210 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/20(木) 00:48:57.52 ID:aEpRYWqM0




→B:「澪ちゃんに以前教えてもらったとき、分かりやすかったよね!」
   また今回もお願いしちゃおう。もしもし、澪ちゃん?


唯「よし! やっぱりこういうときには澪ちゃんに教えてもらいたいよね!」

唯「そうと決まれば早速頼っちゃうよ!」


他力本願な思いを胸に抱きつつ、唯は手の中の携帯を操作して電話を鳴らした。
受話器を耳に当て、しばしコール音を聞く。
ぷるるるる、という規則的な電子音が続き、唯が少し焦れ始めた頃、慣れ親しんだ凛とした声が耳に届いた。


澪『……はい、もしもし……』

唯「あっ! 澪ちゃんっ」

澪『えっ? ゆ、唯か?』


澪は今初めて気がついたように声のトーンを高くする。
電話に出たときのくぐもった声から察するに、寝起きで意識がはっきりしないまま電話を取ったのだろう。
真面目な澪の意外な面に、唯は顔をほころばせる。


唯「そうだよ私だよぉ~。もしかして澪ちゃん、寝てた?」

澪『そ、そんなことない! 電話に出たら唯の声が聞こえたからびっくりしただけだ!』

唯「えー、でも私からの着信だって画面に出るでしょ?」

澪『た、たまたま見ずに電話に出ただけだ!』

唯「うふふふふ……」

澪『? な、なんだ?』

唯「澪ちゃんってお休みの日はお寝坊さんだねえ……」

澪『ち、ちが』

唯「えへへー、私だってもう起きてるのに~。澪ちゃんってばあははははっ!」

澪『わ、笑うなぁ!!』


211 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/20(木) 00:49:26.25 ID:aEpRYWqM0




澪の制止の声もむなしく唯が笑い続けていると、澪は悔しそうにうめいていた。
ふと澪の声が聞こえなくなり、唯が不思議に思って笑いを止めると、澪がぽつりと呟くように言った。


澪『…………なんか……』

唯「? 澪ちゃん、どうしたの?」

澪『……なんか、懐かしいなって』

唯「……なにが?」

澪『ん……唯とこんな風に話したり、からかわれるのが……』

唯「そーお? いつも通りだよ?」

澪『いや、えっと、その、二人で話すのが……』

唯「……? そうかなぁ……この前の部活前に澪ちゃんと二人でいたじゃん」

澪『そ、それはそうなんだけど……』

唯「???」

澪『……いや、ううん、私の気のせいだな……変なこと言ってごめん』

唯「う、うん……?」


澪の返事に怪訝そうにするも、特に追及はせずに首を傾げた。


澪『……そう言えば唯、今日はどうしたんだ?』

唯「ふえ?」

澪『いや、唯がこんな休みの朝に電話かけてくるなんて珍しいって思ってさ』

唯「う、うん……えーと……」


*選択肢*

A:「じ、実は澪ちゃんに勉強を教えてほしくて……へ、へるぷみー!!」
   必死の思いで澪ちゃんに助けを求めるよ! お、お願いします!

B:「澪ちゃん、澪ちゃんにみっちり勉強を教えてほしいんだ!」
   すごく丁寧に教えてくれそう! ご教授願いますっ。

C:「よかったら澪ちゃんと一緒に勉強したいなーって思って……」
   一人でやるより集中できそうだよね。OKしてくれるかな?

D:「理由なんてないよ? ただ澪ちゃんとお話ししたくて電話したんだ」
   どちらかといえばお話ししたいかも……勉強はとりあえず後回し?


212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2011/10/20(木) 00:58:04.85 ID:gDdz6en+o


C

220 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/20(木) 02:01:35.11 ID:aEpRYWqM0



→C:「よかったら澪ちゃんと一緒に勉強したいなーって思って……」
   一人でやるより集中できそうだよね。OKしてくれるかな?


