みお「(ここはれいせいに、インターホンごしにはなしかけよう)」

みお「よっ…と」

みお「だ、だれですかー…?」

『不審者だよー』

みお「か、かえってください!」

『って嘘嘘!冗談だから!』

『私だよ、純ちゃんだよー』

みお「え、じゅんちゃん…?」

『そーそー純だよ純』

みお「…ほんとうにじゅんちゃん?」

『本当だよ!』

みお「でもふしんしゃってさっき……」

『だから冗談だってば!』

みお「けど……」

『お土産に幻のゴールデンチョコパン持ってきたんだけど』

みお「いまあけます」

『ええっ!?』

ガチャッ

みお「ほんとにじゅんちゃんだ」

純「…私はちょっとキミが心配だよ」

純「お母さんいる?」

みお「んーん、かいものにいった」

純「ありゃ、タイミング悪かったか」

純「お茶分けて貰いたかったんだけどなぁ」

みお「ざんねんだね」

純「ああ残念だ」

純「澪ちゃんは一人でお留守番?」

みお「ううん、ういちゃんとふたりでおるすばん」

純「憂ちゃんと?」

純「…の割には見あたらないけど」

みお「……じつはきがついたらいなくなっちゃったの」

純「ええっ!?大変じゃん!!」

みお「うん…」

純「外に出かけたのかな?」

みお「くつあるからちがうとおもう」

純「じゃあ家の中だよね」

みお「さっきまでいろんなとこさがしてたんだけど、みつからなかった…」

純「怪奇!家で神隠しにあった少女、か…」

みお「ひっ!」

ガチャッ

りつ「ただいまー!」どたどた

りつ「んぶっ!」ぼふっ

純「あ痛っ!」

りつ「つー…!」

りつ「いてて…なんでおしりがめのまえに…」

ゆい「どしたのりっちゃん」

あずさ「?」

紬「ただいま~」

純「どもっす」

紬「あら純ちゃん?玄関で何やってるの?」

みお「おかえりおかーさん!」

紬「ただいま澪ちゃん」

純「実はお茶の葉を分けて貰いに来ました」

純「今度大事な取引先が来るんでそれ用に……」もじもじ

りつ「ずうずうしいな」

ゆい「ずうずうしいね」

純「あ、厚かましいとは思ってるよ!…でも紬さんのお茶凄く美味しいし」

紬「くすっ、ありがとう純ちゃん。今持ってくるわ」

純「すみませんね~…」

純「あっ、そうだ紬さん!大変なんですよ!」

紬「大変?」

みお「あのねあのね、ういちゃんがどこにも…」

ぱたぱた…

うい「みんなおかえりなさーい」


ゆい「ただいまうい~」

あずさ「ただいま」

紬「ただいま憂ちゃん。良い子でお留守番出来た?」

うい「うん!」

みお「えっ?えっ?」

みお「なんでういちゃん、おうちにいるの!?」

うい「? なんでって…ずっとおうちにいたよ?」

みお「うそだ!わたしちゃんとさがしたけどいなかったもん!」

うい「わたし、おふろばにいたんだよ」

みお「へっ?」

うい「おてつだいしようとおもって、おふろそうじしてたの」

うい「もちろん、おゆもわかしてるからすぐにはいれるよ」

りつ「おお~!ナイスうい!」

ゆい「さすがはわたしににてるだけはあるよ~」

あずさ「どこがですか」

紬「偉いわ、憂ちゃん」にこっ

うい「えへへ//」

みお「ぽかーん」

純「ま、真実はえてしてそーゆーもんだよね」

みお「…わたしのしんぱいはいったい」

うい「よくわかんないけど、ごめんねみおおねーちゃん」

みお「あはは…」

りつ「おまぬけみおちゃん」

みお「うるさい、ばかりっちゃん!」ゴンッ

りつ「おでこはだめーっ!」


紬「はい、お茶の葉。これで良かったかしら?」

純「いつもすみません」

紬「気にしないで」

純「いやいやそんな訳には…では私はこれで」

りつ「ちょっとはきにしなよ」

純「分かってるよ…紬さん、このお礼は必ずしますから」

紬「期待しないで待ってるわ」ひらひら

純「おおう……キツイですね紬さん」

純「またねー、チビッコども」

みお「まって」

純「どしたん、澪ちゃん?」

みお「まぼろしのゴールデンチョコパンは?」

純「チッ…覚えてたのか」

紬「?」


今日も琴吹家は平和です



ゆい「ふー…いいおゆだねりっちゃん」

りつ「そうだなぁ、ごくらくだなぁ」

うい「あったかいね~」

みお「でも、よにんどうじにはいるのはちょっときゅうくつ…」

りつ「そうかな?よけいなもん、おむねについてるからじゃないの?」

みお「なっ、なんだよぉ…//」

ゆい「じ~…」


紬「痒いとこ無い?梓ちゃん」ごしごし

あずさ「んーん、ないよ」

紬「じゃあ流すから、おめめつぶっててね」

あずさ「はい」

ゆい「このなかじゃいちばんおおきいよねみおちゃん」

りつ「うんうん、せいちょうしてる」

みお「そ、そんなのよくわかんないよ…」

りつ「ならどれだけおおきくなったか、さわってたしかめるか」

みお「やだ!//」

うい「ゆいおねーちゃんもちょっとあるよね?」

ゆい「そう?りっちゃんとおなじくらいじゃない?」

うい「りつおねーちゃんよりすこしだけあるよ」

ゆい「そういわれるとそんなきも……」

ゆい「……」チラッ

りつ「なんだよ」

ゆい「ふふん」

りつ「……」イラッ

