・・・

紬「電気消すね」パチッ

紬「・・・んしょ。今日本当に楽しかったね」

梓「はいです。最高でした」

紬「ゲームセンターでプリクラ撮って、洋服見て、カラオケに行って」

紬「・・・ふふふっ」ギュッ

梓「明日は学校終わったらすぐに唯先輩のお家に行きますからね」

紬「うん。りっちゃん達も来るのよね?なにするのかなー」ワクワク

紬「あずにゃんは聞いてる?」

梓「い、いえ・・・」

紬「またみんなで会議かな?それも楽しみねぇ」

梓「・・・ですね」

紬「じゃあそろそろおやすみ、あずにゃん」チュッ

梓「・・・」

梓「・・・ムギちゃん。その、・・・少しだけ」ドキドキ

梓「」チュッ

紬「・・・んっ。あず、にゃ・・・」

梓「ちゅっ・・・、んむっ」

梓「・・・ぷはっ。はぁはぁ・・・」

梓「(この歳のムギちゃんとキスするのはこれが最後)」

梓「(・・・これより先はできないよね。ムギちゃんにバレちゃいそう)」

梓「(だから、キスで我慢)」

紬「・・・急にどうしたの?」ドキドキ

梓「お、おやすみなさいです!」

紬「あずにゃん?」

梓「・・・」

紬「もう、勝手にキスしてだんまりなんて」

紬「あずにゃーん」ツンツン

梓「よ、洋服屋さんで恥ずかしい思いしたからそのお返しです!」

紬「本当に?」

梓「・・・」

紬「・・・ふふっ。じゃあそういうことにしてあげる」

紬「でも、理由なんかなくてもキスしていいからね」ナデナデ

紬「恋人同士なんだから」

梓「(・・・ムギちゃんには敵わないです)」

紬「今度こそおやすみ、あずにゃん」

梓「・・・はいです」

紬梓「」スゥスゥ


その日のお昼!

