この物語では語られなかった本当の真実へようこそ
物語の側面、いや、彼にスポットライト当てた物語、その話を少しだけしましょう
バイハザ!俺編
暗い、ここは…どこだ。俺が目覚めたと言うことは「俺」は死んだか或いは…。
まあどっちでもいいか。
俺は俺と言う人物が存在する理由を果たすだけだ。
急ごう、物語の終わりの地ラクーンシティへ
─────────
俺「なるほどね、こうなってたわけか」
気絶した梓と唯を巻き込まない様安全な場所に移動させた後俺は「俺」と対峙する
俺「物語に依存しすぎたか、「俺」よ」
追跡者「ガアアア!」
俺「俺とやろうってのか?やめておけ、勝負にならない」
追跡者「ウガアァァァ!」
構わず向かって来る。
俺「脳まで支配されたか。仕方ない、やるか」
俺「ksk」
追跡者は俺を見失う、それはそうだ。秒速100レスを超える俺に何人たりとも追いつけはしない。
更に呟く
俺「kwsk、三行で」
何々?
梓守りたい
梓助けたい
梓に生きてほしい
俺「なんだ、じゃあ俺と目標同じじゃねぇーか、「俺」よ」
─────────
俺「そうでもないんじゃねぇか?」
ウェスカー「貴様は…」
俺「彼女にとってあんたはたった一人、唯一の家族だったんだからよ」
ウェスカー「……家族…か」
俺「ウェスカー、あんたの計画は完璧だったよ。ただ誤算が3つあった。まず一つは
中野梓の生存。彼女は本来二年前に死んでいた、それが生き延び今回のキーである
平沢唯を救ったのが一つ
二つ目はその子、純を拾ったことだ。その子がさっき薬を打たなければお前は暴走し、全員を皆殺しにしていた。唯の正夢通りに」
ウェスカー「貴様何者だ……」
俺「あんたが選定者と名乗るなら、俺は改変者、とでも名乗っておこうか」
ウェスカー「改変者……だと?」
俺「そして三つ目だが……これが一番簡単で一番お前が犯してはならないことだった。」
俺「お前は 俺を 怒らせた」
ウェスカー「……殺すか、改変者よ」
俺「いや、あんたには一年後、
田井中律と決闘してもらわなくちゃならないからな。ではいとパラドックスが起きる。」
ウェスカー「言われずともそのつもりだ」
俺「ならいい。ウェスカー、あんたは最後の最後で…悪役になれなかったな。それじゃあな」
ウェスカー「……ふふ…なるほど、世の中上手くいかないわけだ。奴の様な者がいるのだからな」
─────────
クリス「ちっ!火力バカが!」
手持ちの武器は後手榴弾1個とハンドガンの玉がいくつか……厳しいな
さわ子「何やってるのテイロス!10分もたって殺せないなんて!」
テイロス「……」
テイロスのロケットランチャーの弾の残りも少なかった。
クリス「(だがこちらもやつを倒しうる火力がない。コアは厚い鉄で覆われている…)」
ガシャン、ガシャン、
戦い始めて何度目かのテイロスが弾を詰めている作業を見て思いつく。
クリス「(そうか!)」
火力がないなら借りればいい
クリスはテイロスが弾を詰めているその隙、弾をを狙い撃つ
クリス「あばよ!」
バァン───────
クリスの撃った銃弾はテイロスのロケットランチャーの弾に命中し爆発、更に中につめていた弾にも誘爆し、テイロスの右腕は吹っ飛んだ。
テイロス「ゴォ……」
クリス「ちっ……右腕を吹っ飛ばしただけか。」
さわ子「テイロス!この役立たず!私があなたの研究費をどれだけ持っていると思う?わかってんのか!?この木偶の坊!」
さわ子の苛立ちは頂点に達したのはついにはテイロスの足に蹴りを入れる始末。
テイロス「……」
テイロスはそんな彼女を、ゴミの様に左手のアームで叩き払った。
さわ子「えっ……」
さわ子の体からグキリと嫌な音がし、数m吹っ飛び壁に激突した。
さわ子「ぐ……」
喋ろうとするも口から出る大量の血が邪魔で喋れない。
さわ子「(さっきの爆発でテイロスを制御する装置がイカれたのね…。ざまあないわ私
悪いことをすれば自分に返ってくるって言い伝えあったけどあれ本当ね