りつ「あたしはまだまだこれからだもん」

りつ「むしろ、おまえらはそれでせいちょうがとまるんじゃない?もしそうならひさんだな」

ゆい「それはないよりっちゃん」

りつ「なんで?」

ゆい「おかーさんみてみなよ」


紬「?」ドン☆


りつ「おお……」

あずさ「……すごいなぁ」


ゆい「このおかーさんのこどもなんだから、しょうらいはみんなぐらまーだよ!」

うい「すごいね!ゆいおねーちゃん!」

りつ「きぼうはここにあったんだ!」

あずさ「(わたしもおかーさんみたいに……//)」

みお「わたしはいやだなぁ…おおきくなるの」

みお「(おもそうだし、たいへんそう……)」


紬「おしゃべりしてないで、早く洗っちゃいなさい?」

紬「お風呂から上がったらすぐにご飯にするからね」


ゆい うい あずさ りつ みお「は~い」


今日も琴吹家は平和です



紬「みんな手は洗った?」

りつ「あらったー」

紬「なら、席についてお行儀良く座って」

あずさ「はい」

紬「手を合わせて……」

ゆい「あわせて!」

紬「いただきま~す」

ゆい うい あずさ りつ みお「いただきまーす!」

みお「あむっ」

うい「はむっ」

ゆい「おいしい!」

紬「たくさん食べなさい♪」

ゆい「でもわたしのおさらにやさいがいっぱい…」

りつ「あたしのも…」

紬「お残しは駄目よ?」

紬「残したらもったいないお化けが出てくるんだから」

みお「……おばけ!?」

みお「みえないきこえないみえないきこえない……」

あずさ「のこさなきゃだいじょうぶだよ、みおおねーちゃん」

みお「そ、そっか!」

みお「ぱくぱくもぐもぐ……んぐっ!?」

紬「澪ちゃん!?」

みお「お、おみず……」

ゆい「う、うい!おみずもってきて!」

うい「もうここにあるよ!」さっ

りつ「はやっ!」

紬「ありがとう憂ちゃん!」

紬「ほら澪ちゃん……ゆっくり飲んで流し込むのよ?」

みお「んっ…んっ…んっ…ぷはぁ」

みお「…しぬかとおもった」

りつ「よかったぁ……」

ゆい「だいじょうぶ?」

みお「うん」

紬「ご飯はよく噛んで食べなきゃ駄目でしょ?」

紬「めっ!」

みお「ごめんなさい…」

ゆい「みおちゃんはもったいないおばけがこわかったんだよね」

みお「うん…だからのこさずたべようとして…」

紬「残さず食べるのは大切な心がけよ。でもそんなに一気に詰め込んじゃ駄目」

紬「そんな食べ方したって、美味しくないし楽しくないでしょう?」

紬「それにもったいないお化けは本当はいないから安心しなさい」

みお「おばけいない?ほんとうに?」

紬「本当よ、だからゆっくり食べましょうね」

みお「うん!」

うい「よかったね!」

みお「よかった!おばけなんていなかったんだ!」

紬「ふふっ♪」

りつ「(そっか…もったいないおばけはいないのか)」

ゆい「(ならおなかいっぱいになったことにして、やさいをのこしちゃえば…)」

紬「あ、ちなみに」

紬「もったいないお化けはいないけど、もったいないママは い る か ら ね ?」にこっ

りつ「」びくっ

ゆい「」びくっ

あずさ「あーん…はむっ。もぐもぐ……」


今日も琴吹家は平和です



TV『俺がガンダムだ』

りつ「あははは!いみわかんねー!」

みお「かっこいい……//」

りつ「えっ」


紬「早く歯を磨いてパジャマに着替えなさ~い」


あずさ「はーい」

うい「あずさちゃん、いっしょにはをみがこう?」

あずさ「うん、いいよ」


ゆい「ごろごろ~ごろごろ~」


紬「んもう、床でごろごろしないで唯ちゃん。邪魔よ」

ゆい「たべたあとはこうしてるのがわたしのポリシーなんだよぅ」

紬「そんなポリシー捨てちゃいなさい」

ゆい「むりなそうだんだね」

ゆい「う~い~ア~イ~ス~……」

紬「憂ちゃんをパシらせない!」ゴンッ

ゆい「いたっ!」


うい「いま、はをみがいてるとちゅうだからちょっとまってて~」


紬「う、憂ちゃんも言うこと聞かないの!」


今日も琴吹家は平和です



あずさ「おかーさん、ねるまえにえほんよんで」

紬「良いわよ」

紬「どれかしら?」

りつ「これー!」

紬「はいはい、じゃあ読むわね」

みお「わくわく♪」

うい「ふふん♪」

ゆい「ごろごろ~ごろごろ~」


紬「ある晴れた日の午後。道を歩いていたら、頭に赤い洗面器を乗せた男が歩いてきました」


紬「洗面器の中にはたっぷりの水」

紬「男はその水を一滴もこぼさないように、ゆっくりゆっくり歩いてきます」

紬「私は勇気を奮って『ちょっとすいませんが、貴方どうしてそんな赤い洗面器なんか頭に乗せて歩いてるんですか?』と聞いてみました」

紬「すると男は答えました」

紬「『それは……』」


紬「あら?」


ゆい「すー…すー…」

うい「むにゅ…」

あずさ「すやすや…」

りつ「ぐがー…ぐがー…」

みお「くー…くー…」


紬「…オチを言う前にみんな寝ちゃった」

紬「続きはまた明日か」

紬「ふわぁ……ぁ…私も寝よ」

紬「お休み、私の子供達……」


今日も琴吹家は平和でした

おしまひ



最終更新:2012年10月02日 12:20