2か月前 ホウエン地方 101番道路
和「・・・」ムクリ
和「ここは・・・どこ?」キョロキョロ
和「(周りは森で・・・私は整備されてない小道に倒れている)」
和「(えーっと、確か私は・・・唯の家のパーティーに呼ばれて・・・)」
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ピンポーン ガチャ
憂「和ちゃん、いらっしゃい!」
和「お邪魔します。遅くなってごめんね」
憂「リビングに用意してあるけど、軽音部のみんなは今お姉ちゃんの部屋に集まって前哨戦だってパーティー始めちゃった」
和「まあ、軽音部らしいわね。これで全員?」
憂「あとは純ちゃんが来ればみんな揃うよ」
ジャー ガチャ
紬「トイレお借りしましたー。あ、和ちゃんこんにちは」
ゴゴゴゴゴ
和「こんにちはムギ・・・あら?地震かしら」
憂「本当だ。揺れてる、でもなんか変な感じ・・・」
紬「体の芯から揺れてるみたいな・・・」
和「ちょっと揺れ、長いわね」
憂「私、キッチンが心配なので行ってきます!」ダッ
紬「私はみんなに知らせてくる!パーティーに夢中で気づいてないかもしれないから!」タッ
和「じゃあ私は・・・玄関のドアを念のため開けておこうかな」
和「それにしても何なのかしら・・・この変な揺れ」ゴゴゴゴ
和「あれ、なんだか気が遠く・・・」フラッ
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和「ここまでしか思い出せない・・・みんなは何処?」
和「怪我は無いみたい・・・他のみんなも無事だと良いけど」
和「(それにしても・・・この道の雰囲気、普通じゃない感じ・・・外国?まさかね・・・)」
「うわあああああああ!」
和「悲鳴?でも男の人の声ね」
「誰か助けてくれええ!!」
和「放っておくわけにもいかないわね」ザッ
和「大丈夫ですかー?」
オダマキ「おお、こっちだこっちだ!助けてくれ!」
ポチエナ「ワンワン!グルルルル」
和「黒い・・・犬かしら?」
オダマキ「お嬢さん!そいつを追い払ってくれ!ポケモンもってるだろ?」
和「え?なんのことです?ポケモン?」
オダマキ「ま、まさかポケモン持ってないのか?!」
和「・・・とりあえず、この犬から助ければいいんですよね」
ポチエナ「ワン!ワン!」
和「よーしよし、私は敵じゃないからね」
オダマキ「お、おい!話しかけても」
和「静かに!」
オダマキ「は、はい」
和「・・・」ジー
ポチエナ「ワン!ガウ!」
和「・・・」ジー
ポチエナ「クウン」
和「ほら、怖くない」
ポチエナ「ハッハッハッ」
和「よしよし、遊びたかったのね」
オダマキ「まさか・・・私を襲ってきたわけじゃないのか?」
和「最初はじゃれついたつもりだったんでしょうけど、きっと貴方が大騒ぎしたからこの子も警戒しちゃったんですよ」
ポチエナ「ワン」
オダマキ「ああ、礼がまだだったな。助けてくれてありがとう。私はオダマキ。この近くの町でしがない研究者をやってる」
和「この辺に住んでるんですか?だったら聞きたいことが」
オダマキ「いやー、しかしポケモンもモンスターボールも無しでポチエナを手懐けてしまうとはなあ」
和「幼馴染に動物好きがいまして、私も・・・それより、『ポケモン』ってなんなんですか?」
オダマキ「なんだって?」
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オダマキ「というわけだ。ポケモンの説明はこんなものだな」
和「ありがとうございます。ですが正直言って信じられません」
オダマキ「私からしたら、君が言ってることが信じられないぞ。ポケモンのいない世界から来たなど」
和「そもそもポケモンって言われても・・・この子は珍しい犬としか思えませんから」
ポチエナ「くーん」
オダマキ「他にもたくさんの種類のポケモンがいると言っただろ。そうだ。だったらこれをあげよう」
和「なんですかこれ?」
オダマキ「さっき話したモンスターボールという道具だ。それをそのポチエナに投げてみなさい」
和「・・・こうですか?」ポイッ
ボンッ!コロコロコロ カチッ
オダマキ「ポチエナを捕まえたぞ!」
和「ま、まさかこんなことが・・・」プルプル
オダマキ「私の言うことを信じるかね?」
和「わかりました・・・」
オダマキ「君にもいろいろ事情がありそうだな・・・助けてもらった恩があるし、私の町に来ないか?」
和「でも、離れ離れになった友達を探さないといけないから・・・」
オダマキ「君の話が本当なら、今までに例を見ない出来事だ。友達がすぐ近くにいるとも限らないだろ?