ピンポーン

律「おいーっす。来たよー」

唯「いらっしゃーい」ガチャ

澪「おじゃまします」

憂「こんにちわ。冷たいお茶出しますね」

律「おぉ!ありがとー!」

澪「さわ子先生は?」

唯「さぁ、もう少しで来るんじゃないかなぁ?」

憂「どうぞ」コトッ

澪「ありがとう」

律「まったく、さわちゃんが呼びだしたくせに遅刻かよー」

唯「まぁまぁ。適当にゲームでもして待ってようよ」

・・・

律「くらえっ!超必殺!」

唯「なにおー!」

ピンポーン

憂「あっ、さわ子先生かな?行ってくるね」タタッ

憂『わっ!』

澪「ん、どうかしたのか?」

唯「おっ?ちょっと様子見てくるね」

律「なんだよー。せっかくいいところなのにー」

唯「憂?どうかした?」

憂「さわ子先生が・・・」

さわ子「いいところに。・・・これ、運んどいて」ドタッ

唯「うわー、凄い荷物だね。りっちゃん達にも手伝ってもらおう」

唯「りっちゃーん!澪ちゃーん!」

・・・

さわ子「」スヤスヤ

律「・・・ふむ、この状況から推理すると」

律「徹夜で衣装を作って集合時間に遅れながらもなんとか唯んちに着いて力尽きた、と」

澪「いや、そんなの誰でもわかるって」

憂「にしても凄い荷物だね」

唯「中身が気になりますなぁー」

憂「勝手に開けちゃだめだよ」

唯「わかってるよー」

さわ子「ふあぁ・・・」ムクッ

唯「起きた!」

さわ子「・・・あぁ、ごめんね。ちょっと寝ちゃった」ムニャ

律「そんなにギリギリだったの?」

さわ子「まぁね。・・・じゃあ明日の会議始めましょうか!」

唯「おぉー!」

澪「先生、この荷物ってドレスですか?」

さわ子「そうよ。でも中身は明日までおあずけー」

唯「えぇー・・・」ショボ

さわ子「りっちゃん達は大学終わったらすぐにここに集合ね」

唯「うん。お料理の仕上げとかしなきゃね」

律「明日は午後一コマで終わるからな」

憂「私も学校終わったらすぐ帰るね!」

さわ子「あとこのドレス。唯ちゃんと憂ちゃんの部屋を着替える時に借りるわね」

澪「別の部屋で着替え・・・。本格的ですね・・・」

さわ子「私はこだわるわよー!」

律「その情熱をもっと他に・・・」

さわ子「あとは進行だけど」

・・・

さわ子「と、まぁこんな感じね」

律「私司会かよー」

唯「りっちゃんファイト!」

澪「律の司会か・・・。不安だな・・・」

律「代わるか?」

澪「遠慮する」

さわ子「まぁ進行とか気にしないで楽しめればいいのよ」

律「そこはこだわらないんかいっ!」

さわ子「私がこだわってるのは衣装だもの」

律「さいですか・・・」

さわ子「それより憂ちゃん達のこだわり料理はなにかしらー?」

唯「ふふーん。秘密だよー」

憂「ふふっ。だそうです」

さわ子「ぶーぶー」

澪「いつムギ達は着替えるんですか?最初から?」

さわ子「途中からかなぁ。お色直しみたいな感じで」

さわ子「私はムギちゃんを着替えさせるから梓ちゃんの着替えは憂ちゃんに任せるわね」

憂「わ、わかりました」

唯「えぇー!憂だけずるーい!」

さわ子「唯ちゃんは大人しく料理食べてなさい」

唯「ぶーぶー」

律「まぁ唯に任せるなら憂ちゃんだよな」

澪「うんうん」

唯「りっちゃん達までー!」

さわ子「着せ方はあとで教えるわね」

憂「はい!」

さわ子「あとの進行は当日の流れを見ながらってことで」

・・・

唯「じゃあまた明日ー」フリフリ

律「おう。じゃあなー」

澪「またな」

さわ子「料理は任せたわよー」

バタン

唯「・・・よし。仕込み始めますかー!」

憂「うん!」

唯「大忙しだよー!」

コネコネ

唯「どんな誕生日会になるか楽しみだねー」

憂「うん!喜んでくれるといいね」

唯「絶対喜んでくれるよ!」

憂「ふふふっ」

唯「・・・よし。憂、これくらいでいい?」

憂「うん、大丈夫」

唯「よかったぁ。次はなにすればいい?」

憂「うーん。じゃあ次はこれお願い」

唯「はーい!」


律「いよいよ明日かぁ」

澪「早いよなぁ」

律「そして誕生日会が終わればバイトだなぁ」

澪「不安しかないなぁ」

律「まぁそれは置いといて目の前の誕生日会だな」

澪「それより前に今夜の営みがあるな」

律「それはねーよ」

澪「えっ?」



その日の深夜!

紬「」スゥスゥ

梓「・・・んっ」ムクッ

梓「トイレ・・・」

・・・

梓「ふわぁ・・・」

梓「・・・あっ」

梓「あと三分で日付が変わる・・・」

梓「・・・」ドキドキ

チッ、チッ、チッ

梓「」ソワソワ

梓「・・・も、もう一回キスしてもいいよね?」

梓「あと二分」チラッ

梓「そーっと」

紬「」スゥスゥ

梓「・・・ふふっ、かわいい」

梓「最後のキス、貰いますね」スッ

チュッ

梓「・・・えへへ」

紬「」ムニャ

チッ、チッ、カチッ

梓「ムギちゃん、誕生日おめでとうございます」チュッ

梓「ふふふっ。ムギちゃんの初めてのキスも私がもらいました」

梓「・・・さて、寝よう」モゾモゾ

梓「おやすみなさいです」ギュッ

紬「あずにゃ・・・」スヤスヤ

紬梓「」スゥスゥ


誕生日当日!

紬「んっ・・・」ムクッ

紬「ふわぁ・・・」ノビーッ

シャーッ

紬「うん、いい天気」

紬「あずにゃんも起こさないとね」

紬「先にご飯作って待ってると拗ねちゃうから」

紬「あずにゃーん、朝ですよー」

梓「んぅ・・・」

梓「」スゥスゥ

紬「起きないとまたキスしちゃうわよー」

梓「」ムニャ

紬「・・・狸寝入りじゃないみたいね」

紬「じゃあ」チュッ

紬「ふふふっ。今日の一回目貰っちゃった」

紬「・・・さて、本格的に起こしますか」

紬「あずにゃん起きてー」ユサユサ

梓「・・・むにゃ」パチッ

紬「ふふっ、おはよう」

梓「・・・んっ」

紬「顔洗いに行こうか」

梓「・・・」ショボショボ

・・・

紬「今日は特に寝ぼけてたねぇ」モグモグ

梓「うぅ・・・」

紬「変な夢でも見てた?」

梓「い、いえ・・・」

梓「(むしろいい夢を見てて・・・)」

・・・

梓「では行きますか」

紬「うん。大学終わったらお部屋で待ってればいいのよね?」

梓「はい。私もすぐ戻りますので」

紬「楽しみねぇ」

梓「ですね。さ、行きましょう」

紬「うん!」

紬梓「いってきます!」

バタン


高校!

純「おっはよ、梓」

梓「おはよう」

純「いよいよだねー。おめでとう」

梓「なんで私に言うのよ。それはムギちゃんに言ってあげて」

純「いやぁ、なんとなく?」

純「あと憂の料理も楽しみー」ワクワク

憂「ふふふっ」

梓「ごめんね。全部任せちゃって」

憂「ううん。お姉ちゃんと一緒だから全然大変じゃないよ」

純「そっちもそっちで楽しんでるんだね」

憂「うん!だから気にしなくていいよ」

梓「・・・ありがと」

純「そういえば唯先輩の料理をまともに食べるのは初めてかも」

憂「そう?」

純「うん。憂のお弁当をちょっと貰ってるだけだったし」

憂「お姉ちゃん、あれからまた腕を上げてるから期待してて」

純「本当!?やった!」


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最終更新:2012年09月10日 23:35