澪「唯」


 私がそっと呼びかける

 唯はクルリと振り向いて、栗色髪の毛はためかせ


唯「あ、澪ちゃん!もー遅いよー」


 口を尖らせそう言うものの、笑顔満開花丸印

 かくいう私も、きっとおそらくにやけ面


 そんなこんなをしていると、さ!と大きく前置きをして


唯「いっしょに帰ろっか!」



 夕陽が眩しい帰り道

 横に並んで帰り道


澪「しかし珍しいこともあるもんだ。唯から誘ってくれるだなんて」


 唯はえへへとはにかんだ 覗いた顔がほんのり赤い 

 火照る私のこの頬も みんなみんな夕陽のせいだ


 ふいに唯から手が伸ばされる


唯「て、つなごうよ!ね!」


 返事はいらない 言葉はいらない

 そっと手を手を出し、握るだけ


 唯がぎゅっと握ったら、私がぎゅっと握り返すだけ

 それが私のメッセージ 私の、唯へのメッセージ


 返事はいらない 言葉はいらない

 それでもふいに 言葉にしたい時がある

 伝えたいのはこの想い

 もいちど唯に呼びかけて

 君に伝えるメッセージ



梓「るびー!!!」

律「うきわ!!!」

紬「うみうし!!!」

純「ういんく!!!」

幸「うくらいな!!!」

菖「うるとらせぶん!!!」

和「!?」

憂「!?」

菫「!?」

直「!?」

恵「!?」



俺「君へのメッセージ」 おしまい



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最終更新:2012年09月28日 21:08