探したいなら、それなりに知識を付けたほうがいいんじゃないか」
和「確かに・・・そうですね。ではお言葉に甘えて」
オダマキ「そうだ、君の名前を聞いていなかったな」
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数日後
トウカシティ ポケモンジム
トレーナー「センリさん、女の子が用があると言って訪ねてきています。挑戦者ではないようです」
センリ「わかった。今行く」
ガチャ
センリ「いらっしゃい」
和「こんにちは」
センリ「君は、初めて会うね。私に何の用だ?」
和「オダマキ博士から手紙を預かってきました」
センリ「おお!オダマキからか。ありがとう、わざわざすまないね。
君はミシロタウンの人かな?」
和「いえ、この辺の者じゃないんです。ですがオダマキ博士にはお世話になったので・・・」
センリ「そうか。まあ深くは詮索しないよ」
和「オダマキ博士とは親しいんですか?」
センリ「古い友人だ。私はジョウト地方に住んでいたから最近まで疎遠だったが、私がこの地方でジムリーダーに
就任してからは色々と手伝ってくれている。この手紙もそのことだろう・・・ちょっとここで読ませてもらうよ」
和「はい、どうぞ」
ガサガサ
センリ「ふむ・・・家の手配を済ませてくれたか。あいつには世話になりっぱなしだな」
和「家?」
センリ「ああ、私の妻と息子はまだジョウトに住んでるんだが、今度ミシロタウンに引っ越してくるんだ」
和「そうなんですか(この世界にも単身赴任ってあるのね)」
センリ「このトウカに住んでもらってもいいんだが、今まで息子は都会で育ってきたからな。ミシロタウンの自然に触れてほしくてね」
和「嬉しそうですね」
センリ「そ、そうか?はは、まあ家族だからな。ところで」
和「はい」
センリ「この手紙には、君をサポートしてやるようにと書いてある」
和「え・・・」
センリ「私でよければ力を貸そう。旅を続けるんだろう?」
和「はい。とりあえずこのあたりで一番大きい町というカナズミシティに向かおうと思っています。友達を探しているので」
センリ「君の手持ちを見せてもらっていいかな?」
和「はい」
ボンッ
ポチエナ「ワン!」
和「この子だけです」
センリ「ポチエナか。最近捕まえた割にはよく鍛えられているな」
和「わかるんですか?」
センリ「これでも私はポケモンバトルのプロだからね。だがこれではこの先も旅を続けるのは難しいだろう」
和「でも、大体のポケモン知識はオダマキ博士から学びましたし・・・」
センリ「あいつから教わったのなら知識については問題ないだろう、だがあいつは研究者、バトルは専門外だ」
和「ではどうすれば・・・」
センリ「力を貸すと言っただろう。どうだ?しばらく私とバトルの訓練をしてみないか?」
和「いいんですか!?」
センリ「もちろん。オダマキもそのつもりで私に頼んだんだろう」
和「では、お言葉に甘えて・・・よろしくおねがいします!」
センリ「今日はもう遅い。ポケモンセンターでゆっくり休んで、明日から訓練を始めよう。優しくするつもりはないから覚悟しておけよ?」
和「はい!」
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訓練から2週間後
和「では、行ってきます。お世話になりました」
ポチエナ「わんわん!」
センリ「初めて会った時から随分と成長したな。これだけ鍛えれば、安心して冒険できるだろう」
和「はい。本当にありがとうございました」
センリ「ああ、気をつけろよ。この先のトウカの森を抜ければカナズミシティだ。友達が見つかると良いな」
和「ええ、きっと見つけてみせます、行くわよポチエナ」
ポチエナ「わんっ!」
ダッ