澪『えっ、勉強?』


唯の口から珍しい言葉が聞こえてきて、思わず澪は訊き返す。


唯「うんっ。お休みだからこそ頑張ろうと思いまして!」

澪『……雪が降るかもしれないな』

唯「ふえっ? どういうこと?」

澪『唯がそんなことをいうなんて……天変地異が起こりそうで』

唯「み、澪ちゃんひどいよう!」


澪の呟きに唯が拗ねたような声を上げた。
すぐに澪がからかったように謝ってくるのかと思ったが、特に反応がなかった。
唯が再び首を傾げると、澪がぽつりと言った。


澪『一緒にやるにしても……律やムギ達はいきなり来れるかな……?』

唯「澪ちゃん?」

澪『ん? ……あぁ、ごめん。今から始めるとなると、律達も予定つけにくいだろうなって思ってさ。……少なくとも、午後とかから始めないか?』

唯「うん? 別に二人でもいいよ?」

澪『いや、でも……』

唯「だって、そもそも澪ちゃんと勉強したくて電話したんだもん」

澪『唯……』

唯「……それとも、澪ちゃんはやっぱり皆と一緒にやる方がいい?」

澪『そ、そんなことは……いや、唯こそ皆と一緒の方がいいのかと思って……その……』

唯「……? もーう! 私さっきも言ったよ? 澪ちゃんと一緒に勉強したいって!」

澪『う、うん。でも……』

唯「……ぶうぶう。澪ちゃんはどっちなの?」

澪『わ、私は……その、唯がしたい方でいいよ』

唯「むー。……じゃあ、私と澪ちゃんで勉強する! うん、決まり! 文句言いっこなしだからね!」

澪『……ご、強引だな……ふふ。うん、私もそれでいいよ』

唯「だって……今日の澪ちゃん、なんか消極的なんだもん……」

澪『そ、そんなことないよ』

唯「だからね、私が全部決めちゃうの! とにかく澪ちゃんは今日、精一杯私に勉強を教えることっ! いいよね?」

澪『……ふふっ、ふふふふっ』

唯「な、なあに?」


221 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/20(木) 02:02:03.50 ID:aEpRYWqM0




突如笑いだす澪に、唯が訝しげに声を上げる。


澪『だって……教わる唯の方が教える私よりも強気なのが……おかしくて』

唯「……あっ! ……み、澪先生失礼しやしたっ!」

澪『そんな急に態度変えなくても……ふ、ふふふふっ』

唯「……えへへへっ」


ひとしきり穏やかな空気が流れると、よし、と澪が意気込む声が聞こえてきた。
それだけで背筋が伸びるような思いになり、さすがは澪だと唯は感心した。


澪『……じゃあ、勉強しようか。一時間くらいで準備するからそのぐらいの時間にどこかで待ち合わせよう』

唯「澪ちゃん起きたばっかりだもんね」

澪『そ、それはもう言うな!』

唯「ふふふっ。もし何だったら澪ちゃんちまで行くよ?」

澪『……いや、それは……正直今部屋に入れるのは……』

唯「そっか、ベッドとかぐしゃぐしゃになっちゃってるもんね!」

澪『い、いうなっ!』

唯「ふふふ……じゃあ、私の家に来る?」

澪『……唯、前にギターを教えに行ったときに部屋に入ったけど……あれから、ちゃんと掃除したか?』

唯「してるわけないよ! ……あっ」

澪『……外で勉強しよう。それでいいな?』

唯「は、はいぃ……」


222 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/20(木) 02:02:31.60 ID:aEpRYWqM0




自身のふがいなさと、物が乱雑に置かれている部屋を見渡して、唯はがっくりと肩を落とした。
その様子を悟ったのか、澪がくすりと笑ったような気がした。


澪『外……っていっても限られているけど……どこで勉強する?』

唯「うーん……そうだねえ」


*選択肢*

A:学校!

B:図書館!


*選択肢A*

C:学校の図書室で勉強しよう!

D:クラスの教室で勉強しよう!

E:部室で勉強しよう!

F:空いている教室はないかな?

*選択肢B*

G:図書館の小説コーナー隣の勉強スペースで!

H:図書館の童話コーナー隣の勉強スペースで!

I:図書館の実用書横の勉強スペースで!

J:図書館の受付近くの勉強スペースで!


223 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/20(木) 02:05:15.27 ID:aEpRYWqM0


上記レスでは、>>4にあるとおり、
選択肢でAを選んだ人は、選択肢と選択肢Aから一つずつ、
Bを選んだ人は、選択肢と選択肢Bから一つずつ選んで頂きます。
なお、二つとも挙げているレスを有効とさせていただきますのでご注意ください。

また、今日は短いですがここまでとさせてください……
皆さん、安価&温かいコメントありがとうございました!
時間は翌日の0:00まででお願いします。

これからも精一杯頑張りますのでよろしくお願いします!
では、近いうちに。

226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) 2011/10/20(木) 02:10:51.11 ID:5R9hRXtX0


おつです。
BHで。


唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part4 4

最終更新:2012年09月27日 21:45