私はただ、このつまらない世の中を…変えてやろうとしただけなの……に)」
クリス「哀れなもんだな……。と言ってももうこっちにも武器がない。ここまでか」
ゴンと言う音が聞こえた後意識が遠退いた。
おそらくテイロスに殴られたのだろう。さわ子と言う人物に気をとられていた
そうか、これが死ぬってことか
─────────
俺「生きてますかー?」
クリス「ん…何だ」
誰かが立っている。俺はまだ生きているのか
俺「もしも~し」
クリス「なるほど、ここは地獄か。お前の姿を見て一発でわかったよ「俺」」
俺「ひでぇwwwちゃんと現実ッスよクリスさん。辺りを見渡してください。ラクーンシティでしょ?」
クリス「…………なら何故お前がここにいる?二年前に死んだ、と聞いたが」
俺「確かに一回は死にました……いや死にかけた、かな?何にしろこうして生き返ったわけです」
クリス「ふん……相変わらず掴み所がわからんやつだ」
俺「クリスさん、車の運転ぐらい出来ますよね?」
クリス「まあ、何とかな」
ゆっくりと立ち上がるクリス
俺「この車で脱出してくださいッス!」
クリス「またピーキーな改造された車だな…。お前はどうする?」
俺「俺はまだやることがあるんで」
クリス「そうか。そう言えばここにデカいのいなかったか?」
俺「クリスさんが死んだと思ってどっか行ったみたいッス」
クリス「そうか……」
俺「ジル姉さんやバリーのとっつぁん、レベッカ姉さんが死んだこと、あまり自分のせいにしないでくださいね、クリスさん」
クリス「?!お前なんで……いない…。」
辺りを見回すもやはり「俺」はいなかった
クリス「幻でも見てたのか…俺は」
──────────
レオン「ちっ……逃がしたか!後一歩だったんだがな……。しかし…どうしたもんか」
本当は他に脱出路なんてない。
俺はここで死ぬつもりだった。だが……
レオン「律……」
彼女の愛銃であるコルトM19を眺める
俺「このまま死んでいいんですか?レオンさん」
レオン「!?お前どこから!?」
俺「ちょ、撃たないでください。梓の知り合いって言えばわかりますかね。」
レオン「梓の?それで俺に何の様だ。それともお前も彼女達を庇ってカッコつけたはいいが脱出出来ないで悩んでいる……」
俺「それレオンさんのことじゃないッスか」
レオン「まあそうなんだがな」
俺「この下を降りてプラットフォームの内に地上へ出るエレベーターがあります。侵入は禁止されてるので上からは使えませんが下からなら非常用の為に動いてると思いますから」
レオン「本当か!?助かったぜ」
俺「地上に出たら近くに停めてあるバンを使ってください。ガソリンは満タンなんで全開で飛ばしてもらえばミサイルの範囲外に出られると思います」
レオン「何から何まですまねぇな。」
俺「気にしないでください。梓はあなたには死んで欲しくないと願った、だからこうして来たまでです」
レオン「ん?どう言う意味だ?」
俺「さあ…ね。じゃあもう行きます。最後にやることがあるんで」
レオン「そうか……心配するな、止めはしないさ。男にはやらなきゃならないことがある…そうだろ?」
そう言って振り向いた時には彼はいなかった。成すべきことを成しに行ったのだろう
俺の様に
電車内───────
俺「これで全て終わったか…。長かったな…」
完璧とは言えなかった。主要メンバー、ジル、バリー、レベッカ、クレア、純の死亡。
俺「物語は全て思い通りにはいかないってことか」
体が消えていく、この長かった物語も間もなく終わりを迎えようとしている。
俺「次こそは理想の世界に…なればいいな」
だが、本当の理想の世界なんて存在しない。だって人それぞれ思い描くストーリーは違うのだから。
俺「いずれこの物語も、そして彼女達も…忘れられて行くだろう。」
だがそれでいい、始まりあるものには必ず終わりがあるのだから。そしてまた新しい物語が産まれていく。
俺「俺はそれを見守り続けよう」
この現実と言う名の世界で
読み手として
END
最終更新:2010年02月02日 00:25