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カナズミシティ
和「ポケモンセンターで聞いた話によると、この町で情報が集まりやすいのはポケモンジム、
トレーナーズスクール、そして大企業デボンコーポレーション本社」
ポチエナ「わんわんっ」
和「そうね、せっかくセンリさんに鍛えてもらった力試しも兼ねて・・・ジムに行ってみましょう」
カナズミシティポケモンジム
和「え、いないんですか?」
トレーナー「うちのジムリーダー、ツツジさんはトレーナーズスクールの講師もやってるからね。今はそっちにいるよ」
和「(もともとスクールにも行く予定だったし、丁度いいか)」
和「ありがとうございます、では行ってみます」
トレーナー「あちょっと!邪魔しちゃだめだよ!」
カナズミシティ トレーナーズスクール
受付「見学希望の方ですか?今授業中ですので、お静かにお入りください」
和「はい」
ガチャッ
ツツジ「では次に、状態異常についてお話ししましょう・・・」
生徒「」カキカキカキカキ
和「(みんな真面目ね・・・夏期講習を思い出すわ)」
ツツジ「やけど状態になった場合は、攻撃翌力が減少し・・・」
生徒「」カキカキカキカキ
和「(でもやってることは私でも知ってる基礎的なことね。生徒も子供が多いし・・・)」
和「(ポケモン以外の授業はないのかしら?この世界の教育はよくわからないわ)」
ツツジ「それでは、抜き打ちで簡単なテストを行います」
ザワザワ エー ヤベー
ツツジ「ちゃんと勉強してれば問題はいはずですよ。あら?」
和「(あ、目が合った)」ペコリ
ツツジ「見学希望の方ですね?どうぞ、あなたもテストを受けてみてください」
和「え、いや私は別の用事があって?」
ツツジ「もしかして、自信が無いんですか?その妙なメガネは伊達かしら?」
和「」カチーン
和「メガネは関係ないでしょう?それに、私の眼鏡を馬鹿にする人は許さない」
和「やってあげるわ!」
ツツジ「ふふふ、ではこちらの席にどうぞ」
ツツジ「テスト開始!」
バサッ カキカキカキカキ
和「(テストってどんなものかと思ったけど、やっぱり基礎的なことばかりね)」カキカキ
和「(この世界に来たばかりの私が出来るのに、この人たちにこんなテストやって意味あるのかな)」
ツツジ「(ふーん、少しは出来るみたいね。でもこのテストは半分とれれば良い方!
後半は初心者トレーナーでは難しい高度な問題がたくさんあるのよ)」
和「」カキカキ
1時間後
ツツジ「そこまで!回収します」
和「・・・」
ツツジ「どうでした?見学者さん」
和「最後の方が難しかったわ・・・」
ツツジ「そうですか。でも気にしないでください。これから勉強していけばいいのです」
ピラッ
ツツジ「!?」バッ
和「何か?」
ツツジ「ちょっと、この場で採点させていただきます!」
ツツジ「84点・・・」
生徒「84!?」
生徒「入学もしてない人が、そんなとんでもない点数を!」
ザワザワザワザワ
和「あれ、もしかして高得点だった?」
ツツジ「・・・このクラスの平均点は、せいぜい45点ってところでしょう」
和「こんな簡単なテストで?」
ツツジ「なっ・・・!一体どこでこんな知識を教わったんですか?」
和「ミシロタウンの、オダマキ博士って人だけど」
ツツジ「あの有名なオダマキ博士に?あなた一体何者なんです」
和「何者かは言えないけど・・・このくらい、数日間勉強すれば覚えられる内容でしょう」
ツツジ「ふん・・・あなたはこのトレーナーズスクールを馬鹿にしに来たんですね?」
和「そんなつもりじゃ・・・」
ツツジ「ジムに来なさい!ポケモンバトルでわからせてあげます!」
和「えー・・・」
最終更新:2012年09月27日 00:33