よくじつ!
…♪
澪「律、また走ってたぞ」
律「海行きたーい…」
澪「駄目、練習するの」
澪「昨日は一日中遊んで練習出来なかったからな…」
律「一番はしゃいでたくせに」
澪「そ、そんなこと無い!」
唯「今日も平常運転か、良く飽きないなあの二人は」
紬「なんだかいつもの部室みたいね」
律「うみー!」
澪「れーんーしゅーうー!」
…♪
律「もう駄目、ホントにちかれた…」
澪「実のある練習が出来たな!」
澪「これなら学園祭もバッチリだ」
唯「しっかし、汗でベートベトだ」
唯「風呂に入りたいな」
紬「それなら近くに露天風呂があるんだけどどうかしら?」
律「露天風呂?」
澪「そんなものまであるのか…」
紬「あまり大きくは無いけどね」
唯「決まりだ、行くぞ」
唯「女同士、裸の付き合いも大切だからな」
唯「いーざ、すすめーやーゆ・いー!」すたすた…
律「(テンション高っ)」
澪「(なんとなく唯と一緒に入っちゃいけない気がする…)」
ろてんぶろ!
律「ふぃ~…」
澪「きもちいい…//」
紬「気に入って貰えて良かったわ~」
律「見て見て澪!泳げるくらい広いぞ!」すい~
澪「泳ぐな!」
紬「うふふ」
紬「…あれ?唯ちゃんは?」きょろきょろ
澪「そういえば居ないな」
律「一番最初に来てたはずなのに」
唯「世界初、エベレストとヒマラヤのダブル登山に挑むは
平沢唯ー平沢唯ー」
唯「平沢唯でございまーす」
澪「わっ!何時の間に後ろに…」
むにゅ
澪「…へ?」
唯「D…いや、少なくともE以上といった所だな」ふにゅん
紬「(わー…//)」
律「(手からこぼれてる…//)」
唯「全く、何食ったらこんなデカく…」
澪「き…」
澪「きゃあああああ!//」
ごん!
唯「」ぷか~…
澪「馬鹿唯!//」
律「(それで良いのかお前のポジション…)」
紬「(わ、私も触りたい…//)」
唯「お、お約束だからな…」がくっ
澪「はー…!はー…!」
律「どうどう」
紬「深呼吸よ澪ちゃん」
唯「つつ…お前の愛は痛すぎる、おかげでせっかく覚えたコードが吹っ飛んだぞ」
澪「自業自得だ!」
律「いや、コード忘れたらマズいだろ…演奏出来なくなる」
澪「はっ!そ、そうかしまった!思い出せ唯!」がくがく
唯「私の頭を揺らすな、どうせ揺らすならその巨乳を揺らせ」
澪「馬鹿唯!」
律「大丈夫かあのコンビ」
紬「漫才みたいね!」
澪「はぁ…学園祭が不安になってきた」
唯「なーんで?」
澪「お前だお前…学園祭でもこの調子で何かやらかしそうだからな」
唯「なんだそんなことか、心配するな」
唯「私は音楽に対しては真摯だ」
律「ほんまかいな」
唯「全ての人の中には音楽が流れている」
唯「その音楽は何物にも代えられない唯一無二のものだ」
唯「そして私はその音楽を心から愛している」
唯「どんな女よりもだ」
澪「全ての人の中に…音楽が…?」
唯「以上、平沢唯の音楽とは?でした。ご静聴ありがとう」
律「(最後言わなきゃ決まってたのに)」
紬「わー!」ぱちぱち
唯「初めての学園祭、絶対に成功させよう」
唯「お前達の中の音楽を観客に響かせろ!」
唯「そして喝采を!」
律「…なんかやる気出てきた!」
紬「唯ちゃんの言うとおりよ!響かせましょう!」
澪「…うん、そうだな!頑張ろう皆!」
唯「そして私にLOVEを!」
澪「結局それか!」
唯「最初は澪からだ、では愛をどうぞ」
澪「やらん!」
…
なつやすみあけ!
がらっ
唯「みんな元気にやってるか?」
唯「ちなみに私は元気だ、おちゃめなくらいにな」
唯「今日は登校する時に美人のねーちゃんと五回もすれ違ったから気分が良い」
律「おっす唯」
澪「一回くらいまともに喋れないのか」
唯「これは私の性格だ、アイデンティティだ、どうにもならん」
唯「それよりアルバムなんか広げて何してる?」
唯「私との思い出のページを作りたいならいくらでも協力してやるぞ」
律「昔の軽音部の写真を見てたんだ」
澪「物置を整理してたら出てきてさ」
唯「昔の?…どれどれ」
唯「…」
唯「なんだこの時代錯誤したバンドは」
律「凄い化粧と顔だよな~」
澪「迫力有りすぎ…」
唯「こんなもの見ていてもなんの参考にもならん」
唯「ポイポーイだ」
がらっ
紬「み、みんな大変よ!」
澪「お、ムギか」
唯「そんなに息を切らして慌てなくても平沢唯は逃げないぞ?」
紬「そ、そうじゃなくて…」
紬「学園祭でステージが借りられないの!」
律「ふーん」
澪「へぇ、ステージが借りられないのか」
唯「そんなことより、私にチューをだな…」
律 澪 唯「「「…」」」
律 澪 唯「「「な、なんだってぇー!?」」」
紬「…軽音部はちゃんとしたクラブと認められて無いから使用許可は出せないって」
律「な、なんだそりゃ!」
澪「四人以上居ればクラブとして認められるんじゃ…」
紬「そのはずなんだけど…」
唯「(…確か和が生徒会役員だったな)」
唯「(聞いてみるか)」
…
和「私が思うに部活申請用紙が未提出なんじゃないかしら」
律「あ!」
澪「…お前確か、私が部長なんだから私が出しておくって言ってたよな?」
律「…てへぺろ☆」
澪「馬鹿律!」
唯「じゃあその申請なんたらを出せば問題は無いんだな和?」
和「いいえ、それもあるけど部活の新設にはもう一つ足りないのがあるわ」
唯「キスか?」
和「違う」
和「顧問よ」
唯「顧問?」
和「そ、どの部活にも監督役として最低でも一人は顧問が必要なの」
唯「なんだ監督役なら私がやってやっても良いぞ?私に不可能は無いからな」
和「どう考えても貴方は監督される側でしょ?」
和「放っておいたら、手当たり次第に女の子に手を出すんだから」
和「それ関係のトラブルを今幾つ抱えてると思ってるの?」
和「A4ファイル六冊分よ六冊分」
和「大体…」
唯「必ずや立派な顧問を探してきます」びしっ
律「…で、どうやって顧問見つけるんだ」
紬「今から顧問になってくれる先生なんているかしら?」
澪「見つからなかったら、ライブどころか廃部だぞ…」
澪「…」
澪「い、今のは別にシャレでもなんでもないからな//」
律「お、おう」
紬「唯ちゃん、どうする?」
唯「ターゲットならもう決めている」ぴらっ
律「写真?あ、昔の軽音部の…?」
唯「さぁて、職員室までホップステップだ」
唯「アッハッハッハ…」ぴょーん
しょくいんしつ!
