唯「あずにゃんからの手紙かぁ」
『これからもまた演奏したいです!』
唯「えへへー」クネクネ
唯「私もあずにゃんと演奏したいよー」
唯「・・・他のみんなはどんな内容だったのかな?」
唯「・・・」
唯「そうだ!私も書こう!」
唯「まずはあずにゃんにお返しの手紙だよね」
唯「あとは・・・憂にも書こう!」
唯「憂にはお世話になってばかりだもんねぇ」
唯「・・・なんて書こうかな」
唯「んー・・・」
唯「・・・」
唯「・・・ありがとう」
唯「・・・」
唯「どうしよう。ありがとうしか浮かんでこない・・・」
唯「もっともっといっぱい書きたのに」
唯「でも、今の気持ちを文にすると『ありがとう』しか出てこない」
唯「手紙ってこんなに難しかったかなぁ?」
唯「・・・『ありがとう』だけでもアリかな?」
唯「いやいや、それじゃあなんか手抜きみたいだし・・・」
唯「うーん・・・、もっと感謝の気持ちを・・・」
憂『おねーちゃーん。ご飯できたよー』
唯「はーい!」
唯「またあとで考えよう」
・・・
唯「ふいー。やっぱ憂のご飯は最高だねぇ」
唯「さて、手紙の続きを考えますか!」
唯「んー・・・」
唯「自分の気持ちを文に・・・」
唯「私の気持ちかぁ」
唯「気持ち・・・」
唯「・・・」カキカキ
次の日
憂「お姉ちゃん、どうしたの?」
唯「急に呼び出してごめんね」
唯「あの・・・これ」スッ
憂「手紙?」
唯「今、読んで」ドキドキ
憂「うん」
憂「・・・」
憂「・・・これって」
唯「その、昨日あずにゃんから手紙もらってね。私も憂に書くぞー!って思ったんだ」
憂「・・・」
唯「さ、最初は憂に感謝の気持ちを手紙にしようと思ったんだよ!」
唯「でも自分の気持ちを文にしようとしてたらいつの間にか・・・」
憂「」グスッ
唯「う、憂?」オドオド
憂「ご、ごめんね。・・・その、嬉しくて」
唯「えっ?」
憂「・・・これって、今お返事しなきゃだめ?」
唯「・・・う、うん!」ドキドキ
憂「うぅ・・・」カアァ
憂「・・・コホン」
憂「私もお姉ちゃんのこと大好きだよ。こ、これからもよろしくお願いします」
唯「・・・憂」グスッ
唯「憂ー!」ダキッ
憂「・・・お姉ちゃん」ギュッ
数日後
憂「ふふっ」
唯「また読んでる・・・」
憂「だって、読むたびにドキドキしちゃうんだもん」
唯「恥ずかしいー」
憂「でもどうして感謝の手紙がラブレターになっちゃったの?」
唯「・・・最初はね、『ありがとう』しか浮かんでこなかったんだ」
唯「それでもっともっと自分の気持ちを探してたら憂のことが好きって気づいちゃったの」
憂「・・・そっかぁ」
唯「えへへ」ダキッ
唯「私ばっかりじゃずるいから憂の手紙も読みたいなー」
憂「私?」
唯「うん!」
憂「・・・か、考えてみるね」カアァ
唯「えへー、待ってるからね」ギュッ
おわり
最終更新:2012年09月28日 21:04