー」

澪「えへへへ///」

澪「ありがとう、梓」

澪先輩は、私の顔を見つめるとゆっくりと顔を近づけてきた。

あれ?これってもしかして・・・

ちゅっ

女の子「あっ!昨日のお姉さん達」

梓澪 ドッキーン!!

梓澪「昨日の女の子」

女の子「昨日は、ありがとうございました」

ゴンザレス「にゃー」

澪「クレア!」

澪「あ、あのもう一回抱っこさせてもらって良い?」

女の子「え?あ、どうぞ」

澪「クレア」

ぎゅっ

クレア「にゃ~ん」

澪「ありがとう」

女の子「もう良いんですか?」

澪「うん。これ以上抱きしめてたら、もっと愛情湧いちゃって」

澪「余計に名残惜しくなっちゃうから」

澪「それに・・・」ちらっ

梓「?」

女の子「じゃ、私はこれで」

梓澪「ばいばい」

女の子「ありがとうございました」

梓「クレアに会えて良かったですね」

澪「うん」

梓「そう言えば、さっきはビックリしました」

澪「え?」

梓「いきなり、ほっぺたにキスされたから///」

澪「あ///」

澪「梓があんまりにも可愛かったからつい///」

梓「そんな///」

澪「・・・もし良かったら、また抱っこさせてもらって良い?///」

梓「あ、はい。ネコの真似、頑張りますよ」

澪「ううん、もうネコの真似はしなくて良いんだ」

梓「へ?そうなんですか?」

澪「うん」

澪「梓」

ぎゅ~っ

梓「澪先輩」

・・・・・・


~次の日~

澪 にこにこ

律「お、今日はご機嫌だな」

唯「随分嬉しそうだね」

澪「昨日、クレアにまた会えたんだ」

律「あー、それで」

唯「良かったね」

澪「それに、梓とにゃんにゃん出来たから」

律紬「えっ?!///」

唯「にゃんにゃんって?」

澪「ああ、梓が私のネコになってくれるって言うから」

律(何時の間に、そんな関係に///)

紬(梓ちゃんがネコで澪ちゃんがタチなのね)

紬(有りだわ)


おしまい



最終更新:2012年08月23日 23:25