さわ子「私を軽音部の顧問に?」
唯「そうだ、お前こそ私を愛の規則で縛るにふさわしい!」
唯「いや、縛ってくれ!」
さわ子「…そんな趣味は無いから」
さわ子「それに私はもう吹奏楽部の顧問をやっているから」
さわ子「ごめんなさいね」
澪「(…駄目じゃないか)」
唯「(良いから見てろ)」
唯「時に先生」
さわ子「なにかしら?」
唯「先生はこの学校の卒業生ですか?」
さわ子「そうだけど…」
唯「なーら、この写真に見覚えがあるな?」ぴらっ
さわ子「!」
さわ子「(ば、馬鹿な…!全て焼却処分したはず…!)」
唯「」ニヤッ
さわ子「(…それを渡しなさい!)」ぼそっ
唯「やーなこったベロベロバー」
さわ子「!?」
律「ちょ!先生になんてことを!」
唯「さぁ欲しけりゃ捕まえて見ろ!」
唯「ウワハハハハハハ」たったっ…
紬「ゆ、唯ちゃーん!」
さわ子「逃がさない!」
…
さわ子「」キキィーッ!
さわ子「(どこまで行きやがった?)」
さわ子「(そう遠くは行けないはず…)」
澪「はぁっ!はぁっ!せ、先生待って…」
律「あ、あの写真がどうしたのさ…」
さわ子「え、え?べ、別に…」
さわ子「ちょっと体を動かしたくなっただけよ、おほほ…」
律「(嘘だ…)」
~♪
紬「あれ?この音は…」
澪「バイオリン…音楽室から?」
律「唯か!」
さわ子「」しゅばっ!
律「速っ!」
がらっ
さわ子「見つけたわよ平沢唯!」
唯「ずいぶん遅かったな、待ちくたびれたぞ」
唯「やはり私は追われるより、女の尻を追っかけている方が性にあってる」
澪「それはどうかと思うぞ…」
さわ子「写真を返しなさい!」
唯「だーめーだ」
さわ子「なら力づくでも…!」
紬「…あのぉ」
さわ子「ちょっと待ってて琴吹さん、今大事な…」
紬「なんであの写真にこだわるんですか?」
さわ子「へ!?そ、それは…」
唯「知りたいか?」
紬「」こくこく
唯「ならば教えてやろう!」
唯「この写真に写っているパンクなお嬢さんと」
さわ子「(終わった…)」よよよ
律 澪 紬「「「ええええええ!?」」」
律「確かに見比べれば分かるような…」
紬「分からないような…」
澪「…よく分かったな」
唯「私は一度見た女の顔は絶対に忘れない」
さわ子「…そう、その写真のギタリストは私よ」
さわ子「私はこの学校の軽音部員だったの」
澪「そうだったんですか…」
律「先生はギター上手だったの?」
さわ子「」ピクッ
紬「聞いてみたいです!」
さわ子「しゃーねぇなぁ…」
澪「!?」
さわ子「このギター借りるぞ」すっ
唯「おい!私のブラッディギー太!」
さわ子「いっくぜぇ!」
さわ子「」~♪
律「な、なんて早弾き…!?」
澪「それにタッピングまで…」
さわ子「」~♪
紬「歯ギター!」
律「すご…」
唯「ええい…!」
唯「やーめろやめろ!私には聞こえる、ブラッディギー太の悲鳴がな!」
唯「お前にそれを持つ資格は無い、こっちに返せ!」ばっ
さわ子「あふん」
律「あ、素に戻った」
さわ子「…」へたり
さわ子「先生になったらおしとやかなキャラで行くと決めたのに…」
さわ子「このことが広まったらおしまいよぉ!」よよよ
澪「せ、先生…」
紬「お、お茶でも飲んで落ち着いて下さい」
さわ子「うう…美味しい…」
唯「さわちゃん」
さわ子「平沢さん…?」
唯「この写真をばら撒かれたくなければ顧問になってくれ!」にこっ
さわ子「!」
さわ子「…チクショウ!」
律「こうして軽音部は設立を認められたのであった」
最終更新:2012年09月08日 21:46